12 / 19
5-1 護衛部隊
しおりを挟む
ぐったりとしているメルキュールを抱えリンクスは天幕の奥へ歩いていく。
出入口から1番遠いところにベッドとカプセルが並び、目隠しをするように棚で仕切られている。白を基調とした診療所のような空間だ。
昼間の移動時とは違い、セルキーの背中から下ろされた救護室は当直職員用の天幕とつながっており、広く感じた。
「リンクス。何故彼を……見ていナかったのでス……?何かあってからデハ遅いノですよ……。貴方もあなたダ。村についたラ、リンクスから離れないヨウニと言ってあっタでショう……?」
メルキュールはカプセルに横たわりながらも2人を嗜める。
音波弾によるダメージで鼓膜が破れ、耳が聴こえにくくなっているらしい。いつもの凛とした印象は跡形もなく消え、言葉もたどたどしい。
三半規管へのダメージも大きく、眩暈や吐き気も酷いらしい。萎れた花のようにぐったりとなされるがままになっていた。
「ごめん……」
リンクスは、カプセルの横に膝をつき、コツンと額を蓋にあてた。
「俺の……落ち度だ……」
カプセルの蓋に添えていた手をゆっくりと、ぎゅっと握りしめる。悔しそうに肩を震わせ項垂れる黒い頭にカパーの扇がペチッとあてられた。
「反省も後悔もあるでしょうが、今回の件は貴方にそこまで非があるとは思いません。
彼はグリンディローの川の出身なのです。我々の説明不足が故に貴方と別行動してしまったのでしょう。宴の席ですからありうることですよ。」
カパーの真面目な声が降ってくる。それでも、リンクスは顔をあげることができなかった。なにも答えることができずにいると、カパーはタメ息をついた。
「まるでメルキュールさんが死んでしまったかのような反応ですが、彼、耳をやっただけで他はピンピンしていますからね?ほぼ自爆です。怪我に関しては本人に反省してもらわなくては。」
何をそんなに項垂れることがあるのですか、貴方らしくないとカパーは笑う。とても優しい声だった。
それでも顔を上げないリンクスの頭をしばらく眺めると、ポンっと扇で1つ叩いて言った。
「心配しなくても、30分もすればまたいつものようにお小言が降ってきますよ。
さて、途中でサイレンサーをはずしたのですから、貴方も少なからずダメージを受けているはずです。今のうちに診てもらってください。」
メルキュールさんが復活したら、この程度ではすみませんからね。と、リンクスに受診をうながすと、今度はウッドに向き直った。
ウッドは、リンクスの反対側で、メルキュールを心配そうに覗き込んでいた。
「何があったのか聞いても?」
ウッドの肩がビクッと跳ね上がる。
視線を左右に彷徨わせ、口をパクパクさせた。何度も意を決したように息を吸い込んでは、視線をそらし言葉を探している。
「お茶でも淹れましょうか。」
カパーがウッドに手を差しのべると、ウッドは反射的に手を乗せた。ふわふわとした癖っ毛とあいまって犬みたいだなと思った。
いつもはキリッと上がっている眉毛は不安そうに下がり、しゅんと伏せられた犬の耳が見えるようだった。
ベッドやカプセルの置かれている位置から棚を挟んだ入り口側には、絨毯が敷かれ、机とソファーが置かれている場所があった。
カパーとウッドは、向かい合ってソファーに座っていた。
ウッドの視線の先では少し離れた所でリンクスが診察を受けている。ケガは無さそうだが、やはり耳に何かあるのだろう。白衣を着た男がリンクスの耳に光をあてながら何か話していた。
どうぞ。と、カパーが琥珀色の液体の入ったカップを差し出す。
これも、ウッドの村にはないものだった。
「ミルクや砂糖はお好みでどうぞ。」
と、ミルクピッチャーとシュガーキューブも机に並べられた。
砂糖なんて高級品が実在するなんてとウッドは目を見張る。
先程までしゅんと項垂れていた犬の耳が少しだけピンッと立ち上がったように見えた。
その様子に、カパーはフフフと笑い、促した。
いそいそとシュガーキューブを摘まむウッドを見て、少しは元気が出ましたか?と微笑む。
ウッドは、自分でも理解できなかった気持ちをどう説明したらいいのか分からなかったが、ぽつりぽつりと話し始めた。
あの時抱いた気持ちを誰かに知られてはいけない気がして、誤魔化してしまおうかとも、考えた。
しかし、誤魔化せるほどの言葉を見つけられず結局ありのまま話してしまった。
「なるほど。それで、いてもたってもいられず、走り出した先でカムペと出会ったのですね。」
かなりたどたどしくなってしまったと思う。それでも、カパーは最後まで静かに聴いてくれた。
彼は紅茶を啜ると、その感情に名前をつけてみましょうか。と言った。
「劣等感といったところでしょうか。」
「れっとうかん……。」
意味はわからなかったが、口にだしてみるとストンと胸に何かが落ちた。あれだけ頭の中がぐちゃぐちゃになって、わけが分からなかったのに……。スルッと何かが抜けたような感覚だ。
少しだけ、妙な焦燥感が落ち着くような気がした。
「貴方が衝動的に走り出してしまったのは、その、もやもやが原因でしょう。
もやもやの正体が分かれば、少しはスッキリするかと思ったのですが……。」
そういうと、カパーはチラリとウッドを盗み見る。
あぁ、微笑ましいなと思う。自分の感情が分からず走り出してしまう未熟さも、それを素直に打ち明けてしまう真っ直ぐさも、どれも眩しくて仕方なかった。
「その気持ちは、誰もが持ちうる感情なのですよ。恥ずべきものなどではありません。どうか、しまいこんで勝手にいなくならないでください。心配しますから。」
カパーの声は珍しく真剣だった。いつもヘラっとつかみどころのない彼に静かに諭されるのは怒鳴られるよりも効いた。
「その場から走り出したくなった時には、聞かせてください。どんな気持ちなのか。どうしたいのか。すぐに分からなくてもいいんです。困ったときは一緒に考えましょう。考え続けることが大事なのですから。」
カパーは、ね、と首をかしげる。赤い耳飾りが揺れてウィンクをしているのがわかる。外套に隠れて表情は見えないが、気遣われているのはわかった。
ウッドはぎゅっと目を瞑り眉間に皺を寄せる……。
「みんなを見てたら……ここに……オレがいちゃ……ダメな気がしたんだ……」
「えぇ。」
「……。……。」
ウッドはそれ以上答えることができなかった。考えれば考えるほど、ぐるぐるぐるぐると『わからない』という言葉が頭を駆け巡る。
「じゃあ、一緒に強くなろうぜ」
顔を上げるとトパーズの瞳がにーっと笑った。
「そんでさ、一緒に村のみんなを鍛えたり、魔物狩りに出掛けられるようになってさ!そしたら、ここにいなきゃダメだ~!ってなるだろ?」
カパーは、フッフッフと笑った。
真っ直ぐな彼を好ましいと思ったのだ。
「何をいってるんですか。魔物狩りになんてそうそう出せませんよ。当分の間は基礎訓練と雑用です。」
凛とした響きのある少し低い声に、リンクスは勢いよく振り返った。
「なんですか?幽霊でも見るような顔をして。失礼ですよ。」
はぁ、とタメ息をつくと声の主は、今度はウッドに藤色の瞳を向ける。
「村についたらリンクスから離れないように言ってあったでしょう。指示には必ず意味があるんです。従って頂けないと困ります。特に命に関わるものに関しては絶対です。いいですか。今後は……グッァ!?」
最後まで言いきらないうちに黒い塊りがメルキュールめがけて跳んできた。
突然の衝撃を受け止めきれず、メルキュールはよろけて転んだ。
「ごめん……俺が目を離したから……宴の中で『呼ばれる』までウッドがいないことに気がつかなかったんだ……。
耳も……鼻もきかなくて……。見つけた時にはあんたは、ぐったりして動かないし……死んだかと思った……。」
真っ黒い塊はメルキュールの首に抱きつき、胸にグリグリと頭を押し付けている。
三角の耳にがっしりとした大きな身体。艶やかな黒い体毛。しなやかな長いしっぽ。美しい獣がそこにいた。
「リンクス、貴方はもう、子猫じゃないのです。自分の図体を考えなさい。」
痛いでしょう。とリンクスを嗜める。それでもリンクスはメルキュールの上から退かずグリグリと頭を押し付けていた。
「大袈裟ですよ。サイレンサーなしで音波弾を使ったのです。耳にダメージを受けて動けなくなっていただけですから。勝手に殺さないでください。」
根負けしたようにリンクスの頭をポンポンと軽く叩く。
「そもそも、何故目を離したのです?この村では魔物との遭遇があることくらい貴方も知っていたでしょう?
村人との交流も大事な職務ではありますが、なんのために彼に貴方を付けてると思っているのですか?
護衛部隊であることをもっと自覚していただかなくては。貴方の部隊はただの雑用ではないのですよ。」
「うぇぇ……いつも通りの積載長様だぁ……。」
リンクスは両の肉球を耳に当て、嫌そうに首をふる。
お小言の雨が降り注ぐので、しぶしぶメルキュールの上から退いた。
ソファのヘリまで行くと、メルキュールに爪を研いだら弁償ですよと釘を刺される。
そんなことしません~。と言いつつもシュルシュルと人型戻った。
「彼はね、メルキュールさんが拾ってきた子猫だったんですよ。今じゃすくすくと育って立派なピューマですけどね。」
「人間です。」
カパーがニヤニヤとウッドに打ち明けるとすかさずメルキュールから訂正が入る。
「どっちでもいいけどね~」
当の本人はミルクピッチャーをスンスンと嗅ぎながら答えた。
出入口から1番遠いところにベッドとカプセルが並び、目隠しをするように棚で仕切られている。白を基調とした診療所のような空間だ。
昼間の移動時とは違い、セルキーの背中から下ろされた救護室は当直職員用の天幕とつながっており、広く感じた。
「リンクス。何故彼を……見ていナかったのでス……?何かあってからデハ遅いノですよ……。貴方もあなたダ。村についたラ、リンクスから離れないヨウニと言ってあっタでショう……?」
メルキュールはカプセルに横たわりながらも2人を嗜める。
音波弾によるダメージで鼓膜が破れ、耳が聴こえにくくなっているらしい。いつもの凛とした印象は跡形もなく消え、言葉もたどたどしい。
三半規管へのダメージも大きく、眩暈や吐き気も酷いらしい。萎れた花のようにぐったりとなされるがままになっていた。
「ごめん……」
リンクスは、カプセルの横に膝をつき、コツンと額を蓋にあてた。
「俺の……落ち度だ……」
カプセルの蓋に添えていた手をゆっくりと、ぎゅっと握りしめる。悔しそうに肩を震わせ項垂れる黒い頭にカパーの扇がペチッとあてられた。
「反省も後悔もあるでしょうが、今回の件は貴方にそこまで非があるとは思いません。
彼はグリンディローの川の出身なのです。我々の説明不足が故に貴方と別行動してしまったのでしょう。宴の席ですからありうることですよ。」
カパーの真面目な声が降ってくる。それでも、リンクスは顔をあげることができなかった。なにも答えることができずにいると、カパーはタメ息をついた。
「まるでメルキュールさんが死んでしまったかのような反応ですが、彼、耳をやっただけで他はピンピンしていますからね?ほぼ自爆です。怪我に関しては本人に反省してもらわなくては。」
何をそんなに項垂れることがあるのですか、貴方らしくないとカパーは笑う。とても優しい声だった。
それでも顔を上げないリンクスの頭をしばらく眺めると、ポンっと扇で1つ叩いて言った。
「心配しなくても、30分もすればまたいつものようにお小言が降ってきますよ。
さて、途中でサイレンサーをはずしたのですから、貴方も少なからずダメージを受けているはずです。今のうちに診てもらってください。」
メルキュールさんが復活したら、この程度ではすみませんからね。と、リンクスに受診をうながすと、今度はウッドに向き直った。
ウッドは、リンクスの反対側で、メルキュールを心配そうに覗き込んでいた。
「何があったのか聞いても?」
ウッドの肩がビクッと跳ね上がる。
視線を左右に彷徨わせ、口をパクパクさせた。何度も意を決したように息を吸い込んでは、視線をそらし言葉を探している。
「お茶でも淹れましょうか。」
カパーがウッドに手を差しのべると、ウッドは反射的に手を乗せた。ふわふわとした癖っ毛とあいまって犬みたいだなと思った。
いつもはキリッと上がっている眉毛は不安そうに下がり、しゅんと伏せられた犬の耳が見えるようだった。
ベッドやカプセルの置かれている位置から棚を挟んだ入り口側には、絨毯が敷かれ、机とソファーが置かれている場所があった。
カパーとウッドは、向かい合ってソファーに座っていた。
ウッドの視線の先では少し離れた所でリンクスが診察を受けている。ケガは無さそうだが、やはり耳に何かあるのだろう。白衣を着た男がリンクスの耳に光をあてながら何か話していた。
どうぞ。と、カパーが琥珀色の液体の入ったカップを差し出す。
これも、ウッドの村にはないものだった。
「ミルクや砂糖はお好みでどうぞ。」
と、ミルクピッチャーとシュガーキューブも机に並べられた。
砂糖なんて高級品が実在するなんてとウッドは目を見張る。
先程までしゅんと項垂れていた犬の耳が少しだけピンッと立ち上がったように見えた。
その様子に、カパーはフフフと笑い、促した。
いそいそとシュガーキューブを摘まむウッドを見て、少しは元気が出ましたか?と微笑む。
ウッドは、自分でも理解できなかった気持ちをどう説明したらいいのか分からなかったが、ぽつりぽつりと話し始めた。
あの時抱いた気持ちを誰かに知られてはいけない気がして、誤魔化してしまおうかとも、考えた。
しかし、誤魔化せるほどの言葉を見つけられず結局ありのまま話してしまった。
「なるほど。それで、いてもたってもいられず、走り出した先でカムペと出会ったのですね。」
かなりたどたどしくなってしまったと思う。それでも、カパーは最後まで静かに聴いてくれた。
彼は紅茶を啜ると、その感情に名前をつけてみましょうか。と言った。
「劣等感といったところでしょうか。」
「れっとうかん……。」
意味はわからなかったが、口にだしてみるとストンと胸に何かが落ちた。あれだけ頭の中がぐちゃぐちゃになって、わけが分からなかったのに……。スルッと何かが抜けたような感覚だ。
少しだけ、妙な焦燥感が落ち着くような気がした。
「貴方が衝動的に走り出してしまったのは、その、もやもやが原因でしょう。
もやもやの正体が分かれば、少しはスッキリするかと思ったのですが……。」
そういうと、カパーはチラリとウッドを盗み見る。
あぁ、微笑ましいなと思う。自分の感情が分からず走り出してしまう未熟さも、それを素直に打ち明けてしまう真っ直ぐさも、どれも眩しくて仕方なかった。
「その気持ちは、誰もが持ちうる感情なのですよ。恥ずべきものなどではありません。どうか、しまいこんで勝手にいなくならないでください。心配しますから。」
カパーの声は珍しく真剣だった。いつもヘラっとつかみどころのない彼に静かに諭されるのは怒鳴られるよりも効いた。
「その場から走り出したくなった時には、聞かせてください。どんな気持ちなのか。どうしたいのか。すぐに分からなくてもいいんです。困ったときは一緒に考えましょう。考え続けることが大事なのですから。」
カパーは、ね、と首をかしげる。赤い耳飾りが揺れてウィンクをしているのがわかる。外套に隠れて表情は見えないが、気遣われているのはわかった。
ウッドはぎゅっと目を瞑り眉間に皺を寄せる……。
「みんなを見てたら……ここに……オレがいちゃ……ダメな気がしたんだ……」
「えぇ。」
「……。……。」
ウッドはそれ以上答えることができなかった。考えれば考えるほど、ぐるぐるぐるぐると『わからない』という言葉が頭を駆け巡る。
「じゃあ、一緒に強くなろうぜ」
顔を上げるとトパーズの瞳がにーっと笑った。
「そんでさ、一緒に村のみんなを鍛えたり、魔物狩りに出掛けられるようになってさ!そしたら、ここにいなきゃダメだ~!ってなるだろ?」
カパーは、フッフッフと笑った。
真っ直ぐな彼を好ましいと思ったのだ。
「何をいってるんですか。魔物狩りになんてそうそう出せませんよ。当分の間は基礎訓練と雑用です。」
凛とした響きのある少し低い声に、リンクスは勢いよく振り返った。
「なんですか?幽霊でも見るような顔をして。失礼ですよ。」
はぁ、とタメ息をつくと声の主は、今度はウッドに藤色の瞳を向ける。
「村についたらリンクスから離れないように言ってあったでしょう。指示には必ず意味があるんです。従って頂けないと困ります。特に命に関わるものに関しては絶対です。いいですか。今後は……グッァ!?」
最後まで言いきらないうちに黒い塊りがメルキュールめがけて跳んできた。
突然の衝撃を受け止めきれず、メルキュールはよろけて転んだ。
「ごめん……俺が目を離したから……宴の中で『呼ばれる』までウッドがいないことに気がつかなかったんだ……。
耳も……鼻もきかなくて……。見つけた時にはあんたは、ぐったりして動かないし……死んだかと思った……。」
真っ黒い塊はメルキュールの首に抱きつき、胸にグリグリと頭を押し付けている。
三角の耳にがっしりとした大きな身体。艶やかな黒い体毛。しなやかな長いしっぽ。美しい獣がそこにいた。
「リンクス、貴方はもう、子猫じゃないのです。自分の図体を考えなさい。」
痛いでしょう。とリンクスを嗜める。それでもリンクスはメルキュールの上から退かずグリグリと頭を押し付けていた。
「大袈裟ですよ。サイレンサーなしで音波弾を使ったのです。耳にダメージを受けて動けなくなっていただけですから。勝手に殺さないでください。」
根負けしたようにリンクスの頭をポンポンと軽く叩く。
「そもそも、何故目を離したのです?この村では魔物との遭遇があることくらい貴方も知っていたでしょう?
村人との交流も大事な職務ではありますが、なんのために彼に貴方を付けてると思っているのですか?
護衛部隊であることをもっと自覚していただかなくては。貴方の部隊はただの雑用ではないのですよ。」
「うぇぇ……いつも通りの積載長様だぁ……。」
リンクスは両の肉球を耳に当て、嫌そうに首をふる。
お小言の雨が降り注ぐので、しぶしぶメルキュールの上から退いた。
ソファのヘリまで行くと、メルキュールに爪を研いだら弁償ですよと釘を刺される。
そんなことしません~。と言いつつもシュルシュルと人型戻った。
「彼はね、メルキュールさんが拾ってきた子猫だったんですよ。今じゃすくすくと育って立派なピューマですけどね。」
「人間です。」
カパーがニヤニヤとウッドに打ち明けるとすかさずメルキュールから訂正が入る。
「どっちでもいいけどね~」
当の本人はミルクピッチャーをスンスンと嗅ぎながら答えた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
魔法筆職人の俺が居なくなったら、お前ら魔法使えないけど良いんだよな?!
川井田ナツナ
ファンタジー
俺は慈悲深い人間だ。
だから、魔法の『ま』の字も理解していない住民たちに俺の作った魔法筆を使わせてあげていた。
だが、国の総意は『国家転覆罪で国外追放』だとよ。
馬鹿だとは思っていたが、俺の想像を絶する馬鹿だったとはな……。
俺が居なくなったら、お前ら魔法使えなくて生活困るだろうけど良いってことだよな??
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる