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前世の記憶
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おはようございます。私、ビアンカ・フォン・ルベリオンと申します。先日2歳になりました。
頭が痛くてベッドから跳ね起きましたよ。えぇ、文字通り布団を蹴っ飛ばして。
急いで自分の姿をベッド横にある窓から覗きます。
現在私は混乱の極みにあります。なぜなら…
窓硝子に映る女の子の容姿が黒目黒髪ではないのです!!
薄い金の髪が陽に照らされてキラキラと輝き、肌は純白きめ細かい肌に整った眉にすっと通る綺麗な鼻、ポテッとしたピンクの唇。瞳は薄紫色で儚げな印象を受ける美幼女がいるのです!
なんと!まぁ、可愛らしいこの顔っ!
元々私の顔は男の人に近いキリッとした顔だったのでなんだか嬉しいです!
………
自分の容姿を把握できて少し落ち着きました。私は前世の記憶を持っています。前世は旧華族家であり、母は、世界有数のジュエリーショップを経営し、父は皇室のボディーガードをする家系でした。
父も母も旧華族であることを誇りに思っており子供達の教育に熱心でした。
子供達というのは、私には兄が2人に姉と妹が1人ずつ居ります。上兄上は母の会社を継ぎ、下兄上が父の仕事を継ぐ予定ではありましたが、下兄上が父に反発し不良化し、家に帰ってこなくなったことにより私へと回ってきました。
姉上様はおっとり系美人で、イギリスの名家への婚約が既に決まっている状態であり、妹は父、母ともに溺愛されていたのでボディーガードという危険な仕事をさせるわけにはいかないと結局消去法により私しかいなかったのです。
生きるために血の滲むような努力をし、皇室の皇子付きのボディーガードをすることになりましたが、まぁ、運が悪いことに皇子はアブノーマルな性癖を持つ変態でした。人を傷つく姿に興奮する方だったのです。
簡単に言うとボディーガードをして死んだのではなく、皇子の特殊な性癖により、監禁され拷問の末に死にました。
せめて、仕事を行なって死ぬのならまだしも皇子の特殊な性癖により死ぬとは…
今世では、自分の好きな職につき、納得のできる死に方をしたいものです。
私は、少々人より冷めているので、自分の前世を覗き見てもこの程度にしか思いませんが、普通なら発狂ものらしいです。
高校の友達が言っていましたね。私は鋼の精神力があるとかの問題ではなく、颯爽、異常と言っていました。
まぁ、でも仕方ないと思いません?こんな暮らしが私にとって普通だったのですから。
殺されてしまったのは正直悔しいですが、あのまま飼い殺しにされるよりは早めに死んで良かったかなーって思います。
私が死んだら、ボディガードは、妹に引き継がれるでしょう。まぁ、あの子のことだから、自分が悲劇のヒロイン見たく振る舞って泣きわめくでしょう。…あの子の癇癪は中々激しかったですからね。
同情はしませんが。
………………
さてさて、現在の私は2歳の幼女にございます。まだまだ記憶があやふやで今世の母の名前すら知りません。父に至っては見た記憶がございません。常にそばに控えているマーサぐらいしか名前と顔が一致しません。
マーサは、クリーム色の髪にチョコレートのような瞳を持つ美人さんです。マーサの顔見たときに思ったのが美味しそうでした。
基本ニコニコしています。仕事だからというのが強いようです。幼子に無表情は怖いですからね。
私に話しかけるときはニコニコですが、ドアを開けて退室するときなんて無表情でしたからね!
子供はよく見ているのですよ!
自分の立場になって見てよく分かりました。
記憶を思い出す時はすごい頭痛がしましたが、思い出し、受け止めれれば案外簡単に痛くなくなるものです。
よくこのような幼子が私の前世に記憶を受け止め記憶を混合させられるとは。
素直に感心です。
自分のことですから本能的なものですが、私の前世と今世の魂は同一の物です。しかし、今世は今世の、前世は前世の人格が形成されています。ただ、今世の人格はまだ2歳なので不確定な部分があり、私の前世の記憶を受け入れ安くいい具合に人格が混合してくださったのでしょう。
もう少し大きくなってから記憶を思い出してしまっていたなら二重人格のような状態になっていたことでしょう。少々面倒臭いことになっていたかもしれないので早めに思い出せてよかったのかもしれません。
もうそろそろ朝食の時間なのでマーサが私を起こしにくる時間になります。今日は予定があると言っていた気がします。まだ、2歳児ですから難しいことをする事はないでしょう。
基本私は怠惰にゴロゴロすることができています。まだ2歳児ですからね!遊び泣くことが私の仕事なのです!
ビバ幼児!そしてビバお金持ちの家!
前世ではありえないこの暇さ!ダラダラ過ごすことが夢でした。…ホロリと涙が出てきそうです。
よしっ!私の夢は自分のしたいことをして怠惰に過ごします!
コンコンコン
「お嬢様、朝食の時間にございます。」
あー、マーサが来ましたね。行くの面倒くさいです。
頭が痛くてベッドから跳ね起きましたよ。えぇ、文字通り布団を蹴っ飛ばして。
急いで自分の姿をベッド横にある窓から覗きます。
現在私は混乱の極みにあります。なぜなら…
窓硝子に映る女の子の容姿が黒目黒髪ではないのです!!
薄い金の髪が陽に照らされてキラキラと輝き、肌は純白きめ細かい肌に整った眉にすっと通る綺麗な鼻、ポテッとしたピンクの唇。瞳は薄紫色で儚げな印象を受ける美幼女がいるのです!
なんと!まぁ、可愛らしいこの顔っ!
元々私の顔は男の人に近いキリッとした顔だったのでなんだか嬉しいです!
………
自分の容姿を把握できて少し落ち着きました。私は前世の記憶を持っています。前世は旧華族家であり、母は、世界有数のジュエリーショップを経営し、父は皇室のボディーガードをする家系でした。
父も母も旧華族であることを誇りに思っており子供達の教育に熱心でした。
子供達というのは、私には兄が2人に姉と妹が1人ずつ居ります。上兄上は母の会社を継ぎ、下兄上が父の仕事を継ぐ予定ではありましたが、下兄上が父に反発し不良化し、家に帰ってこなくなったことにより私へと回ってきました。
姉上様はおっとり系美人で、イギリスの名家への婚約が既に決まっている状態であり、妹は父、母ともに溺愛されていたのでボディーガードという危険な仕事をさせるわけにはいかないと結局消去法により私しかいなかったのです。
生きるために血の滲むような努力をし、皇室の皇子付きのボディーガードをすることになりましたが、まぁ、運が悪いことに皇子はアブノーマルな性癖を持つ変態でした。人を傷つく姿に興奮する方だったのです。
簡単に言うとボディーガードをして死んだのではなく、皇子の特殊な性癖により、監禁され拷問の末に死にました。
せめて、仕事を行なって死ぬのならまだしも皇子の特殊な性癖により死ぬとは…
今世では、自分の好きな職につき、納得のできる死に方をしたいものです。
私は、少々人より冷めているので、自分の前世を覗き見てもこの程度にしか思いませんが、普通なら発狂ものらしいです。
高校の友達が言っていましたね。私は鋼の精神力があるとかの問題ではなく、颯爽、異常と言っていました。
まぁ、でも仕方ないと思いません?こんな暮らしが私にとって普通だったのですから。
殺されてしまったのは正直悔しいですが、あのまま飼い殺しにされるよりは早めに死んで良かったかなーって思います。
私が死んだら、ボディガードは、妹に引き継がれるでしょう。まぁ、あの子のことだから、自分が悲劇のヒロイン見たく振る舞って泣きわめくでしょう。…あの子の癇癪は中々激しかったですからね。
同情はしませんが。
………………
さてさて、現在の私は2歳の幼女にございます。まだまだ記憶があやふやで今世の母の名前すら知りません。父に至っては見た記憶がございません。常にそばに控えているマーサぐらいしか名前と顔が一致しません。
マーサは、クリーム色の髪にチョコレートのような瞳を持つ美人さんです。マーサの顔見たときに思ったのが美味しそうでした。
基本ニコニコしています。仕事だからというのが強いようです。幼子に無表情は怖いですからね。
私に話しかけるときはニコニコですが、ドアを開けて退室するときなんて無表情でしたからね!
子供はよく見ているのですよ!
自分の立場になって見てよく分かりました。
記憶を思い出す時はすごい頭痛がしましたが、思い出し、受け止めれれば案外簡単に痛くなくなるものです。
よくこのような幼子が私の前世に記憶を受け止め記憶を混合させられるとは。
素直に感心です。
自分のことですから本能的なものですが、私の前世と今世の魂は同一の物です。しかし、今世は今世の、前世は前世の人格が形成されています。ただ、今世の人格はまだ2歳なので不確定な部分があり、私の前世の記憶を受け入れ安くいい具合に人格が混合してくださったのでしょう。
もう少し大きくなってから記憶を思い出してしまっていたなら二重人格のような状態になっていたことでしょう。少々面倒臭いことになっていたかもしれないので早めに思い出せてよかったのかもしれません。
もうそろそろ朝食の時間なのでマーサが私を起こしにくる時間になります。今日は予定があると言っていた気がします。まだ、2歳児ですから難しいことをする事はないでしょう。
基本私は怠惰にゴロゴロすることができています。まだ2歳児ですからね!遊び泣くことが私の仕事なのです!
ビバ幼児!そしてビバお金持ちの家!
前世ではありえないこの暇さ!ダラダラ過ごすことが夢でした。…ホロリと涙が出てきそうです。
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あー、マーサが来ましたね。行くの面倒くさいです。
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