乙女ゲームの世界、イッてしまいました？！この中に誰か助けてくださる方いらっしゃいませんか？

15、２日目のパーティー

２日目の朝は最悪だった。
まず最初にアソコ、そう、女性のアレ、
言いにくい場所が気持ち悪かった。
お腹…下腹部と腰まで、なんだか
ダル重く、胸はゆれるたびに
なんだか芯を持っているかのように痛い。
締め付けないブラをして、お腹を
温める効果があるらしい、スライムを
練り込んだうすうすで、シースルの布……。
服装も全体的に締め付けない
柔らかな肌触りの生地でつくられた
淡い色を幾重にも重なったワンピース。
まるで、着てないような着心地。
足元スースー。
スカートはまだ慣れない。
「おはよう私の可愛いベル。」
「おはよう、いつも可愛いね。」
「おはよう。気分はどうだ？ベル。」
「いい朝だね。」
「体調はどうかな？おはよう。」
お兄様たちはぞろぞろとベッドに
座り囲まれた俺(ベル)。
その後、朝の支度をすませ
キスのあらしを受けた。
昨日のあの食事内容からして
私は、体液交換やキスなどで
食事をする夢魔と人魚かもしれないらしい。

今日は、来賓を交えてのパーティー。
お披露目会らしい。
主な来賓者はエロゲ～通りならたぶん
めんどうな王子は来そうだ？
一見優しげだが、かなりの腹黒王子
メルワード・コノーキ・ナニナル。
不器用で優しく、少し乙メン騎士で騎士団団長。
ボーベル・レン・エロイーズ様。
子犬気質の伯爵の次男
セシル・ガウノ・シェリル
そして３大侯爵家のうちの2人。
マリーチェ・キチ・アグノラ様と
アーチキ・エレン・フェリシティ様
〈エロイーズ〉健康的な、広い、有名な戦士
〈アグノラ〉純粋な、純潔な、神聖な
〈エレン〉輝く、輝く光、明るい
〈フェリシティ〉幸運な、幸せ、希望
ボーベル様……。
あの筋肉、たくましい体つき
もっと話したかった。
子犬気質のセシル様、そういえば
まだ、あってないわね？
王子は要らないとして、マリーチェ様と
アーチキ様に逢えるの楽しみだわ。
　　　　　　＊＊＊
昨日のテリヤキボエトリもお皿の上で
テカテカ美味しそうに光りながら
眠っていた。
その隣にはテリヤキの豚？
なんだか、たぶん生きてそうだ……。
この調子ならテリヤキの牛とかもいそうだ。
テリヤキボエトリがあのデカさなら
牛は、相当デカそうだ。
豚はなぜかトリと同じくらいだから
まだ子どもなのかな？
魔力を浴びた野菜サラダや
海藻サラダは安心して食べれたから
今日も、心の安寧のためサラダを食べよう。
パーティーには、聞き慣れない
ダンス曲が流れていて、男女？
男と男？中性的な者同士楽しげ？に
踊っていた。
視線ははこちらをきにしているのか
なぜか怖いと感じてしまった。
「アイツらには渡さん。」
「ベル安心しろ。」
「私たちが守ってやる。」
「ベル、私たちを選べ。」
「……ちっ、挨拶がめんどうだ。」
お兄様方の体格のいい肉壁？により
私からはあまりみえないが、
わりと挨拶にきているみたいだった。
なぜか俺(ベル)は話せないから
ちょうどいいのだろうが
お兄様たちを壁にしながらいつのまにか
影の薄いお父様と美人なお母様の
間に俺は座っていたのだった。

どうやら入り口付近が騒がしくなってきました。
メルワード・コノーキ・ナニナル王子
とうとう来てしまった王子……。
会場にご入場？してしまいました。