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★【新婚旅行編】十一日目:でも、もうちょっと……後、ちょっとだけ
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このままの勢いでことを進めてしまおう。
まだちょっぴり俺の行動を引き留めにかかってくる気恥ずかしさを振り切って、俺は手を伸ばした。自ら見せつけるように大きく開いている股の間へと、すでにはしたなく勃ち上がってしまっている自分のものへと。
「あ、んっ……」
バアルに言われた通りだ。俺、滅茶苦茶期待しちゃってたんだ。
すでに根本まで濡らしてしまっている竿を、そっと握り込んでみただけ。なのに、一瞬で頭がくらくらしてしまう。開いた足が、腰が、大げさなくらいに震えてしまう。
腹の方にも力が入ってしまったようだ。俺の中を熱くしているバアルのものを。その太さを、長さを、改めて実感してしまっていた。
思考は完全に蕩けかけてしまっている。気持ちよくなることばかりを考えてしまっている。でも、耳の方はまだ鈍ってはいないらしい。聞き逃さなかった。バアルが微かに悩ましげな吐息を漏らしたのを。
鼓動が早くなっていく。呼吸もだ。バアルにいっぱいキスしてもらえている訳でもないのに、情けなく口を開けたままはっ、はっ、と獣じみた浅い呼吸を繰り返してしまっている。
これほどまでに過剰な気持ちよさを感じてしまったのは、やっぱりこの状況による効果が大きいんだろう。
バアルのものを受け入れたまま、自分自身を慰めようとしているところをバアルに見られてしまう。そんな恥ずかしさでどうにかなってしまいそうな状況に、酷く感じてしまうだなんて。
「う、ぁ……バアル……」
ぞくぞくと背筋に淡い感覚が走っていく。咄嗟に俺は助けを求めるように彼の名を呼んでしまっていた。
顔に熱が集まっていく。これ以上はないと思っていたのに。それもこれも、欲深いこの身体のせいだ。改めて自分の現状を考えただけで、また気持ちよくなってしまうだなんて。
……おかしいのかな。おかしいんだろうな……俺って、実は滅茶苦茶……エッチなヤツなんじゃ……
「可愛いですよ……アオイ……」
気持ちが後ろを向きかけてしまっているところで、タイミングバッチリな。喜びが滲んだ声が紡いでくれた、可愛い、に俺は思わず目を開けていた。
見えたのは、嬉しそうに瞳を細めているバアル。その魔宝石よりも美しく煌めいている瞳は、確かに俺だけを見てくれていた。
俺を見て、微笑んでくれていた。
バアルが喜んでくれている。目の前にある確かな事実に、沈みかけていた胸の内が晴れやかになっていく。
でも、もうちょっと。後、ちょっとだけ、貪欲ではしたない俺を肯定してくれる何かが欲しくて、俺はバアルに尋ねていた。きっと彼ならば、俺の求めている答えを返してくれるだろう。そう、期待して。
「ほ、ホントに? ……変じゃ、ない?」
「何も変ではございませんよ……お可愛いらしいです……」
バアルに言ってもらえると、大丈夫かなって思うことが出来る。バアルが可愛いって思ってくれているんだったら、こんな俺でも。
大きな手のひらが頬に触れてくれた。優しい手つきに胸の奥を摘まれたような気分になってしまう。
「私の為に、お顔を真っ赤にされながらも健気に頑張って下さって……誠に可愛いですよ、アオイ」
「っ……」
……バアルの、為に。そうだ。バアルが喜んでくれているから、俺。
「バアル……」
「はい」
「見て、て……?」
「っ、はい……」
バアルの目が、熱っぽい眼差しが、俺を見てくれている。頬に添えられたままの手のひらへと軽く口を押しつけてから、俺は濡れそぼっている竿を緩く握り直した。
まだちょっぴり俺の行動を引き留めにかかってくる気恥ずかしさを振り切って、俺は手を伸ばした。自ら見せつけるように大きく開いている股の間へと、すでにはしたなく勃ち上がってしまっている自分のものへと。
「あ、んっ……」
バアルに言われた通りだ。俺、滅茶苦茶期待しちゃってたんだ。
すでに根本まで濡らしてしまっている竿を、そっと握り込んでみただけ。なのに、一瞬で頭がくらくらしてしまう。開いた足が、腰が、大げさなくらいに震えてしまう。
腹の方にも力が入ってしまったようだ。俺の中を熱くしているバアルのものを。その太さを、長さを、改めて実感してしまっていた。
思考は完全に蕩けかけてしまっている。気持ちよくなることばかりを考えてしまっている。でも、耳の方はまだ鈍ってはいないらしい。聞き逃さなかった。バアルが微かに悩ましげな吐息を漏らしたのを。
鼓動が早くなっていく。呼吸もだ。バアルにいっぱいキスしてもらえている訳でもないのに、情けなく口を開けたままはっ、はっ、と獣じみた浅い呼吸を繰り返してしまっている。
これほどまでに過剰な気持ちよさを感じてしまったのは、やっぱりこの状況による効果が大きいんだろう。
バアルのものを受け入れたまま、自分自身を慰めようとしているところをバアルに見られてしまう。そんな恥ずかしさでどうにかなってしまいそうな状況に、酷く感じてしまうだなんて。
「う、ぁ……バアル……」
ぞくぞくと背筋に淡い感覚が走っていく。咄嗟に俺は助けを求めるように彼の名を呼んでしまっていた。
顔に熱が集まっていく。これ以上はないと思っていたのに。それもこれも、欲深いこの身体のせいだ。改めて自分の現状を考えただけで、また気持ちよくなってしまうだなんて。
……おかしいのかな。おかしいんだろうな……俺って、実は滅茶苦茶……エッチなヤツなんじゃ……
「可愛いですよ……アオイ……」
気持ちが後ろを向きかけてしまっているところで、タイミングバッチリな。喜びが滲んだ声が紡いでくれた、可愛い、に俺は思わず目を開けていた。
見えたのは、嬉しそうに瞳を細めているバアル。その魔宝石よりも美しく煌めいている瞳は、確かに俺だけを見てくれていた。
俺を見て、微笑んでくれていた。
バアルが喜んでくれている。目の前にある確かな事実に、沈みかけていた胸の内が晴れやかになっていく。
でも、もうちょっと。後、ちょっとだけ、貪欲ではしたない俺を肯定してくれる何かが欲しくて、俺はバアルに尋ねていた。きっと彼ならば、俺の求めている答えを返してくれるだろう。そう、期待して。
「ほ、ホントに? ……変じゃ、ない?」
「何も変ではございませんよ……お可愛いらしいです……」
バアルに言ってもらえると、大丈夫かなって思うことが出来る。バアルが可愛いって思ってくれているんだったら、こんな俺でも。
大きな手のひらが頬に触れてくれた。優しい手つきに胸の奥を摘まれたような気分になってしまう。
「私の為に、お顔を真っ赤にされながらも健気に頑張って下さって……誠に可愛いですよ、アオイ」
「っ……」
……バアルの、為に。そうだ。バアルが喜んでくれているから、俺。
「バアル……」
「はい」
「見て、て……?」
「っ、はい……」
バアルの目が、熱っぽい眼差しが、俺を見てくれている。頬に添えられたままの手のひらへと軽く口を押しつけてから、俺は濡れそぼっている竿を緩く握り直した。
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