王子の僕が女体化して英雄の嫁にならないと国が滅ぶ!?

蒼宮ここの

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第131話 デートの最後はマッサージ

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朝食を持ってきてくれたマナトさんと、いつも通りお話ししながら食事をした。そして話の流れで、なんと今日もランチに連れて行ってもらうことになってしまった。
「今日は変装をしますのでご安心ください」って言っていたけど、この間、町で騒動になった時に目立ってしまったのを反省しているのかな‪……‬僕は全然構わないのに。相変わらず気遣いの人である彼を尊敬しながら、僕はもちろんオーケーの返事をした。



ランチは町外れの小高い丘にあるレストランだった。この間の料亭とはまるで趣が違っていたけれど、やはり通されたのは半個室の壁に仕切られた空間で、僕らは隣同士に密着してそれはそれは親密な雰囲気で食事を愉しんだ。
こんなの完全にデートだし‪……‬見知らぬ土地で完璧なエスコートを受けて、ご飯もお喋りも最高に楽しくて、なんて‪……‬はじめての経験ばかりでのぼせてしまいそうだ。マナトさん以上に素晴らしい男の人なんていないような気分になってくる。

「おやマナト様。奇遇ですね」

帰りがけ、身なりのいい紳士が帽子を脱いでマナトさんに頭を下げる。マナトさんもにっこりと笑って向き合った。外出するたびに身なりのいい人に声を掛けられるマナトさん。やっぱり有名人なんだな‪……‬。
邪魔にならないように店の端で待っていようと足を踏み出した瞬間、キュッと手を握られた。驚いて顔を上げる。マナトさんは目の前の紳士に対応しながらも、なんと僕の手をしっかりと掴んでいるではないか。

どうしよう。振り払うのも違うし、だけど人前で‪……‬。

汗をかきながら俯いて待っていると、おや、と紳士の声がこちらに降ってくる。

「お連れの方、失礼いたしました。マナト様の大事な方でいらっしゃいますか?」

手を繋いでいるの、気付かれた。マナトさんだって公人なのに、こんなの迷惑になる。どうしよう、どうしよう。困り果てて何も言えないでいると、マナトさんが弾んだ声で返した。

「ええ! ですがまだ正式には‪……‬」
「ああ、心得ておりますよ。それでは素敵な午後を」

あまり顔を見られないようにして頭を下げる。あんな勘違いをされて、マナトさんに釣り合わない女だと思われるのが怖かった。だけどマナトさんはかたく手を結んだままでいる。

「私から離れようとしたでしょう」
「え‪……‬いや‪……‬」
「この間のようなことがあっては大変です。ずっと私のそばにいてくださいね」

あまりにも言葉の力が強くて思わず見返してしまった。眼鏡の奥の瞳はそれはもう優しくて、蕩けた目尻には今までにない温かみを感じる。‪……‬僕の自惚れでなければ、だけど。

「‪……‬‪……‬はい」

ぎこちない返事に彼は存外嬉しそうに目を輝かせて、少しだけ身体を寄せてきた。恋人同士のような距離で歩く道中、僕の胸はずっと甘く高鳴ったままだった。






「ベル様。今日もマッサージしていきませんか?」

きた。期待していなかったといえば嘘になる。城についた途端にそう言うマナトさんに、だけど僕はうまく返事ができない。
マッサージって、やっぱりあのエッチな‪……‬性感、ってやつ ? 正直それがいいけど‪……‬昨日もマナトさんと、それにルシウスともたっぷりエッチしたばかりなのに、そんなふしだらなこと‪……‬。

「あの‪……‬えと‪……‬」
「‪……‬ご迷惑でしたら失礼しました。ではまた今度」
「あ、あのっ、違くてっ、」

そのまま去っていきそうになるマナトさんを慌てて、裏返った声で呼び止めた。せっかく声を掛けてくれたのに僕は何をやっているんだ。
僕だって、本当はマッサージ‪……‬して欲しいのに‪……‬‪……‬。

「僕‪……‬は、恥ずかしく、て」
「‪……‬‪……‬では、強引に連れて行っても?」

キュッ。ふたたび手を掴まれて強めに引かれる。腰を抱いてくるマナトさんの手の感触に意識が集中してしまって、僕はたちまち熱を上げ、思わず寄りかかってしまった。

「‪……‬‪……‬はい‪……‬‪……‬」
「まいりましょう。まだまだおすすめのオイルがあるんです」

強引に連れて行くだなんて‪……‬‪。
最近どんどん過激になってきているマナトさんの言動に、どうしても期待してしまう自分がいる。僕、一体何人の男を同時に好きになれてしまうんだろう‪……‬。
自己嫌悪すれど、僕には今さらマナトさんの手を振り払う精神力など持ち合わせてはいなかった。



部屋に着くなり、マナトさんは僕の服のボタンに手をかける。僕はそれを見下ろして、コクンと唾を飲むだけで‪……‬だけどいざ胸当てまで取られて露出すると、慌てて余裕のない声を出した。

「あの、あの‪……‬お風呂に‪……‬」
「時間がもったいなくはありませんか?」
「え‪……‬で、でも、匂いとか‪……‬」
「いい匂いですよ」

スン、と首筋に顔を埋められて、僕は今日もこの人に抱かれるんだと確信した。
そのまま後ろからはがいじめにされてマナトさんの鼻先が首中に擦れる。すごく、嗅がれている‪……‬‪……‬。

「あ‪……‬ダメ、マナトさん‪……‬‪……‬」
「早く気持ち良くしてさしあげたいです‪……‬ほら、ベッドに上がって……‬?」

ベッドに腰掛けた状態で、マナトさんの鼻先が今度は僕の乳首を掠る。しばらくそうされて僕は荒い息遣いで耐えた。舐められるのかと思ったけど、彼はそっけなく棚に向かい、空の瓶を持って戻ってくる。

「搾乳しましょう。今は必要のないものですからね」

マッサージの一環とはいえ、男の人に搾乳されるのは相変わらず不思議な心地だ。僕は自分の母性が抜き取られていくような心地で、瓶に白濁が溜まっていく光景を見つめていた。
すべて搾り終えると、マナトさんは昨日と同じように僕を後ろから抱き抱える格好で、胸に手をまわしてオイルを塗りたくる。
ああ、いい香り‪……‬身体が勝手に震えて‪……‬ああン、乳首‪……‬コネコネされてる‪……‬。

「ふふ。これお好きですよね」
「はいぃ‪……‬あん、あッ‪……‬」
「ああ‪……‬」

言葉にならないため息を吐きかけられて、ビリビリと頭が痺れる。マナトさん、僕に欲情している。と、思う。お願い、して‪……‬‪……‬。
願いを込めて顔をすり寄せた。耳元に唇を掠らせて何度も擦り付ける動きに、僕の興奮は早くも最高潮に達していく。

「はあ、はあ‪……‬あの‪……‬」
「はい‪……‬?」
「口の中、べろで‪……‬」

そう言って自分から舌を差し出した。はしたないって思ったけど、マナトさんとキスをしたい気持ちが勝ってしまったから。

「口内マッサージ、してもよろしいのですか?」
「はい‪……‬お願い、早くぅ‪……‬」
「ふふ‪……‬誘惑がお上手ですね」

レロレロと舌先を揺らすと、マナトさんが眼鏡を取ってそれを唇で受け取ってくれた。
また、マナトさんとキス、してる‪……‬キスできてる‪……‬嬉しいよぉ‪……‬。
チュクチュクと舌を吸い合って幸せに浸る。マナトさんにとってはマッサージかもしれないけど、僕にとっては紛れもなくキスだ。首を後ろに曲げて、わざわざやりにくい体勢でするキスは余計に僕の背徳感を燃え上がらせる。
舌を絡め合っている最中でも胸のマッサージは続いている。股間にもオイルを垂らされて‪、‬膣をマッサージされて‪……‬イキそうなのを必死で我慢した。
まだ挿入もしていないのにムード満点すぎて、ダメだ‪……‬感じすぎちゃってる。僕、恥ずかしいな‪……‬。

「すごく柔らかいですね、ココ‪……‬」
「あんっ‪……‬‪……‬」

ヌププッ‪……‬。オイルの滑りも手伝って、一気にマナトさんの指が三本も入ってしまった。
やっぱり、ルシウスとエッチしまくったもんな‪……‬こっちでもそれ、言われちゃうんだ‪……‬。

「昨晩もルシウス様とお楽しみでしたか?」
「ああ、いやぁん‪……‬」
「わかっていますよ‪……‬全部」

ゾクリ、悪寒に似たその衝動も、一気に指が抜き取られたことで快楽と混ざり合ってわけがわからなくなってしまった。含みのあるその言葉の意味を考える余裕もなく、僕はマナトさんの露出したそれで擦られて、ねだるように腰を浮かす。

「もう、挿入できてしまいますね‪……‬」
「はい‪……‬きて‪……‬ください‪……‬」
「いいえ。自分で腰を落として‪……‬?」

命令だ。スイッチが入ったように脳に電流が走る。僕はあっけなく腰を落として、自分からグチュグチュと腰を振った。
マナトさんも手を添えて僕の身体を揺するのを手伝ってくれる。眼鏡をかけていない瞳が驚くほど美しく煌めいて、目眩が、する。

「あああん、あああん~~」
「ほら、もっと激しく動いてもいいんですよ?」
「はいぃ、わかりまひた~~」

乳首を引っ張られて、鞭で打たれた馬のように激しく律動する。これがマナトさんの命令の仕方だ。二回目なのにもう身体に刻み込まれている。
前に手をついて何度もお尻を振り下ろした。マナトさんはそんな僕のお尻に後ろからオイルを塗って、ペチペチと緩く叩いている。

「こんな小さなお尻で‪……‬いいですね、健気です‪……‬」
「はひぃ、はひぃ、マナトさんん、僕もう~~」
「いいですよ‪……‬イって」

ギュッ。乳首を捻り潰されて、僕は無惨に潮を撒き散らした。抜き出した先でマナトさんがゴムを装着している。そんなことも忘れていた。僕、浅ましく自分からナマで挿入して、イキ散らして‪……‬みっともない‪……‬ああ、もう消えたい‪……‬。
顔を覆って羞恥に耐えているとマナトさんが上からのしかかってきた。横向きに寝そべった格好で挿入される。脚を開かされて、抱えたまま奥を強めに抉られた。
ああ、その強い突き上げは‪……‬僕の快楽のためなの‪……‬それとも、マナトさん自身も、少しは‪……‬感じてくれているの‪……‬?

「あ! あ! ああ~~‪……‬!」
「ハッ‪……‬!」

グッ、とナカに押し込まれて動きが止まる。マナトさんは抱えた僕の太腿にまんべんなくオイルを塗り広げながら、小さく震えて、やがて抜き出した。容量を持ったゴムの口を結ぶと手早く次のを着ける。そして間髪入れず、四つん這いにした僕に挿入した。

「ああっ‪……‬」

「大丈夫ですよ。まだまだ、シてさしあげますからね‪……‬」
「ああ、うれしい、です‪……‬」
身体の下に腕を差し入れられて胸を揉みしだかれる。僕はそのまま、夢のような数時間に無防備に身を投じた。
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