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二章 To friends
御茶ノ水駅発東京行き
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居酒屋を出た僕らは、雨が止み、大きな水たまりができた道を歩いていた。さっきあった地震のせいか、タイルで綺麗に舗装された地面には少しヒビが入っていた。
「いつかは都心も崩壊する地震が来るかもしれない」
そう思った。そして僕は瑞稀の手を引いて、東京駅に向けて歩き始めた。所々にぐちゃぐちゃになった車があったが、中はどうなっているとか、考えたくなかった。それよりも、発電設備がいつ死ぬかも分からない。多分、もう原子力発電は...考えないようにしておこう。
ずっと適当に大通りを歩いていると、
「はあ...はあ...」
と、瑞稀ではないだれか、おじさんの声がした。振り向くと、そこには鰆さんがいた。
「鰆さん...え...?着いてきたんですか...」
僕と一緒にふりかえった瑞稀が声を震わせていた。さぞかしあの握手が嫌だったのだろう。彼に侮蔑の表情を向ける彼女を見て、
「別に着いてきていただいていいですけど、お互いに害がないように行動しましょう。」
僕はそう言った。鰆さんは横の名も知らぬ女性に慰められていた...一体どういう関係なのか、少し気になってしまった。
ふと、陽射しがきつくなっているのに気付き、空を見上げると、視界に一枚の看板が目に入った。
『大手町』
そう書いてあった。
「やった...あと少しだ...」
僕はそう呟くと、瑞稀に「大丈夫か?」と一つ質問して、僕は彼女の手を握って歩き出した。
さっきまで大雨だったとは思えない、そんな暑さと陽射しに襲われながら、僕らは大通りを抜ける。抜けた所に見えるのは見慣れた煉瓦造りのあの建物が見えた。
「着いた...やっと...」
僕は足を止めて、呟いた。普段よく使う駅だ。なのに、初めて来たような、そんな不思議な感覚に襲われた。
「早く、駅の中入ろ...」
そう瑞稀に手をグイグイと引かれる。
「ああ、行こうか。新しい仲間のお迎えだ!」
僕はそう言って、駅舎の中へと入っていった。
「いつかは都心も崩壊する地震が来るかもしれない」
そう思った。そして僕は瑞稀の手を引いて、東京駅に向けて歩き始めた。所々にぐちゃぐちゃになった車があったが、中はどうなっているとか、考えたくなかった。それよりも、発電設備がいつ死ぬかも分からない。多分、もう原子力発電は...考えないようにしておこう。
ずっと適当に大通りを歩いていると、
「はあ...はあ...」
と、瑞稀ではないだれか、おじさんの声がした。振り向くと、そこには鰆さんがいた。
「鰆さん...え...?着いてきたんですか...」
僕と一緒にふりかえった瑞稀が声を震わせていた。さぞかしあの握手が嫌だったのだろう。彼に侮蔑の表情を向ける彼女を見て、
「別に着いてきていただいていいですけど、お互いに害がないように行動しましょう。」
僕はそう言った。鰆さんは横の名も知らぬ女性に慰められていた...一体どういう関係なのか、少し気になってしまった。
ふと、陽射しがきつくなっているのに気付き、空を見上げると、視界に一枚の看板が目に入った。
『大手町』
そう書いてあった。
「やった...あと少しだ...」
僕はそう呟くと、瑞稀に「大丈夫か?」と一つ質問して、僕は彼女の手を握って歩き出した。
さっきまで大雨だったとは思えない、そんな暑さと陽射しに襲われながら、僕らは大通りを抜ける。抜けた所に見えるのは見慣れた煉瓦造りのあの建物が見えた。
「着いた...やっと...」
僕は足を止めて、呟いた。普段よく使う駅だ。なのに、初めて来たような、そんな不思議な感覚に襲われた。
「早く、駅の中入ろ...」
そう瑞稀に手をグイグイと引かれる。
「ああ、行こうか。新しい仲間のお迎えだ!」
僕はそう言って、駅舎の中へと入っていった。
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