俺最強と思ってる主人公が異世界でハーレムを作りながら最強を目指す!

白神 白夜

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リラとのデート 後編

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渓谷を進んで行く2人は、絶賛困っていた。

「これって、どこに向かってるんだ?」

「僕も分からなくなってきました.......」

目的地がハッキリしていないので、後どれくらいで着くのかも分からず、変わらない景色に飽きてきていた。

「因みに、どんなモンスターが居るんだ?」

「ドラゴンの巣があるはずなんですが.......」

「それなら、見つけやすそうなもんだけどな?」

「今日は諦めますか?」

少し申し訳なくなったのか、リラが帰宅を提案する。

「せっかくここまで来たんだ、見つけて帰ろうぜ!」

周は、そんな弱気になるリラを励まし、2人は更に足を進みる。
そして、その出来事からどれほど歩いたかは分からないが、2人の努力が実り、それらしきものを遠目に見つける。

「おい、リラ!あれじゃないのか?!」

周は、リラの肩を叩きながら、目の前を指さす。

「あれです!!!ついに見つけましたね!!!」

リラも喜びのあまり、周とハイタッチしながら、ぴょんぴょんとジャンプする。

「近づいてみようぜ!」

そう言って、リラの手を引きながら、巣へと近づいて行く周。

「大丈夫ですか?」

リラは、心配しているが、周に引っ張られているので、抵抗出来ない。
だが、残念ながら巣の主は、お出かけ中のようだった。

「何もいないぞ?」

「良かった~」

リラは、身の安全を確認しほっとする。
だが、周からのツッコミを受ける。

「良くないだろ!何しにここに来たんだよ!」

「あっ!」

リラは、ここに住むモンスターの素材を取りに来たことを、すっかり忘れていたのだ。

「このままだと、本当に只の疲れ損だぞ?」

「どうしましょうか?」

「この卵みたいなの持って帰るか?」

巣には、無防備に一つだけ卵が残されていた。
流石に、手ぶらで帰るのが嫌だった周は、卵に目をつけたのだ。

「それは不味くないですか?」

「確かに、可哀想か.......」

せっかく目的地に辿り着いたのに、まさかこんな形で悩まされるなんて、2人は考えていなかった。

「帰るか?」

「やむを得ないですね.......」

2人が、諦めて帰ろうとしたその時だった。
突然、謎の突風が2人を襲う。

「きゃぁあ!」

「大丈夫か、リラ!」

周は、咄嗟に手を伸ばし、リラの手を掴む。
何とか、吹き飛ばされることは避けれたようだ。
突風が治まり、原因を探していると、リラが上を指す。

「あれを見てください!」

「なんだ?!」

周は、言われるままに空を見上げる。

「巣の家主登場ってことか!」

空から、周達を見下ろしていたのは、巣の主のドラゴンだった。

「あれが、目的の敵か?」

「一応そうです.......」

「倒しちまうか?」

「どうしましょう.......」

決断に少し悩むリラ。
そんなリラの視線の先には、卵があった。

「子供が心配か?」

「はい.......」

モンスターに情をかけるのはどうかと思うが、リラの優しさが現れている。
それに、周も少し子供に対しての、罪悪感を感じていた。

「必要な素材ってなんなんだ?」

「鱗が数枚なんですけど.......」

「それなら!」

周は、何かを思いついたのか、リラを置いて、一人で渓谷を壁キックしながら登り始める。

「ちょっと、待っててくれよ!」

そう言いながら、ドラゴンの飛んでいる高さまで、軽やかに登っていく。
リラは、その様子をじっくりと見ている。

「悪いが、少し貰うぜ?」

同じ高さに到達した周は、ドラゴンに向かって飛びつく。
そして、数枚の鱗を回収し、リラの元へ戻ってくる。
ドラゴンも、周達は敵対心がないことが伝わったのか、敵対をやめてくれる。

「平和的に済んで良かったな!」

「はい!」

「目的も済んだし帰るか!」

「そうしましょう!」

こうして2人は、ドラゴンに手を振って、渓谷を後にした。
因みにだが、帰りは先程のように、リラを、お姫様抱っこした状態で、壁キックして地上へと戻った。
そして、行きしも休憩した木陰で一休みして、街へと戻ってきた2人。
時間もいい具合だったので、人に囲まれず、安全に宿まで辿り着くことができた。
部屋は同室なので、2人は同じ部屋へと帰ってくる。

「今日は、なんかごめんな?」

帰ってくるやいなや、急に謝罪を始める周。

「そんな謝らないでください!」

「いや、今日はせっかく誘ってくれたのに、あまり楽しませてやれなかったと思って」

「そんなことないです、僕とても楽しかったですよ!」

「本当か?」

その言葉を聞き少し安心する。

「まぁ、今度また何かしてもらうので、本当にお気になさらず」

「お手柔らかに頼むぜ?」

「はい!」

どうやら本当に楽しんでくれたみたいで、周はほっとしていた。

「そういえば鱗は?」

「数枚だけ借りてきたぞ!」

そう言って、取ってきた鱗をリラに渡す。

「これだけあれば十分です!」

結果的にも、満足のようだ。

「それじゃあ、また行こうな!」

「もちろんです!」

次のお出かけの約束も、ちゃっかりする。

「ちょっと早いが、俺はもう寝るよ」

「そうですか、今日は付き合ってくれてありがとうございました!」

「俺なんかでよければ、いつでも付き合うよ!」

そう言いながら、いつも寝る時の定位置に移動する。

「じゃあ、おやすみ!」

「おやすみなさい!」

疲れた周は、直ぐに眠りにつく。
今日は、あまり知らないリラの情報が知れて、周も大満足だ。
何だかんだ、初めはいや嫌だったが、皆とのお出かけも悪くないと思いながら、少し明日のお出かけを楽しみに、眠りにつくのであった。
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