【完結】テルの異世界転換紀?!転がり落ちたら世界が変わっていた。

カヨワイさつき

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9、騎士団の団長と冒険者ギルド長たち

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モジェ王国の宿屋の一室で
ウェイゴーとリリー(テルの両親)は
夜明け前まで冒険者ギルド長の
グチなど聞いていた。

フェーリス国の居酒屋の一角で
オレオールとオレオールの兄である
デトロワの泣き事を聞いていた。

「デトロワ兄上飲み過ぎですよ。」
「うるさい、私は飲み過ぎてない!
そんな事よりオレオール聞いてくれ~。」
「はいはい(何度も)聞いてますよ。」
繰り返し泣きながら兄上が言うには
赤騎士団の団長ドムドーム団長と
冒険者ギルド長であるマルチダが
とある高級な食事処で密会?していたらしい。
「ところでなぜデトロワ兄上が
2人があってる事を知ってるんですか?」
「そりゃあ当然、私がマルチダさんを
普段から毎日可能なかぎり、カゲながら
見守っていたから知ってるんだ!!」
デトロワ兄上は"どうだすごいだろう?"
というかのように自慢気に自分の
薄い胸板をはっていた。
「でもなぁ、聞いてくれオレオール……
だからって他の男と会って話めをしてるだなんて
許せないだろ!!しかもあのお店は
密室になるんだぞー!私ですら
マルチダさんをあのお店にまだ
誘い出せてないのに、本当に許せない!!」
「また、つきまとったんですね。
しかもなぜかお店の事詳しそうですね?
デトロワ兄上、何度も申し上げてますが
毎日の付きまといは迷惑どころか
犯罪です。付きまとうくらいなら
さっさと告白したらどうですか?」
告白してぶち当たって砕け散って下さい、
とまでは言えないけれども
兄上の場合すぐ手の届く場所に
相手がいてくれてるんだから
好きなら好きと伝えたらいいのに!!
私はテルに好きとか愛してるとか
伝えたくとも世界が違うから
伝えれないのに……。デトロワ兄上は
ヘタレで色々と残念です。
しかも、テルの世界ではつきまといは
ストーカーと呼ばれ、警察という
騎士団の様なものに捕まるそうです!!
お酒に弱いオレオールは、果実水を
飲みながら酔いつぶれたデトロワ兄上を
にらみつけていた。
居酒屋に迷惑料と食事代を多めに
渡したオレオールは、お酒臭い
兄を背中に背負って、兄上が
よく使用している宿屋に放り込んできた。

☆ドムドーム・バンハーグ・28歳
赤騎士団の団長・伯爵家の3男

☆マルチダ   27歳
冒険者ギルド長
デトロワと学生時代からの付き合い
冒険者ランクA

☆デトロワ   27歳
オレオールの2番目の兄
公爵家の次男・商人ギルド長
マルチダが好きだがなかなか告白出来ない
ヘタレ、仕事は出来る残念なイケメン

                ***
密会?

「バンハーグ団長、御足労感謝します。」
マルチダは学生時代から先輩である
赤騎士団の団長であるドムドーム
・バンハーグに頭を下げていた。
「後輩が困っていたらいつでも
かけつけるし、相談もいつでものるよ。
相談事は恋愛相談かい?」
ウインクした団長はニッコリ笑った。
「ち、違います。」
「そうなのか?どうやら今日も
公爵家の次男様は見守りという
付きまといをしているが、大丈夫なのか?」
「……視線は常々感じますが、まぁ
実害はございませんし…たぶん大丈夫です。」
「そうなのかぃ?あの者の目は君の事を
……ゴホッ。呼び出した理由は何だい?」
相談内容は騎士団と冒険者ランクC級以上で
合同で各地に魔物討伐を依頼したいとの
話だった。
異常なほどの大きな魔力を感知してから
定期的な魔物討伐を実施しておらず
疑心暗鬼になった国民が
"不審な者や何かをみつけたら必ず
ギルドか騎士団に報告する事"
というおふれのせいで更に、不確かな
情報提供、ギルド職員の離職率が上がるなど
人族の人口が魔物に殺されじわじわ減っていた。

そんな中マルチダは学生時代の
先輩を頼ったのだった。
同じ学校で学んだ先輩と後輩の関係で
強くてたくましく身分も上なのに
皆に優しい先輩をマルチダは学生時代から
尊敬していた。
同じ学年に公爵家の次男がいると聞き
見に行った事もあり、目が合うと
すぐに目をそらしてうつむいたり
急に方向を変えたりするから、
嫌われてると思っていた。
成人後は病気の母とまだ幼い弟を
養うため冒険者として活躍し
当時の冒険者ギルド長に気に入られ
仕事を半強制で教えられた。
「マルチダ、君が倒れたり父君のように
魔物にやられたら残った家族は
どうなるんだ?」
「…でも、私がかせがないと…」
「ランクAなら余裕で推薦できる。
私はもう年だし引退したいから
私の代わりにこのギルドを
引っ張っていってほしい。頼む。」
マルチダは了承し王都で初の女性
冒険者ギルド長に就任したのだった。

その頃デトロワ兄上は公爵家の
次期公爵である長男の補助する
立場を蹴り、学生時代から
経済や商業に関しての知識を
身につけていたので、商人ギルドで
職員としてしばらく働き、
いつのまにか商業ギルド長に
おさまっていた。
「これで月1回はギルド長会議で
顔を堂々と見れるぞ!ぐふふ。」
動機は不純な…ストーカー的な
動機だった。

     ***

「こんな夜に外に行くの?」
「夜の魔物は、そこそこじゃが
自然の石よりある程度強めの
魔物の魔石がちょっと入用なんじゃよ。」
「テルは早く寝ないとチビのままじゃよ。」
「魔物狩り?!」
キラキラさせたお目めに負けた
2人は魔物狩りした後、いったん
家に戻った際、テルが起きてれば
人族の町に魔物のドロップ品などを売りに
連れて行ってもらえる事になった。
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