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第4章 旅にアクシデントはお約束?
4-61 青葉リゾートでのひと時、4日目④
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花火大会から3時間後、ここは澪たちの部屋である。
「今日は楽しかったねぇ」
「そうですね~、盛り上がりましたし、色々と進展がありましたからね~。宗司さんも面白かったですし」
メンバーは舞、澪、詠美、優の4人。既に全員寝る準備を済ませており、各自の布団の上でゴロゴロしている。所謂、パジャマパーティーである。司たちの客間は洋室でベッドがあるが、澪は敢えて和室を選択した。折角、この4人で集まるのだから、夜も色々と楽しみたい、そんな配慮からである。
「あの、うちのアホ兄が暴走してご迷惑を……ごめんなさい」
「いえいえ~、宗司さんのおかげでみんなも楽しめましたから~、結果オーライです~」
「あははは、あんな宗司さん初めて見たよ!」
宗司は舞と司の様子が余程嬉しかったのか、テンションが振り切れて花火マシンと化した。たくさんの花火を束ねてナイアガラの滝を作ったり、爆竹と他の花火を組み合わせて|爆心地(グラウンドゼロ)をしたり、安全性を度外視で、まさにやりたい放題であった。※危険ですので、絶対にマネをしないようにお願いします。
勿論、周りには宗司以外が近寄らないように配慮されており、怪我や火傷をした人もいない。たまに着火した宗司自身が巻き込まれていたが、本人は全くの無傷だった。宗司以外が同じことをしたら即救急車の事案なのだが。
「それに~、舞ちゃんも司さんといい感じになってましたからね~」
「そうそう、司さんと手繋いでたよね!? 本当に、いつの間に!? って感じだよ」
「舞に司を篭絡された……私の入り込む余地は、どこ?」
「優は、まだそんなこと言ってるし……」
何がきっかけになったのか、司と舞の仲が明らかに進展していたのが見て取れた。花火をしていない時などは、2人で並んで座って手を繋ぎあって笑顔で話していたのだから。その雰囲気はとても自然で、直前までお互いに照れて硬直していたとは思えない。
「最初は司さんが変なこと言うから、胸がドキドキして全然顔が見れなかったんですけど……リリが間に入ってくれて、いつも通りのリリを見て緊張が解れたというか、それまでぐちゃぐちゃしてたものがスッと心に溶けたんですよね」
「へ~、やっぱり共通の何かって大事なのかなぁ……リリちゃん可愛いし、気が利くし、おまけに司さんがついてくるなら超優良物件だよね? あー! 私にもそういう出会いがどこかに落ちてないかなぁ」
「オマケって……そんなこと言っても、エイミーが好きなのは宗司兄でしょう? 本当はあの朴念仁を選ぶと苦労しそうなのでお勧めしないのですけど、そればかりはエイミー次第なので、私は応援するくらいしかできませんが」
「でも、エイミーも今日は結構いい感じでしたよね~」
「確かに2人で話す機会は増えたし、近くでアピールもしてるけど、いつまでたっても宗司さんにとっては、私は妹の友達の1人って感じなんだよね……どうしたらいいんだろ?」
確かに宗司はそう言った心の機微というか、空気が全くと言って読めない。舞のことに関しては僅かな変化も見落とさないくらいに鋭いのに、である。とりわけ自分の事に関しては物凄く鈍感で、手の施しようがない。もはや歩く朴念仁である。
「ま~、宗司さんは直球でもない限りはご自身の事は二の次ですよね~。舞ちゃんの事に関してはすごく細かいんですけどね~。もういっそのこと、告白しちゃえばいいんじゃないですか~?」
澪が身も蓋もない意見を述べる。確かにそれが一番の近道ではあるが、全部直球でいけば万事が万事うまくいくとは限らない。逆に玉砕する、というリスクを伴うからだ。
「ムリムリムリムリ、それでだめだった日には……私、立ち直れないかも……」
「告白するのは反対。今の宗司に余裕がないから、エイミーが想いを伝えたとしても、現時点では86%の確率で失敗する。今は耐え忍ぶ時、チャンスは絶対に巡ってくる」
珍しく優がまともな意見を述べる。しかし、86%で失敗とはどこから導き出されたのか……謎は深まるばかりだ。
「今はダメなら、いつならいいのさ?」
「具体的に言うなら、舞が結婚してから10日後がベスト」
「ぶふっ!??」
「私の計算では、舞の結婚直後は宗司の心の整理ができてないから失敗確率が98%まで上がる。だが、7日後くらいから心に余裕ができ始めて、徐々にリスクが低下する。さらに3日後には失敗確率が32%になる。しかし、そこからはほぼ横ばいになる可能性が高い。その後は逆にライバルがいた場合は獲られるリスクが高まるから、舞の結婚10日後がベストだと推測した」
「それでも失敗する確率が32%もあるんだ……」
もはやどこから突っ込めばいいのかわからない。不確定要素満載の恋愛事情をどうやって確率論で現したのか……優の頭の中は一体どうなっているのだろう。人類の大いなる謎である。
「優、宗司さんに一番効率的かつ効果的に作用するアプローチって何かあるかな? 来たる聖戦の日のために、出来る限り成功確率をあげておきたいんだよね」
「ふむ、ならば……」
こうして女子4人の夜は姦しく更けていった。果たして、今夜に答えはでるのだろうか……それは彼女たちしかわからない。
「今日は楽しかったねぇ」
「そうですね~、盛り上がりましたし、色々と進展がありましたからね~。宗司さんも面白かったですし」
メンバーは舞、澪、詠美、優の4人。既に全員寝る準備を済ませており、各自の布団の上でゴロゴロしている。所謂、パジャマパーティーである。司たちの客間は洋室でベッドがあるが、澪は敢えて和室を選択した。折角、この4人で集まるのだから、夜も色々と楽しみたい、そんな配慮からである。
「あの、うちのアホ兄が暴走してご迷惑を……ごめんなさい」
「いえいえ~、宗司さんのおかげでみんなも楽しめましたから~、結果オーライです~」
「あははは、あんな宗司さん初めて見たよ!」
宗司は舞と司の様子が余程嬉しかったのか、テンションが振り切れて花火マシンと化した。たくさんの花火を束ねてナイアガラの滝を作ったり、爆竹と他の花火を組み合わせて|爆心地(グラウンドゼロ)をしたり、安全性を度外視で、まさにやりたい放題であった。※危険ですので、絶対にマネをしないようにお願いします。
勿論、周りには宗司以外が近寄らないように配慮されており、怪我や火傷をした人もいない。たまに着火した宗司自身が巻き込まれていたが、本人は全くの無傷だった。宗司以外が同じことをしたら即救急車の事案なのだが。
「それに~、舞ちゃんも司さんといい感じになってましたからね~」
「そうそう、司さんと手繋いでたよね!? 本当に、いつの間に!? って感じだよ」
「舞に司を篭絡された……私の入り込む余地は、どこ?」
「優は、まだそんなこと言ってるし……」
何がきっかけになったのか、司と舞の仲が明らかに進展していたのが見て取れた。花火をしていない時などは、2人で並んで座って手を繋ぎあって笑顔で話していたのだから。その雰囲気はとても自然で、直前までお互いに照れて硬直していたとは思えない。
「最初は司さんが変なこと言うから、胸がドキドキして全然顔が見れなかったんですけど……リリが間に入ってくれて、いつも通りのリリを見て緊張が解れたというか、それまでぐちゃぐちゃしてたものがスッと心に溶けたんですよね」
「へ~、やっぱり共通の何かって大事なのかなぁ……リリちゃん可愛いし、気が利くし、おまけに司さんがついてくるなら超優良物件だよね? あー! 私にもそういう出会いがどこかに落ちてないかなぁ」
「オマケって……そんなこと言っても、エイミーが好きなのは宗司兄でしょう? 本当はあの朴念仁を選ぶと苦労しそうなのでお勧めしないのですけど、そればかりはエイミー次第なので、私は応援するくらいしかできませんが」
「でも、エイミーも今日は結構いい感じでしたよね~」
「確かに2人で話す機会は増えたし、近くでアピールもしてるけど、いつまでたっても宗司さんにとっては、私は妹の友達の1人って感じなんだよね……どうしたらいいんだろ?」
確かに宗司はそう言った心の機微というか、空気が全くと言って読めない。舞のことに関しては僅かな変化も見落とさないくらいに鋭いのに、である。とりわけ自分の事に関しては物凄く鈍感で、手の施しようがない。もはや歩く朴念仁である。
「ま~、宗司さんは直球でもない限りはご自身の事は二の次ですよね~。舞ちゃんの事に関してはすごく細かいんですけどね~。もういっそのこと、告白しちゃえばいいんじゃないですか~?」
澪が身も蓋もない意見を述べる。確かにそれが一番の近道ではあるが、全部直球でいけば万事が万事うまくいくとは限らない。逆に玉砕する、というリスクを伴うからだ。
「ムリムリムリムリ、それでだめだった日には……私、立ち直れないかも……」
「告白するのは反対。今の宗司に余裕がないから、エイミーが想いを伝えたとしても、現時点では86%の確率で失敗する。今は耐え忍ぶ時、チャンスは絶対に巡ってくる」
珍しく優がまともな意見を述べる。しかし、86%で失敗とはどこから導き出されたのか……謎は深まるばかりだ。
「今はダメなら、いつならいいのさ?」
「具体的に言うなら、舞が結婚してから10日後がベスト」
「ぶふっ!??」
「私の計算では、舞の結婚直後は宗司の心の整理ができてないから失敗確率が98%まで上がる。だが、7日後くらいから心に余裕ができ始めて、徐々にリスクが低下する。さらに3日後には失敗確率が32%になる。しかし、そこからはほぼ横ばいになる可能性が高い。その後は逆にライバルがいた場合は獲られるリスクが高まるから、舞の結婚10日後がベストだと推測した」
「それでも失敗する確率が32%もあるんだ……」
もはやどこから突っ込めばいいのかわからない。不確定要素満載の恋愛事情をどうやって確率論で現したのか……優の頭の中は一体どうなっているのだろう。人類の大いなる謎である。
「優、宗司さんに一番効率的かつ効果的に作用するアプローチって何かあるかな? 来たる聖戦の日のために、出来る限り成功確率をあげておきたいんだよね」
「ふむ、ならば……」
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