目は見えなくなったけど、この世界で頑張りたい。

いがむり

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▲お話△

居ないだけでこんなことになるとは思わなかった

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その日から、デリーがいなくなった。夜になり、ジル兄さんたちが寝静まるのを待って、

「デリー」

ゆっくりと体を起こし、僕は壁を伝いながら窓辺に向かう。デリーからの返答は聞こえない。

「デリー?」

物音に意識を集中させるが、デリーの返事が無い。

「(どこに行ったんだろう、デリー。急にいなくなるなんて……)」

最後にデリーの声を聞いたのは僕が倒れる直前、

【ちょっと待ってて‼】

の言葉だった。多分誰かに助けを求めに行ったのだろう。確かに家族の皆に助けられた。その前に誰か来てくれたような気がするけれど、意識もほとんどなかったからもしかしたら勘違いかもしれない。

「(でも、僕にしか声が聞こえないって言っていたような……?それにしても、僕も目を覚ましたのに戻らないなんて。一体何をしているんだろう、デリー。早く戻ってくるといいけど)」

しかし、デリーは一日経っても二日経っても戻った気配がなかった。そして三日目になり、優真の体力も以前と同じくらいに回復。家の周囲を歩き回るようになった。

《大分回復してきたな、ユーマ》

現在、ジャイールに連れられて村の広場近くまでやってきた。

《広場まで来てみたが、大丈夫そうか?》

「うん(僕が目覚めて四日……デリーの気配は微塵も感じられない。どこまで行ったんだろう。何か遭ってないといいけど)」

優真が浮かない顔をしているのを見るジャイール。

《やっぱり、まだ気分が優れないんじゃないか?》

「えっ」

優真は心配をかけまいとして首を横に振る。

「そんなことないよ、全然。僕元気になったよ」

《そうなら良いんだが……ユーマは何でも我慢してしまうからな》

「ごめっ——」

謝ろうとしたが、家族で謝罪はいらないと言われたことを思い出す。

「(こういう時、どうしたらいいんだろう……)」

優真は俯いてジャイールの袖を掴む。

《ユーマ?》

「……」

何か言いたげな優真の様子にジャイールは屈んで目線を合わせようとした。

《——なあ!》

その時、聞き覚えのある声がして、二人は声のする方を振り向く。

《ガロス様……!》

意外な相手に呼び止められ、ジャイールは優真の前に出た。優真も後ろで隠れながら耳を澄ませる。

《今日の巡回警備のことなら、休むって仲間に伝えてあるぞ?》

《いや、そういうことじゃない》

ジル兄さん、今日の仕事休みを取って来たんだ。僕のために……

《後ろの、人間》

人間は僕しかない。

「は……はい」

優真はジャイールの隣に出る。いつの間に人だかりができたのか、村の住民が大勢優真たち三人の周囲で見物している。

《あら?あの子、やっと元気になったのね》

《でも、暗い雰囲気がするわ?それに、ジャイールの後ろに隠れて、ってあの方は……》

《ガロス様だ》

誰かがガロスの名前を言った瞬間、辺りがどよめく。

《あの子をどうするつもりなのかしら……?》

《森から追い出してしまうのか?》

《いくら人間嫌いなガロス様でも、そんなことは……》

《いやいや、今までの態度からしても、あり得る話だ》

「……」

周囲の囁き声すらはっきり聞こえる。ガロス様本人も恐らく聞こえているはず。まさか、本当に追放されるのだろうか。

「(いや、されても仕方のないことだ)」

元々、ここへは長様が連れてきて下さった村。そして、この世界が中世の西欧文化と近しいところがある。とすれば、長様の弟君であらせられるガロス様も誰かに指示する力を持っているはず。

「(なるべく関わらないようにしていたけれど、僕がここに来た時点で気に障ったのかもしれない……)」

《ガロス様、“うちの弟”に何の用なんだ?》

ジル兄さんも警戒している。多分、僕とほとんど同じことを考えているのだろう。僕を抱き寄せて、守ろうとしている。

《す……》

《す?》

ガロスは深呼吸して、自分を落ち着かせる。優真はその深呼吸を聞き、唾を飲む。ジャイールはほぼ睨む形相でガロスの言葉を待った。そして、ガロスの口がゆっくり開いた。

 

 

《すまなかったっ!》

ガロスの謝罪は広場の隅々まではっきり聞こえた。そして、その場にいた全員がガロスの言葉に耳を疑う。

「!」

優真は驚きのあまり、謝罪の前まで強く瞑っていた目を開いていた。

《謝った……のか?》

ジャイールは初めて聞いたガロスの謝罪に唖然。

《お、俺だって、謝るときくらいあるぞ……》

《じゃあ、ユーマはずっと俺たちの家族で、良いのか?》

「こ……この村に居ても、良いん、ですか……?」

《俺はどこぞの暴君か?……ああ、追い出すなんて元々考えてないしな》

周囲が安堵に包まれる。僕も胸を撫で下ろす。

《良かった……あ~、良かった‼》

「わあっ」

ジャイールは優真を高々と持ち上げる。

《あー……えっと》

再度発せられたガロスの声にジャイールが顔を向ける。優真もジャイールに降ろされ、ガロスの前に立つ。

《御神木様から聞いた。お前も色々あったんだな。そんなことを全く知りもしないで、俺……》

ガロス様の口ぶりや態度から、子供らしさのある中学生のような印象を持った。しかし、実際にはミューラ姉さん曰く高校生か大学生くらいらしい。

「いいんです。これまで僕たち人間族と獣人族の争いがあったのですから、そう考えるのも無理ありません」

どこにでも戦争の溝はあるのだろう。

《なあ、俺もユーマって呼んでもいいか?》

「はい」

《俺のことも普通に呼んでくれ》

「あ、はい」

《ほら》

ほら……?え、今呼ぶ?

《ユーマ》

やっぱり、兄弟。言葉尻が下がるところが一緒だ。

「ガ……」

《うん》

「ガロスさ——」

《これは、何の騒ぎだ》

 

 

 

「……っ!」

急に声がして、肩がびくつく。ガロスさんを威嚇した時よりずっと声のトーンが落ちている。

《長!》

《あ、兄貴……》

ジークスは巡回警備から戻って早々、何事かと駆けつけて来た。村人たちが集まる中央にガロスとジャイール、そして優真を見つけるなりガロスが愚行を犯すのではないかと眉間に皺を寄せていた。

《ガロス、何をしている》

《そ、それは……》

戸惑った表情を見せるガロス。ジークスの顔が段々と険しくなる。

《長、落ち着け!ガロスは何もしていないぞ!》

すかさず、ジャイールはジークスの前に出る。

《ジャイール、お前には聞いていない》

ジークスはジャイールを押しのける。威圧に耐えきれなくなったジャイールは無言で一歩下がった。

《兄貴っ!》

《お前が人間を毛嫌いするのは別に仕方のないことだ。だが――》

ジークスは目を吊り上げ、殺気交じりの眼光をガロスに向ける。向けられた本人は全身が硬直、真っ青な顔と冷や汗が滴る以外の感覚が皆無になった。

《ユーマはこの村の長である俺が認めたこの村の住人だ。ユーマに何かあれば――》

《ま、待ってくれ!》

ガロスは腰を抜かして足が震わせる。その隣で優真は立ち尽くしジークスの殺気が駄々洩れで呼吸がままらない状態に陥っていた。

「ふっ……っ、ひゅっ、はっ」

ガロスさんは何もしてない……何も悪くない。

《ただじゃ済まさねぇぞ……‼》

「(違う)」

謝ってくれた、人間の僕にちゃんと謝ってくれたんだ。

《ひっ》

ジークスは腰の抜けたガロスを無理やり立たせ、胸座を掴む。

《ガロス、お前……ユーマを追い出すつもりか》

【いるのは分かってんだぞ!】

「ひゅっ……ち、がうっ……(ジークスさんはあいつじゃないっ)」

トラウマと恐怖と威圧とがぐちゃぐちゃになって平静さが保てない。

《おいジークス。落ち着け――》

《ガロスに聞いていると言っている!首を突っ込むな!》

【ほらぁ……早くしろよ‼】

怖い、怖い、怖い、怖い怖い怖い怖いこわいこわいこわいこわい……優真の感情は渦のようにかき乱された。服の裾を震えた手で掴む。

《どうなんだ!》

【優真ぁ!】

「ちっ、がうぅっ‼」






「ち……っがうぅっ‼」

優真の聞いたこともない嗚咽混じりの言霊に全員の手が止まる。

「ちがっ……ひゅっ、ガ……ロスぅさん、は、はぅっ、ぼ……ぅく、に」

普段の話し方とは異なる、絞り出したような声。時折混ざる気道が詰まって息が吸えていない音。震わせた肩と顔を伏せながらも地面に滴る涙。優真の状態の異常さは誰もが目に見えて明確に判っている。しかし、誰も動かない。いや、“動けなかった”のだ。

「あ、あっあや、まぁっ、て……ぐぅっれ、まし……ぁ……ふ、うぅっ。ひゅーっ、けほっゴホゴホッ――‼」

言葉が途切れたところで、縛りが解ける。ジークスとジャイールが優真に駆け寄る。



「はっ……ぃ、ぁがっ、ひゅっ、ちぃ、はっ……!」

ちがう。違う。声にならない声で言い続ける。顔を一向に上げない優真。ジャイールは背中をさすり、ジークスは優真の伸ばした手を握る。

《お、俺!薬屋呼んでくる!》

『その必要はありません』

再び周囲がざわつく。神秘をまとったようなオーラの白い狼が突然現れた。この声の主は神木、グレース本人だった。人型になったグレースが優真に近づく。ジークスたちが一歩離れ、グレースは優真を落ち着かせるように頬に触れ、抱き留め、赤子を寝かせるように背中を優しく叩く。

『愛しい子よ、大丈夫、もう大丈夫。大丈夫だよー、“ユーマ”』

声色が次第に変わり、女性のような青年のような、どことなくデリーに似てなくもない声で優真に呼びかける。すると、次第に呼吸ができるようになり、精神状態が安定してきた。

「ふーっ、はぁっ、はーっ」

『よしよし……いい子、いい子よ』

涙と鼻水でぐしょ濡れになった優真の顔をグレースが拭う。

「ご……めんなさぃ」

赤く腫れた目を手で覆い、頭を下げる優真。グレースは優真が覆った手を下ろさせる。

『謝らないで?あなたは何も悪くない(周囲の空気や感情がこの子の精神状態に影響を及ぼしている。感受性が高い、もしくは神経質な子。だから、誰かのことを自分のことのように受け止めている……というより、全て自分のせいだと思い込んでいる)』

優真は介抱いてくれた目の前の人物から覚えのある植物の優しい香りでふと思い出す。

「この香り……?」

『ええ、あの時ぶり。目が覚めて良かった』

声は若く聞こえるが、頭を撫でる感覚に年季を感じる。いったい誰なのか、さっぱり分からない。でも、この人は安らぎと癒しの象徴といえるほど、傍にいてくれるだけで心地いい。

《ユーマ》

ジークスさんに呼ばれる。声のする方へ顔を向ける。が、なぜか不思議な人は手を放してくれない。それどころか、僕を膝の上に乗せる。

「えっと……?」

『さ、はい』

え、はいって……?

《すまなかった》

《すまない!》

ジークスとガロスは項垂れる。

「(やっぱり兄弟だな……)」

『本当、話を聞かないところ、流石は兄弟ですね?』

あ、僕と同じ。しかも、二人に対して皮肉交じり。

《……ごめんなさい》

《返す言葉もございません》

二人ともぐうの音も出ないみたいだ。ジークスさんのこんな声、初めて聞いた。

『ほら、皆にも』



なぜか拍手喝采。これは、許すってこと……?

 

 

 

やっと村の住人たちが散り散りになった頃にはほとんど日が落ちていた。

『もう日も暮れて来た。あなたたちも帰りなさい』

《はい、ありがとうございました》

「ありがとう、ございました」



あの二人はまだ、お叱りの効果が効いているみたい。

『では、私も――』

「あ、あの」

僕は不思議な人の名前を聞いていないことに気付く。

『言っていませんでしたね。私は神木と言われています。この森の生態系を維持している、簡単に言えば森の主ですね』

え、人じゃない……?

『って、言われてもユーマは分からないですよね。雲が人のように見える……といった感じに近いでしょうか』

考えるとさらに分からなくなった。神木様は子どもながらに一生懸命悩む僕を見たのか、上品に忍んで笑う。

『精霊や妖精、また似たような思念の類は、最も心に残った人やモノなど、生き物全てに姿を変えることができ、それは個々様々に異なる――ということです』

「そうなんですか(話の次元が違うな……もうファンタジーとしか言いようがない)」

『そしてそれは、自他ともに影響する。自身が見せたい姿になることもでき、相手がそう望んだ姿に見えるようにもできる。また、声も……“このように”』

「!」

神木様の最後に発した声が僕にそっくりだった。何だか、自分を見ているようで恥ずかしい。

《ユーマの声だな》

《おお……!》

ジークスとジャイールは尻尾を振ったように喜ぶ。

『……と話が脱線してしまいましたが、私の今の姿は人間を“模した”幻みたいなものです』

へえ、としか言いようがないんだよなあ。僕ができるわけでもないし。

『ということでガロス、しばらく私のところに来なくていいですよ』

《えっ⁈どうしてですかっ》

『今日の騒動で、ユーマが莫大な魔力量を持っていることが分かりました。今日から私の下で特訓ですから』



「え」

いや僕、一応病み上がり……なんですけど。

『ふふふっ』

不敵な笑みを浮かべつつ、楽しそうに笑うグレース。

《ええ……》

ガロスとジャイールは時々起きる神木様のお戯れだと遠い目を半分あきらめている。

「(いなくなるだけでこんなことになるとは……もうデリー、早く帰ってきて……?)」

これからどうなるのだろうかと目先の不安やデリーが未だに戻らないまま、一体どこにいるだろうかと心配が少しずつ膨らむ優真だった。

 

 

△▲△▲△
お久しぶりです!
最近は投稿ペースもゆっくりで……
すみません( ̄▽ ̄;)頑張ります。

はい、繋げました。朝にやるのをすっかり忘れていました……(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…すみませんでした。

気を取り直して、
これからもよろしくお願いしますっ!*_ _)*_ _)
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