男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき

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22、ゆめ

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苦手な方はお手数ですが回避して下さい。
深夜0時の更新までお待ちください。
すみません。












どんぐりコロキラ
とんぐりこぉ~
あーキラキラァ
どんだけひかるぅ~
ケロケロケロ 
みずいろめぇめぇねぇ
大声で変な歌を歌う子ども。
そしてナニかに怒鳴られ、
殴られる子ども。
……いたい、やめて。
大きな何かにクルクルされたり
高い高い?され何度も何度も……
上に放り投げたかと思うと
小さな子は床に落ち痛々しいアザを作る。
……気持ち悪い……いたい。
または、壁に身体を押し付けられたり
投げ飛ばされ……。
…やめて!いたい!
見たくない。
もう、いや!
たすけて!
画面は切り替わった。
家で、ポツンと一人で
何かを食べる子ども。
擦り切れた服、汚れた服を身につけて
何かの食べかすが散乱した部屋に
寝転ぶ痩せた子ども。
画面が何度も切り替わり、少し
大きくなった子どもがまた出てきた。
子どもが何かを勉強していた。
暗い部屋、薄明かり中服から出ている
手や顔には多数の傷があった。
次に切り替わった画面には
はじめての場所だった。
そしてたくさんの子どもがいた。
夢に出てくる見慣れた子は
1人だけ違う服。
身体に見合わない服を身につけ
ヨレヨレのノートに小さすぎる文字で
何かをかいていた。
そのあとも、少しずつ成長していく子ども。
だけど………。
傷つきやせていた?
紙になにかを書き続けていた。
これはダレ?
夢を見ながら、泣いていた?
夢だと分かっているのに
さみしくなり、心が痛かった。
さみしい。かなしい。痛い?
いつもひとり。
抱っこされるのは怖かった?
空に投げられるのが怖かった?
落とされたのがこわいから?
痛かったのは、ダレ?
切り替わる場面に出てくる
子どもに話しかけるモノはいなかった。

     ***

『……統合61%…ピピッ。』
テレビの砂あらしの様な音が
聞こえた気がする。
"テレビ"前の世界の言葉だ。
半分眠ったままのチアキは
目を閉じながら、起きた方がいいのか
このまま眠ろうか迷っていた。
そろそろ目覚めなきゃいけない気がした。

もぞもぞと柔らかなものが
ほほに触れていた。
くすぐったい。
「ケロ坊、ベロ坊、フウ坊。おはよう。」
「「おはよう。」」
「……。」
「今朝変な夢見たんだ。」
「「「……。」」」
「変なのになぜか懐かしいの。」
「「「……。」」」
「まわりに誰かいるはずなのに
いつも一人だったの。夢なのに
変にリアルで…さびしくて
懐かしいの。」
「「「……。」」」
「僕、なんだかおかしいね?
なんか忘れてるはずなのに
思い出せないの。」
「……思い出したいのか?」
あまり喋ってはくれない真ん中のベロ坊が
話してくれた。
「つらいかもよ?」
「泣くよ?」
左右にいるケロ坊とフウ坊。
「何かを思い出せないのもつらいし
もやもやするし、不安なんだ…
何かあったんだよね?!」
「うん。あったね。」
「「……。」」
「僕らは君のサポートする為生まれたモノ。
君の漏れでた魔力を食べて君の成長を
促す役目もあるの。」
「…サポート。?」
確かにケルベロス風イノシシ、
ケロ坊、ベロ坊、フウ坊が産まれてから
身体が軽くなった気がする。
魔力は魔法を使ってないから
よく分からないけど、急にだけど
色々なイロがチラチラしていた。
「それは魔素だね。」
「だねぇー。」
「うんうん。」
「えっ?」
3人…3匹は一斉に頷いた。
「僕らは精神体でも繋がっているし
君の魔力とイメージで作られているから
頭の中で考えるだけで、僕らとつながるよ。」
「ナイショのお話し放題。」
「しほうだーい。」

「僕は何を忘れてるの?」
      
             ***
「おめでとう、チアキ。」
「おめでとうございます。」
「また大きくなったわね。おめでとう。」
あれから1年たった。
12歳だった俺は15歳になった。
えっ?おかしい?
うん、おかしいね。
俺、成長速度変だし人間じゃなさそうだ。
あはは。
このギルドカード種族の表示
ないんだよなぁ。
まあ、人族でいいよね?
1年とちょっと前まで、僕は3歳だった。
たまごが孵化して一気に12歳になって
更に1年で魔法や色々練習していたら
成人の15歳になった。
クロード様たちが言うには見た目が
まだ幼児で通用するって言ってくるのだ。
ひどくないか?
だって今、もう15歳で身長も
それなりに伸びたよ?
短期間で12歳も上がったのだ。

俺がここに来た訳を成長とともに
夢で見せるからと言われ、
朝目が覚めた時に泣いている俺を見て
クロード様たちはアワアワする事が
多くなってしまった。
今日の夢はきつかったな。
昔の俺、虐待されてたかもしれないんだ。
一年中長袖長ズボンだった俺……。
今は過保護な筋肉ムキムキ集団に
お世話になってるんだ。
「今日も1日がんばろー!」
「「「おー!!!」」」

俺の冒険者ランクなんと
Dランクになりました。
パチパチパチパチパチパチィ。
冒険者ランクはSが最高で
ABCDEの順でEランクが初心者。
Dランクが1番多い。
クロード様たちはCランクをギリギリ
維持していた。
実力はAランク以上もしくは
Sランクかもしれない。
冒険者ギルドには定期的には行くようだが
ギルドランクの維持ためだけに
行っているそうだ。
薬草で作成した傷薬を定期的に
買い取りしてもらったり、狩りの
獲物を売ったりしていた。
ランクが高い者向けに残った依頼を
こっそり処理したり……。
僕も魔法の練習として、魔法を使い
獲物を狩っていた。
それらの獲物で、貧しい村や町に
炊き出しをしこの国の状況を
見てまわっていた。

獲物もまるまる肥えてるわけでは
なかった。
酷い時には狩るには可哀想なくらい
痩せた獲物がいた。
生きる為に狩る。
狩られた獲物のそばに消えそうな
小さな生き物がいた。
魔物の子ども。
親を狩った俺たちをどんな目で
見てるんだろうか?
怖い?恐ろしい?
それとも憎いだろうか?
「このままだと、死んじゃうよ。
ごめんね。狩ってしまった。」
大切に命を頂くから……。
俺の一部になり、次こそはしあわせに……。
どの言葉も中途半端に終わった。
小さな生き物をなぜか手放せなかった。

クロード様たちは笑いながら
「チアキの好きなようにすればいいさ。」
僕だけ?俺だけ優しい言葉をかけてくれたのだった。
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