身代わりの身、捕らわれの身?

カヨワイさつき

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第43話 蝶々たちの、おしゃべり

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《汝らの願い、想い、「木」「火」「土」「金」「水」
のうち、「火」は満ち足りた。》
《願いを叶えるなら「木」「土」「金」「水」を 以って
魂を結べ。》

「木」「火」「土」「金」「水」
「光」「闇」「夢」「風」「知」

『あと少ししか、もたないよ。』
『時間ないよ。』
『無理無理。キャハ~。』
『えー。今回は、人数が多いし、いけるんじゃないの?』
『王家の、子どもだよ。無理でしょう。』
『動けるのん、今回、1人だよ。』
『あと、9種類。』
『大丈夫かなぁ?』
『私達を、殺した王家なんか、いらない。』
『なんで、助けなきゃ、ならないの?』
『でも、成功したら、少しは、解放されるよ。』
『成功しないよ。きっと、また、ね。』
『希望を持つと、しんどい。』
『どうせ、無理だよ。』
『今回も、失敗するよ。』
『印つきだもんね。』
『王家、嫌い。』
『……。』
『「光」「闇」「夢」「風」「知」新しい
から、わからないよ。あはは。』
『アレ?全部言ったかな?』
『「光」「闇」「夢」「風」「知」?』
『グニャグニャだったり、強いイロだから、嫌い。』
『あなたは、全てが、嫌なんだね。』
『……。』
『「光」「闇」「夢」「風」「知」言い忘れた、かもしれないね。』
『どうせ無理だから、いいんじゃない?』
『あーあ、早く、次の挑戦者来ないかなぁ。』

『まだ、終わってないよ。』
『もう、みえてるから。』
『風変わりな印付き、頑張ったね。』
『つまらない。』
『順番、決めとこうよ。』
『「木」「火」「土」「金」「水」
「光」「闇」「夢」「風」「知」』
『早く、全員、解放してほしいね。』
『君らは、蝶たちを、解放できるかな?』
『みえてるのに、なぜ、教えてくれないの?』
『いくつか、道があるんだ。だから……。』
『ひとは、めんどくなったね。』
『楽しくなったんだよ。』
『ここは、飽きたから、違うとこ、行きたい。』
『もう少しだよ。もう、間も無くね。』
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