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1皿目 フォアグラのソテー 怒りのカムチャツカ風
1.遭遇(エンカウント)
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死んでいる。
店の中で、人が死んでいる。
頭にフォーク、胸にナイフが突き立てられたその人間は、椅子の背もたれに寄りかかったまま、だらりと脱力しぴくりとも動かない。
顔を見る勇気はないが、たぶん男だ。スーツ姿で、血塗れたテーブルの下には赤い斑点のついたビジネスバッグが無造作に倒れている。
そして、俺と彼以外に、この場には人の姿はない。
……いや。
もう一つ、何かの気配がする。カタカタと音がする。
鼠か何か、もしくは虫か。
人だとは思いたくなかった。だってこの状況でこの場にいる人となれば、それは……
ガタッ。
「っひ……!?」
先ほどまでとは違う物音。向こうが、こちらに気付いたような……
身体が小刻みに震え出す。嫌な予感が背筋を伝ってくる。
今すぐ逃げ出すべきか、じっとしておくべきか。
まだ向こうが気付いているとは限らない……そう自分に言い聞かせて、ゆっくりと来た道を戻る。
このことは見なかったことにしよう。こんな惨状では、先方だってバックられても文句は言うまい。
そう、面接なんて初めからなかったのだ。従って俺はこんなレストランに来るはずがないし、ここで人殺しがあったことなんて知るはずがない。俺は無実だ、何もしていない……
「……あら」
背後から声をかけられ、思わずびくりと飛び上がった。これが大男の低い声だったりしたら、すぐさま脱兎のごとく逃げ出したのだが……想像に反して聞こえたのは可愛らしい少女の声だったので、油断した俺は声のしたほうへ振り返ってしまった。
「……か、」
可愛い。初対面の人間にそう口に出すほど馬鹿な男ではないが、あまりにも可愛くて……この凄惨な現場とのギャップがありすぎて、思わずそう口を突いて出そうになった。
少女はブロンドの長い髪を、後ろでゆるい三つ編みにして束ねている。頭のてっぺんからは、くるんと丸まったお茶目なアホ毛が飛び出ている。少し太めの眉毛に長い睫毛、やや茶色がかった黒目がとても大きく、したがって目はキラキラと輝いて見える。学生服のブレザーのような格好に、上からチェックのジャケットを着ている。手には白い手袋をはめていて、金色に輝くナイフを片手に握っている。
……いや、こんな美少女観察をしている場合ではないのだ。そもそも彼女だって、この状況に気付いていないはずがない。何か知ってはいないだろうか。
「あ、あの。この状況は、一体……」
俺がそう尋ねると、彼女はきょとんとした顔で小首をかしげた。可愛……じゃなくて、彼女も何も知らないのだろうか。いや、少なくとも俺より先にここへ来ていたはずだし、何も知らないなんてことは……
そこで俺はふと、ある可能性に思い当たる。
にわかには信じがたいが……この少女こそ、あの男性を殺害した、犯人なのではないか……?
犯人であれば、事件現場にいたとしても(気が動転してやったわけでなければ)平気でいられるはずだし……
……背筋がぞっと寒くなったので、その可能性は無理やり排除することにした。そうだ、きっと彼女もこの現場を目の当たりにして、俺と同じようにどうするべきか迷っていたのだろう。そうだ、きっとそうに違いない――
「あら、人が死んでしまったのね。可哀想に」
……は、と俺は信じられないものを見る目つきで、彼女を見る。
「……何? その、何か言いたそうな目は」
「何か言いたそうな、って……そりゃ、言いたくもなるでしょうよ」
どういうことだ。彼女はたった今、この惨状に気が付いたのか? こんなに惨たらしく人が死んでいて、血の臭いも充満していて、明らかに異常な状況だというのに。
「なんですか、あなたは俺が来る前にここにいたにもかかわらず、今この死体に気付いたっていうんですか?」
やや批判を込めた口調だったが、彼女は臆することなくしれっと答える。
「ええ。こんな死体があったなんて知らなかったわ」
「……じゃあ、さっきまではこんな所で、一人で何をしていたんですか?」
俺が問いかけると、少女は一ミリも言い淀むことなく、はっきりと口にした。
「お食事です」
意味が分からなかった。
いや、食事の意味はさすがに分かる。が、この状況で、食事が摂れるか?
「あら、疑っているの? 疑うのなら、まだ食べた後のお皿が残っているから、見ればいいわ」
そう言って、少女は先ほどまで座っていたらしいテーブル席へと戻る。おそるおそる覗くと、そこには五、六皿の料理とコップに注がれた飲み物という、旅館かホテルかでしか見ないような豪勢な食事の跡があった。
「……これ、どうしたんですか? シェフの方、まだいらっしゃらないですよね……?」
「シェフ? いいえ、これは私が作ったの」
「えっ!」
驚いてつい彼女の顔を見てしまった。中高生か高く見積もっても二十前後くらいにしか見えないのだが、そんな彼女がレストランで料理を作っているのか? いや、見た目で判断するのは良くないとは思うのだが……
「それより、私からするとあなたのほうが怪しいのだけど。営業時間前にずけずけと入ってきて、一体どちら様なのかしら」
軽蔑するようなキツい目で見つめられて、思わず「うっ」と引け目を感じる。そうだ、こちらの事情を説明するのをすっかり忘れていた。
「俺は、稲田定士っていいます。バイトの面接に来たんですが」
事前に電話をかけ、指定の時間通りに来たはいいものの、しばらくたっても人が来る気配がなかったため勝手ながら店に入らせてもらった次第だ。そうしたら、偶然にも殺人事件の起きた現場を見てしまったわけだけど。
「……ああ、おじい様が言っていたバイトの子って、あなたのことだったのね」
少女は合点がいったように頷く。もしかして、彼女が面接を担当するスタッフなのか?
「それなら、自己紹介しておかないとね……私は大倉院コムギ。当レストラン『gluttony』のスタッフ、現オーナーの孫でもあるわ」
そういえば、電話で連絡したときに出た女性も、大倉院姓を名乗っていたような気がする。声の調子からさすがに彼女ではないと思うが。
「そうね、本来なら面接をして、あなたを追い返……いえ、送り返……失礼、このレストランに相応しいかどうかをチェックしなければならないのだけど」
あっ、もしかして最初から雇う気がないな、この娘。まあ、家族経営の職場にはありがちな光景だが……
「――決めた。あなた、この事件の犯人を見つけ出してみせなさい」
「……へっ?」
突然の提案に言葉を無くす俺。犯人を見つける……俺が?
「事件の真相を暴けたら、あなたを雇ってあげるわ」
「えっ……そんな、警察でも探偵でもない俺に、犯人捜しなんて……」
「ただし」
大倉院コムギは、オーナーの孫という最大限の権力を濫用し、無慈悲にもその条件を突き立てた。
「三日以内に犯人を見つけられなかったら、私はあなたを犯人として、警察に突き出すわ」
「……えっ」
今度こそ俺は言葉を失った。
「め、滅茶苦茶にも程があるだろ!! そんな交渉、認められるわけ……」
「あら、でも私からすると、一番怪しいのはあなたなのだけど。事件の第1発見者はあなたなんだから」
「……は?」
それはさすがに、話が通らないだろう。「現場にいたのは大倉院さんのほうが先なんだから、第1発見者はあなたになると思うんですが」
「確かに現場には先にいたけど、発見したのはついさっきよ」
彼女はずっとそう主張しているが、それではどう考えたって道理が通らないのだ。
「死体はあったのに見ていない、目に入っていないなんてのは、一体どういうことなんですか。俺にも分かるように説明してくれませんかね」
俺がそう言うと、彼女はしばし考え込むように黙りこくった。少し言葉がきつくなってしまっただろうか、と心配になって彼女の顔を覗き込むと、コムギはすっと顔を上げた。
「そうね……ありていに言うと、私は食にしか興味が持てないの」
「……はい?」
眉をしかめて聞き返す俺に、コムギはうんざりしたような表情で繰り返す。「だから、私は食事にしか興味を持たないの。食事中に起きた他のことは記憶に残らないし、食事に関すること以外は覚える気にならない。そういう性分なのよ」
……二度聞いても、あまり理解はできなかった。そりゃあ食事が人生において一番の楽しみだ、食が唯一の生き甲斐だ、という人間はいるだろう。しかし、食以外のことに全く興味が持てず、さらに食事中は他のことに一切気が回らないというのは、理論的に可能なのだろうか? さすがに、好きにも限度があるんじゃないだろうか。
「……ともかく。私も、あらぬ噂でこのレストランにお客さんが来なくなるのは嫌なの。私も協力するから、事件を解決して頂戴。稲田定士」
あらぬ噂というか、殺人が起きていることは確かなのだが……というのはともかく、彼女の目は至って真剣だった。
「……嫌だと言ったら?」
「今すぐ警察に突き出す」
「ですよねー」
想像はついていた。つまり、俺に拒否権はないということだ。
しかし、とんでもない店にアルバイト希望を出してしまったものである。雇用かお縄か、稲田定士の明日はどっちだ。
店の中で、人が死んでいる。
頭にフォーク、胸にナイフが突き立てられたその人間は、椅子の背もたれに寄りかかったまま、だらりと脱力しぴくりとも動かない。
顔を見る勇気はないが、たぶん男だ。スーツ姿で、血塗れたテーブルの下には赤い斑点のついたビジネスバッグが無造作に倒れている。
そして、俺と彼以外に、この場には人の姿はない。
……いや。
もう一つ、何かの気配がする。カタカタと音がする。
鼠か何か、もしくは虫か。
人だとは思いたくなかった。だってこの状況でこの場にいる人となれば、それは……
ガタッ。
「っひ……!?」
先ほどまでとは違う物音。向こうが、こちらに気付いたような……
身体が小刻みに震え出す。嫌な予感が背筋を伝ってくる。
今すぐ逃げ出すべきか、じっとしておくべきか。
まだ向こうが気付いているとは限らない……そう自分に言い聞かせて、ゆっくりと来た道を戻る。
このことは見なかったことにしよう。こんな惨状では、先方だってバックられても文句は言うまい。
そう、面接なんて初めからなかったのだ。従って俺はこんなレストランに来るはずがないし、ここで人殺しがあったことなんて知るはずがない。俺は無実だ、何もしていない……
「……あら」
背後から声をかけられ、思わずびくりと飛び上がった。これが大男の低い声だったりしたら、すぐさま脱兎のごとく逃げ出したのだが……想像に反して聞こえたのは可愛らしい少女の声だったので、油断した俺は声のしたほうへ振り返ってしまった。
「……か、」
可愛い。初対面の人間にそう口に出すほど馬鹿な男ではないが、あまりにも可愛くて……この凄惨な現場とのギャップがありすぎて、思わずそう口を突いて出そうになった。
少女はブロンドの長い髪を、後ろでゆるい三つ編みにして束ねている。頭のてっぺんからは、くるんと丸まったお茶目なアホ毛が飛び出ている。少し太めの眉毛に長い睫毛、やや茶色がかった黒目がとても大きく、したがって目はキラキラと輝いて見える。学生服のブレザーのような格好に、上からチェックのジャケットを着ている。手には白い手袋をはめていて、金色に輝くナイフを片手に握っている。
……いや、こんな美少女観察をしている場合ではないのだ。そもそも彼女だって、この状況に気付いていないはずがない。何か知ってはいないだろうか。
「あ、あの。この状況は、一体……」
俺がそう尋ねると、彼女はきょとんとした顔で小首をかしげた。可愛……じゃなくて、彼女も何も知らないのだろうか。いや、少なくとも俺より先にここへ来ていたはずだし、何も知らないなんてことは……
そこで俺はふと、ある可能性に思い当たる。
にわかには信じがたいが……この少女こそ、あの男性を殺害した、犯人なのではないか……?
犯人であれば、事件現場にいたとしても(気が動転してやったわけでなければ)平気でいられるはずだし……
……背筋がぞっと寒くなったので、その可能性は無理やり排除することにした。そうだ、きっと彼女もこの現場を目の当たりにして、俺と同じようにどうするべきか迷っていたのだろう。そうだ、きっとそうに違いない――
「あら、人が死んでしまったのね。可哀想に」
……は、と俺は信じられないものを見る目つきで、彼女を見る。
「……何? その、何か言いたそうな目は」
「何か言いたそうな、って……そりゃ、言いたくもなるでしょうよ」
どういうことだ。彼女はたった今、この惨状に気が付いたのか? こんなに惨たらしく人が死んでいて、血の臭いも充満していて、明らかに異常な状況だというのに。
「なんですか、あなたは俺が来る前にここにいたにもかかわらず、今この死体に気付いたっていうんですか?」
やや批判を込めた口調だったが、彼女は臆することなくしれっと答える。
「ええ。こんな死体があったなんて知らなかったわ」
「……じゃあ、さっきまではこんな所で、一人で何をしていたんですか?」
俺が問いかけると、少女は一ミリも言い淀むことなく、はっきりと口にした。
「お食事です」
意味が分からなかった。
いや、食事の意味はさすがに分かる。が、この状況で、食事が摂れるか?
「あら、疑っているの? 疑うのなら、まだ食べた後のお皿が残っているから、見ればいいわ」
そう言って、少女は先ほどまで座っていたらしいテーブル席へと戻る。おそるおそる覗くと、そこには五、六皿の料理とコップに注がれた飲み物という、旅館かホテルかでしか見ないような豪勢な食事の跡があった。
「……これ、どうしたんですか? シェフの方、まだいらっしゃらないですよね……?」
「シェフ? いいえ、これは私が作ったの」
「えっ!」
驚いてつい彼女の顔を見てしまった。中高生か高く見積もっても二十前後くらいにしか見えないのだが、そんな彼女がレストランで料理を作っているのか? いや、見た目で判断するのは良くないとは思うのだが……
「それより、私からするとあなたのほうが怪しいのだけど。営業時間前にずけずけと入ってきて、一体どちら様なのかしら」
軽蔑するようなキツい目で見つめられて、思わず「うっ」と引け目を感じる。そうだ、こちらの事情を説明するのをすっかり忘れていた。
「俺は、稲田定士っていいます。バイトの面接に来たんですが」
事前に電話をかけ、指定の時間通りに来たはいいものの、しばらくたっても人が来る気配がなかったため勝手ながら店に入らせてもらった次第だ。そうしたら、偶然にも殺人事件の起きた現場を見てしまったわけだけど。
「……ああ、おじい様が言っていたバイトの子って、あなたのことだったのね」
少女は合点がいったように頷く。もしかして、彼女が面接を担当するスタッフなのか?
「それなら、自己紹介しておかないとね……私は大倉院コムギ。当レストラン『gluttony』のスタッフ、現オーナーの孫でもあるわ」
そういえば、電話で連絡したときに出た女性も、大倉院姓を名乗っていたような気がする。声の調子からさすがに彼女ではないと思うが。
「そうね、本来なら面接をして、あなたを追い返……いえ、送り返……失礼、このレストランに相応しいかどうかをチェックしなければならないのだけど」
あっ、もしかして最初から雇う気がないな、この娘。まあ、家族経営の職場にはありがちな光景だが……
「――決めた。あなた、この事件の犯人を見つけ出してみせなさい」
「……へっ?」
突然の提案に言葉を無くす俺。犯人を見つける……俺が?
「事件の真相を暴けたら、あなたを雇ってあげるわ」
「えっ……そんな、警察でも探偵でもない俺に、犯人捜しなんて……」
「ただし」
大倉院コムギは、オーナーの孫という最大限の権力を濫用し、無慈悲にもその条件を突き立てた。
「三日以内に犯人を見つけられなかったら、私はあなたを犯人として、警察に突き出すわ」
「……えっ」
今度こそ俺は言葉を失った。
「め、滅茶苦茶にも程があるだろ!! そんな交渉、認められるわけ……」
「あら、でも私からすると、一番怪しいのはあなたなのだけど。事件の第1発見者はあなたなんだから」
「……は?」
それはさすがに、話が通らないだろう。「現場にいたのは大倉院さんのほうが先なんだから、第1発見者はあなたになると思うんですが」
「確かに現場には先にいたけど、発見したのはついさっきよ」
彼女はずっとそう主張しているが、それではどう考えたって道理が通らないのだ。
「死体はあったのに見ていない、目に入っていないなんてのは、一体どういうことなんですか。俺にも分かるように説明してくれませんかね」
俺がそう言うと、彼女はしばし考え込むように黙りこくった。少し言葉がきつくなってしまっただろうか、と心配になって彼女の顔を覗き込むと、コムギはすっと顔を上げた。
「そうね……ありていに言うと、私は食にしか興味が持てないの」
「……はい?」
眉をしかめて聞き返す俺に、コムギはうんざりしたような表情で繰り返す。「だから、私は食事にしか興味を持たないの。食事中に起きた他のことは記憶に残らないし、食事に関すること以外は覚える気にならない。そういう性分なのよ」
……二度聞いても、あまり理解はできなかった。そりゃあ食事が人生において一番の楽しみだ、食が唯一の生き甲斐だ、という人間はいるだろう。しかし、食以外のことに全く興味が持てず、さらに食事中は他のことに一切気が回らないというのは、理論的に可能なのだろうか? さすがに、好きにも限度があるんじゃないだろうか。
「……ともかく。私も、あらぬ噂でこのレストランにお客さんが来なくなるのは嫌なの。私も協力するから、事件を解決して頂戴。稲田定士」
あらぬ噂というか、殺人が起きていることは確かなのだが……というのはともかく、彼女の目は至って真剣だった。
「……嫌だと言ったら?」
「今すぐ警察に突き出す」
「ですよねー」
想像はついていた。つまり、俺に拒否権はないということだ。
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