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細マッチョな先輩と恋人同士になった件(ソレイユルート)
★ きっと好きなんだろう、お願いされたいんだろう
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好き勝手に、貪欲に、気持ちよさばかりを追い求めてしまっている今の俺には浅ましいという言葉が一番似合ってしまっているだろう。引かれてしまっても仕方がない。
けれどもソレイユは、そんな俺でも好きでいてくれているようだ。むしろ、こういうところも含めて好きでいてくれているらしい。だって。
「可愛いね……気持ちいいね?」
それはそれは嬉しそうに、楽しくてたまらないとばかりに口角を持ち上げながら笑うのだ。その声も、表情も少し意地悪で、なのにスゴくカッコいい。
「あっ、いい……気持ち……んぁ、もっと……ソレイユ……」
ソレイユに喜んでもらえている。
浮かれた気持ちの効果は凄まじく、俺はすんなりと素直になれていた。
当然、恥ずかしい気持ちが完全に消えてしまった訳じゃない。それでも、たとえ今すぐにでも顔を覆い隠したくなってしまうほどに恥ずかしかったとしても、構わないって思えたのだ。
彼の期待に応えたいって、彼にもっと喜んで欲しいって、そっちの気持ちの方が強かったから。
ソレイユが嬉しそうに瞳を細める。
「イイよ」
「っ……」
早くも期待に下腹部が疼いてしまう。そんな俺の状態もソレイユにとっては手に取るように分かるのだろうか。先端に触れてくれていた指を離してから、代わりに根本の方へとその長い指を絡めてきた。
緩く握って作った手筒で包み込んでくれながら、柔らかな指の腹をゆるゆると上下に滑らせていく。その触れ方は優し過ぎるくらいで物足りない。焦らされているようだった。敏感な先ばかりを撫で回してくれていた、あの頭の芯が甘く痺れるような刺激を貪ってしまっていた俺にとっては。
思わずソレイユを見つめれば、また嬉しそうに微笑みかけられた。
「その代わりに、なんてお願いしたらいいか……分かるよね?」
やっぱりワザとか。俺の言葉を引き出す為に。
このやり取りもまた、彼と愛を育むうえでの恒例になりつつある。
ということは、好きなのだろう。俺にお願いをされるのが。だから、俺は今日も昨日と同じ言葉を彼に向かって口にする。ちゃんと素直な気持ちを込めながら。
「ん、ぅ……はい……今日も、して欲しい……です……ソレイユに、いっぱい……可愛がって、欲しい……」
「よく出来ました……」
満足そうに微笑むソレイユを見ることが出来ると俺も心が満たされていく。恥ずかしいけれども頑張った甲斐があったなって思えるのだ。
頭を撫でてもらえてから、ここからは俺にとっては嬉しいことばかりなご褒美の時間。引き続き可愛がってくれながら、俺の一番欲しいものをもらえるように、準備を進めてもらえるのだ。
「ん、ぅ……ソレイユ……」
「ちょっと待ってて……」
何度か口づけてもらえてからソレイユは俺の上から少し退いた。
ベッドサイドに伸ばしていた手に握られていたのは、もう見慣れてきたチューブ。相変わらずおしゃれなデザインをした容器から、彼の手のひらへと絞り出されたローションも、そのデザインに合ういい香りがする。
ねっとりとしている液体を両手で挟んで捏ねるようにしながら手のひらで伸ばしてから、ソレイユは俺の太腿をそっと掴んだ。膝を腹の方へとつくように持ち上げられてしまえば、普段は絶対に見えないところが彼の眼前に晒されてしまう。
つい顔に熱が集まっていくが、すぐにどうでもいいと思えるようにされてしまう。
「いい子にしてるんだよ? 優しくするから、力を抜いて……」
「はい……」
微笑む彼から額に口づけられて、何の躊躇もなくローション塗れの指で尻の穴を触られて。何かを考える余裕なんてなくされてしまうんだ。
けれどもソレイユは、そんな俺でも好きでいてくれているようだ。むしろ、こういうところも含めて好きでいてくれているらしい。だって。
「可愛いね……気持ちいいね?」
それはそれは嬉しそうに、楽しくてたまらないとばかりに口角を持ち上げながら笑うのだ。その声も、表情も少し意地悪で、なのにスゴくカッコいい。
「あっ、いい……気持ち……んぁ、もっと……ソレイユ……」
ソレイユに喜んでもらえている。
浮かれた気持ちの効果は凄まじく、俺はすんなりと素直になれていた。
当然、恥ずかしい気持ちが完全に消えてしまった訳じゃない。それでも、たとえ今すぐにでも顔を覆い隠したくなってしまうほどに恥ずかしかったとしても、構わないって思えたのだ。
彼の期待に応えたいって、彼にもっと喜んで欲しいって、そっちの気持ちの方が強かったから。
ソレイユが嬉しそうに瞳を細める。
「イイよ」
「っ……」
早くも期待に下腹部が疼いてしまう。そんな俺の状態もソレイユにとっては手に取るように分かるのだろうか。先端に触れてくれていた指を離してから、代わりに根本の方へとその長い指を絡めてきた。
緩く握って作った手筒で包み込んでくれながら、柔らかな指の腹をゆるゆると上下に滑らせていく。その触れ方は優し過ぎるくらいで物足りない。焦らされているようだった。敏感な先ばかりを撫で回してくれていた、あの頭の芯が甘く痺れるような刺激を貪ってしまっていた俺にとっては。
思わずソレイユを見つめれば、また嬉しそうに微笑みかけられた。
「その代わりに、なんてお願いしたらいいか……分かるよね?」
やっぱりワザとか。俺の言葉を引き出す為に。
このやり取りもまた、彼と愛を育むうえでの恒例になりつつある。
ということは、好きなのだろう。俺にお願いをされるのが。だから、俺は今日も昨日と同じ言葉を彼に向かって口にする。ちゃんと素直な気持ちを込めながら。
「ん、ぅ……はい……今日も、して欲しい……です……ソレイユに、いっぱい……可愛がって、欲しい……」
「よく出来ました……」
満足そうに微笑むソレイユを見ることが出来ると俺も心が満たされていく。恥ずかしいけれども頑張った甲斐があったなって思えるのだ。
頭を撫でてもらえてから、ここからは俺にとっては嬉しいことばかりなご褒美の時間。引き続き可愛がってくれながら、俺の一番欲しいものをもらえるように、準備を進めてもらえるのだ。
「ん、ぅ……ソレイユ……」
「ちょっと待ってて……」
何度か口づけてもらえてからソレイユは俺の上から少し退いた。
ベッドサイドに伸ばしていた手に握られていたのは、もう見慣れてきたチューブ。相変わらずおしゃれなデザインをした容器から、彼の手のひらへと絞り出されたローションも、そのデザインに合ういい香りがする。
ねっとりとしている液体を両手で挟んで捏ねるようにしながら手のひらで伸ばしてから、ソレイユは俺の太腿をそっと掴んだ。膝を腹の方へとつくように持ち上げられてしまえば、普段は絶対に見えないところが彼の眼前に晒されてしまう。
つい顔に熱が集まっていくが、すぐにどうでもいいと思えるようにされてしまう。
「いい子にしてるんだよ? 優しくするから、力を抜いて……」
「はい……」
微笑む彼から額に口づけられて、何の躊躇もなくローション塗れの指で尻の穴を触られて。何かを考える余裕なんてなくされてしまうんだ。
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~お知らせ~
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