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2章 異世界転移は駄目神の思惑
2-18 俺、獣人の国へ向かうそうです⑤
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俺は獣人の子供の容態を確認するフリをして、シオンに容態を確認してもらっているのだが……、
(ん~、ん~、ん~?)
でも、いつもと違って、やけに時間がかかっている気がする。大丈夫じゃないのか? でも、呼吸は正常だし、脈も普通だ。医者じゃないから詳しくはわからないけどな。
「ハジメ? こいつ、大丈夫なのか?」
ゲイルが心配そうに聞いてくるが、俺には生きているくらいしかわからない。シオンの診断結果を待つだけの自分がもどかしい……。
(ハジメ、大丈夫です~。身体の状態は正常ですし、今は凶暴化(バーサーク)も解除されました~。凶暴化したので脳が損傷していないか、調べるのに少し時間がかかりましたけど、大丈夫でした。消耗した体力を回復するのにちょっと深い眠りになっていますけど、そのうち目が覚めるでしょう)
シオンさんきゅ。で、凶暴化ってなんぞ?
(凶暴化っていうのは獣人特有の特性です~。ベース種族の能力が極限まで高められた状態になりますけど、知力が大幅に低下しますし、脳にも身体にも物凄い負担がかかります。滅多にこの状態にはならないんですけど、村が壊滅したところに人間のハジメたちがきたことで我を忘れたんだと思います~)
眠っている獣人の子供の手は土だらけだし、所々、血の跡もある。きっと、全員分の墓を素手で作ったんだろう。相当痛いはずなのに、そんなそぶりは一切見せていなかった。何て、優しい子だ。
「凶暴化っていう状態になったから、かなり消耗しているけど大丈夫みたいだ。今は眠っているだけ。ちょっと調べたけど、この村にはこの子以外の生き残りはいないみたいだ」
ゲイルに話しながら、『治癒』を使って目立った傷を治療する。
「そうか……でも、1人でも生きててくれただけでも」
目が覚めて話しをしてみないとわからないけど、この優しい子は、できれば生きてほしいと思う。生きて、幸せになってほしいと思う。そうなるように出来る限り尽くそう。
「ゲイル、この子がお墓も作ってくれたみたいだから、神殿まで急いで帰って、治療とご飯を用意しよう。回復したらお風呂と服もな。いいか?」
「うん、わかった」
ゲイルに確認を取って、すぐに移動を開始する。ケインは周囲を警戒しながら、俺たちに付き合ってくれていた。俺のわがままに全面的に協力してくれているんだから、ありがたいことだ。後で、何か美味しい物を出してやらないとな。
獣人の子供を背負って神殿まで戻る。行よりも1時間多くかかってしまったけど、思ったより早く戻ってこれた。ココが俺に気づいて手を振って迎えてくれたが、俺がボロボロの子供を背負っているのを見て、すぐにメイたちと一緒に神殿からタライを持ってきてくれた。
「ハジメ! おかえり! その子は?」
「ココたちと同じさ、みんな仲良くしてやってくれよ」
「まずは身体を少し拭きましょう、布を持ってきてください。メイたちは食事の準備をお願い。いつものおにおんこんそめりぞっとを作りましょう。身体を拭いたら神殿に寝かせます。食事係以外は、30分交代で様子を見ててください」
「「「はい!」」」
俺の答えに頷いて、ココがキビキビと指示していく。他の子供たちもココの指示に素直に従って役割分担しながら行動を開始した。うーん、立派になったなぁ。おっと、ついつい父親の気分になってしまった。
「ハジメ、おかえりなさい。その子は……そうですか。生き残りがいたんですね」
エリンたちは察しが良いからどういう境遇の子なのかが、すぐわかったんだろう。まぁ、ココたちも薄々わかっているんだろうけどな。
さて、この子の目が覚めたら、どうなることやら。できれば穏便に済んでくれると嬉しいんだけどなぁ。
(ん~、ん~、ん~?)
でも、いつもと違って、やけに時間がかかっている気がする。大丈夫じゃないのか? でも、呼吸は正常だし、脈も普通だ。医者じゃないから詳しくはわからないけどな。
「ハジメ? こいつ、大丈夫なのか?」
ゲイルが心配そうに聞いてくるが、俺には生きているくらいしかわからない。シオンの診断結果を待つだけの自分がもどかしい……。
(ハジメ、大丈夫です~。身体の状態は正常ですし、今は凶暴化(バーサーク)も解除されました~。凶暴化したので脳が損傷していないか、調べるのに少し時間がかかりましたけど、大丈夫でした。消耗した体力を回復するのにちょっと深い眠りになっていますけど、そのうち目が覚めるでしょう)
シオンさんきゅ。で、凶暴化ってなんぞ?
(凶暴化っていうのは獣人特有の特性です~。ベース種族の能力が極限まで高められた状態になりますけど、知力が大幅に低下しますし、脳にも身体にも物凄い負担がかかります。滅多にこの状態にはならないんですけど、村が壊滅したところに人間のハジメたちがきたことで我を忘れたんだと思います~)
眠っている獣人の子供の手は土だらけだし、所々、血の跡もある。きっと、全員分の墓を素手で作ったんだろう。相当痛いはずなのに、そんなそぶりは一切見せていなかった。何て、優しい子だ。
「凶暴化っていう状態になったから、かなり消耗しているけど大丈夫みたいだ。今は眠っているだけ。ちょっと調べたけど、この村にはこの子以外の生き残りはいないみたいだ」
ゲイルに話しながら、『治癒』を使って目立った傷を治療する。
「そうか……でも、1人でも生きててくれただけでも」
目が覚めて話しをしてみないとわからないけど、この優しい子は、できれば生きてほしいと思う。生きて、幸せになってほしいと思う。そうなるように出来る限り尽くそう。
「ゲイル、この子がお墓も作ってくれたみたいだから、神殿まで急いで帰って、治療とご飯を用意しよう。回復したらお風呂と服もな。いいか?」
「うん、わかった」
ゲイルに確認を取って、すぐに移動を開始する。ケインは周囲を警戒しながら、俺たちに付き合ってくれていた。俺のわがままに全面的に協力してくれているんだから、ありがたいことだ。後で、何か美味しい物を出してやらないとな。
獣人の子供を背負って神殿まで戻る。行よりも1時間多くかかってしまったけど、思ったより早く戻ってこれた。ココが俺に気づいて手を振って迎えてくれたが、俺がボロボロの子供を背負っているのを見て、すぐにメイたちと一緒に神殿からタライを持ってきてくれた。
「ハジメ! おかえり! その子は?」
「ココたちと同じさ、みんな仲良くしてやってくれよ」
「まずは身体を少し拭きましょう、布を持ってきてください。メイたちは食事の準備をお願い。いつものおにおんこんそめりぞっとを作りましょう。身体を拭いたら神殿に寝かせます。食事係以外は、30分交代で様子を見ててください」
「「「はい!」」」
俺の答えに頷いて、ココがキビキビと指示していく。他の子供たちもココの指示に素直に従って役割分担しながら行動を開始した。うーん、立派になったなぁ。おっと、ついつい父親の気分になってしまった。
「ハジメ、おかえりなさい。その子は……そうですか。生き残りがいたんですね」
エリンたちは察しが良いからどういう境遇の子なのかが、すぐわかったんだろう。まぁ、ココたちも薄々わかっているんだろうけどな。
さて、この子の目が覚めたら、どうなることやら。できれば穏便に済んでくれると嬉しいんだけどなぁ。
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