【完結・R18】28歳の俺は異世界で保育士の仕事引き受けましたが、何やらおかしな事になりそうです。

カヨワイさつき

文字の大きさ
64 / 69
第二章 婚姻に向けて

60、ソリトル家

しおりを挟む
約5日間かけて村や集落をいくつか周り
御用聞きや医療品など渡しアドバイスを
していた、伯爵。
俺は紙芝居をしたり、少しでも
神様信仰を深めたかったので、
行く先々で紙芝居を披露した。
ボイニー王国のオレット王弟殿下は
外遊という形で、相変わらず俺たちと
行動を共にした。

シューガー・ソリトルの義理の息子として
カズミ・アカイケ・ソリトルと
アベリア・アカイケ・ソリトルとなり
ソリトル伯爵の領主の邸に着いた。
「ご主人様おかえりなさいませ。」
「「「「「「「おかえりなさいませ。」」」」」」」
うわぁぁぁ。これってホントにあるんだ。
女装メイドや、執事っぽい人達が
ズラーッと並んでるよ。
「はじめまして。こちらで執事長を
務めさせて頂いてますメイプと申します。
可愛いらしい貴方様方のお名前を
教えて頂けないでしょうか?」

「こらこら、メイプ。まずは私から
紹介したいのに、待ちきれないのか?」
「それはそれは、ご主人様失礼しました。
早く可愛い方々を紹介して下さいませ。」
「……。」
あれっ?執事長ってこんな感じなのかなぁ?
「こちらは、ボイニー王国のオレット
王弟殿下で外遊中地だ。そしてこちらが、
ナオクル・チロメドゥル総帥でわが息子の
婚約者だ。そして……。」
なんだか視線が痛い。
執事長は、キラキラした目で見てるし、
筋肉むきむきでメイド服着た人なんかは、
コスプレ通り越して、なんな怖く感じた。
「わが息子のカズミとカズミの子ども、
アベリアだよ。手紙でも知らせたと思うが
丁重に…あわわぁ……。」
伯爵の言葉を遮って、女装メイドさんや
執事さんたちが押し寄せてきた。
ウギャー、ふぎゃー……。

あっ、アベリアちゃん泣くタイミング
バッチリだよ。よくやった。
えらいねー。よしよし。
俺は頭を撫でながら抱っこ紐から
アベリアちゃんをだした。
「カドゥミ様、アベリア様をこちらで
お預かりしましょうか?」
「う~ん。お腹空いたのかな?
ごめん、ミークさん頼みます。」
「はい。承りました、あと、私の事は
呼び捨てでお願いします。」
「……あはは。」
「申し遅れました。私メイド長のロップと
申します。もしよろしければお部屋に
ご案内致しますが、アベリア様と
同室の方がよろしいでしょうか?」
部屋はそれぞれ1人1人用意されており
オレット王弟殿下やマコト様は
わかるけど、ミークさんとライトちゃん、
ハミラさん、カウビさん、ロイズさん
王弟殿下の護衛の方にもそれぞれに
部屋が用意されていた。
伯爵のお家は大きいだけじゃなく
見た目以上に大きく機能的な部屋だった。
空間魔法も使われているようで、
準備された部屋全てに、簡易キッチン、
トイレ、シャワー室が付いていた。
凄すぎるよ。
「私ども使用人にまで、あまりにも
立派過ぎる部屋を与えて頂かなくても大丈夫です。」
と恐縮するくらい、使用人にとって
超高待遇だったそうだ。
ただナオクルさんは、俺と部屋が別だったなので
拗ねていた。
「総帥、我が息子とはまだ婚姻前ですし、
身体にご負担をかかる様な事はお控え下さいね。」
と釘をさされていた。
今日、着いた早々「帰る!!」とまで
言い出すナオクルさんを宥めるのは大変だった。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です

異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました

ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)  インスタ @yuruyu0   Youtube @BL小説動画 です!  プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです! ヴィル×ノィユのお話です。 本編完結しました! 『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました! 時々おまけのお話を更新するかもです。 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

異世界に勇者として召喚された俺、ラスボスの魔王に敗北したら城に囚われ執着と独占欲まみれの甘い生活が始まりました

水凪しおん
BL
ごく普通の日本人だった俺、ハルキは、事故であっけなく死んだ――と思ったら、剣と魔法の異世界で『勇者』として目覚めた。 世界の命運を背負い、魔王討伐へと向かった俺を待っていたのは、圧倒的な力を持つ美しき魔王ゼノン。 「見つけた、俺の運命」 敗北した俺に彼が告げたのは、死の宣告ではなく、甘い所有宣言だった。 冷徹なはずの魔王は、俺を城に囚え、身も心も蕩けるほどに溺愛し始める。 食事も、着替えも、眠る時でさえ彼の腕の中。 その執着と独占欲に戸惑いながらも、時折見せる彼の孤独な瞳に、俺の心は抗いがたく惹かれていく。 敵同士から始まる、歪で甘い主従関係。 世界を敵に回しても手に入れたい、唯一の愛の物語。

異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる

七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。 だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。 そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。 唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。 優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。 穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。 ――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。

魔王の息子を育てることになった俺の話

お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。 「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」 現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません? 魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。 BL大賞エントリー中です。

学園一のスパダリが義兄兼恋人になりました

すいかちゃん
BL
母親の再婚により、名門リーディア家の一員となったユウト。憧れの先輩・セージュが義兄となり喜ぶ。だが、セージュの態度は冷たくて「兄弟になりたくなかった」とまで言われてしまう。おまけに、そんなセージュの部屋で暮らす事になり…。 第二話「兄と呼べない理由」 セージュがなぜユウトに冷たい態度をとるのかがここで明かされます。 第三話「恋人として」は、9月1日(月)の更新となります。 躊躇いながらもセージュの恋人になったユウト。触れられたりキスされるとドキドキしてしまい…。 そして、セージュはユウトに恋をした日を回想します。 第四話「誘惑」 セージュと親しいセシリアという少女の存在がユウトの心をざわつかせます。 愛される自信が持てないユウトを、セージュは洗面所で…。 第五話「月夜の口づけ」 セレストア祭の夜。ユウトはある人物からセージュとの恋を反対され…という話です。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

処理中です...