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【新婚旅行編】最終日:バアルにとっては戯れてるだけでも
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どちらともなく唇を寄せていて、触れ合えば競い合うように口付け合っていた。引き締まった首に腕を絡めようとしたところで、鼻筋の通った顔が何でか離れていってしまう。
……まだまだして欲しいのに。
物足りなさを訴えるよりも早く、高い鼻先が首元に擦り寄ってきていた。
「わっ、ふ……」
すべすべとしたものが触れたかと思えば、柔らかなものが軽やかなリップ音を鳴らしてくる。
「ふ……んふ、ふふふ」
それだけでもこそばゆいのに、ふわふわなお髭までもがこしょこしょと首元を撫でていくもんだから、もうお手上げだ。
「ふ、ははっ……もー……バアル……」
広い背中を軽く叩けば、バアルは戯れるのを止めてくれた。でも、まだまだ全然足りないみたい。鼻先を寄せながら、見つめてくる眼差しは寂しそうに細められてしまっている。左右に揺れていた触角も、凛々しい眉と連動しているみたい。力なく下がってしまっていた。
「……駄目、でしたか?」
「……んーん……嬉しい……ちょっと、お髭が擽ったかっただけ」
いつもの手だとは分かっている。それでも、やっぱり俺は乗ってしまっていた。反省していますとばかりに下げていた頭を撫でていた。
了承をもらったバアルの行動は早かった。噛みつくようなキスを送ってくれてから、また首元へと口付けてきた。
やっぱり、首も好きなんだなぁ。
触角を揺らしている彼の頭を撫でながら、今更ながらのことを考えていられたのもその時まで。
「ん……ふはっ、ふ……ん、ひゃ……っ」
新たに加わった感触に俺は余裕をなくしていた。見えていなくても、流石にこれは分かってしまう。だって、この硬さは、あれしか。
「ちょ……ば、バアル……」
「失礼……」
言葉では申し訳なさそうに言ったものの、悪戯な口が止まる気配はない。歯を立てたばかりのところを労るように口付けてから、すぐ近くにまた歯を立ててきた。
バアルにとっては戯れているだけなのだろう。実際、硬い歯が肌に軽く食い込んできても、そういう甘い雰囲気の時のように背筋に淡い感覚が走ったりはしない。おんなじように甘く噛まれているにも関わらずだ。
そういう風に力加減をしてくれているのか、それとも何かコツがあるのか。俺には分かる訳がないが、だとしても、だとしてもだ。
「んっ……も、バアル……」
こうも、かぷ、かぷ、かぷ、と。甘く噛まれてしまうと、擽ったくて仕方がない。それに、感じはしなくとも、やっぱり意識はしてしまう。
そうなってしまうように身体に刻みつけられてしまっているから。バアルから可愛がってもらっている際に、何度も、何度も。
「……甘い」
小さく呟かれた言葉に肩が跳ねる。だって、そんな訳がない。いくらバアルにとって、俺から漂う魔力の匂いが甘く感じるからといって、味までもそうだなんて。
「は、ん……ね……もしかして、バアル……お腹、空いてない?」
……まだまだして欲しいのに。
物足りなさを訴えるよりも早く、高い鼻先が首元に擦り寄ってきていた。
「わっ、ふ……」
すべすべとしたものが触れたかと思えば、柔らかなものが軽やかなリップ音を鳴らしてくる。
「ふ……んふ、ふふふ」
それだけでもこそばゆいのに、ふわふわなお髭までもがこしょこしょと首元を撫でていくもんだから、もうお手上げだ。
「ふ、ははっ……もー……バアル……」
広い背中を軽く叩けば、バアルは戯れるのを止めてくれた。でも、まだまだ全然足りないみたい。鼻先を寄せながら、見つめてくる眼差しは寂しそうに細められてしまっている。左右に揺れていた触角も、凛々しい眉と連動しているみたい。力なく下がってしまっていた。
「……駄目、でしたか?」
「……んーん……嬉しい……ちょっと、お髭が擽ったかっただけ」
いつもの手だとは分かっている。それでも、やっぱり俺は乗ってしまっていた。反省していますとばかりに下げていた頭を撫でていた。
了承をもらったバアルの行動は早かった。噛みつくようなキスを送ってくれてから、また首元へと口付けてきた。
やっぱり、首も好きなんだなぁ。
触角を揺らしている彼の頭を撫でながら、今更ながらのことを考えていられたのもその時まで。
「ん……ふはっ、ふ……ん、ひゃ……っ」
新たに加わった感触に俺は余裕をなくしていた。見えていなくても、流石にこれは分かってしまう。だって、この硬さは、あれしか。
「ちょ……ば、バアル……」
「失礼……」
言葉では申し訳なさそうに言ったものの、悪戯な口が止まる気配はない。歯を立てたばかりのところを労るように口付けてから、すぐ近くにまた歯を立ててきた。
バアルにとっては戯れているだけなのだろう。実際、硬い歯が肌に軽く食い込んできても、そういう甘い雰囲気の時のように背筋に淡い感覚が走ったりはしない。おんなじように甘く噛まれているにも関わらずだ。
そういう風に力加減をしてくれているのか、それとも何かコツがあるのか。俺には分かる訳がないが、だとしても、だとしてもだ。
「んっ……も、バアル……」
こうも、かぷ、かぷ、かぷ、と。甘く噛まれてしまうと、擽ったくて仕方がない。それに、感じはしなくとも、やっぱり意識はしてしまう。
そうなってしまうように身体に刻みつけられてしまっているから。バアルから可愛がってもらっている際に、何度も、何度も。
「……甘い」
小さく呟かれた言葉に肩が跳ねる。だって、そんな訳がない。いくらバアルにとって、俺から漂う魔力の匂いが甘く感じるからといって、味までもそうだなんて。
「は、ん……ね……もしかして、バアル……お腹、空いてない?」
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