『完結』人見知りするけど 異世界で 何 しようかな?

カヨワイさつき

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第221話 婚約式前夜

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昨夜は、カーク夫妻は、黙ったまま、
カーミ様と、コトミ様の様子を見て
いました。

朝から、楽しそうにしている
子どもたちと、話しかけられたり、
引っ張らながら、作業をしている
2人のひざには、ハイハイをしている、
赤ちゃんが、数人居ました。

カーミ様は、揺かごを数台、
動かしながら、子ども達に、
絵本を、読んであげていました。
コトミ様は、数人の子供たちの、
食事みまもりと、たまに、
食べさせてあげたり、
していました。

カーク夫妻は、驚いていました。
「人手不足なのか?」
「いいえ。最初のきっかけは、
病欠による、人手不足でしたが、
今では、子どもたちが、2人から、
離れないし、臨時の先生と
言い聞かせてるんですが……。」

「2人とも、あんなに、笑えるんだな。」

「カーク様、2人の交際は、反対ですか?」
「…身分や、異世界とか、素性が、
わからない…。」
「私の愛する妻、こころも、祖父母、
我が長男も、異世界、同郷、ニホンと
言う国からの、転生者ですよ。」
カーク夫妻は、目を見開き、かなり
驚いていました。

「身分にとらわれない、だいたんで
柔軟な発想、かと思えば、思いも
よらないところで、悩んだり、
つまづいていたり、でも、愛しい。
毎日が、楽しいですよ。」

「私は、あの子に、生まれを偽り、
お金目当て…、常識知らずの、
スラム街出身…。色々…
あの子に、言ってしまった。」

「今は、どう思ってるんですか?」
しばらく、無言の間、カーク夫妻は、
呟くように、話した。
「…信じきれないんだ。」
「私たちは、間違えてたのか?同じ、
公爵の立場、負けたらダメだからと、
言い聞かせたが、グラン様が、
身分が、わからない女性と、結婚した
時、勝った。と思ってしまった。」
「……。」
「勝ち負けで、結婚を決めている段階で、
私の、負けだったんだ。」

「奥様が、平民だったら、あなたは、
奥様と、結婚してなかったんですか?」
「バカを言うな。俺が惚れ込んで、
やっと口説いたんだ。顔も、性格も、
きれいで、高嶺の華だったんだ。」
「でしょうね。」
今度は、こころが、ぽかんとしていた。
「こころ、こちらのカーク夫人は、
男爵令嬢で、適齢期前から、何人もの、
求婚者があったんだ。」
「たしかに、綺麗で、お淑やかな方
ですね。」
扇子越しに、プッフと、笑い声が、
聞こえました。
「おしとやかじゃなかったし、私は、
最初、男と間違われてたのよ。」

自分で邪魔だから、髪の毛を、
男の子みたいに、切り、馬で一日中、
駆け回り、冒険者の様に、出歩いていた
そうです。
出会いも、奥様が、怪我したところを、
助けたのがきっかけで、第一声が、
「男なら、泣くな。」
「男じゃないし、どこに目を
つけてるんだ。」って、
殴りかかったのが、きっかけで、
子供の頃からの、付き合いだった
そうです。

「カーク様も、コトミ様も、
ステキな方ですよ。子どもが、
あんなに懐いていますし。
すばらしい人格者ですよ。」

もうひと押しかな。
「後ろ盾あっても、夫婦仲悪いより、
後ろ盾なくても、仲が良い夫婦の
方が、幸せになりますよ。」
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