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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
まだ隠し球がありそうだ
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「デートのことでしょ? もう気になってくれてるの?」
当てられてしまったのは二つの内マシな方、かつ俺も食事中の話題にしようとしていた方だった。
「はい……だって、ずっと前から計画してくれてたって言ってたじゃないですか。気にならない方がおかしいですよ……」
「そっか、そっかー」
満足そうにソレイユが口端を持ち上げる。
リズムをとるみたいにスタイルのいい身体を揺ら揺らと左右に揺らしながら、どうしょっかなー、明日の楽しみにしたいんだけどなー、と語尾を上げる声はウキウキだ。可愛い。こちらまで嬉しくなってしまう。
「じゃあ、明日が楽しみで仕方がない可愛いシュンに一つだけ、ヒントをあげようっ」
「えっ、いいんですか?」
てっきり、でもゴメンね! シュンをびっくりさせたいからっ、とか最もなことを言われてはぐらかされてしまうものかと。
思わず身を乗り出してしまったくらいに食いついた俺に気を良くしたんだろう。ソレイユが満面の笑みで大きく頷く。
「うんっ、ヒントはねー……」
よくある正解を発表する前のドラムロール。それのモノマネを口を尖らせながらやってから、ソレイユは笑顔の形で大きく口を開いた。
「海!! 海が見えるところ、です!!」
「えっ、じゃあ、結構遠出になりますね」
「うん。だから、バイクで行くよー」
ソレイユのバイクに乗せてもらって海を見に行く、か。海開きにはまだ早いけど、ビーチで遊ぶくらいは出来そうだな。って、あれ?
「ヒントどころか、ほとんど全部教えてくれちゃってません?」
聞き出そうとしていて何だけどさ。
ソレイユはといえば、今更驚くでもなく、やってしまったとばかりに口を押さえるでもなく、ニコニコ笑顔なままだった。
どうやら、まだ隠し球がありそうだ。海を見るのが本命ではないのかもしれない。
「大丈夫だよ。メインは……ひ、み、つ、だからさ」
やっぱり何かあるみたいだ。それに関しては尋ねたところで教えてはくれないだろう。まぁ、聞き出すつもりはないけれども。俺をあっと驚かせたいっていうソレイユの楽しみを奪いたくはないし。
「分かってますよ。でも、海か……楽しみですね」
「キレイなところだからさ、期待しておいてよ」
「はいっ、今からめちゃくちゃ楽しみですっ」
「フフ、良かった」
その後はのんびりと。明日は何時に起きましょうか? とか、何着て行きます? とか、美味しいもの食べたいですね、とか。明日のデートの話に花を咲かせながら、唐揚げやコロッケ、ご飯を頬張り、キャベツでサッパリさせながら、お味噌汁でホッと息をついた。
あんなに気持ちのいい食べっぷりを見せてくれていたのに、俺に合わせてくれたかのように食べ終わったタイミングはほとんど同じだった。
その後は、いつものように肩を並べて食器を片付けていく。そこでも盛り上がったのは明日のデートについて。楽しみで、楽しみで……あれや、これやと話が止まらなかったんだけれども。
「……よしっ、終わり。じゃあ、お風呂に入ろっか?」
「……はい」
柔らかな微笑みは食事時の時とも、ついさっきまでのとも何ら変わってはいない。
だというのに、何でだろう? 雰囲気というか空気が変わったような気がしてしまう。
ソレイユの高い位置にある腰に、きゅっとくびれているその細さがより際立つように巻かれているエプロン。その紐を解いていく際に聞こえてきた衣擦れの音が、何だか妙に耳にこびりついた。
当てられてしまったのは二つの内マシな方、かつ俺も食事中の話題にしようとしていた方だった。
「はい……だって、ずっと前から計画してくれてたって言ってたじゃないですか。気にならない方がおかしいですよ……」
「そっか、そっかー」
満足そうにソレイユが口端を持ち上げる。
リズムをとるみたいにスタイルのいい身体を揺ら揺らと左右に揺らしながら、どうしょっかなー、明日の楽しみにしたいんだけどなー、と語尾を上げる声はウキウキだ。可愛い。こちらまで嬉しくなってしまう。
「じゃあ、明日が楽しみで仕方がない可愛いシュンに一つだけ、ヒントをあげようっ」
「えっ、いいんですか?」
てっきり、でもゴメンね! シュンをびっくりさせたいからっ、とか最もなことを言われてはぐらかされてしまうものかと。
思わず身を乗り出してしまったくらいに食いついた俺に気を良くしたんだろう。ソレイユが満面の笑みで大きく頷く。
「うんっ、ヒントはねー……」
よくある正解を発表する前のドラムロール。それのモノマネを口を尖らせながらやってから、ソレイユは笑顔の形で大きく口を開いた。
「海!! 海が見えるところ、です!!」
「えっ、じゃあ、結構遠出になりますね」
「うん。だから、バイクで行くよー」
ソレイユのバイクに乗せてもらって海を見に行く、か。海開きにはまだ早いけど、ビーチで遊ぶくらいは出来そうだな。って、あれ?
「ヒントどころか、ほとんど全部教えてくれちゃってません?」
聞き出そうとしていて何だけどさ。
ソレイユはといえば、今更驚くでもなく、やってしまったとばかりに口を押さえるでもなく、ニコニコ笑顔なままだった。
どうやら、まだ隠し球がありそうだ。海を見るのが本命ではないのかもしれない。
「大丈夫だよ。メインは……ひ、み、つ、だからさ」
やっぱり何かあるみたいだ。それに関しては尋ねたところで教えてはくれないだろう。まぁ、聞き出すつもりはないけれども。俺をあっと驚かせたいっていうソレイユの楽しみを奪いたくはないし。
「分かってますよ。でも、海か……楽しみですね」
「キレイなところだからさ、期待しておいてよ」
「はいっ、今からめちゃくちゃ楽しみですっ」
「フフ、良かった」
その後はのんびりと。明日は何時に起きましょうか? とか、何着て行きます? とか、美味しいもの食べたいですね、とか。明日のデートの話に花を咲かせながら、唐揚げやコロッケ、ご飯を頬張り、キャベツでサッパリさせながら、お味噌汁でホッと息をついた。
あんなに気持ちのいい食べっぷりを見せてくれていたのに、俺に合わせてくれたかのように食べ終わったタイミングはほとんど同じだった。
その後は、いつものように肩を並べて食器を片付けていく。そこでも盛り上がったのは明日のデートについて。楽しみで、楽しみで……あれや、これやと話が止まらなかったんだけれども。
「……よしっ、終わり。じゃあ、お風呂に入ろっか?」
「……はい」
柔らかな微笑みは食事時の時とも、ついさっきまでのとも何ら変わってはいない。
だというのに、何でだろう? 雰囲気というか空気が変わったような気がしてしまう。
ソレイユの高い位置にある腰に、きゅっとくびれているその細さがより際立つように巻かれているエプロン。その紐を解いていく際に聞こえてきた衣擦れの音が、何だか妙に耳にこびりついた。
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