【完結・R18】28歳の俺は異世界で保育士の仕事引き受けましたが、何やらおかしな事になりそうです。

カヨワイさつき

文字の大きさ
11 / 69
第一章 2人の約束

10、指輪の記憶

しおりを挟む
ナオクルさんが、指輪にそっと触れ、
俺の手から、身体全体がポカポカしだし
温かい何かに包まれたようになった。
すると、指輪が光だし映画に出てくるような
立体映像が現れたのだ。
立体映像に驚いていたのだが、
更に驚く事になったのだ。

立体映像には俺が乗り合い馬車で
うなされながら眠っている場面で
かなり恥ずかしい場面から、始まったのだ。
アベリアちゃんの泣き声で起きた場面。
"カナップ"を目指していたリナリアさんに、
保育士として、子守りを頼まれた場面。
"~お願い、この子を守って。~"
次々と、鮮明に……。
淡々と再生されていったのだ。
俺は先程の出来事が再生されたのと、
生きていたリナリアさんを見て、
静かに泣いていた。
この時、俺を心配しながらナオクルさんが
指輪の記憶を再生してる事に、
気づかなかった。

崖から転がり落ちる場面では、
思わず目を閉じてしまった。
しかも身体の震えが止まらなかった。
28歳にもなって、社会人なのに……。
俺はいつから、こんなにも弱くなったんだろうか。

誰かが、そっと?あれ?
だんだんと力強く?ちょっと痛い……。
ぎゅーと抱きしめてくれた。
こんなにもしっかり抱きしめてもらう事は
まずない。小さな頃も……ほぼない。
力強い抱擁に不思議と安心感や落ち着きを
取り戻すかのように俺は、温もりに縋りつき
ナオクルさんにくっつき声を殺して
また泣いてしまったのだ。
その場にいた全員なぜか、驚いたようだった。
一瞬静寂が訪れ、思わずハッとしたが
バッチリ、皆に見られたのだ。
恥ずかしい……。
だが、更に恥ずかしい場面に俺も含め
皆、固まってしまった。
なんだこれ?誰、これ?
ナオクルさんの指をうっとりした表情で
舐めている俺。ナルクルさんの
表情も優しい表情だった。
不意に立体映像が途切れた。
「指輪の記憶の再生をした。これでいいか?」
「あ、あぁ。」
ナオクルさんは、王様を睨みつけるように言うと
「"カズミ"を休ませる。」
「えっ?」
「身体は大丈夫か?産んだばかりだ、
無理するな。」
「「「「「「……。」」」」」」
な、ナオクルさん?違うよ。色々違う…。
いや、俺、赤ちゃん産んでないし、
アベリアちゃんをパーカーのお腹部分から
出しただけだよ。
その前に、俺、男だし……産めないよ。
指輪の記憶をみてならわかるだろうけど、
アベリアちゃんは、リナリアさんと
"一番愛するお方"の子だよ。
だけど、俺は急な脱力感に襲われ
何も言えなかったのだ。
ふわぁとした浮遊感のあと羞恥した。
お姫様抱っこされているのに気付いたからだ。
アベリアちゃんごと抱き上げられ
ポカンとした皆を尻目に、豪華絢爛の
部屋をあとにしたのだ。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

執着騎士団長と、筋肉中毒の治癒師

マンスーン
BL
現代日本から異世界へ転生した治癒師のレオには、誰にも言えない秘密がある。 それは「定期的に極上の筋肉に触れて生命力を摂取しないと、魔力欠乏で死んでしまう」という特異体質であること! ​命をつなぐため、そして何より己のフェティシズムを満たすため、レオがターゲットに選んだのは「氷の騎士団長」と恐れられる英雄ガドリエル。 ​「あぁっ、すごい……硬いですガドリエル様ッ!(大胸筋が)」 「……っ、治療中にそんな熱っぽい声を出すなッ」 ​生きるために必死で揉みしだくレオを、ガドリエルは「これほど俺の身を案じてくれるとは」と都合よく勘違い 触られたいムッツリ攻め×触りたい変態受け

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました

ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる

ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。 アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。 異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。 【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。 αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。 負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。 「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。 庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。 ※Rシーンには♡マークをつけます。

俺以外美形なバンドメンバー、なぜか全員俺のことが好き

toki
BL
美形揃いのバンドメンバーの中で唯一平凡な主人公・神崎。しかし突然メンバー全員から告白されてしまった! ※美形×平凡、総受けものです。激重美形バンドマン3人に平凡くんが愛されまくるお話。 pixiv/ムーンライトノベルズでも同タイトルで投稿しています。 もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿ 感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_ Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109 素敵な表紙お借りしました! https://www.pixiv.net/artworks/100148872

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

処理中です...