闇夜の姫は、破壊王子に溺愛される。

カヨワイさつき

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魔力

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俺はオリービアの手を見つめていた。

最近落ち着いたようにみえた俺の魔力、
だが今は、魔力暴走を起こす前触れだった。
感情が抑えれない未熟な自分。
周りを巻き込みたくない。
今までに何度か、魔力暴走をおこし、
そのたびに、自分自身の内側に
魔力を向けたが……。
優秀な医師や魔術師により、俺の命は
助かってしまった。

えぐれた地面、部屋の壁やカーテンは
ズタボロ。高級な茶器は粉々になり
えぐれた部屋の地面に、散乱している。


"俺は誰も傷つけたくない。"
"俺の魔力よ、俺の中に……。"
"痛い。身体が痛い。バラバラになりそうだ。".
"いっそう…このままバラバラになれば
"楽なのに……。"
"まだ、俺は生きてるのか?"
"助からなければいいのに。"
"このまま消えたい。"

"ダメ!!"

"…ん?誰?"
あれ?身体が軽くなった?


なぜ、俺はこんなにも無駄に魔力が
多いんだ?
成人したと同時に、前から打診があった
魔術師団特別筆頭に就任した。
魔術師団の特別枠で戦闘時に先陣をきる役。
魔術師団特別筆頭、ありがたくもない肩書を
手に入れた。
真っ先に戦いに切り込みし、敵を蹴散らす。
要は、戦闘時において一番死に近い位置を
手に入れた。
割と平和な国だか、俺が生まれて15年
過去2回程、国境沿いで争いがあったそうだ。


急に身体の力が抜ける感覚があった。
気づいた時には、オリービアが
俺に抱きついていた。
俺はまた、生きているのか?
抱き締めかえそうと、手を回そうとしたが
力が入りにくい。
俺はオリービアに押し倒される形で
後ろに倒れていった。
はずだった……。

「うわぁぁ…私ったらナイスキャッチだわ。
ヴィル王子、可愛い。オリービアの
おまけ付きだけどね。」
「う……っ。」
俺は、シンディー…じゃなくてジヴァーディは
俺を庇うように背中からすっぽりと
抱き締める感じで、助けて?くれた。
「あ、ありがとう。」
「いや~ん、可愛い。ヴィル様大好き。ちゅっ。」
「「「……。」」」

「シヴァーディー・カテドラル辺境伯
速やかに私の息子から、離れなさい。」
「そうよ。シヴァーディー・カテドラル
辺境伯、私の可愛いヴィルちゃんから、
離れなさい。」
「ショーオ様、ハル様、酷い。せっかく
助けたのに……。倒れそうになったヴィル様が
あまりにも儚げで可愛いから、
助けたお礼、報酬がわりにほっぺにちゅー
しただけなのに、酷いわ。」
「「「……。」」」
「ヴィルが嫌がってるじゃないの。もぉ~。」

お、俺は、ほっぺにちゅーされたのか?
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