駄目神チートと征く、異世界創世記

ねこのにくきう

文字の大きさ
34 / 57
1章 異世界転移は無理難題

1-31 俺、テンプレ御用達のギルドを訪れるようです

しおりを挟む
 フェリア様から冒険者ギルドなるものが存在することを聞き出して、数十分後。俺はココを連れてサスラにあるギルドを訪れていた。

 冒険者ギルドは、体育館を少しコンパクトにした感じの割と大きい建物だった。2階建てかな? この世界の冒険者ギルドがどういう組織なのか凄く興味がある。入った瞬間にどんな対応されるのか、今からワクワクする。テンプレ通りの展開になるのだろうか?

「ココ、たぶん大丈夫だと思うけど、もし危なそうだったらアルバート様のところに逃げるんだぞ?」

「え? ぎるどって危ないところなんですか? わかりました」

「念のためだよ、念のため」

 これから行くところが危ないかもしれないと聞いて、ココは変な顔をした。

俺は兎も角として、ココの身体能力は最近半端ないことになっているから逃げるくらいわけないだろう。軽くで2メートルくらい垂直跳びできるんだぜ? 走ると自転車くらいの速さがあるし、持久力もおかしい。獣人って全員こんななんだろうか? だとしたら震える。


 ギルド内に入った途端、いくつもの視線が向けられたのがわかった。正面に配置されている総合案内所のような場所へ真っすぐ向かう。途中で絡んでくるような物好きはいなかったか……残念。

「ようこそ、冒険者ギルド、サスラ支部へ。本日はどのようなご用ですか?」

 受付嬢? は、俺とココを見て僅かに顔色を変化させたが、すぐに仕事モードに戻って対応をしてくれた。まぁ、たぶん子供が何しに来たんだ、とか思ったんだろうな。

「こんにちは、今日は私の登録のお願いと、私と従者2人分の適性試験の申込に来ました。こちらが私の従者です」

 フェリア様から聞いていた内容を伝える。適性試験っていうのは、本人に何が向いているかをぼんやりとだが調べてくれるものらしい。謎技術だ。

「……失礼ですが、15歳以下は規則で登録できないことになっております。ギルドのお仕事は危険を伴うものも存在します。大変申し訳ありませんがお引き取りください」

「あの……、私こう見えて18歳なのですが……」

「えええ、本当ですか!? おほん、申し訳ありませんでした。それでは、こちらの魔法具に手を添えてもらえますか? はい、それで結構です」

 これは何をしているんだろう……さっぱりわからない。

「……えーっと、ハジメ様、歳は……本当に18歳なんですね。前科は無しと。はい、確認が取れましたので、登録は可能です」

 へー、個人情報を読み取ったのかな? これ、お願いしたらココも調べてくれないかな?

「あの……従者も調べて頂けますか?」

「え、ええ、構いませんよ。……ココ様、歳は10歳ですね。前科は無し。申し訳ありませんが、ココ様は15歳以下ですので、登録を受け付けることができません」

 おー、便利な機械……魔法具って言ったかな? どういう仕組みかわからないけど。

「それでは、ハジメ様のご登録と、ハジメ様、ココ様2名分の適性試験の申込でよろしいですか? ご登録に半銀貨5、2名分の適性試験に銀貨1、合計銀貨1半銀貨5となりますがよろしいですか?」

 この世界の通貨は銅貨、大銅貨、半銀貨、銀貨、半金貨、金貨、半白金貨、白金貨となっている。10銅貨で1大銅貨、10半銀貨で1銀貨というように、それぞれ10枚で上のランクに繰り上がる。

 価値は銅貨から順に銅貨十円、大銅貨百円、半銀貨千円、銀貨1万円、半金貨10万、金貨100万、半白金貨1000万、白金貨1億って感じらしい。今回は銀貨1枚と半銀貨5枚だから1万5千円くらいの費用ってことだな。結構高い。

「ではこれでお願いします」

 そう言って銀貨を2枚取り出して受付嬢に渡す。ちなみにこのお金、アルバート様たちから報酬ということで幾らかもらったやつの一部だ。

「はい、承りました。半銀貨5のお返しです」

 さて、どういう試験なんだろうな! 楽しみで楽しみで仕方がない。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

異世界で穴掘ってます!

KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

毒舌アイドルは毒の魔物に転生する。

馳 影輝
ファンタジー
毒舌を売りにして芸能界で活躍できる様になった。 元々はアイドルとしてデビューしたが、ヒラヒラの衣装や可愛い仕草も得意じゃ無かった。 バラエティーの仕事を貰って、毒舌でキャラを作ったらこれがハマり役で世間からのウケも良くとんとん拍子で有名人になれた。 だが、自宅に帰ると玄関に見知らぬ男性が立っていて私に近づくと静かにナイフで私を刺した。 アイドル時代のファンかも知れない。 突然の事で、怖くて動けない私は何度も刺されて意識を失った。 主人公の時田香澄は殺されてしまう。 気がつくとダンジョンの最下層にポイズンキラーとい魔物に転生する。 自分の現象を知りショックを受けるが、その部屋の主であるリトラの助言により地上を目指す。 ダンジョンの中で進化を繰り返して強くなり、人間の冒険者達が襲われている所に出くわす。 魔物でありながら、擬態を使って人間としても生きる姿や魔王種への進化を試みたり、数え切れないほどの激動の魔物人生が始まる。

SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~

草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。 レアらしくて、成長が異常に早いよ。 せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。 出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる

静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】 【複数サイトでランキング入り】 追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語 主人公フライ。 仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。 フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。 外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。 しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。 そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。 「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」 最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。 仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。 そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。 そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。 一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。 イラスト 卯月凪沙様より

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら最強の神具を持っていた!~無自覚英雄は今日ものんびり街を救う~

にゃ-さん
ファンタジー
ブラック企業で過労死した青年・タクトが転生した先は、魔法と剣が息づく異世界。 神から与えられた“壊れ性能”の神具を片手に、本人は「平穏に暮らしたい」と願うが、なぜか行く先々でトラブルと美女が寄ってくる。 魔物を一撃で倒し、王族を救い、知らぬ間に英雄扱いされるタクト。 そして、彼を見下していた貴族や勇者たちが次々と“ざまぁ”されていく…。 無自覚最強系×コミカルな日常×ほのぼのハーレム。テンプレの中に熱さと癒しを込めた異世界活劇、ここに開幕!

処理中です...