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番外編 パウロの話 9
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裸のまままた抱えられ、風呂場に連れていかれそうになった僕は、恥を忍んで思いっきり叫んだ。
「じゅ、準備ならもうして来たから、大丈夫ですぅ!!!!」
「・・・聞き間違いか?もう一回言ってくれ。」
「だ・・・だからぁ!お尻の準備、じ、自分で今朝したのぉ!!」
「あ゛あ?!誰に教わったんだ?!言え!パウロ!」
「・・・・・・・・・たの。」
「はっ?」
「~~っ!!もう!エッチな本借りて、一人で勉強したの!!ハニルさんと、す、すぐ、番になりたかったからぁ!わぶっ!」
ハニルさんの胸元(素肌)に押し付けられて、僕の鼻が潰れた。ハニルさんの肌とっても熱い。心臓の音もどくどく大きく聞こえて来て、かなり興奮してるのが分かる。
「パウロは・・・本当に俺を、煽るの上手いな。可愛すぎだろ。」
そして僕を仰向けにまたベッドに倒すと、ニヤリ、と普段あまり見ない意地悪な顔で笑う。僕の小さめのモノの上から、その小瓶に入った香油(?)を、たらぁ、と垂らした。少し冷たくて僕は思わず「うひゃあ!」と背中をのけぞらせる。
その香油は肌を伝い、お尻までトロトロ垂れていく。粗相した気分になり、ぞわぞわと身体が震えた。
「あ、あう~・・・垂れるの、き、気持ち悪い、」
「すぐ気持ち良くなるから安心してろ。・・・どのくらい準備したのか、確認させてもらうぞ。」
「か、確認?!もう、そのまま、挿れ、ひゃあああ!」
慣らしておけば、すぐに挿れてもらえるものだと思ってた僕の抵抗虚しく、にゅぽっと、ハニルさんの指が僕の中に入ってきた。
中で、ぐちぐち、と香油と指が混ざり合う音がする。それだけで、恥ずかしくて、じわっと涙が浮かぶ。
言っとくけど僕、ハニルさんの前で泣くの今日が初めてなんだからね!いつもはこんな泣かないし!こうやって心の中で何か考えてないと、意識が全部下半身に集中しちゃう。難しい宗教の話でも考えていようかな。
そんな馬鹿なことを考えていた僕にハニルさんが気づいたのか、僕の中に挿れていた指をいきなり3本に増やして、バラバラに動き始める。
「ああっ、はげ、しい!はにる、さぁん!やん、やぁっ、は、んん、」
「パウロお前・・・どんだけセックスに積極的なんだよ。本当に中柔らかいし。このマセガキ。」
「だっ、てぇ・・・ひゃっ!はにるさんのこと、だ、だいすき、んんっ、大好きなんだもんっ!だから、僕、今日、サーシャさん、と・・・うう、あっ、」
「それはもう思い出すな。気持ちいいことして、早く番になろう。俺はパウロだけが好きだ。分かった?」
「ん、んんっ、わかった、わかっ、ああっ、」
指を動かすたび、ぐちゅぐちゅ、と泡だったような音に変わっていく。自分でした時は違和感しかなかったのに、何でこんなに気持ちいいんだろう。指の動きに合わせて、喘ぎ声が止まらない。途中でキスまでされて、僕はもう訳がわからない。
涎もだらだら垂れていて、相当不細工になってるはずだ。でもそんな僕の顔を、欲にまみれた目で見ているハニルさんはきっとおかしいんだと思う。
じゅぽっと指を突然抜かれて、その刺激に少し射精してしまった。口は開きっぱなしで、そこにハニルさんが口移しで水を注いでくれた。こくん、こくん、と冷たい水が身体に染み渡っていく。その刺激にさえ、少し身体が反応してピクっと震えてしまうけど。
ぼぉ、っと天井を見ていたら、ハニルさんの顔が突然ドアップになった。「へあっ」と驚いた声が出る。
「パウロ、挿れるぞ?いいか?」
壮絶な色気とともに、甘い香りがブワッと部屋一面に広がった気がした。この近距離の僕はその甘さにむせそうになるくらいだ。
「ん。挿れて、欲しい。最初に・・・僕が噛んでもいい?」
「ふっ、いいよ。体力があるうちにに好きなだけ噛むといい。」
「・・・へ?」
体力があるうちに?
本当に夜までするの?
そんな疑問が頭に浮かんだが、ハニルさんの熱い熱いモノが、ずぶぅ、と入ってきて、それどころじゃなくなった。
僕が敏感に反応するところも押し上げながら進んでいく。すでに結構な量射精してしまった。それにすら、僕はこの時気付いていないけど。
「あ゛あ゛あ・・・っ、おっきぃ、あ゛っ、」
「・・・っ、狭い、な。パウロ、力抜けっ、」
「む゛りぃ、気持ち、いいんだも、ん、ああっ、んん、」
「この・・・っ、煽るなって言っただろ!!ほら、噛め、パウロ!」
グイッと身体を起こされて、急に深いところまで入り込んできた。あまりの快感に腰を引きたいけど、自分の体重でそれが出来ない。涎がポタリ、ポタリ、と僕の膝に落ちていく。
目の前にはとてつもなく甘い匂いがするハニルさんの頸が見えた。思いっきり、首を横に反らせ、噛みやすいようにしてくれている。ハニルさん、色んな意味でちょっと苦しそう。
僕は、あーーーん、と涎まみれの口を大きく開いて、思いっっきり噛んだ。もう、思いっっっっきりだ。ハニルさんは声は出なかったけど、身体が少し強張ったから、痛かったはずだ。少し血の味がする。
でも僕は我慢できなかった。
だって、今日はその、失敗しちゃったけど、今までいっっぱい我慢した!
僕は早く出逢いすぎちゃった、と思ったこともあるけど、そのおかげでハニルさんがまだ誰とも一緒にならずにいてくれた。
神様ありがとう。
「・・・・・・パウロ、泣くな。泣きすぎて倒れるぞ?」
「う゛れ゛しいんだも゛ん゛~~!!」
「ふっ、くっ、可愛いなぁ・・・本当に。次、俺の番だ。・・・思いっきり噛むからな?覚悟しとけよ。」
「ん゛。いいよぉ、早く、噛んでぇ。」
「・・・はっ、すっげぇ匂い・・・。じゃあ遠慮なく。」
ハニルさんも僕よりもずっと大きな口をがぱっと開く。鋭い歯が見えた。
僕はぎゅっと目を瞑り、噛まれる痛さに備える。
がぷ。
「へあ?あっ、ああっ、ーーーーっ、」
思ったよりも優しい力だったけど、噛まれた瞬間、身体中の血が騒ぎ出したみたいに熱くなった。ハニルさんもそうみたいで、玉のような汗が額に浮かんできている。
「やっと、番に、なれた・・・」
熱さの中、絞り出せた言葉はそれだけだったけど、ハニルさんは僕の内臓出ちゃうんじゃない?ってぐらい強い力で抱き締めて、その返事をしてくれた。
「じゅ、準備ならもうして来たから、大丈夫ですぅ!!!!」
「・・・聞き間違いか?もう一回言ってくれ。」
「だ・・・だからぁ!お尻の準備、じ、自分で今朝したのぉ!!」
「あ゛あ?!誰に教わったんだ?!言え!パウロ!」
「・・・・・・・・・たの。」
「はっ?」
「~~っ!!もう!エッチな本借りて、一人で勉強したの!!ハニルさんと、す、すぐ、番になりたかったからぁ!わぶっ!」
ハニルさんの胸元(素肌)に押し付けられて、僕の鼻が潰れた。ハニルさんの肌とっても熱い。心臓の音もどくどく大きく聞こえて来て、かなり興奮してるのが分かる。
「パウロは・・・本当に俺を、煽るの上手いな。可愛すぎだろ。」
そして僕を仰向けにまたベッドに倒すと、ニヤリ、と普段あまり見ない意地悪な顔で笑う。僕の小さめのモノの上から、その小瓶に入った香油(?)を、たらぁ、と垂らした。少し冷たくて僕は思わず「うひゃあ!」と背中をのけぞらせる。
その香油は肌を伝い、お尻までトロトロ垂れていく。粗相した気分になり、ぞわぞわと身体が震えた。
「あ、あう~・・・垂れるの、き、気持ち悪い、」
「すぐ気持ち良くなるから安心してろ。・・・どのくらい準備したのか、確認させてもらうぞ。」
「か、確認?!もう、そのまま、挿れ、ひゃあああ!」
慣らしておけば、すぐに挿れてもらえるものだと思ってた僕の抵抗虚しく、にゅぽっと、ハニルさんの指が僕の中に入ってきた。
中で、ぐちぐち、と香油と指が混ざり合う音がする。それだけで、恥ずかしくて、じわっと涙が浮かぶ。
言っとくけど僕、ハニルさんの前で泣くの今日が初めてなんだからね!いつもはこんな泣かないし!こうやって心の中で何か考えてないと、意識が全部下半身に集中しちゃう。難しい宗教の話でも考えていようかな。
そんな馬鹿なことを考えていた僕にハニルさんが気づいたのか、僕の中に挿れていた指をいきなり3本に増やして、バラバラに動き始める。
「ああっ、はげ、しい!はにる、さぁん!やん、やぁっ、は、んん、」
「パウロお前・・・どんだけセックスに積極的なんだよ。本当に中柔らかいし。このマセガキ。」
「だっ、てぇ・・・ひゃっ!はにるさんのこと、だ、だいすき、んんっ、大好きなんだもんっ!だから、僕、今日、サーシャさん、と・・・うう、あっ、」
「それはもう思い出すな。気持ちいいことして、早く番になろう。俺はパウロだけが好きだ。分かった?」
「ん、んんっ、わかった、わかっ、ああっ、」
指を動かすたび、ぐちゅぐちゅ、と泡だったような音に変わっていく。自分でした時は違和感しかなかったのに、何でこんなに気持ちいいんだろう。指の動きに合わせて、喘ぎ声が止まらない。途中でキスまでされて、僕はもう訳がわからない。
涎もだらだら垂れていて、相当不細工になってるはずだ。でもそんな僕の顔を、欲にまみれた目で見ているハニルさんはきっとおかしいんだと思う。
じゅぽっと指を突然抜かれて、その刺激に少し射精してしまった。口は開きっぱなしで、そこにハニルさんが口移しで水を注いでくれた。こくん、こくん、と冷たい水が身体に染み渡っていく。その刺激にさえ、少し身体が反応してピクっと震えてしまうけど。
ぼぉ、っと天井を見ていたら、ハニルさんの顔が突然ドアップになった。「へあっ」と驚いた声が出る。
「パウロ、挿れるぞ?いいか?」
壮絶な色気とともに、甘い香りがブワッと部屋一面に広がった気がした。この近距離の僕はその甘さにむせそうになるくらいだ。
「ん。挿れて、欲しい。最初に・・・僕が噛んでもいい?」
「ふっ、いいよ。体力があるうちにに好きなだけ噛むといい。」
「・・・へ?」
体力があるうちに?
本当に夜までするの?
そんな疑問が頭に浮かんだが、ハニルさんの熱い熱いモノが、ずぶぅ、と入ってきて、それどころじゃなくなった。
僕が敏感に反応するところも押し上げながら進んでいく。すでに結構な量射精してしまった。それにすら、僕はこの時気付いていないけど。
「あ゛あ゛あ・・・っ、おっきぃ、あ゛っ、」
「・・・っ、狭い、な。パウロ、力抜けっ、」
「む゛りぃ、気持ち、いいんだも、ん、ああっ、んん、」
「この・・・っ、煽るなって言っただろ!!ほら、噛め、パウロ!」
グイッと身体を起こされて、急に深いところまで入り込んできた。あまりの快感に腰を引きたいけど、自分の体重でそれが出来ない。涎がポタリ、ポタリ、と僕の膝に落ちていく。
目の前にはとてつもなく甘い匂いがするハニルさんの頸が見えた。思いっきり、首を横に反らせ、噛みやすいようにしてくれている。ハニルさん、色んな意味でちょっと苦しそう。
僕は、あーーーん、と涎まみれの口を大きく開いて、思いっっきり噛んだ。もう、思いっっっっきりだ。ハニルさんは声は出なかったけど、身体が少し強張ったから、痛かったはずだ。少し血の味がする。
でも僕は我慢できなかった。
だって、今日はその、失敗しちゃったけど、今までいっっぱい我慢した!
僕は早く出逢いすぎちゃった、と思ったこともあるけど、そのおかげでハニルさんがまだ誰とも一緒にならずにいてくれた。
神様ありがとう。
「・・・・・・パウロ、泣くな。泣きすぎて倒れるぞ?」
「う゛れ゛しいんだも゛ん゛~~!!」
「ふっ、くっ、可愛いなぁ・・・本当に。次、俺の番だ。・・・思いっきり噛むからな?覚悟しとけよ。」
「ん゛。いいよぉ、早く、噛んでぇ。」
「・・・はっ、すっげぇ匂い・・・。じゃあ遠慮なく。」
ハニルさんも僕よりもずっと大きな口をがぱっと開く。鋭い歯が見えた。
僕はぎゅっと目を瞑り、噛まれる痛さに備える。
がぷ。
「へあ?あっ、ああっ、ーーーーっ、」
思ったよりも優しい力だったけど、噛まれた瞬間、身体中の血が騒ぎ出したみたいに熱くなった。ハニルさんもそうみたいで、玉のような汗が額に浮かんできている。
「やっと、番に、なれた・・・」
熱さの中、絞り出せた言葉はそれだけだったけど、ハニルさんは僕の内臓出ちゃうんじゃない?ってぐらい強い力で抱き締めて、その返事をしてくれた。
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