【完結】間違って地獄に落とされましたが、俺は幸せです。

白井のわ

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★【新婚旅行編】十一日目:気分だけは俺の優勢

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 滑らかで白い素肌を、美しい身体のラインを、彫刻のように隆起した鍛え抜かれた身体を、ベッドの上で晒してくれている様は無防備で。

 優しい瞳とかち合って微笑みかけられてしまえば、簡単に心臓が嬉しさで跳ね上がってしまう。ずっと煩く喚いてしまう。

 ホントに、こんなにカッコよくてキレイな人が俺のものなんだなって。今更ながらに改めて実感してしまい、込み上げてきた喜びに頭の中が茹だってしまいそう。

 全面的に俺を受け入れてくれている彼の上に跨ってしまっているのだ。傍から見れば、俺がバアルを襲っているようにしか、今まさに襲おうとしているようにしか見えないだろう。

「貴方様の、お好きなタイミングでどうぞ……私めは動かずに、大人しく待っております故」

 おまけに主導権は俺にあるような、そんな言葉をかけられてしまえば、余計にそういう気分になってしまう。ホントに、気分だけは。

 現実は……というか、これから先に待ち受けているのは、ただただ俺がバアルに翻弄されていくであろう未来しかないのだろうけれども。

 それでも、そうだとしても、バアルに喜んでもらいたい。バアルの期待に応えてあげたい。

 息を整えて、覚悟を決めて、俺は膝立ちのような格好になっていた足を大きく開いた。いわゆるM字開脚というヤツだ。

 この体勢を取ってしまうと、一気にバランスを崩しそうになってしまう。ちゃんと腹の奥にまで届いてくれている彼のものが抜けそうになってしまう。

 でも、そこはバアルからのサポートがあるから安心だ。背筋が海老反りのように反りかかってしまう前に、大きな手が俺の腰を支えてくれた。力加減的には軽く添えられているだけ。でも、安定感がスゴい。体幹にあまり自信がない俺でも、この不安定な体勢をちゃんと保つことが出来ている。

 バアルのものを受け入れたまま、バアルが望んでくれたものを見せることが出来ている。潤滑油が必要ないくらいに、はしたなく濡らしてしまっている股の間を。

 今までの積み重ねにより、俺のものはすっかり勃ち上がってしまっていた。

 反り上がっている竿にも心臓があるみたい。どくどくと脈打ってしまっていて熱い。ゆるりと細められた彼の視線が注がれてしまえば、もっと。その長い指で、大きな手のひらで可愛がってもらえてもいないのに、熱い疼きを覚えてしまう。もう腰を密かに揺らしてしまっていた。

「……ああ、もう期待されてしまっているのですね? 可愛いですね、アオイ」

「っ、ありがとう……」

 早速、俺からのお願いを叶えてもらえてしまった。可愛い、と褒めてもらえて、気恥ずかしさよりも強い喜びが胸の内を満たしていく。

 ……やっぱり、思っていた通りだ。何とか頑張れそう。バアルから可愛いって褒めてもらえたら。
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