【完結】テルの異世界転換紀?!転がり落ちたら世界が変わっていた。

カヨワイさつき

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16、テルとマルチダお母さん

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「冒険者に憧れを抱(いだ)く者は多いけれどね、
私の可愛いテルにはして欲しくないの。
冒険者という職業は手っ取り早くお金を
稼げるんだけれど、冒険者は
短命な者が多いのよ。」
「……。」
「なぜかわかる?」
「魔物に負けるから?」
「そうね。それもあるけれど、冒険者は
魔物討伐だけが仕事じゃないの。
対人関係の仕事もあるのよ。
さまざまな人種の賊の討伐、
私の可愛いテルが、たとえ悪い者の
"討伐"だったとしても、"人殺し"は
して欲しくないのよ。ひと型、言葉の
話す者を"討伐"するのは、騎士団でも
精神的にキツいらしわよ。」
「でも、俺何か仕事がしたい。」
「あの2人のような魔道具作りや
武器作りとかはどうなの?」
「……俺、かなり不器用で教えて
もらったのに、出来なかった。」
「それなら、好きな事は何かしら?」
「好きな事?出来る事じゃなく?」

この世界で約1年がたった。
今までの俺はドワーフ族である
特に3人だが大人の俺を子ども扱いし
何も出来ない子どもの様に甘やかされてきた。
仕事がしたいと言ったら、部屋の掃除や
食事の支度をしただけで、お小遣いを
くれたのだった。
初めてもらったこの国のお金に
ついはしゃいでしまった気もするが
だからといって、これは仕事じゃなく
お手伝いだ。
俺としては家族、身内(マルチダお母さん、
テディーさん、フレディーさん)以外で
労働をし、それに対してお金を
稼ぎたいんだ。そしてお世話になった
家族に自分のお金でプレゼントを買いたいんだ。
品物はまだ思いつかないけど、
人族の町に行く時、プレゼントの
品物を物色しているけど……。
俺が見ている物や物色した物を
俺自身が欲しかってる物だと思われ
いつのまにか購入されているのだ。
男物の服はまだイイ。
俺がマルチダお母さんにどうだろうかと
眺めていた、どう見ても女物の
可愛い帽子や小物をプレゼントされた時
泣きたくなった。
これ、女物だよ?!マルチダお母さんに
あげたくて、お小遣い貯めたお金で
買えるか悩んでいたのに……。
プレゼントされたその日の夜、
悔しくて枕を濡らしてしまった。
それからも、度々サプライズなのか
俺が喜んで泣いたとおもわれてるのかは
わからないけど、可愛い小物が
増え続けたのだった。
俺の部屋は、可愛い小物や置き物が
増えたのだった。
この世界に、俺と同じくらいの身長の
ぬいぐるみがあったなんて……。
それは、リアルな魔物の毛皮で作られた
目つきの悪いオオカミだった。

     ***

冒険者ギルドと教会、そして派手な身なりの
貴族には近づかない様に言い含められた俺は、
積極的に魔法の練習をした。
水と風を利用して洗濯機の様にぐるぐる回し
火を取り入れ温水での、洗濯物洗い。
洗剤なしで、油汚れもスッキリ。
しかし、ショックな事にこの世界では
"クリーン"という大変便利な魔法が
存在するそうで……。
3つの魔法を駆使して編み出した
乾燥付き洗濯機魔法は、魔力を
すごく消費するだけだった。
俺様すごいんじゃないのか?!と
一瞬自惚れた俺がいた。
アナがあったら入りたい。
"地"の生活魔法で穴を実際に作ったら
思いのほか、深く作ってしまった様で
マルチダお母さんに怒られてしまった。
"地"魔法で畑を耕し、ミニ菜園と
ミニ薬草園を洞窟内の露天風呂近く
吹き抜けの場所に作ってみた。
暖かいからか、成長も早いし
人族で購入した種や野菜から取れた
種を植えたり、魔の森に生えてる
薬草、みんなから教えられた便利な薬草を
育てることにした。
なすび、トマト、かぼちゃ、スイカ、
ほうれん草っぽいものや、白菜っぽいものまで
季節無視?な野菜が次々と実った。
今度、水田作ろうかな?
お米が欲しい。小麦があるならお米も
ありそうだ。だって、お味噌も
しょうゆもあるこの世界、過去にも
日本人が召喚されてそうだもん。
"だもん"自分で言ってゾワッとした。
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