王子の僕が女体化して英雄の嫁にならないと国が滅ぶ!?

蒼宮ここの

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第132話 全身網タイツを破って落書き

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「あっ、あっ、あぁん」

網目から飛び出た乳首をルシウスが勢いよくしゃぶり上げる。思わずぐんと仰け反って悦びを露わにしてしまった。
僕はまた、マナトさんと昼から夕方までエッチなマッサージをして、夜から朝にかけてはルシウスと‪……‬セックスをしている‪……‬。

「マンコとろとろだね。このカッコに興奮してるの?」
「いやぁああん、あぁああん~~」

そう。今日も今日とて僕はエッチな衣装を着せられていた。
説明するのは簡単だ。全身網タイツ。‪……‬タイツといえば本来は脚の部分のみを包むものとされているが、今日のは首から胸元、腹部、股間、つま先に至るまで――――そう、つまり網目で全身が覆われているのだ。

「スゲーエロいよ、穴だらけで、ハダカよりエロい」
「バカぁ‪……‬アッアッ」
「ココもそのまま挿れられちゃうな♡」

網目から指を入れられて膣を撫でられる。ルシウスが差し入れていないのに、僕の腰が勝手に前に出てその指を中程までなんなく飲み込んでしまった。
もうエッチしすぎて挿入ってないほうが不安なの。お願いだから早く挿れてほしい‪……‬。

「あーでもやっぱこの網目じゃチンコは入んないな?」
「うん‪……‬」
「へへ、だよな。じゃあこうしてっと」

ビリビリビリ!
股の部分に両手をかけられて、糸に締め付けられていた感触がそこだけなくなった。見下ろすと、僕の膣がむき出しで‪……‬そこだけ、網目が無惨に破られている。

「あ‪……‬‪……‬」
「これでオッケーだよなっ、挿れるよ」
「ンッ‪……‬」

網の裂け目からルシウスのが深々と突き刺さる。揺らされるたびに網目が全身に食い込んで‪……‬改めて、僕、なんて格好でサレているんだろうって途方もない羞恥に苛まれる。頭がカーッとして、いつもより早く、何も考えられなくなる。

「ベル、こっち向いて! 綺麗だよ‪……‬!」

パシャッ。何やら小気味良い音が連続で鳴っている。僕は伏せていた目を開いてルシウスの手元を見た。
昨日のカメラだ‪……‬また、記録しているのか‪……‬。
呆れながらも非難の眼差しをカメラにぶつけていると、何を勘違いしたのかルシウスは楽しげに画面を見せつけてきた。

「写真っていうのもいっぱい撮れるんだって! ほら、全身網タイツのエロエロベルちゃん♡」
「あ‪……‬やだ‪……‬」

なんてはしたない姿。部屋を一歩でも出ることを許されない、恥知らずの情夫でしかない‪‬。
見せられた己の姿に絶句して身を縮こまらせる。だけどこんな格好でエッチに興じている事実を突きつけられたら、肌はますます汗ばんで‪しまって……もはや呪われているとしか思えない己の“女の性(さが)”が、つくづくいやになる。

「すけべ♡ すけべ♡ すけべ♡」
「ああん、だめ、だめ~~~~」

こんな衣装を着せてすけべはルシウスのほうなのに、責め立てられることで自分がひどく卑猥な存在に感じてしまう。
網目から侵入したルシウスの指がおっぱいを掴んで、絞るように痛めつけて‪……‬もう片方のおっぱいなんて、穴を広げられたことによって鮮やかに露出した乳輪から、ピンと突き出た乳首を噛まれて‪……‬ルシウスの腰が甘く打ち寄せるたびに、教え込まれた快楽が全身を蕩かせる。

「もっとお仕置きしてやろうか? なあ?」
「あう~~、ゆるひて~~」
「お前なんてこうだっ……!」
「あぐっ、」

ビリリッ。右の腿の付け根から勢い良く網を破られた。乱暴にされるところを視覚的に見せつけられてからのガン突き。体重をかけられてカエル足を交わらせながら遠慮なく奥を穿たれて‪……‬つい、歓喜の声が漏れてしまう。

「お、おん、おん♡」
「おら!! メチャクチャにしてやる!!」
「はぎゅ~~♡♡♡」

ビリビリ、ビリッ。いろんなところを破かれて、トントンと高速で責め立てられて何度も達した。破いて穴が開いた場所を必ず手の平でひと撫でされるのが、一つずつ乱暴の跡を示されているようでその度腰が跳ねた。

「あーすっげ‪……‬こんなんなっちゃって」

最後に頬を軽く叩かれて覗き込まれる。
ルシウス、すごくエッチな顔してる‪……舌なめずりして、‬僕に発情してる‪……‬この顔、すき。僕に発情してくれる男が、僕、だいすき‪……‬♡

「ほらベル、寝そべってポーズ取って」

撫でながらシーツに押し付けてきて、ルシウスはカメラを構える。何度もパシャ、パシャと音がして、今このビリビリに陵辱された姿を記録されているんだって思ったらたまらなかった。

「よく撮れてるよ‪……‬見る?」

ニヤニヤしながらカメラを差し出してくる。そこには予想通り、ほとんど破れてしまったもはやただの網を全裸に引っ掛けた哀れな僕が、カメラを持つルシウスに色目を使っていた、のだが――――。

「え‪……‬?」


【ドスケベ】【変態】【淫乱】【交尾大好き】【ルシウス専用】


‪……‬数々の卑猥な言葉が、なぜだか‪……‬網を破られた部分の肌に記されている。黒いペンで書いたようにしか見えないそれは、しかし目を凝らすと小さな光の粒子で、小刻みに震えながらそこに留まっている。

「これ‪……‬?」
「今気付いたの? あんまりベルが可愛いからさー落書きしちゃった♡」
「ど、どうやって?」
「魔力で」
「は!?」

確かにペンを肌に押し付けられた覚えはない。でもだからって魔力でこんなことまで?‪ ……‬とことん繊細な作業が得意な男だ‪……‬。

「待って。ということはこれって‪……‬淫紋?」
「ま~その一種かな」
「消して!!」

答えるが早いか掴みかかってしまった。だって淫紋だなんて僕にとってトラウマでしかない。
ジャオと結婚する前のこと、他の男に横恋慕した僕は、まんまと淫紋でマーキングされてしまって‪……‬それを見たジャオが激昂し、即座に僕に別れを告げてきたのだ。
――――今思い出しても寒気がする。あの時僕は自らの命を断とうとした。そんな卑怯な手でしか、ジャオを繋ぎ止めることができなかったんだ。

「落ち着けって‪。これすぐ消せるやつだから」
「ほんと!?」
「本当だって‪……‬ほれ」

ルシウスが適当な仕草で指を振ると、僕の肩にハートマークの淫紋が現れる。もう一度指を振るうとたちまち粒子が空間に散って消えてしまった。

「なんで‪……‬? あの時は‪……‬」
「ユーステンにはあの程度しかできないよなあ。付けるのも消すのもちょちょいってできるのが俺だから」
「はあー‪……‬」

魔力の話はよくわからないけど、よかった。
脱力したところを後ろから抱き込まれる。振り向いて睨みつけるけど、すぐにキスで文句を封じられてしまった。舌がぬるぬると絡んで、絆そうとしているのがミエミエだ、けど……
ジュルジュル‪……‬チュッチュッ‪……‬やけにしつこくて長くて……また頭がポーッとしてきた。弱い力だったけど、なんとか胸を押した。

「は、ルシウス、やだ、」
「やだじゃないだろ? キスしてって顔に書いてあるし」
「書いてない」
「書いてるよ、ほら」

パシャ。またもカメラで撮られて画面を見せられた。そこに映った僕の頬には確かにデカデカと「いっぱいキスして♡」と書いてあったものだから、ビタン! 思わずセルフビンタしてしまう。

「何これ!!」
「だから淫紋だって」
「本当に消えるんだろうな!?」
「どれだけ怒ったって怖くないよ。だっていっぱいキスして欲しいんだもんな♡」
「ちょっ‪……‬」

ルシウスの舌がれろれろと僕の口内をかき混ぜてくる。いっぱいキスしてなんて書かれた僕に応えるように‪……‬とんだ自作自演、けど‪……‬僕だって本当はいっぱいキスしたいんだから、抵抗する理由もなくて‪……。
‬気付いたら僕まで文字に従うように、ルシウスからの甘いキスに浸ってしまった。

「んー。ほらキス自撮り」
「文字が‪……‬「キス大好き♡」になってる‪……‬」
「好きだろ?」
「もう‪……‬」

恥ずかしい。そんな卑猥な言葉を頬に浮かべてルシウスとのキスを愉しむ僕の横顔は淫靡で、もうどうしようもなく“女”だ。僕を女にしてくれたルシウスがいっそう愛おしくなって寄り添う。ルシウスはすかさず、胸を揉みしだき、膣に指を入れてくる。

「見て。乳首にも「ここなめて♡」って♡」
「ん‪……‬そういう気分になる魔法でしょ‪……‬」
「書いてるだけだぜ? そういう気分なんだ?」
「‪……‬うん」

ルシウスの舌が僕の乳首にくるりと巻きついてくる。唇で覆ってチュウチュウと吸い上げて‪……‬ふと、顔を上げる。

「‪……‬おっぱいないじゃん」
「あるよ?」
「ちがう。母乳だよ」
「ああ‪……‬」

マッサージの流れでマナトさんに搾乳されてしまったからな‪……‬とは絶対に言えない。
何も出ない乳首を咥えたままの不満げなルシウス。宥めるように撫でると、またチュウチュウと吸い始める。

「張りつめて苦しかったから、絞っちゃったの」
「そういう時は俺に言えよな。全部こうやって吸い出してやったのに」

レロレロと乳首を舌先で弄んでから、口に胸に膨らみ全体を頬張る。胸の表面を口の中で舐めまわされて、明らかに乳搾りでもない舌使いにぶるりと腰が疼いてしまう。

「ああん‪……‬ダメ」
「手、貸して」

ルシウスが僕の手を取る。包み込まれると異様な温かさに包まれる。次に自分の手のひらを見た時「手繋ぎエッチ大好き♡」と太字で書かれていた。

「しょうがないなあベルは」
「‪……‬したいのはルシウスでしょ」
「でもベルもシたいっしょ~?」

仰向けに押し倒されて両手をギュッと握られる。いともたやすく挿入されて、僕が痙攣している間、ずっと手をニギニギしてくれた。ああ、安心する……幸せだって、思っちゃう……。

「抵抗しないじゃん。かわいいね」
「バカ‪……‬」
「ああ、キスもおっぱいもしたげないと! ベルはほんとエロくて俺忙しいな~♡」

僕の顔を見下ろして思い出したように深く唇を埋めてきた。ピストンしながら何度も、胸と唇を交互に舐めてくる。
ルシウスから見た今の僕は、ビリビリの全身網タイツに卑猥な落書きがいっぱいで‪……‬ルシウスはそこに書かれたことを意識して僕を犯している‪……‬僕が淫乱でどうしようもない娼婦に、見えているのかもしれない‪……‬。
顔が熱い。侮辱的なことなのに、ルシウスにそうやって蔑まれて犯されるのは存外悪くないのだ。だって僕、服従体質だから‪……‬見下されれば見下されるほど、感じちゃって‪……‬。

「アッ‪……‬あぁん‪……‬やン、やンッ」
「いつもより気持ちいい? 全身エッチにされちゃって」
「ばか~~~~」

それに、どれだけ僕のこと馬鹿にしたって、ルシウスは僕のこと愛してくれてるもん。
それがわかってるから、何されたっていいの。

ルシウスも感じ入るものがあったのか、僕に全身を擦り寄せて、密着しながら小刻みに揺らしてくる。隙間がないくらいに肌がぴったり重なって‪……‬気持ちいい‪……‬もうルシウスから離れられる気がしない。

「はあ。なんでもサセてくれて、ベル大好き」
「もう……」

僕、こんなんで大丈夫かな‪……‬。
帰ってから、不倫エッチなしの生活に、耐えられるのだろうか‪……‬。
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