『完結』人見知りするけど 異世界で 何 しようかな?

カヨワイさつき

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第175話 婚約式

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こころ目線

チュリンとタンザ、
ファニーとカイトの婚約式を
執り行うことになり、ただ今、
パーティ真っ最中です。

深緑色のグラデーションのドレスは、
チュリン。チュリンと同色の
胸飾りの薔薇をつけたタンザ。
黒っぽい深緑色のタキシード。

青紫色のグラデーションのドレスは、
ファニー。同じく、ファニーと同色の、
薔薇の胸飾りをつけたカイト。
黒っぽい青紫色のタキシード。

周りから、ため息が、もれるほど、
それぞれ輝いていました。

深緑色のピアスをつけたタンザ。
黒色のピアスをつけたカイト。
タンザと、カイトは、自分の瞳と
同じ色の魔石のピアスを持ち、
それぞれに、みんなの前で、宣言しました。

「わたくし、タンザは、チュリンと婚約し、
生涯、大切にし、守り抜く事を、
誓います。」
「わたくし、カイトは、ファニーと婚約し、
生涯、大切にし、守り抜く事を、
誓います。」

こじんまりとした婚約式にしたいとの、
希望でしたが、両家の、親族だけでも、
多人数になり、お披露目会は、二日間に
わたり、開催されることになりました。

アール達や、ミィも、はじめての、
華やかなパーティに、緊張していましたが、
数日間にわたり、食事マナーを習った
おかげで、それぞれ、立食パーティーを
楽しんでいました。
数日後に、完成予定の、保護施設の
紹介をし、スラム街の事の事を伝え、
身分が有る無しに、関わらず、
自分自身が、守れる範囲で、弱い者を
助けて欲しいと、グラン様から、招待客に
向け、言葉を投げかけていました。

二日目も、同じように招待した方々に、
メッセージを送っていると、
「偽善者ですか?」
という声が上がりました。
あたりは、一瞬静まり返りました。

13歳の女の子、スラム街出身の
女の子の発言でした。
「私は、スラム出身です。」
あたりが、ざわざわしていました。

「夢の街の噂を聞き、ここにきました。」
「暖かい寝場所、暖かいご飯。ここは、
以前の事を思えば、安心できる所です。」
「だから、怖いんです。私たちを使って、
何か、たくらんでいないか、
何かに、利用されるんじゃないかって、
日に日に、怖くて、ごめんなさい。
怖いんです。」
「……。」
「どうなるか、わからない。また、
あの場所に、いかされるかもって……。」
ぎゅー。
私は、思わず女の子を、抱きしめて、
しまいました。
「あなたは、まだ子どもで、無条件で、
可愛がられ、安心できる場所で、
育つ権利があるの。」

「怖い事、不安な事、話して欲しい。」
「ここの皆は、信用出来る人ばかり
だから、少しでも話して欲しい。」
「将来も、ゆっくり、考えたらいい。
迷ったら、相談して欲しい。
だから、抱え込まないで。」
ぎゅー。

「綺麗事かもしれないけど、私は、
あなた達の、力になりたいの。」
私は、しばらく、皆の存在を忘れ、
泣いてしまいました。

女の子も、泣き疲れたのか、眠って
しまい、他の子ども達も、
いつのまにか、部屋に戻っていました。
女の子を抱きしめていると、
違和感があり、お腹に、膨らみが
ありました。
もしかするとと思い、グラン様に、
伝えました。
医師に、診て貰った結果、あと、
1ヶ月後位には、出産だそうです。

うちに来てから、誰にも相談出来ずに
大きめの服を選んで、
体型をごまかしていたんだ。
度々の体調不良も、つわりだったんだ。

この世界では、安全性な中絶技術もなく、
出産も、かなりの命がけです。
13歳の弱年齢、妊娠出産。

私とほぼ同時期に、出産です。
私の乳母の手配も、出来てますが、
13歳の出産、グラン様と相談し
万が一を備え神の薬の準備を
しました。

女の子には、名前なかったので、
ひかり、はどうかな?というと、
意味を伝えると、泣きながら、
喜んでくれました。

太陽の様に、ひかり、皆を照らす、ひかり。
明るい、ひかり。輝いている、ひかり。
希望のひかり。

名前のなかった、子ども達にも、後日
それぞれ、名前を考え、
つけていきました。

アールの妹の守護する者。ずっと考えていたけど、
どれも、しっくりこなかったみたいで、
名前候補に出した一つから、"はな"
と名付けられました。
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