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皆の元へ
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「流石に長ぇわ、もう俺手抜かないからさっさと死ねよ?」
「限界突破!!!STAGE2!!!」
俺はスキル欄を見た時に、新たなスキルが増えていることに気づいた。
何故増えていたのか、理由はよくわからないが幸運だった。
これは推測だが、きっとリミッター解除の使用に、何か関係があるのじゃないかと俺は考えている。
スキル
限界突破 Lv1
人体に不可能な力を発揮することが出来る。
発動時間 任意
反動 使用ごとに寿命の短縮、体への著しい負担。
リミッター解除でさえ、使えば1週間ほど寝たきりになるのだ。
今回は使った後どうなるかなんて、考えたくもないほどの反動が予測される。
だが、現状四の五の言ってる暇はない。
俺には、使う以外の選択肢はなかったのだ。
「お前の強化スキルごときじゃ、俺は倒せねぇ!」
俺がスキルを発動している間に、気づけば後ろに回り込まれていた。
こういう時は攻撃しちゃダメってお約束だろ!?
アニメで変身シーンに攻撃する悪役がどこにいるんだ?!
俺は文句を垂れながらも、天眼を使い防御姿勢をとる。なんとかヴェルグェスの攻撃を受け止める。
限界突破のおかげで、天眼の精度も上がっている為、受け止めるのは想像よりも容易だったが、俺は肝心なことを忘れている。
「俺の槍を受け止めるとは驚いたぜ!だが素手で受け止めて大丈夫か?」
俺は受け止めた手に目を向ける。
俺の手は、まるで液体窒素に突っ込んだようにカチカチに凍っていた。
だが、手を離そうにも既に手の感覚はなく、凍りついているため剥がれない。
「そのまま全身氷っちまいな!」
「くそっ!」
見る見るうちに、手のひらから俺の体が凍っていく。
最悪の決断を迫られた。
俺は、身体を捻り凍りついた自分の肘から下を自分で叩き折り、即座にヴェルグェスから距離を取る。
「自分の腕を躊躇無く折るなんて、なかなか度胸があるじゃねぇか!」
「そうせざる負えなくしたのはお前だろ.......?!」
だが、幸運にも氷点下を下回り感覚のなかった俺には、全くと言っていいほど痛みはなく、出血も皆無だった。
痛みがあったとしても、全身が悲鳴を上げ、何本骨が折れているかもわからないこの状況なら、さほど関係はなかったのだろう。
「次で終わらせてやる、覚悟しろヴェルグェス!」
「その状態でまだなんとかなると思ってんのか?」
俺には一つだけこの状況を打破する案があった。
かなり脳筋な作戦になってしまうし、なんなら作戦と呼べるのかすら分からないが、俺にはもうこれしかなかった。
そして俺は覚悟を決める。
「ぶっっっっ飛べええぇぇぇぇえええ!!!!!」
俺は、全力で地面を蹴り勢いよくヴェルグェスの間合いへと踏み込み、拳を握り締める。
「そんな一点突破ガードするに決まってるだろ!」
ヴェルグェスは、4本の槍を重ね俺のパンチをガードしようとする。
だがそんなことは、簡単に予測できる。
元より、俺はヴェルグェスにダメージを与えようなどと、今更考えてはいない。
俺は、出来るだけこいつを遠くに吹き飛ばすことだけを考えていた。
これが唯一この状況を打破する方法だと思ったからだ。
「うぅぅおぉぉぉぁああああ!!!!」
俺は全ての力を吐き出すかのように、全力でヴェルグェスに向かい拳を放つ。
「ぐっぅ!マジかよ!?」
予期していない威力に、ヴェルグェスは体勢を崩す。それを確認し、俺は力の方向を斜め上に変える。
そして宇宙まで飛ばす勢いで、腕を振りかぶる。
「うぅぅぉおおらぁぁぁぁああ!!!」
「やるじゃあねぇか!!!」
そう言い残し、俺の拳から離れた刹那ヴェルグェスの姿は見えなくなっていた。
勝利とは言えないが、なんとか作戦が上手く行きやっと安堵に包まれるが、俺の目的は無事に街に戻ることだ。
なんとか限界突破を保ちながら、俺はレーネへと歩み寄る。
意識はあるものの、魔力がなくなり動けなくなったレーネは、うつ伏せになっているため状況を把握出来ていない。
「どうなったのじゃ周!?」
「とりあえず何とかなったよ、さぁ帰ろう俺に掴まれるか?」
「あぁ、その程度の力ならあるが.......」
レーネは俺に捕まろうと、体を上げ俺を見た瞬間に絶句する。
「どうした?早く掴まれ、帰るぞ?」
「周..............?腕はどうした?」
「あぁ、ちょっとな.......」
「ちょっとでは無い!両腕ともないではないか!!!」
激怒したレーネが声を荒らげる。
どうやらヴェルグェスを吹き飛ばす際に殴ったほうの腕も、槍の効果によって無くなっていたらしい。
アドレナリンの効果と意識が朦朧していた俺は、レーネに指摘され初めて気づく。
「今はそれどころじゃないんだ.......、早く捕まってくれ..............」
俺は力のない声で、レーネに頼む。
レーネも何かを察したのか、静かに俺にしがみつく。
「しっかり捕まってくれよ」
俺は、ヴェルグェスを殴った時並に足に力を込め街に向かって思い切りジャンプをする。
凄まじい勢いで、視界の木々が流れていく。
そして降下が始まり、ちょうどライラトーンに着地できる放物線を描く。
「なんとか届いたか.......」
俺はいつ飛んでもおかしくない意識をギリギリのところで保っている。
日没後ということもあり、運良く人気の少ない道路に着地する。
俺は着地の際に、レーネに衝撃が行かないように、レーネを背中側から前に移動させ、肘から先がない両腕で抱きしめる。
そして俺は、背中から道路にとてつもないスピードと威力で打ち付けられ、数十メートル地面を抉りながら進み止まる。
「大丈夫か、レーネ?」
「妾の心配よりも、己の心配をせよ!」
レーネがぼろぼろ泣きながら、俺の顔を上から見ているのが微かに見え、頬にレーネの涙が伝う。
「お前もちゃんと泣けるんだな.......」
「こんな時に何を言っておるのじゃ!」
レーネの声がだんだんと遠のいていく。これが俺の最後の記憶だった.......
「限界突破!!!STAGE2!!!」
俺はスキル欄を見た時に、新たなスキルが増えていることに気づいた。
何故増えていたのか、理由はよくわからないが幸運だった。
これは推測だが、きっとリミッター解除の使用に、何か関係があるのじゃないかと俺は考えている。
スキル
限界突破 Lv1
人体に不可能な力を発揮することが出来る。
発動時間 任意
反動 使用ごとに寿命の短縮、体への著しい負担。
リミッター解除でさえ、使えば1週間ほど寝たきりになるのだ。
今回は使った後どうなるかなんて、考えたくもないほどの反動が予測される。
だが、現状四の五の言ってる暇はない。
俺には、使う以外の選択肢はなかったのだ。
「お前の強化スキルごときじゃ、俺は倒せねぇ!」
俺がスキルを発動している間に、気づけば後ろに回り込まれていた。
こういう時は攻撃しちゃダメってお約束だろ!?
アニメで変身シーンに攻撃する悪役がどこにいるんだ?!
俺は文句を垂れながらも、天眼を使い防御姿勢をとる。なんとかヴェルグェスの攻撃を受け止める。
限界突破のおかげで、天眼の精度も上がっている為、受け止めるのは想像よりも容易だったが、俺は肝心なことを忘れている。
「俺の槍を受け止めるとは驚いたぜ!だが素手で受け止めて大丈夫か?」
俺は受け止めた手に目を向ける。
俺の手は、まるで液体窒素に突っ込んだようにカチカチに凍っていた。
だが、手を離そうにも既に手の感覚はなく、凍りついているため剥がれない。
「そのまま全身氷っちまいな!」
「くそっ!」
見る見るうちに、手のひらから俺の体が凍っていく。
最悪の決断を迫られた。
俺は、身体を捻り凍りついた自分の肘から下を自分で叩き折り、即座にヴェルグェスから距離を取る。
「自分の腕を躊躇無く折るなんて、なかなか度胸があるじゃねぇか!」
「そうせざる負えなくしたのはお前だろ.......?!」
だが、幸運にも氷点下を下回り感覚のなかった俺には、全くと言っていいほど痛みはなく、出血も皆無だった。
痛みがあったとしても、全身が悲鳴を上げ、何本骨が折れているかもわからないこの状況なら、さほど関係はなかったのだろう。
「次で終わらせてやる、覚悟しろヴェルグェス!」
「その状態でまだなんとかなると思ってんのか?」
俺には一つだけこの状況を打破する案があった。
かなり脳筋な作戦になってしまうし、なんなら作戦と呼べるのかすら分からないが、俺にはもうこれしかなかった。
そして俺は覚悟を決める。
「ぶっっっっ飛べええぇぇぇぇえええ!!!!!」
俺は、全力で地面を蹴り勢いよくヴェルグェスの間合いへと踏み込み、拳を握り締める。
「そんな一点突破ガードするに決まってるだろ!」
ヴェルグェスは、4本の槍を重ね俺のパンチをガードしようとする。
だがそんなことは、簡単に予測できる。
元より、俺はヴェルグェスにダメージを与えようなどと、今更考えてはいない。
俺は、出来るだけこいつを遠くに吹き飛ばすことだけを考えていた。
これが唯一この状況を打破する方法だと思ったからだ。
「うぅぅおぉぉぉぁああああ!!!!」
俺は全ての力を吐き出すかのように、全力でヴェルグェスに向かい拳を放つ。
「ぐっぅ!マジかよ!?」
予期していない威力に、ヴェルグェスは体勢を崩す。それを確認し、俺は力の方向を斜め上に変える。
そして宇宙まで飛ばす勢いで、腕を振りかぶる。
「うぅぅぉおおらぁぁぁぁああ!!!」
「やるじゃあねぇか!!!」
そう言い残し、俺の拳から離れた刹那ヴェルグェスの姿は見えなくなっていた。
勝利とは言えないが、なんとか作戦が上手く行きやっと安堵に包まれるが、俺の目的は無事に街に戻ることだ。
なんとか限界突破を保ちながら、俺はレーネへと歩み寄る。
意識はあるものの、魔力がなくなり動けなくなったレーネは、うつ伏せになっているため状況を把握出来ていない。
「どうなったのじゃ周!?」
「とりあえず何とかなったよ、さぁ帰ろう俺に掴まれるか?」
「あぁ、その程度の力ならあるが.......」
レーネは俺に捕まろうと、体を上げ俺を見た瞬間に絶句する。
「どうした?早く掴まれ、帰るぞ?」
「周..............?腕はどうした?」
「あぁ、ちょっとな.......」
「ちょっとでは無い!両腕ともないではないか!!!」
激怒したレーネが声を荒らげる。
どうやらヴェルグェスを吹き飛ばす際に殴ったほうの腕も、槍の効果によって無くなっていたらしい。
アドレナリンの効果と意識が朦朧していた俺は、レーネに指摘され初めて気づく。
「今はそれどころじゃないんだ.......、早く捕まってくれ..............」
俺は力のない声で、レーネに頼む。
レーネも何かを察したのか、静かに俺にしがみつく。
「しっかり捕まってくれよ」
俺は、ヴェルグェスを殴った時並に足に力を込め街に向かって思い切りジャンプをする。
凄まじい勢いで、視界の木々が流れていく。
そして降下が始まり、ちょうどライラトーンに着地できる放物線を描く。
「なんとか届いたか.......」
俺はいつ飛んでもおかしくない意識をギリギリのところで保っている。
日没後ということもあり、運良く人気の少ない道路に着地する。
俺は着地の際に、レーネに衝撃が行かないように、レーネを背中側から前に移動させ、肘から先がない両腕で抱きしめる。
そして俺は、背中から道路にとてつもないスピードと威力で打ち付けられ、数十メートル地面を抉りながら進み止まる。
「大丈夫か、レーネ?」
「妾の心配よりも、己の心配をせよ!」
レーネがぼろぼろ泣きながら、俺の顔を上から見ているのが微かに見え、頬にレーネの涙が伝う。
「お前もちゃんと泣けるんだな.......」
「こんな時に何を言っておるのじゃ!」
レーネの声がだんだんと遠のいていく。これが俺の最後の記憶だった.......
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