王子の僕が女体化して英雄の嫁にならないと国が滅ぶ!?

蒼宮ここの

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第137話 調教開始

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昼食を終えるとマナトさんが配膳を下げにきた。深い笑みを湛えて、一つずつ丁寧に皿を片付けていく。今朝のことを謝ろうと思いつくがグッと言葉を飲み込んだ。
どうして謝ろうなんて思うのか。確かに部屋を勝手にいじったことは謝るべきだが――――いや違う。僕は今、マナトさんのご機嫌を取ろうとしていたんだ。
一体どうしてそんなことを。自分でもわからなくて、胸の中の気持ち悪さに意識を囚われる。

「さて‪……‬」

配膳台を廊下に押し出すと、マナトさんはつかつかと部屋の中に戻ってくる。そうして何も言わずに部屋の隅に立っていた僕を目がけて、ドン!!!!!
顔の真隣の空気を貫き、後ろの壁に手をついた。大きな音に驚いて僕は硬直してしまった。

「ベル様、ひどいですね」
「へ‪……‬?」
「ルシウス様とあんなに過激なプレイをしていらっしゃるなんて。私、妬いてしまいました」

過激なプレイというならマナトさんの器具を使った辱めのほうがよっぽど当てはまると思う‪……‬。それに、今のマナトさんはとてもじゃないけど妬いているようには見えない。
怒りを滲ませた笑顔が恐ろしくて、僕は二つも思いついた反論を口にできないまま震えている。
片手で顎をガッと掴まれた。指が両頬に食い込む。あまりに乱暴な手つきに、僕はいよいよ息まで震わせた。

「愉しかったですか? 二人で私を馬鹿にして」
「‪……‬? 馬鹿にして、なんか‪……‬」
「私も舐められたら終わりなんでねえ」

マナトさんらしからぬ発言の連発に頭がついていかない。やっと手が外れたと思ったら今度は強く手首を掴まれる。

「行きますよ」
「へ!? どこへ‪……‬」
「私の部屋です」

顔は笑っている。けれど伏せて隠された瞳の色は読めなくて、僕はただただ恐ろしくなる。

「い‪……‬」

いやです。そう言いたかった。
けれどそれ以上口が動かない。喉がその言葉を紡ぐのを拒否している。
僕の本能が、この男に逆らってはならないと、従うべきだと強く警告している。

「ほら、早く」
「‪……‬‪……‬はい‪……‬」

かくして、僕は半ば引っ張られるようにしてマナトさんの部屋へ連れて行かれた。
道中、手を結ぶ僕とマナトさんに、リリィさんがハッとして深く頭を垂れる。マナトさんが視線をやっただけで、リリィさんはさらに深く礼をして、それからずっと顔を上げなかった。
彼女は、変に思わないのだろうか。僕とマナトさんの関係を‪……‬。

部屋の扉が閉ざされる。
壁にかけられた彼の母親の肖像画は、以前より色濃い闇を湛えて僕を見つめているように感じる。

「これを着てください」

目の前に突き出されたのはマッサージ用の下着のようだ。受け取りはするが、躊躇してしまう。
これを着たらまた、あの地獄の時間が始まるのだ。そう思うと、身体が強張って‪……‬。

「着なさい」

背中にひた、と手が置かれる。
マナトさん、手袋、つけていない‪……‬。最近、器具を扱う時はいつも付けたままなのに‪……‬。
ほのかな期待に胸が萌える。しかし背中に爪が食い込んで、すぐさまそれは恐怖にすり替わった。

「着ろ」
「はい‪……‬!」

彼がどんな顔をしてそう命令したのか、確認するのも怖くて、僕は俯いたまま素早く服を脱ぐ。マナトさんの前で全裸になって、そして‪……‬下着を身につけた。
しかし果たしてこれは本当に下着なのか。胸当ての部分は膨らみに沿って紐で丸く囲っているだけで、言ってしまえば僕のおっぱいは丸出しだ。
そして下の方も‪……‬大事な部分をあえて強調するように、一本の紐だけが膣筋に食い込んでいる‪……‬。

「これ‪……‬」
「あなたのような変態にはお似合いですよ」

笑顔だ。彼のその優しくも恐ろしい表情を見た途端、側頭部がピリッと痛んで叫び出したくなった。
これが最後の機会だったのかもしれない。僕が彼から逃げ出す、最後の。
だけど僕はといえばとてもその言葉に言い返せず、視線から逃れるように首を垂れるだけで精一杯だった。

「さあ、撮影会を始めましょうか」
「さ、撮影会‪……‬?」
「あの男にはさせていたじゃないですか」

あの男ってルシウスのことだよな。
撮影会‪……‬だったのだろうか。どちらかというとエッチがメインで、プレイの一環として撮られていたように思う。それでもあの異常な枚数を見られてしまっては撮影会と言われても仕方ないのかもしれない‪が……‬。

「ほら。両手で胸を持ち上げて」
「え? え?」
「こうです」
「あ‪……‬」

手を添えられて、下から胸を持ち上げさせられた。一瞬マナトさんの素手が僕の肌に触れただけで、フワリと‪……‬気持ちが浮き上がった。
なんなんだ。なんなんだよこの感覚は。マナトさんとはさんざん関係を持った後なのに‪……‬最近直接触られていないからというだけでこんなにも‪……‬はじめてシた時くらいの高揚感が、得られるものなのか。

「大きさを強調して」
「は、はい‪……‬」

それってどうやればいいのだろう‪……‬。とりあえず持ち上げて落としてを繰り返す。ブルンブルンと重量感を持って揺さぶられるおっぱいは、最近のエッチ三昧で以前より肥大化した気がする。
マナトさんはカメラを構えたまま微動だにしないので、もっと何かしたほうがいいのかと考えを巡らせた。その結果、鷲掴みにした。両手で、左右のおっぱいに思いきり指を食い込ませて‪……‬揉みしだいた。

羞恥で「ハァ、ハァ」と息が漏れる。僕は一体何をやっているんだろう。
マナトさんの構えるカメラのレンズを見つめる。マナトさんを誘惑する。
触れて欲しいよ。もう別れたいなんて言わないから。お願い‪……‬。

「上手ですね‪……‬」

ひそめた声にどきりとする。
褒められた。最近ずっと冷たかったマナトさんが、褒めてくれた。
目が、口元が、ほろほろと蕩けていくのが自分でわかる。

「では、次は自慰行為を見せてください」
「え‪……‬」
「できますよね?」

またコクリと喉が鳴る。そんなのカメラの前でしたくない。したくないのに‪……‬マナトさんの強制力に逆らえず、僕の指はすぐに乳首を摘んで捏ね潰していた。情けなく感じてる顔を晒して、ヘッヘッと犬のように舌を出す。

「下も触って」

……‬見下ろして、おそるおそる股を開いた。自力で整えたアンダーヘアがツンツンと揃ったそこへ指をあてがう。クチュ。期待して濡れているから簡単に指先が埋まってしまった。
ビラビラを弾いて刺激する。これも拒否したかった‪……‬けど、ここで渋ったらマナトさんは必ずあの器具たちを出してくるんだ。それだけはいやだったから言う通りにした。
カメラを意識してしまう自分に嫌悪して目を伏せたら、余計に感度が増してみだらな声が漏れ出てしまう。
ヒモ水着で自慰行為をする今の自分の痴態を俯瞰で想像したら、もうたまらなくて‪……‬僕ってやっぱり、恥ずかしいことやいじめられるのが、好きみたいだ‪……‬。

「なんでも言うこと聞いてくれるんですね。お馬鹿で可愛らしいですよ」

なんてことを言うんだ‪……‬‪……‬。
呆気に取られたけれど、頭の上に手が降ってきて、それだけで僕はすべてを許してしまった。

マナトさん、やっぱり様子がおかしい。いつもと同じ雰囲気を纏っているから騙されそうになるけど、言動が少しずつズレている。だってあんなに優しくて、慎ましい人だったのに。

「じゃあそろそろハメ撮りしましょうか」
「は、はめどり」

その言葉は知っている。ルシウスが教えてくれた。一気に顔が熱くなってもじもじと膝を擦り合わせる。
マナトさん、今日は挿れてくれるんだ。嬉しい。もう二度とシてくれないんじゃって思ってたから。

「いやらしい言葉ばかり覚えて。女王のくせに娼婦みたいですね?」
「う‪……‬」
「褒めているんですよ。さあ股を開いて」

どうしよう。マナトさんの辛辣な言葉‪……‬傷つくのと同時に、どこかで悦んでいる自分がいる‪……‬最悪だ。こんな関わり方、絶対に後で面倒なことになるに決まっているのに。
それでも今は‪……‬娼婦でいい。この人の奴隷で、構わない。

おずおずと股を開くとマナトさんも下を露出した。手際良くゴムを着けてローションを絡めてくれる。目が合って、機嫌良さそうに微笑みかけられた。

「嬉しそうですね」
「え、いや‪……‬その‪……‬」
「言ってみてくださいよ。「欲しい」って」
「あ‪……‬」

やっぱり、最高だ。この羞恥プレイ‪……‬。
涎を啜りながら、僕は興奮で声を震わせる。

「ほ、欲しい‪……‬」
「何が、欲しいんですか?」
「えと‪……‬マナトさんの‪……‬」
「ちゃんと言ってください」
「マナトさんの‪……‬お、おちんぽ‪……‬ください‪……‬ベルの、おまんこに‪……‬」
「ふふ、求めた以上の答えですね。恥じらいとかないのですか?」
「あうう‪……‬」
「お仕置きですよ」

覆い被さってわずか一秒。ズッ‪……‬いとも簡単に挿入されて、歓喜の息を吐き出した。
確かに僕ははしたない‪……‬言葉責めが大好きで自分からどんどんエッチなこと言っちゃう‪……‬お仕置きだって、悦んじゃう‪……‬。

「あああ、しゅごいぃ」
「挿れてあげるのは久しぶりですね‪……‬恋しかったですか?」
「恋しかったぁ、マナトさんの、僕のナカで、動いてる、うれひぃい~」
「おやおや‪……‬邪魔ですよ」

背中に貼り付けた手は無情に引き剥がされた。一方的に激しくピストンされる。
……なんて気持ちいいんだろ。やっぱり僕、マナトさんのこと、好き。
邪魔って言われてももう一回両腕で縋り付いちゃう。だって好きだから。
離れたくない。気持ちを、伝えたい。

「しゅき‪……‬しゅきひぃ‪……‬」
「カメラ回ってますよ。誰のことが好きなのかはっきり言って?」
「マナトさん、マナトさんがしゅき‪……‬いっぱいエッチしてほしいれす‪……‬マナトさんの好きなように、お仕置きしてくだひゃい‪~……‬」
「必死ですね……みっともない‪‬」
「あひ~~」

頭を抱き込まれて、よしよしと後頭部を撫でられる。幸せすぎて意識が飛びそうだ。
そうして甘やかしながら、腰は僕を緩く穿つ動きのまま、首筋を舐めて「ベル、ベル、ベル」って、呼び捨てで名前を連呼してくれてる‪……‬。

「ああん、マナトさん~~」
「もっと汚い声を上げて」
「あぎっ! あ‪……‬! ぎゅいっ‪……‬」

乳首を思いっきり捻り上げられて驚きで全身が大きく跳ねた。
こんなのサレたことない‪……‬ぎもぢいいっ‪……‬。

「ん? これ好きなんです?」
「あへぇっ、ずぎです、もっといためつけて~~~~」
「承知しました。家畜みたく扱ってさしあげます」
「おおんっ!!」

ひっくり返されて、今度はうつぶせで。おっぱいはグニャグニャされて、‬たまにお尻をパァン! って引っ叩かれるのがもうたまらない。

「ほら、挿れてほしかったらこっちに来なさい」

突然抜いてしまったマナトさん、ベッドの上、少し離れた位置で脚を開いて僕を待っている。手を引かれて膝の上に座る格好で、自分から腰を落とした。根元まで入れてホッと安心する。
マナトさんのおちんちんは僕のもの、僕のものだもん‪……‬。
ゆるゆると腰を動かしていると、今度は後ろから伸びてきた手に無理やり開脚された。

「見て、前」
「あ‪……‬」

大きな鏡がある。気付かなかった。僕がマナトさんに抱っこのエッチされているのが大写しになっていて‪……‬開脚しているから、繋がっている部分まで丸見えで‪……‬。

「やら‪……‬」

羞恥に耐え切れず顔を覆い隠す。だけど下から突き上げられて、両腕はすぐにだらりと下に落ちた。

「嬉しくて仕方がないくせに。淫乱」
「ああ~~、マナトしゃ、これぇ、しゅきぃい」
「全部好きなんですよね。わかっていますよ」

わかってくれて嬉しい。
マナトさんにされることなら僕、なんでも好きなの。気持ち良くなれるの。

好きな男を奥までずっぽりと咥え込んでいる幸福に酔いしれる。
しかし、次にマナトさんが見覚えのあるあの「器具」を取り出してきたものだから‪……‬僕の喉は即座にヒュッと痙攣した。

「いや、それ」
「いいえ。あなたは絶対やみつきになりますよ」
「いやら‪……‬」

カチリ。ブブブブブ‪……‬。回転する先端の丸い部分が、僕の膣に押し当てられた。
マナトさんが挿入している、その場所に‪……‬。

「きゃああああんっ」

ひっくり返らんばかりの勢いで仰け反った。そのまま喉を掴まれて締められる。
苦しい、でも‪……‬くつくつと喉を鳴らす笑い声、マナトさんが僕をいじめて楽しそうにしていると‪……‬やっぱり、嬉しくて‪……‬僕、されるがままになってしまう‪……‬‪……‬。

「素敵ですよ‪……‬殺されかけてもセックスから逃げられない、家畜以下の雌カス‪……‬‪」
「うぎ、うぐ」
「締まって気持ちいい‪……‬もっと」

さらに強く締め上げられる。器具を押し付けられる。窒息すら快楽と結びついて頭がクラクラと身悶える。
苦しいけど気持ちいい。マナトさんの役に立ってるなら、僕。
なんて言われても、何をされても――――。

「あなたの人生ごと、私が陵辱してあげますからね‪……‬?」
「う‪……‬ぐ‪……‬」
「ハア‪……‬」

マナトさんが腰を高く掲げて何度も上下させる。鏡に映る僕はマナトさんという大きな器具に翻弄されているかのように、揺らされ、穿たれて‪……‬その姿はまるで捕食される小動物のようで、ぼやけた視界の中でも釘付けになった。


マナトさんに犯されている僕、幸せそう。
もう何も考えたくない。ずっと、このままでいいや‪……‬。
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