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19、王城にきて2日目

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*ハルカ目線*

身体が重だるく、人には言えない部分にモノが挟まっているようななんとも言えない痛みと違和感。
腰も痛く、全体的に筋肉痛という感じのオレ。
レオ(レオリア)さん、身体弱かったんじゃないんかぁ?心配したのに、ベッドであんな事……。
うわぁ~、オレ…オレ、男に…なんで、男に……。
可愛い女の子とヤリたかったのに、なんで顔がやたらと整った背の高い男に…しかも、身体が…めっちゃ筋肉ついてたやんっ!!
男らしい体つきに、アソコまででかい。
あんなん詐欺(さぎ)や!!
めっちゃ詐欺やん!!
でも、あれ?なんで血吐いとったんやろ?
*鼻血ですが、ハルカは気付いてません。
血を吐くくらい身体弱いんちゃうんかな?
うーーっ、考えれば考えるほど謎な人?
王子って事は王族っちゅうことやから、色々気苦労があるんやろうけど、精神的なことで胃が……。
はっ!!胃潰瘍(いかいよう)?
それが進むと胃がん?!
それで血ぃ吐いとったんか?
アカンアカン、やっぱアカン。
ストレスたまらんように、ゆっくり過ごさなアカンのやろうけど、レオ(レオリア)さんは普段何やってるんやろう?

部屋を見渡すと、厚めのカーテンは立派なカーテン止めでまとめられオレが寝ていたからか、少し薄手の生地だが高価そうなカーテンがひかれていた。
窓の外は広大な景色だった。
広い庭?名前はわからないがきれいな花や樹木、
高い塀があり、その向こうには町があり、そのまた向こうには広大な森があった。
建物は、石かレンガっぽいのや木の建物さまざまなだったが、比較的高い建物は貴族の建物で、王族を囲むように貴族の建物などが建てられているそうだ。

ベッドから起き上がれるまで、時間はかかったが気のせいでなければ、お城はグラグラ揺れていた。
オレが眩暈(めまい)を起こしているのかと思ったり建て付けがわるいのか?と思ったが、城内が騒がしいから違うようだった。

サイドテーブルには、レオ(レオリア)さんからのメッセージカードがあった。
目を覚ましたら、呼び鈴を鳴らして欲しいこと。仕事があるので、1人にさせてすまない事など書かれていた。
1人…ひとり、あれ?なぜ、1人?
そしてオレはハッ!!とした。
オレとフェンリルのリルたちと一緒に王城に来たのだが、その時も城はぐらっと何度か揺れていた。
いつも冷静なリルたちがそわそわしていた。
オレたちと一緒に、部屋に入りこの城に泊まるとなった時、『主に危険が迫ればわかるようにした。』といって、オレのおでこにリルのデカい鼻を押し当てていた。ひんやりとデカくて濡れていたから、少し寒いと思ったのはほんの一瞬で、鼻が押し当てられたあお、ふわぁ~と身体が透明な何かで包まれる気がした。
今思えば、アレはリルの護りなのか?
危険が迫ればって言ってたけど、レオ(レオリア)さんから迫られた上ヤられてしまったんだが、アレは危険のうちには入らないのか?
怖かったし、痛かったし…気持ち良くは……。
かぁ~と頭や顔に赤みが増している気がした。
ハァ~。
恥ずかしい、どんな顔して逢えばいいんだよ。
リルたちは、一旦あの洞窟に戻ると言っていたけど、まだ、時折揺れてるし……、大丈夫かな?

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