17 / 19
17、なぜ
しおりを挟む
今ベルの目の前には、麗しいお兄様方と
なぜかボーベル・レン・エロイーズ様が
いらっしゃいます。
セシル・ガウノ・シェリル様?
あいさつをしてくださったので
俺(ベル)は丁寧に女言葉で(声はでないけどね)
"初めまして"的な挨拶をしたら
泣かれました。
あ、あれ?感動したのかな?
ベル、主人公である俺は外見は
すごくかわいい女の子だから
首をぺこりとしたんだけど……。
一応貴族として、一通りの礼儀作法
挨拶の仕方は出来るんだけど……。
顔面偏差値が高いお兄様方に
お姫様抱っこされているからか
首を動かしたり、口パク、指差し
あとは…上目遣い?
あっ、表情筋を動かして引きつりそうな
笑顔を、普通の笑顔に見えるよう
努力することくらいしか出来ないのだ。
お兄様方の隙間から見えるボーベル様に
微笑むと僅かに表情を和らげてくれた気がした。
よかった。
前回、闇のじゃなくて腹黒王子
名前、なんだっけ?
腹黒王子はスゴイオ・トーコ・スーキ様
棒も丸い点も抜くとスゴイオトコスキ……。
とにかくすごい男好きな、スゴイオ様に
好かれて食べられたそうなので
何があったかはわからないけど、
ホットした俺(ベル)がいた。
声が出れば嬉しいんだけど、何か
伝える方法はないかな?って
考えてたら、やはり筆談しか無さそう
だったけど、俺、この国の文字は
書けないし本も読めなかった。
よくあるパターンだと、チートかなんかで
読めたらいいのに、残念だ。
"ボーベル様と話したい。"
"お兄様とは違う、たくましいうでに……。"
「「……!!」」
ボーベル様は切長の目を見開き
こちらを見つめてきた。
「……君なのか?」
「……?」
"……うわぁぁぁ、な、な、なんて
はしたない事を考えたのかしら……。"
"ごめんなさい、ボーベル様が
"いくらカッコいいからって、
う、腕に触りたいだなんて…きゃ~!!"
ぎゃあぁぁぁぁ~!!
俺とうとうおかしくなたのか?
俺が、あんな言葉づかいになってるぅぅぅ~。
「……。」
ボーベル・レン・エロイーズ様は
こちらをチラチラ見ながら、耳が赤く
照れているようだった。
俺の方が、ぜったい恥ずかしいから。
うわぁ~、身体は女性だから言葉も
それにつられたのか?
やはり、元にはもどれないのか?
俺(ベル)は恥ずかしさのあまり
いつのまにか両手で顔を覆っていたようだ。
「麗しのベル様。ボーベル・レン・
エロイーズ、また貴方様に逢いにきても
よろしいでしょうか?」
「……!!」
"…うそぉ~、ワタクシみたいな
何の取り柄もない所なんか来ない…。"
「嘘ではありません。心から
あなた様をお慕いもうしてます。
幾分初めてなことで、戸惑ってますが、
心は正直にありたいと思ってますので、
次、また、逢いたいです。お許しを。」
"……信じられない。"
「信じて下さい。お許しと有れば
あなた様のもとに、駆けつけます。」
"…う、うれしい。"
「このボーベル・レン・エロイーズも
うれしいです。また、ご連絡します。では。」
……。
「ボーベル、貴様、私たちの大事な妹に
勝手に話しかけて、勝手に会う約束するな!!」
「勝手では、ありませんよ。」
「嘘だ!!」
「嘘ではありません。以前、訓練で念話
をした事がありますが、ベル様が
私に話しかけて下さいましたので、
お会いするお約束が出来ました。」
「……!!」
「嘘だ!そんな、そんな事ベルが
出来るのなら真っ先に、私たちに
するはずなのに…嘘だ、ウソだと
言ってくれ、嘘だよな、ベル?」
「……!!」
マジか!!
俺は、首を横に振っていた。
俺の中に女性のベル、そのものの
意思がハッキリと存在したのだった。
なぜかボーベル・レン・エロイーズ様が
いらっしゃいます。
セシル・ガウノ・シェリル様?
あいさつをしてくださったので
俺(ベル)は丁寧に女言葉で(声はでないけどね)
"初めまして"的な挨拶をしたら
泣かれました。
あ、あれ?感動したのかな?
ベル、主人公である俺は外見は
すごくかわいい女の子だから
首をぺこりとしたんだけど……。
一応貴族として、一通りの礼儀作法
挨拶の仕方は出来るんだけど……。
顔面偏差値が高いお兄様方に
お姫様抱っこされているからか
首を動かしたり、口パク、指差し
あとは…上目遣い?
あっ、表情筋を動かして引きつりそうな
笑顔を、普通の笑顔に見えるよう
努力することくらいしか出来ないのだ。
お兄様方の隙間から見えるボーベル様に
微笑むと僅かに表情を和らげてくれた気がした。
よかった。
前回、闇のじゃなくて腹黒王子
名前、なんだっけ?
腹黒王子はスゴイオ・トーコ・スーキ様
棒も丸い点も抜くとスゴイオトコスキ……。
とにかくすごい男好きな、スゴイオ様に
好かれて食べられたそうなので
何があったかはわからないけど、
ホットした俺(ベル)がいた。
声が出れば嬉しいんだけど、何か
伝える方法はないかな?って
考えてたら、やはり筆談しか無さそう
だったけど、俺、この国の文字は
書けないし本も読めなかった。
よくあるパターンだと、チートかなんかで
読めたらいいのに、残念だ。
"ボーベル様と話したい。"
"お兄様とは違う、たくましいうでに……。"
「「……!!」」
ボーベル様は切長の目を見開き
こちらを見つめてきた。
「……君なのか?」
「……?」
"……うわぁぁぁ、な、な、なんて
はしたない事を考えたのかしら……。"
"ごめんなさい、ボーベル様が
"いくらカッコいいからって、
う、腕に触りたいだなんて…きゃ~!!"
ぎゃあぁぁぁぁ~!!
俺とうとうおかしくなたのか?
俺が、あんな言葉づかいになってるぅぅぅ~。
「……。」
ボーベル・レン・エロイーズ様は
こちらをチラチラ見ながら、耳が赤く
照れているようだった。
俺の方が、ぜったい恥ずかしいから。
うわぁ~、身体は女性だから言葉も
それにつられたのか?
やはり、元にはもどれないのか?
俺(ベル)は恥ずかしさのあまり
いつのまにか両手で顔を覆っていたようだ。
「麗しのベル様。ボーベル・レン・
エロイーズ、また貴方様に逢いにきても
よろしいでしょうか?」
「……!!」
"…うそぉ~、ワタクシみたいな
何の取り柄もない所なんか来ない…。"
「嘘ではありません。心から
あなた様をお慕いもうしてます。
幾分初めてなことで、戸惑ってますが、
心は正直にありたいと思ってますので、
次、また、逢いたいです。お許しを。」
"……信じられない。"
「信じて下さい。お許しと有れば
あなた様のもとに、駆けつけます。」
"…う、うれしい。"
「このボーベル・レン・エロイーズも
うれしいです。また、ご連絡します。では。」
……。
「ボーベル、貴様、私たちの大事な妹に
勝手に話しかけて、勝手に会う約束するな!!」
「勝手では、ありませんよ。」
「嘘だ!!」
「嘘ではありません。以前、訓練で念話
をした事がありますが、ベル様が
私に話しかけて下さいましたので、
お会いするお約束が出来ました。」
「……!!」
「嘘だ!そんな、そんな事ベルが
出来るのなら真っ先に、私たちに
するはずなのに…嘘だ、ウソだと
言ってくれ、嘘だよな、ベル?」
「……!!」
マジか!!
俺は、首を横に振っていた。
俺の中に女性のベル、そのものの
意思がハッキリと存在したのだった。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
冤罪で殺された聖女、生まれ変わって自由に生きる
みおな
恋愛
聖女。
女神から選ばれし、世界にたった一人の存在。
本来なら、誰からも尊ばれ大切に扱われる存在である聖女ルディアは、婚約者である王太子から冤罪をかけられ処刑されてしまう。
愛し子の死に、女神はルディアの時間を巻き戻す。
記憶を持ったまま聖女認定の前に戻ったルディアは、聖女にならず自由に生きる道を選択する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる