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「な、なんだかスッキリしたようだよ。」
「肩が楽になった気がする。」
「そうですか、それは良かった。
よろしければ、もう少ししましょうか?」
「い、いや、我々はスッキリ、すっかり
気持ちよくなったからな、あ、ありがたい。
そ、そうだ。別所君、君も
してもらったらどうだね?」
「……えっ。」
「そ、そうだ。せっかくだし、別所君
君も華名目(かなめ)さんにしてもらいなさい。
なんなら別室でもいいんだよ。」
「別室?で、ですか?」
「そ、そうだ。華名目さんさえ
よければ、うちの別所がこの後も
お付き合いしますよ。我々は
そろそろお暇させていただきます。」
「そ、そうです。あとは、若い2人で
ゆっくりとして下さい。よろしければ
部屋を取りますよ。」
「そうですか。それはそれは
ご丁寧に……。」
2人?
潤さんともう1人、潤さんの会社の人が
いるから3人ですよ?
部長は、人数も数えれないんでしょうか?
先程まで、部長たちに整体を
施していた潤さん。
部長たちはあまりにも痛そうな整体を
私にしてもらえとか、別室とか
色々言って、セクハラ発言を
連発していた。
部長が私に触れる瞬間、
「先程から、失礼な言葉ばかり
されていますが、普段からそのような
発言ばかりなのでしょうか?」
「はっ?失礼な発言とは、なんでしょうか?」
「あなた方が、彼女にたいしての言動です。」
潤さんは部長たちの前に立ちはだかり
真顔で部長たちを見ているだけのような
気がした。
「先程から、セクハラ発言と身体に
触れるなどの行為ですね。」
「それなら、あなたも我々の身体に
整体とか何とか言って、触れてる
じゃないですか?」
「私はあなた方の身体には、触れてませんよ?
整体でもほら、言葉で指示しましたが
自分たちの手でご自身でしてましたよ。」
「……。」
「…!!」
「あなたとは今後の付き合いを
考える必要がありそうですな。
上にもそう進言しときますよ。」
「ありがとうございます。そうですね。
私も貴方たち2人とは個人的に
今後の付き合いしたくないですね。
私も、そう報告しときますよ。」
「……なっ!」
な、何がおきてるの?
部長は、顔を赤くしていた。
人目があるからか、怒鳴り返さなかっただけ
一応分別はあった部長。
「別所君、もたもたしないで
早く行くよ。」
手を引っ張られそうになり
思わず部長の手を避けてしまった。
あっ、ヤバイ……。
息を吸い込み怒鳴ろうとした部長。
「ちょっとお待ちください。」
私と部長の間に身体をすべりこますかのように
潤さんは私の視界をさえぎった。
広い大きな背中。
なんだか、ホッとした。
「な、なんだね。謝るなら今のうちだよ。」
「私は何も悪くないので、謝る気
さらさらないですし、いち企業の
代表取り締まり役として、貴方のような
者を使っている、上役の方に
同情しますね。」
「言わせておけば、この若造が……。」
「殴るのなら、それなりの対処や
手続きも早く済むのでこちらも
まあ、痛ささえ我慢したら、それなりに
もうかりますね。」
「……クッ。」
「おや、殴らないんですか?」
「華名目、やりすぎ。もういいんじゃないか?」
潤さんの横でほぼ黙ったままの
彼が初めて喋った気がした。
アルコールが入っていた部長と次長の
顔は、さらに赤くなっており
怒ったまま出て行った。
支払い会社の経費で落とすらしいけど
お会計をするかどうか分からなかったけど
どうやら、お会計だけはしっかり
済ましてくれたようだった。
「はぁ、疲れたね。ともちゃん。
今朝方ぶり。大丈夫だった?」
「えっ、あっ。やっぱり、あの潤さんですよね?」
「あの潤がどの潤かは、わかりかねますが
朝ともちゃんに運命の出逢いをした潤ですよ。」
「……ぷふっ。」
「あっ、ひどいなあ。笑って誤魔化された?」
「はあ~、別所さんだったよね。
あの上司に華名目との出逢い。災難だったね?」
「おい!俺とともちゃんとの出逢いは
運命で災難でも残念でもないぞ!」
えーっと、潤さん?
その方、残念とは言ってない気がします……。
「失礼します。お客様、お会計は
先程お済みになられていますが、
コース料理のお口なおしのデザートは
どうされますか?」
「デザートかぁー、ともちゃんどぉする?」
「デザートは、何でしょうか?」
潤さんとはちがう方がお店の人に聞いた。
「季節の果物とシャーベットの
盛り合わせでございます。」
「おい、華名目。俺はここのデザート食う。
甘いものに罪はない。」
「ぷっ。わかった。ともちゃんごめん。
こいつ、学生時代からの腐れ縁で
甘いもの食べないと機嫌が悪くなるんだ。
だから、コイツに甘いもん食べさせてから
話がしたいけど、時間大丈夫?」
「デザートよろしく。なんなら人数分の
デザート引き受けます。」
「かしこまりました。すぐお持ちします。」
デザートは、4つ。
人数は5人だったのに、予約分の
4つしか出てこなかった。
私のサービス残業扱いの初めての接待は
部長たちからすれば、予定外の
出費で経費削減なのか、私の分は
初めから無かったのだ。
潤さんたちもアレ?って思ったような
顔つきだったが、甘いのが好きな
潤さんの会社の人はデザートを
2皿食べて満足していた。
場所を移すことになり食べ終わったあと、
「あのこってり系の脂身ある顔
見てたら、あっさりしたラーメン
食べたくなってきた。あいつらばっか
食ってたし、"若者"の俺は腹が減った。」
「記憶が確かならお前と俺は、同い年
のはずだが、"若者"扱いになるのか?」
「あいつらが言うには、若造とか
若者らしいからな。ラーメン食べたい。
えーッと、改めまして俺は……ブッ。」
潤さんは男性の言葉を遮った。
「すまん。こいつの名前は覚えなくていい。
甘いもん好きで、3度のご飯は甘い菓子で
大丈夫なくらいの甘いもんバカだ。」
「……。」
「いてぇ。華名目、おまえひでぇよ。
確かにご飯が全部甘いものなら嬉しいけど、
お前普段は俺に、たまにはご飯つぶ食べろ
ってうるさいほど言うてるのに、
なんか俺の扱い雑じゃね~か?」
「雑というか、今はどーでもいいな。
ラーメンかぁ。ともちゃん、どおする?
仕事ないなら送るし、よければ
俺らと一緒に、ラーメン食べに行こう。」
話の流れでラーメン屋さんに行く事になり
ラーメン屋さんなのに、立派なパフェがあり
全部で3種類のパフェを食べていた、
潤さんの会社の人は満足気にしていた。
「ともちゃん、仕事場もあんな感じなのか?」
「……。」
「あっ、悪い。知り合って間もないのに、
不躾な質問でごめん。」
「……いえ。」
「言っちゃあ悪いが、アレはないな。
会社をダメにするサンプルの様な人間だわ。
人間って言うか身体はフグかタヌキ、
顔はたぬきとキツネだな。」
「カンペキ、セクハラ。訴えたら
1発アウトだな。」
「えっ?俺?あいつら?」
「「……。」」
にっこり笑う潤さんは素敵な笑顔だった。
「肩が楽になった気がする。」
「そうですか、それは良かった。
よろしければ、もう少ししましょうか?」
「い、いや、我々はスッキリ、すっかり
気持ちよくなったからな、あ、ありがたい。
そ、そうだ。別所君、君も
してもらったらどうだね?」
「……えっ。」
「そ、そうだ。せっかくだし、別所君
君も華名目(かなめ)さんにしてもらいなさい。
なんなら別室でもいいんだよ。」
「別室?で、ですか?」
「そ、そうだ。華名目さんさえ
よければ、うちの別所がこの後も
お付き合いしますよ。我々は
そろそろお暇させていただきます。」
「そ、そうです。あとは、若い2人で
ゆっくりとして下さい。よろしければ
部屋を取りますよ。」
「そうですか。それはそれは
ご丁寧に……。」
2人?
潤さんともう1人、潤さんの会社の人が
いるから3人ですよ?
部長は、人数も数えれないんでしょうか?
先程まで、部長たちに整体を
施していた潤さん。
部長たちはあまりにも痛そうな整体を
私にしてもらえとか、別室とか
色々言って、セクハラ発言を
連発していた。
部長が私に触れる瞬間、
「先程から、失礼な言葉ばかり
されていますが、普段からそのような
発言ばかりなのでしょうか?」
「はっ?失礼な発言とは、なんでしょうか?」
「あなた方が、彼女にたいしての言動です。」
潤さんは部長たちの前に立ちはだかり
真顔で部長たちを見ているだけのような
気がした。
「先程から、セクハラ発言と身体に
触れるなどの行為ですね。」
「それなら、あなたも我々の身体に
整体とか何とか言って、触れてる
じゃないですか?」
「私はあなた方の身体には、触れてませんよ?
整体でもほら、言葉で指示しましたが
自分たちの手でご自身でしてましたよ。」
「……。」
「…!!」
「あなたとは今後の付き合いを
考える必要がありそうですな。
上にもそう進言しときますよ。」
「ありがとうございます。そうですね。
私も貴方たち2人とは個人的に
今後の付き合いしたくないですね。
私も、そう報告しときますよ。」
「……なっ!」
な、何がおきてるの?
部長は、顔を赤くしていた。
人目があるからか、怒鳴り返さなかっただけ
一応分別はあった部長。
「別所君、もたもたしないで
早く行くよ。」
手を引っ張られそうになり
思わず部長の手を避けてしまった。
あっ、ヤバイ……。
息を吸い込み怒鳴ろうとした部長。
「ちょっとお待ちください。」
私と部長の間に身体をすべりこますかのように
潤さんは私の視界をさえぎった。
広い大きな背中。
なんだか、ホッとした。
「な、なんだね。謝るなら今のうちだよ。」
「私は何も悪くないので、謝る気
さらさらないですし、いち企業の
代表取り締まり役として、貴方のような
者を使っている、上役の方に
同情しますね。」
「言わせておけば、この若造が……。」
「殴るのなら、それなりの対処や
手続きも早く済むのでこちらも
まあ、痛ささえ我慢したら、それなりに
もうかりますね。」
「……クッ。」
「おや、殴らないんですか?」
「華名目、やりすぎ。もういいんじゃないか?」
潤さんの横でほぼ黙ったままの
彼が初めて喋った気がした。
アルコールが入っていた部長と次長の
顔は、さらに赤くなっており
怒ったまま出て行った。
支払い会社の経費で落とすらしいけど
お会計をするかどうか分からなかったけど
どうやら、お会計だけはしっかり
済ましてくれたようだった。
「はぁ、疲れたね。ともちゃん。
今朝方ぶり。大丈夫だった?」
「えっ、あっ。やっぱり、あの潤さんですよね?」
「あの潤がどの潤かは、わかりかねますが
朝ともちゃんに運命の出逢いをした潤ですよ。」
「……ぷふっ。」
「あっ、ひどいなあ。笑って誤魔化された?」
「はあ~、別所さんだったよね。
あの上司に華名目との出逢い。災難だったね?」
「おい!俺とともちゃんとの出逢いは
運命で災難でも残念でもないぞ!」
えーっと、潤さん?
その方、残念とは言ってない気がします……。
「失礼します。お客様、お会計は
先程お済みになられていますが、
コース料理のお口なおしのデザートは
どうされますか?」
「デザートかぁー、ともちゃんどぉする?」
「デザートは、何でしょうか?」
潤さんとはちがう方がお店の人に聞いた。
「季節の果物とシャーベットの
盛り合わせでございます。」
「おい、華名目。俺はここのデザート食う。
甘いものに罪はない。」
「ぷっ。わかった。ともちゃんごめん。
こいつ、学生時代からの腐れ縁で
甘いもの食べないと機嫌が悪くなるんだ。
だから、コイツに甘いもん食べさせてから
話がしたいけど、時間大丈夫?」
「デザートよろしく。なんなら人数分の
デザート引き受けます。」
「かしこまりました。すぐお持ちします。」
デザートは、4つ。
人数は5人だったのに、予約分の
4つしか出てこなかった。
私のサービス残業扱いの初めての接待は
部長たちからすれば、予定外の
出費で経費削減なのか、私の分は
初めから無かったのだ。
潤さんたちもアレ?って思ったような
顔つきだったが、甘いのが好きな
潤さんの会社の人はデザートを
2皿食べて満足していた。
場所を移すことになり食べ終わったあと、
「あのこってり系の脂身ある顔
見てたら、あっさりしたラーメン
食べたくなってきた。あいつらばっか
食ってたし、"若者"の俺は腹が減った。」
「記憶が確かならお前と俺は、同い年
のはずだが、"若者"扱いになるのか?」
「あいつらが言うには、若造とか
若者らしいからな。ラーメン食べたい。
えーッと、改めまして俺は……ブッ。」
潤さんは男性の言葉を遮った。
「すまん。こいつの名前は覚えなくていい。
甘いもん好きで、3度のご飯は甘い菓子で
大丈夫なくらいの甘いもんバカだ。」
「……。」
「いてぇ。華名目、おまえひでぇよ。
確かにご飯が全部甘いものなら嬉しいけど、
お前普段は俺に、たまにはご飯つぶ食べろ
ってうるさいほど言うてるのに、
なんか俺の扱い雑じゃね~か?」
「雑というか、今はどーでもいいな。
ラーメンかぁ。ともちゃん、どおする?
仕事ないなら送るし、よければ
俺らと一緒に、ラーメン食べに行こう。」
話の流れでラーメン屋さんに行く事になり
ラーメン屋さんなのに、立派なパフェがあり
全部で3種類のパフェを食べていた、
潤さんの会社の人は満足気にしていた。
「ともちゃん、仕事場もあんな感じなのか?」
「……。」
「あっ、悪い。知り合って間もないのに、
不躾な質問でごめん。」
「……いえ。」
「言っちゃあ悪いが、アレはないな。
会社をダメにするサンプルの様な人間だわ。
人間って言うか身体はフグかタヌキ、
顔はたぬきとキツネだな。」
「カンペキ、セクハラ。訴えたら
1発アウトだな。」
「えっ?俺?あいつら?」
「「……。」」
にっこり笑う潤さんは素敵な笑顔だった。
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