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★【新婚旅行編】十一日目:感覚が妙にリアルだ……夢なのに
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俺の胸板は大して筋肉がついてはいないから、揉もうとしてみたところで揉み応えがない。楽しくはないだろう。
けれども、その手が気にする様子はない。ほんのささやかな柔らかさを寄せ集めているように撫で回しては、しなやかな指先でとあるところを掠めていく。
まだそこは何も反応も示していない。けれども、彼の触れ方が悪戯っぽかったからだろう。周囲を僅かに触れられてしまっただけで、俺はまた身体の奥が疼くような感覚を覚えてしまっていた。
「ん、ぁ……」
甘噛みをされている時も思ったけれども、身体に感じる感覚が妙にリアルだ。ホントにバアルに触れてもらえているみたい。夢なのに。
そう。これは夢に違いない。なんせ、この流れをさっきから繰り返してもらえているんだからな。俺はまだ彼に対して、おはよう、すらも言ってはいないのにさ。
最初、夢の中のバアルは俺を見つめているだけだった。
彼の眼差しは優しい。なんて言ったらいいのかな? その目に映っている全てをキレイだと、素敵なものだと思っているような。そんな目をしているんだ。
それなのに、俺を見てくれている時はもっと……それこそ見つめられるだけで、愛しております、って囁いてくれる優しい声が聞こえてきてしまいそう。そんな風に感じちゃうくらいに甘さを帯びた目で見つめてきてくれるんだ。
これだけは、自惚れじゃないと思う。あ、でも、これ、俺の夢なんだっけ。しかも、俺にとっては都合の良いことしか起きないような。
と、とにかくっ、バアルは俺を見つめてくるだけで何も言わなかったんだ。俺も……夢だからかな? 何か話さなきゃって考えすらも浮かんでこなくてさ。ただ、ぼんやりと見つめてしまっていたんだ。今みたいに。
夢に変化が起きたのは、少ししてから。バアルが俺を撫でてくれ始めてからだった。
細く長い指で俺の髪を、寝癖を整えてくれるみたいに梳いてくれたり。手のひらで頬の感触を確かめるみたいに撫でてくれてたかと思えば、輪郭をなぞるように触れてくれながら顎へと。そうして今度は猫を可愛がるみたいに顎の裏を撫でてきたり。
甘やかしてくれている手のひらが、指先が心地よくて、俺はすっかりしてもらうがままになっていた。
バアルも嬉しそうに瞳を細めていたから、触角を揺らしていたから、もっと嬉しくて。この時までは、まだ俺が寝惚けているだけなんじゃないかなって。ホントのバアルに甘やかしてもらえているんじゃないかなって思っていたんだけど。
「あ……っ」
不意打ちな首元への甘噛みで、俺は疑問を抱いた。そして、立て続けにちょっとあれな手つきで胸板を揉まれてから確信した。これは絶対に夢に違いないって。
だって、俺にとって都合が良すぎる。あのバアルが、俺が勇気を出して寝込みを襲ってくれないの? ってお願いしても、機会があれば、だなんて誤魔化してきた彼が、襲ってきてくれるハズがないんだからさ。
そう確信してから、焦らされるようなやり取りを繰り返されている。
ただぼんやりと見ているだけの俺に対して、バアルは頭を撫でてきてくれたり、胸元に頬を寄せて甘えてきてくれたり。そんな穏やかなひと時によって、俺の身体が落ち着きを取り戻しかけたところで、思い出したかのようにまた熱を灯してくる。首や肩を甘く噛みながら、薄い胸板を悪戯な手つきで撫でてくるんだ。
けれども、その手が気にする様子はない。ほんのささやかな柔らかさを寄せ集めているように撫で回しては、しなやかな指先でとあるところを掠めていく。
まだそこは何も反応も示していない。けれども、彼の触れ方が悪戯っぽかったからだろう。周囲を僅かに触れられてしまっただけで、俺はまた身体の奥が疼くような感覚を覚えてしまっていた。
「ん、ぁ……」
甘噛みをされている時も思ったけれども、身体に感じる感覚が妙にリアルだ。ホントにバアルに触れてもらえているみたい。夢なのに。
そう。これは夢に違いない。なんせ、この流れをさっきから繰り返してもらえているんだからな。俺はまだ彼に対して、おはよう、すらも言ってはいないのにさ。
最初、夢の中のバアルは俺を見つめているだけだった。
彼の眼差しは優しい。なんて言ったらいいのかな? その目に映っている全てをキレイだと、素敵なものだと思っているような。そんな目をしているんだ。
それなのに、俺を見てくれている時はもっと……それこそ見つめられるだけで、愛しております、って囁いてくれる優しい声が聞こえてきてしまいそう。そんな風に感じちゃうくらいに甘さを帯びた目で見つめてきてくれるんだ。
これだけは、自惚れじゃないと思う。あ、でも、これ、俺の夢なんだっけ。しかも、俺にとっては都合の良いことしか起きないような。
と、とにかくっ、バアルは俺を見つめてくるだけで何も言わなかったんだ。俺も……夢だからかな? 何か話さなきゃって考えすらも浮かんでこなくてさ。ただ、ぼんやりと見つめてしまっていたんだ。今みたいに。
夢に変化が起きたのは、少ししてから。バアルが俺を撫でてくれ始めてからだった。
細く長い指で俺の髪を、寝癖を整えてくれるみたいに梳いてくれたり。手のひらで頬の感触を確かめるみたいに撫でてくれてたかと思えば、輪郭をなぞるように触れてくれながら顎へと。そうして今度は猫を可愛がるみたいに顎の裏を撫でてきたり。
甘やかしてくれている手のひらが、指先が心地よくて、俺はすっかりしてもらうがままになっていた。
バアルも嬉しそうに瞳を細めていたから、触角を揺らしていたから、もっと嬉しくて。この時までは、まだ俺が寝惚けているだけなんじゃないかなって。ホントのバアルに甘やかしてもらえているんじゃないかなって思っていたんだけど。
「あ……っ」
不意打ちな首元への甘噛みで、俺は疑問を抱いた。そして、立て続けにちょっとあれな手つきで胸板を揉まれてから確信した。これは絶対に夢に違いないって。
だって、俺にとって都合が良すぎる。あのバアルが、俺が勇気を出して寝込みを襲ってくれないの? ってお願いしても、機会があれば、だなんて誤魔化してきた彼が、襲ってきてくれるハズがないんだからさ。
そう確信してから、焦らされるようなやり取りを繰り返されている。
ただぼんやりと見ているだけの俺に対して、バアルは頭を撫でてきてくれたり、胸元に頬を寄せて甘えてきてくれたり。そんな穏やかなひと時によって、俺の身体が落ち着きを取り戻しかけたところで、思い出したかのようにまた熱を灯してくる。首や肩を甘く噛みながら、薄い胸板を悪戯な手つきで撫でてくるんだ。
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