男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき

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23、国の王と長男

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この国の2番目の妻、チェリカ夫人の
長男でありこの国の王子としても
長男である私の名は
マッタリー・スール・ルーモイ。
同腹の弟はオットリー、シータ・ルーモイ。
この国の王であり父である名は
アーク・ヤーク・ルーモイ。

母は無理矢理嫁がされ、王の一方的な
欲望の吐き出しの為の道具扱いされた。
拒否する事も出来ず強制的に交わられ
愛のない欲望を吐き出された結果
孕んでしまった子、それが私だった。
深層の令嬢だった母は気が触れたかのように
嘆き悲しみ、美しかった髪や肌も
荒れていった。
献身的な侍女たちにより、母は
立ち直り私が言葉を話す頃には
優しく微笑む事が出来る様になったらしい。
私が母に感謝出来る事といえば母に似た
整った容姿に産んでくれた事だろう。
だがそれもこの国にとって、アザとなった。
まだ子どもだった私に父だという
この国の王が私に夜、王の私室に
来るように命じられたのだ。
幾度と命じられたが母や
私を世話してくれている者が
行かなくていいといって
王からのお誘いをかわしていった。
いつのまにか病弱な"第一王子"として
扱われるようになっていた。
忘れ去られたと思われた頃
私は、半ば拐われるかのように
王の側近だと言う男に連れられた。
部屋には醜く肥えた肉の塊と、
下卑た笑いをした男がいた。
この国の王がほとんど裸でベッドに
座っていたのだ。
"粗相のないように……。"
"お相手するように……。"
そう言われた私は逃げ出したくなった。
一通りの閨教育は座学ではすんでいた。
だが実の父、この国の王が実践相手
だとしたらこの場で死を賜りたかった。

私以外にも数人の容姿の整った男女が
広いベッドや床にいた。
10代前半から成人してまもない子たち。
皆怯えた顔をしながら、衣服は
剥ぎ取られ、醜い手でなでまわされて
いったのだ。
次は自分の番だと思うと、身体は
勝手に震え出してしまった。
逆らえるはずもなく、ベッドに転がされた。
先ほどまで泣き喚いていた者は
気を失うまでうちつけられ、気を失っていた。
他のもの同様傷ついていた。
最初にやられた者は、床に横たわり
あちこちに血を滲ませていた。

ばぁーん!
「「「「「「……!!!」」」」」」
数人の制止する様な声とともに
入室してきた人物に皆、驚いていた。

薄手の衣を着た妖艶なチェリカ夫人。
自分の母なのに見た事がない表情で、
いつもとはかなり違う女の顔だった。
そしてこの国の第二夫人としての
夫をたてる良妻としての顔をもしていた。
「アーク様、ワタクシというものが
いる事をお忘れでしょか?それとも
知っていながらワザとワタクシに
嫉妬させるおつもりでしょうか?」
幼かった私には母の言葉が理解出来なかった。
そのあとの事は、本当に母だったモノの
言葉なのか何かはわからなかった。
妖艶な女性から不思議な言葉が
吐き出されるたびに、ぶよぶよした
醜い身体の王はニヤケついていた。
目の前にいるモノしか王の目には写せなく
なってしまっているのかもしれなかった。

「こんなにもたくさんの乳臭い子どもを
お相手するお優しい陛下は、ワタクシとの
大人の楽しみ方は不必要なのでしょうか?
ワタクシだけでは今夜のお勤めは
不十分なのですか?」
さらに崩れていく王の顔と母の顔を
見ることは出来なかった。
コレはダレなんだ?
「お前たちには飽きた。早々に立ち去れ。」
俺たちにかけられた王からの言葉で
この部屋から開放された。
「アーク様、わたくしはこの世で
1番嫉妬深い女なのですよ。陛下の
魅力にこの様なモノたちが、また
侍るのもイヤなのです。」
「愛い"チェリカ"よ。ワシはどうしたらいいんじゃ?」
「"チェリカ"は1番じゃないとイヤなのよ。」
…………。

母とこの国の王との会話を聞いたのは
これが最後だった。
部屋から引き摺り出されてからは、
一つ下の弟オットリーと一緒に、慌ただしく
隣国に留学に出されたのだった。
あの時あれ以後、他の者がどうなったか
気になり長い時を得てそれぞれの行方を
手のものに探らせた。

あの後、母は懐妊したらしいが
この世に産むことは出来なかったと報告があった。
その後腹違いの弟は成人間もなく
討伐隊で活躍し騎士団と揉めたのをきっかけに
クロード・アッベツ・ルーモイ
王位継承権第一位は、王城に
寄り付くことはなかった。
時折、王妃とは秘密裏にあっているらしいが
逢うための隠し通路や隠し部屋は
王妃独自のもので俺には
一生知ることのない場所だった。
母とは違う美貌をもつマリーチェ王妃。
王妃譲りの美形のクロード王子。
体格は私とは比較にもならない
鍛えあげた筋肉を持つ者に成長していった。
王子たちがこの王城去り、
チェリカ夫人の悪いウワサがたつようになった。
"王の他のお気に入りたちを荒れた土地に
送り込むらしい。"
"産んだばかりの赤子ごと、一族みな
荒れ地に送るらしい。"

その土地は、枯れた森だったり
潮風が一年中吹き荒れており
人には住みにくい場所だそうだ。
母は本当にその為に、荒れ地を
購入したのか?
毎年、母に割り当てられる費用から
ポツポツとした飛び地だが
チェリカ夫人名義で荒れ地を
買い取っているらしい。
母は、何がしたいのだろうか?
優しい母は、あの王とこの国の事
どう思ってるのだろうか?
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