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第44話 蝶々
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無数の、蝶たち、一斉に、おしゃべりを
し始めたと思うと、リマーユ王子が、
立ち上がりました。
リマーユ王子たちには、蝶たちの、
おしゃべりが、聴こえていないはず、
でした。
「「木」「火」「土」「金」「水」
「光」「闇」「夢」「風」「知」の
10種類で、あと9種類かあ。」
たくさんの蝶たちは、リマーユ王子の、
つぶやきに、一斉に見つめました。
『私たちが、みえるて、声も、
きこえてるのね。』
「みんなには、見えてないの?綺麗な、
赤い蝶が。」
『綺麗?赤い蝶は、見えてるんだ。』
『わたしたちも、元はひとだったから、
ひとの形、なりたかった形を、してるんだけど、
それは、まだ、みえないんた。』
「どうしたら、見えるの?」
『見たい、の?姿かたちが、あなたが知る、
ひとじゃなくても、みる?』
「見たい、し、みたい?ごめん、あまり
意味がわかってないけど、貴方たちが、
御先祖様、王族だったってのは、
わかったんだけど……。」
「救える力が、僕にあるとしたら、
僕は、欲張りだから、みんなを、
貴方たちも、チマリも、アランも、
ムカつくけど、ストルグ王子も、
助けたいんだ。」
「お願いだから、どうしたら、
助けれるの?どうしたらいいのか、
お、教え……。ヒントだけでも、
教えて下さい。」
リマーユ王子は、蝶たちに、
頭を下げて、懇願した。
『この世は、「木」「火」「土」「金」
「水」「光」「闇」「夢」「風」「知」
で、成り立っている。』
『このお城にも、貧しい人の生活にも、
在るもの。』
『当たり前のように、あるもの、作られたもの。』
『物質じゃないものもあるし、物質なのも、あるよ。』
『ちょ、ちょっと、こいつ、印つきだよ。』
『そうだ、そうだ。王族、嫌いだ。』
「ありがとう。探してみるね。」
『無理無理、お前には、無理。』
『でも、捜せれそうだよ。』
『また、どうせダメだし、また、数百年後。』
『数百年、嫌だ。』
『いつまで、こんなとこに、いなきゃならないの?』
『みんな、また、あきらめてる。』
『どうせ。無理だよ。』
「みんなを、救うため、あと、9種類、
探してきます。」
パタンッ。
『あらら、いっちゃった。』
『さあ、期待しないで、待っとくよ。』
『……。』
し始めたと思うと、リマーユ王子が、
立ち上がりました。
リマーユ王子たちには、蝶たちの、
おしゃべりが、聴こえていないはず、
でした。
「「木」「火」「土」「金」「水」
「光」「闇」「夢」「風」「知」の
10種類で、あと9種類かあ。」
たくさんの蝶たちは、リマーユ王子の、
つぶやきに、一斉に見つめました。
『私たちが、みえるて、声も、
きこえてるのね。』
「みんなには、見えてないの?綺麗な、
赤い蝶が。」
『綺麗?赤い蝶は、見えてるんだ。』
『わたしたちも、元はひとだったから、
ひとの形、なりたかった形を、してるんだけど、
それは、まだ、みえないんた。』
「どうしたら、見えるの?」
『見たい、の?姿かたちが、あなたが知る、
ひとじゃなくても、みる?』
「見たい、し、みたい?ごめん、あまり
意味がわかってないけど、貴方たちが、
御先祖様、王族だったってのは、
わかったんだけど……。」
「救える力が、僕にあるとしたら、
僕は、欲張りだから、みんなを、
貴方たちも、チマリも、アランも、
ムカつくけど、ストルグ王子も、
助けたいんだ。」
「お願いだから、どうしたら、
助けれるの?どうしたらいいのか、
お、教え……。ヒントだけでも、
教えて下さい。」
リマーユ王子は、蝶たちに、
頭を下げて、懇願した。
『この世は、「木」「火」「土」「金」
「水」「光」「闇」「夢」「風」「知」
で、成り立っている。』
『このお城にも、貧しい人の生活にも、
在るもの。』
『当たり前のように、あるもの、作られたもの。』
『物質じゃないものもあるし、物質なのも、あるよ。』
『ちょ、ちょっと、こいつ、印つきだよ。』
『そうだ、そうだ。王族、嫌いだ。』
「ありがとう。探してみるね。」
『無理無理、お前には、無理。』
『でも、捜せれそうだよ。』
『また、どうせダメだし、また、数百年後。』
『数百年、嫌だ。』
『いつまで、こんなとこに、いなきゃならないの?』
『みんな、また、あきらめてる。』
『どうせ。無理だよ。』
「みんなを、救うため、あと、9種類、
探してきます。」
パタンッ。
『あらら、いっちゃった。』
『さあ、期待しないで、待っとくよ。』
『……。』
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