建国のアルトラ ~魔界の天使 (?)の国造り奮闘譚~

ヒロノF

文字の大きさ
561 / 594
第19章 土の国ヒュプノベルフェ探訪・アルトラの解呪編

第551話 不死の根源の謎

しおりを挟む
「よし、じゃあ呪いを抑止している分身体の魔力が尽きる前に早く根源を潰しちゃいましょう。壊されても再生する身体だけど、何か有力な情報は無いの? 色々検証してるんだよね? あっちのボーンスネークも解呪に関係してると思う?」
「現時点では確実性が無いが、実験を繰り返すうちに一つだけ効果があるのではないかと希望を持ったものがある」

 一呼吸を待つ。

「とある協力者の手を借りて光魔法を試した時に叫び声のようなものを上げたことがあってな、光でならダメージらしきものが与えられることが分かったのじゃ」
「なるほど、叫び声を……」

 確かにさっき身体を壁面に叩きつけられても、左半身をバクっと食いちぎられても、一言も苦しんでるような声を上げなかったし、そういった素振りも見せなかった。
 叫び声を上げたってことは痛みか何か、それに類似するような感覚を与えられたと判断したということか。

「その時首は斬れなかったの?」
「その実験自体が危険な試みだったためそこまではできんかった。それで斬れておればあるいは……」
「どれくらいの傷を与えたの?」
「ほんのかすり傷程度の傷じゃ。にもかかわらず、あまりにも叫び声が大きかったことから、ヤツらにとって何かしらの致命的な効果があると確信しておる。そして今ここにはちょうど強力な光魔術師と『祓魔ふつまくろがね』がある」
「あ、なるほど! その実験を鑑みて私に同行を頼んだわけか!」

 光魔術師の私と解呪刀である『祓魔ふつまくろがね』が揃っているから、絶好の機会ってわけだ。

「その通りじゃ! そなたは強い光魔法を持っておるとの情報も得ておるしな」

 いつから調査されてたんだろう……国を開いて行商人が多くなってから? あの中に混じって霊獣旅団の団員が居るってことかしら?
 まあ他人が居るところで本当にバレちゃいけない能力は使ってないはずだから、多少情報を握られたところで大丈夫だとは思うけど……

「そういうわけなんでさっさとあれらの呪いを解いてしまってくれぬか?」
「う、うん……」

 でも、この解呪刀で祓魔ふつまの力を振るえるのは三百回しか無いのに、ここであと二回も使ってしまって良いものか……
 場合によってはこれ一回で数千万の価値だろ?
 何回も使ってしまうと用意されているクジの数と足りないことになるし、ムラマサ寺院側へも迷惑がかかるのでは?
 フィリアちゃんへ使った一回分だけなら、 (カイベルが当ててくれた)私のクジで相殺するにしても、二回目、三回目のクジはどうすれば……
 かと言って、使わなければ倒せないなら『使う』以外の選択肢が無い。放置すればフィリアちゃんの命が無いから先送りは絶対に否……

「……う~ん…………」
「どうした? 何を悩んでおる?」
「いや……『祓魔ふつまくろがね』を何度も使うのもどうかと……」
「しかし他に方法があるか? 七百年続く強力な呪いじゃぞ? 早くせねばフィリアの命が危うい!」

 今フッと思ったが、アイツらって私自身の光魔法だけでどうにかならないだろうか?
 そうすれば『祓魔ふつまくろがね』もこれ以上使わなくて済む。
 私の光魔法はLv10。呪いがそれ以下なら何とか対処できる可能性は低くない。

 先日魔王たちの強さを目の当たりにし (第486話から第489話参照)、『暴食グラトニー』の大罪を得た私から見ると、あのボーンスネークは大したことないように見えるんだけど……フレアハルトにはどう見えてるのかしら?
 聞いてみるか。

「ねぇフレアハルト、あなたから見てあのボーンスネークはどれくらいの強さに見える?」
「い、今はゾンビ化していて近寄りたくもないが……身体能力だけなら我と同等程度だな。い、今の状態が呪いで強化されているというのなら、恐らく生前なら我の相手にならん、大分格下だろう。そ、その呪いとやらが不確定要素だから分からんが、生前なら多分一瞬で焼死体にできる」

 と、豪語するものの、相変わらず青い顔で答える。

「やっぱりそう見える?」

 フレアハルトから見ても格下に見えてるのは分かった。
 だとしたらこの呪い、予測でしかないものの『祓魔ふつまくろがね』を用いずとも私の力だけでどうにかなる可能性は高い。
 と言うか、私自身にかけられてる呪い染みたもの (『冥獄めいごくかせ』と『蘇生耐性Lv10』)が解けないだけで、それ以外の呪いは大抵何とかなりそうな気がする。

「そなたら、そんなに強いのか!?」

 こんな言葉が出てくるってことは調べられ始めてまだ日が浅いな。
 長く調べてるなら普段のほほんとしている私はともかく、町中をあちこち走り回っているフレアハルトの身体能力を知らないわけがない。度々ドラゴンに変身してるのも見るし。

「そ、それよりも気になるのはタマモゾンビの方だ……お主ホントに獣人だよな? 多分あっちの方がボーンスネークより強いぞ。あの腐り落ちた細腕で巨体を一撃二撃で粉砕するのだからな」

 私から見てもタマモゾンビは獣人にしては異常だと思う。
 でも何で守り神であった大蛇より獣人の方が強いんだろう?

「もしかして生前も単身でボーンスネークを倒せるほど強かったの?」

 魔界に転生してから今まで見て来た戦闘シーンを思い浮かべると、あのタマモゾンビは獣人にしてはあまりに規格外。
 同じような条件下 (例えば同じ軍所属とか)にある場合、相性によっては獣人と高位存在の実力差が近付くこともあるにはあったものの大抵は――

 『高位ドラゴン ≧ ドラゴン以外の高位存在 = 魔人 ≧ 竜人 > 下位ドラゴン ≧ 獣人』

 ――個人差はあるが大抵こんな感じの戦力差になるのが普通だった。雷獣の獣人であるエトラックさんのように獣人の能力を著しく外れるヒトは居るには居るが……そんなのは少数の獣人に限られるのではないかと予想している。
 フレアハルトの言葉から推測するに、あの大蛇は高位ドラゴンとその他の高位存在の間くらいの能力を有すると思われる。それと対等以上に戦えてるタマモゾンビがおかしいのだ。
 余程研鑽した獣人と、怠けまくってる高位存在なら実力が近くなるのも分からなくはないが……

「バカを申せ! 一介の獣人があの巨大生物を単身で倒せるわけなかろう! 討伐隊を編成して集団で戦って、ギリギリ勝ったに過ぎぬわ。呪いを受けたその時点で生きていたのはワシ一人だけじゃったよ」

 確かに……エトラックさんも巨人に苦戦してたようだし。 (第531話参照)

「……もっとも、今の精霊化したワシなら単身でも何とかなるかもしれぬがな」

 何だか……このセリフのとこだけちょっとドヤ顔に見えるのは気のせいだろうか?
 それだけ自信があるとするなら、彼女の今の力量は少なくとも獣人でありながら高位存在に匹敵することになる。
 以前、フレアハルトは砂の精霊に限定的な条件ながら苦しめられたことがあった (第401話参照)から、それよりも上位存在になった彼女ならもしかしたらフレアハルトを凌ぐ能力を持つ可能性も……

「タマモゾンビがボーンスネークより強い理由は、恐らくワシが精霊化したことによって、元々のワシの肉体であるゾンビの方にも影響があり、強化されたと見るのが自然じゃな。元々は同一の肉体と魂じゃから、何らかの繋がりがいまだに残っておるのじゃろう」

 肉体と魂は見えない霊線で繋がってるって話を聞いたことがある。もしかしたら分離しても影響し合ってるのかもしれない。
 と言うことは、呪いを受けた肉体の方が魂に影響して精霊に昇華し、精霊に昇華したために肉体に影響してあのような強靭なゾンビに変質したとも考えられる。

「それで……さっきから悩んでおるようだが方針は決まったか?」

 とフレアハルトからの一言。

「そうだね。『祓魔ふつまくろがね』を使うのは最終手段かな。まずは私の光魔法が通じるかどうかを確かめてみようと思う」
「では気付かれぬうちにスパッとやってくれ」
「了解」

 【亜空間収納ポケット】から『真剣斬まじきり丸Ver.2』を取り出す。

「何だその凶悪な刀は! ノコギリか!?」
「相手を絶対殺す武器マン。硬い外骨格を持つジャイアントアントを斬る時に使ったヤツだよ。これならボーンスネークの太い骨も簡単に斬れるはず」
「ほう、そなた面白い武器を持っておるな。魔道具か? どこで手に入れた?」

 盗賊だからこの手のことに敏感なのか?

「い、今そんなことはどうでも良いでしょ? じゃあ行って来る」

 岩壁の高所から一瞬でタマモゾンビとの間合いを詰め――

「魔法剣【解呪魔法カース・ピュリファイ】」

 ――光魔法で解呪の能力を刀に付与し、タマモゾンビの首筋を一閃!
 速度に勢いが付いていたため、タマモゾンビの首は勢いよく遠くへ飛んで行く。
 その途端、

「ギャアアァァァ!!」

 という断末魔の悲鳴。生きている生物なら首を斬られれば声すら上げないはずだが……飛んで行った首が発声しているらしい。
 ゾンビは声帯が繋がってるかどうかとか、そういうのは関係無いのか?
 骨だけで身体を動かせているように、筋肉や神経が無くてもその生物が持つ生態的な面だけで動いてるようだ。
 しかし、光魔法は相当の痛みがあるのか、悲鳴の大きさが凄まじい。

 すかさずボーンスネークの方へ向き直り、頭蓋骨の直下に潜り込んで上昇する剣筋で首を切断した。
 ボーンスネークの頭蓋骨は元の位置から落下し、ズズウゥンと重たい音を立てて地面にめり込む。
 二体の首をねるまでの所要時間三秒以下。
 
「ギシャアアアァァァァ!!」

 こちらも、切り落とした首が悲鳴とも咆哮とも取れる大声を上げる。
 思わず指で耳を塞ぐ。

「終わり……かな?」

 随分呆気ない気がするけど……

「アルトラ! 終わっておらん! タマモゾンビが復活しかけておるぞ!」
「えっ!?」

 フレアハルトの言葉で振り返ると、凄い早さで首が再生している。
 まさか……私の光魔法じゃ倒せない?

「今度はボーンスネークが再生しておる!!」
「そっちも!?」

 何てこった……やっぱり解呪刀じゃないと倒せないのか……
 黒いオーラが少し減った気がするが……光魔法で何回も倒して消費し切らせないといけないとか?

 が、その考えは次の瞬間に間違っているであろうことを直感させる。完全再生した瞬間をもって首を斬る前よりも黒いオーラが増したのだ。恐らく不死の肉体に対して“死の体験”が起こったために呪いの力が増したのだろう。
 これでは光魔法で少し減っても、すぐに恨みの力でそれ以上に強化されてしまうため減っていくことはない。

 再生したタマモゾンビはすぐに私に襲い掛かって来る。右拳を振りかぶるのが見えたため当たらないように避けたところ……拳圧で地面が割れた!

「こ、こんなに力が強いの!?」

 直撃したら岩壁だってえぐり取られるんじゃないのか!?
 こんなのもはや獣人の力じゃない! ドラゴンにも匹敵する力を得てるってことか。

「くっ!」

 再びタマモゾンビの首を斬り飛ばす。
 すぐさまその後ろに控えていたボーンスネークに一瞬で接近し、斜め上へジャンプするような動きで通り抜けざまに首の骨を両断した。
 今度はさっきより速い。体感で所要時間二秒以下。
 双方共に再びの悲鳴。

「今度はどう!?」
「ダメだ! 斬った瞬間から再生が始まっておる!」

 首を斬って一息つく間もなく振り返ると、さっきまで敵対していたはずの双方が私だけを狙って攻撃してきている。

「何で!? さっきまで二体で喧嘩してたのに!」

 独り言のつもりで言ったことが思いのほか大声だったらしく、崖上に居るタマモからそれに対する答えが返って来た。

「ゾンビは生者から優先して襲う!」
「それは先に言っておいてよ!!」

 あれ……でも私は亡者……『疑似生者』だからか?

「一度戻って来い!」
「了解!」

 このままでは倒せないと判断し【次元歩行ディメンション・ウォーク】で一旦離脱、彼らの目の届かない岩壁の上へ戻った。
 振り返って崖下を覗いたところ、私がその場を離れたことで目の前から生者が消えたと判断したのか、また二体同士で争いを始めた。
 本当に感情のようなものは全く無いらしい。

   ◇

 崖の上に戻ってみると、真っ先にタマモの一言。

「さて、やはりコイツを使うべきかの」

 『祓魔ふつまくろがね』を顔の前にかざして、少しだけ刀身を引き抜くタマモ。

「待って! まだ手はあるかもしれない!」
「しかし、ヤツらの黒いオーラを見たであろう? また増大したぞ? 殺す度に呪いが強くなるというそなたの見立ては恐らく間違っておらん。しかもどうやら強い魔力を込めて殺すほど増大する量も多くなるようだ。このままいたずらにヤツらの肉体を壊し続ければ、タマモゾンビワシの肉体と血縁で繋がっておるフィリアへの影響も強くなっておるかもしれん。早くせねば身が持たんぞ?」
「うぅ……」

 確かにもう時間も無い……
 ただ……『祓魔の鉄コイツ』で本当に倒せれば良いが、下手すると今までと同じ結果になる可能性がある上に、この刀が私以上の解呪能力を持っているなら更なる大きい餌を与えてしまいかねない……
 それに……もう一つ問題がある。
 この刀には刃が無いから直接首が斬れない。“解呪して”、“首を斬る”という二段工程が必要になる。

 ここで黙っていたフレアハルトが口を開く。

「ずっと上から見ていて少し気付いたことがあるのだが……」

「「 何!?何だ!? 何でも言って!何でも言え! 」」

 私とタマモの声がシンクロした。
 俯瞰ふかんで見ていたフレアハルトの気付きが活路を開いてくれるかもしれない!

「お、おう……あの二体、片方が死ぬと、もう片方から黒い魔力が出て一時的に繋がるのだ」
「繋がる? それは気付いてたけど……」
「何か意味があるのではないか?」
「繋がることに意味か……」
「更によく見ておったところ、繋がる時には首を切断した瞬間に繋がって、再生が完了するとその繋がりが切れる」
「なに!? では敵同士で回復し合っておるのか!?」
「そ、そう見えたが……」

 た、確かに……何て奇妙な関係なんだ……
 間近で見ていた時には気付かなかったが、片方が片方を復活させる仕組みだったのか……

 ……
 …………
 ………………

 あ! そういえば行きがけにカイベルが『黒は同期リンクしています』とか言ってたな……
 多分このことを言ったんだろう。占いの範疇を超えるから直接『呪い』とは言わず、『黒』と濁した表現をしたんじゃないかと思うが……
 この『黒』が呪いのことを暗示しているならリンクしているというのは恐らく……ゾンビたちの倒し方か? 
 多分二体同時に呪いを解かなければいけない。つまり『光魔法による二体同時の斬首』と予想される。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る

ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。 異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。 一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。 娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。 そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。 異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。 娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。 そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。 3人と1匹の冒険が、今始まる。 ※小説家になろうでも投稿しています ※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!  よろしくお願いします!

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

疎遠だった叔父の遺産が500億円分のビットコインだった件。使い道がないので、隣の部屋の塩対応な美少女に赤スパ投げまくってる件

月下花音
恋愛
貧乏大学生の成瀬翔は、疎遠だった叔父から500億円相当のビットコインが入ったUSBメモリを相続する。使い道に困った彼が目をつけたのは、ボロアパートの薄い壁の向こうから聞こえる「声」だった。隣人は、大学で「氷の令嬢」と呼ばれる塩対応な美少女・如月玲奈。しかしその正体は、同接15人の極貧底辺VTuber「ルナ・ナイトメア」だったのだ! 『今月ももやし生活だよぉ……ひもじい……』 壁越しに聞こえる悲痛な叫び。翔は決意する。この500億で、彼女を最強の配信者に育て上げようと。謎の大富豪アカウント『Apollo(アポロ)』として、5万円の赤スパを投げ、高級機材を即配し、彼女の生活を神の視点で「最適化」していく。しかし彼はまだ知らなかった。「金で買えるのは生活水準だけで、孤独は埋められない」ということに。500億を持った「見えない神様」が、神の座を捨てて、地上の女の子の手を握るまでの救済ラブコメディ。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

異世界で大往生した私、現代日本に帰還して中学生からやり直す。~最強の補助魔法で、冴えないおっさんと最強美女を操って大金持ちになります~

タカノ
ファンタジー
異世界へ転移し、聖女として崇められ、愛する家族に囲まれて88歳で大往生した……はずだった。 目が覚めると、そこは現代日本。 孤児の中学2年生、小金沢ヒナ(14)に戻っていた。 時間は1秒も進んでおらず、待っていたのは明日のご飯にも困る極貧生活。 けれど、ヒナの中身は酸いも甘いも噛み分けたおばあちゃん(88歳)のまま! 「もう一度、あの豊かで安らかな老後(スローライフ)を手に入れてみせる!」 ヒナは決意する。異世界で極めた国宝級の【補助魔法】と【回復魔法】をフル活用して、現代社会で大金を稼ぐことを。 ただし、魔法は自分自身には使えないし、中学生が目立つと色々面倒くさい。 そこでヒナがビジネスパートナー(手駒)に選んだのは―― 公園で絶望していた「リストラされた冴えないおっさん」と、 借金取りに追われる「ワケあり最強美女」!? おっさんを裏から魔法で強化して『カリスマ社長』に仕立て上げ、 美女をフルバフで『人間兵器』に変えてトラブルを物理的に粉砕。 表向きはニコニコ笑う美少女中学生、裏では彼らを操るフィクサー。 「さあ善さん、リオちゃん。稼ぎますよ。すべては私の平穏な老後のために!」 精神年齢おばあちゃんの少女が、金と魔法と年の功で無双する、痛快マネー・コメディ開幕!

能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました

御峰。
ファンタジー
十歳の時、貰えるギフトで能力『ゴミ箱』を授かったので、名門ハイリンス家から追放された僕は、ゴミの集まる町、ヴァレンに捨てられる。 でも本当に良かった!毎日勉強ばっかだった家より、このヴァレン町で僕は自由に生きるんだ! これは、ゴミ扱いされる能力を授かった僕が、ゴミ捨て町から幸せを掴む為、成り上がる物語だ――――。

剣の母は十一歳。求む英傑。うちの子(剣)いりませんか?ただいまお相手募集中です!

月芝
ファンタジー
国の端っこのきわきわにある辺境の里にて。 不自由なりにも快適にすみっこ暮らしをしていたチヨコ。 いずれは都会に出て……なんてことはまるで考えておらず、 実家の畑と趣味の園芸の二刀流で、第一次産業の星を目指す所存。 父母妹、クセの強い里の仲間たち、その他いろいろ。 ちょっぴり変わった環境に囲まれて、すくすく育ち迎えた十一歳。 森で行き倒れの老人を助けたら、なぜだか剣の母に任命されちゃった!! って、剣の母って何? 世に邪悪があふれ災いがはびこるとき、地上へと神がつかわす天剣(アマノツルギ)。 それを産み出す母体に選ばれてしまった少女。 役に立ちそうで微妙なチカラを授かるも、使命を果たさないと恐ろしい呪いが……。 うかうかしていたら、あっという間に灰色の青春が過ぎて、 孤高の人生の果てに、寂しい老後が待っている。 なんてこったい! チヨコの明日はどっちだ!

処理中です...