【完結・R18】28歳の俺は異世界で保育士の仕事引き受けましたが、何やらおかしな事になりそうです。

カヨワイさつき

文字の大きさ
57 / 69
第二章 婚姻に向けて

53、お茶会という名の会議1

しおりを挟む
汚したらどうしようと思うくらい
煌びやかで柔らかい生地の豪華な
衣装を身につけ、俺はナオクルさんに
いつも通りのお姫様抱っこで、
座る時にはこれもまたいつも通りの
ナオクルさんのお膝の上だった。
珍しく泣きぐずるアベリアちゃんを
腕に抱きながらの参加だった。
昼近くまで、抱き潰され立てない俺は
これまたいつも通り、アベリアちゃんと
ライトがいる部屋に行くと、俺を
認識した瞬間、珍しく泣いたのだった。
オムツも変えたばかりで、ミルクも
乳母の母乳も飲んだばかりだった。
やっと泣き止むと、今度は腕から離すと
泣いたのだ?
体調不良?と思いおでこをあて熱を
測ったがいつも通りの様な気がした。
着替えをすませ、仕方なくそのまま
お茶会に参加したのだった。

「総帥、カドゥミ様、御婚約おめでとうございます。」
俺はニコッと笑うのが仕事。
後は、ナオクルさんや国王、神子様たちが
言葉のやり取りをしてくれていた。
各国の主要人物が祝賀会最後の日まで
リストン国に滞在するそうだ。
ボイニー王国、ベルロッタ王国、
カロテン王国、スウラン王国の四ヶ国
(バカス帝国からの戦いに対抗する為の
ボベカス同盟を結んだ四ヶ国。)
お茶会という名の会議であった。
遮音が幾重にも施された庭に、
軽食や、お菓子が載った丸いテーブル
立食形式で、ポツポツと小さめのテーブルと
椅子が至る所にあるので、座って食べる事も
可能になっていた。
皆、飲み物は持っているが食べ物には
手をつけていない様子だった。
朝昼兼用で軽食は食べたけど、
お風呂に入れられて、衣装を身につけ
あれこれ準備していたら、サンドイッチ
メインの軽食だけでは、お腹が空いてきた。
今は時間的にお昼の3時、おやつタイムである。
いつもなら、紅茶を飲みながらおやつを
食べている時だ。
優雅な暮らしをしている。
食べても太らない原因は、ナオクルさんとの
お風呂時のセッセ…や、あれと、寝る前の
うふふタイムなどだ。
あれ?俺、いつのまにか、普通に
ナオクルさん受け入れてるよ……。
一応婚約しているからいいのか?
赤ちゃん、産んだわけではないが
いるし、結婚前だけど、やりまくってるよな?
毎日、乱れた生活……。

お茶会の会場に入った時から気になっていた
麗しいひと口サイズのケーキや
おまんじゅう?なぜか様々な和菓子、
小さなカップケーキ、プリン?
お菓子に混じるように、くるくる
巻かれた状態のサンドウィッチもあった。
硬い話から逃げるように、お菓子がある
テーブルに行き、ほぼ全種類お皿に盛り、
ナオクルさんに抱かれながらのお茶タイム。
アベリアちゃんはすやすや眠っていた。
珍しく泣いた時間はなんだったんだろう?

カラフルな髪の毛をした人たち。
四ヶ国、リストン入れたら五カ国だけど
本当に色味がしっかりした、まるで
ビタミンカラーの様な髪の毛だった。
赤や青、オレンジにチョコレート色。
俺は談話する皆をチラチラ見ながら
美味しい食べ物を堪能していた。

「総帥、カドゥミ様。本日は誠に……。」
「今、食べさせている。」
「……んぐっ。」
話しかけてくれた人の話ぶった切っていいの?
と思ったら、優しい表情で俺の口元についた
生クリームをペロッて舐めた。
それを見ていた出席者がざわめいていた事を
カズミはわからなかった。
先程も、俺が食べこぼした物がアベリアちゃんの
上に落ちたんだけど、その時もアベリアちゃんに
口付けするかの様に、ナオクルさんは
ちゅっと小さなリップ音立てながら
とってくれたのだった。
俺にとっては当たり前の光景だったんだけど
ナオクルさんが存在した人物であっただけでも
珍しいらしく、何事にも無関心だったのが
俺に対して超甘々対応がもの珍しい。

ナオクルさんは俺との2人の時間を
削られた事に怒っていたみたいだった。
朝食と昼食に参加しなかった俺たちに、
国王からの強制お茶会の招待状を
わざわざ出してきたのだ。
お茶会に渋々参加したナオクルさん。
食事中は、誰も来るなオーラを出したり
話をぶった斬り、俺に食べさせていたみたいだった。
だけど、お腹がパンパンで甘い物は別腹な
俺でも流石に、そろそろ食べるのがキツかった。
タイミングよく、国王から挨拶が皆に述べられた。
俺たち座ったままでもいいの?
って思いながら見ていたけど、
妊夫のハルト様を抱っこしたヒューゴさんと
俺たち以外、立ってグラスなどを持ち会話していた。
まさか俺、妊夫扱い?いやいや、違う。
あっ、アベリアちゃんを生んだばかりの設定だ、
産後約2か月の新米ママ…と思われているのか?
俺がママ…って、ちょっと複雑かも。
男性がどうやって妊娠するのかとか
どうやって出産するのかとか、
わからない事だらけだが、ナオクルさんが
いてくれたら安心だ。
昔の"僕"と今の俺とナオクルさんとの約束。
千年以上経ったけど、また巡り逢えたし
来年の今頃に婚姻を結ぶ予定だ。

会議内容としては、ボイニー王国、
ベルロッタ王国、カロテン王国、
スウラン王国の四ヶ国とリストン王国が
参加していて、実質、バカス帝国は
この世界から消えた事になったらしい。
そこで現在の荒れ果てた元バカス帝国を
五カ国で管理しようと提案したのが
リストン王国の国王だった。
その為の会議だった。
元国民に対しては、多少の支援を
しているそうだ。
嫌々ながらも妻にされた敗戦国の者や
元バカス帝国の帝王の親族の中にも
飢えた国民に何かをしてあげたかったらしく、
一旦はナオクルに捕らえられたものの、
一人一人事情聴取を行い、希望した数人が
現地に行った。僅かながらの食糧と
農地改革をする為、元バカス帝国に派遣
された状態だ。
元王族、今では身分がない者が、飢えた国民の
もとに行く。それがどんなに危険な事かと
わかりながら行ったのだ。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

執着騎士団長と、筋肉中毒の治癒師

マンスーン
BL
現代日本から異世界へ転生した治癒師のレオには、誰にも言えない秘密がある。 それは「定期的に極上の筋肉に触れて生命力を摂取しないと、魔力欠乏で死んでしまう」という特異体質であること! ​命をつなぐため、そして何より己のフェティシズムを満たすため、レオがターゲットに選んだのは「氷の騎士団長」と恐れられる英雄ガドリエル。 ​「あぁっ、すごい……硬いですガドリエル様ッ!(大胸筋が)」 「……っ、治療中にそんな熱っぽい声を出すなッ」 ​生きるために必死で揉みしだくレオを、ガドリエルは「これほど俺の身を案じてくれるとは」と都合よく勘違い 触られたいムッツリ攻め×触りたい変態受け

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました

ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載

俺以外美形なバンドメンバー、なぜか全員俺のことが好き

toki
BL
美形揃いのバンドメンバーの中で唯一平凡な主人公・神崎。しかし突然メンバー全員から告白されてしまった! ※美形×平凡、総受けものです。激重美形バンドマン3人に平凡くんが愛されまくるお話。 pixiv/ムーンライトノベルズでも同タイトルで投稿しています。 もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿ 感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_ Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109 素敵な表紙お借りしました! https://www.pixiv.net/artworks/100148872

異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる

ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。 アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。 異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。 【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。 αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。 負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。 「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。 庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。 ※Rシーンには♡マークをつけます。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

処理中です...