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◆第一章 怪異を祓う者◆
第五話 そしていつもの日常へ
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仕事を終えたスミジ達は、東京への帰路を高級車で走る。運転手はシズカ……だが、スミジの疲労を気遣った訳では無い。スミジは免許はあるもののペーパードライバーで役に立たないのだ。必然的にシズカが運転手役になることは多い。
アカリは常識外れなものを見て疲れたのか、後部座席で目を閉じ寝息を立てていた。
「お疲れ様、スミジ。でも、残念だったわね」
「ん? 何が……?」
「今回もお目当ての怪異じゃなかったでしょ?」
「ああ……そのことか。逆に良かったよ。アレが絡むともっと大変だったかも知れないしな」
「そう……」
「それに、千夏ちゃんと名取さんが元気になったならそれが一番良いだろ?」
「うん……確かにそうね」
助手席で窓を流れる夜景をボンヤリと見ながらスミジは思う。これ程灯りが溢れていても夜の闇は消えないのだと……。
【あやかし祓い】は減少しつつある。やがて自分が老いる頃にはもっと夜の闇が減り【あやかし祓い】は不要になるのだろうか……。スミジはそれまでには一族の因果の歴史を終わらせたいと心から思った。
「ところで……今回の報酬の取り分は?」
「いつも通り均等よ」
「……。実は今、欲しい掛け軸があってさ? ちょ~っと融通してくれると有り難いんだけど……」
「あのねぇ……。私はこうして自分の車を出して送迎しているでしょ? 加えてガソリン代、交渉、事前の準備もしてるのよ? 折半でも足りないのに……」
「それを言ったら俺なんて命張ってるんだが……」
「アンタのはそういうお仕事でしょ?」
「酷い……言い切りやがった。鬼だ、鬼。オニシズカ」
「……………」
シズカは無言でアクセルを踏み込んだ……。
「お、おい! 無茶はすんなうわぁぁ━━━━━━!?」
この後、スミジの叫びで目を覚ましたアカリもシズカの運転に巻き込まれることになる。合掌。
※交通ルールは守りましょう。
東京に戻ればまた客足の少ない店が待っている。アカリはスミジの雄叫びを聞きながら、あの退屈な日々が少し楽しみだと思った。
◆綺国あやかし絵封録・一つ目の怪異録──これにて仕舞いと相成ります◆
アカリは常識外れなものを見て疲れたのか、後部座席で目を閉じ寝息を立てていた。
「お疲れ様、スミジ。でも、残念だったわね」
「ん? 何が……?」
「今回もお目当ての怪異じゃなかったでしょ?」
「ああ……そのことか。逆に良かったよ。アレが絡むともっと大変だったかも知れないしな」
「そう……」
「それに、千夏ちゃんと名取さんが元気になったならそれが一番良いだろ?」
「うん……確かにそうね」
助手席で窓を流れる夜景をボンヤリと見ながらスミジは思う。これ程灯りが溢れていても夜の闇は消えないのだと……。
【あやかし祓い】は減少しつつある。やがて自分が老いる頃にはもっと夜の闇が減り【あやかし祓い】は不要になるのだろうか……。スミジはそれまでには一族の因果の歴史を終わらせたいと心から思った。
「ところで……今回の報酬の取り分は?」
「いつも通り均等よ」
「……。実は今、欲しい掛け軸があってさ? ちょ~っと融通してくれると有り難いんだけど……」
「あのねぇ……。私はこうして自分の車を出して送迎しているでしょ? 加えてガソリン代、交渉、事前の準備もしてるのよ? 折半でも足りないのに……」
「それを言ったら俺なんて命張ってるんだが……」
「アンタのはそういうお仕事でしょ?」
「酷い……言い切りやがった。鬼だ、鬼。オニシズカ」
「……………」
シズカは無言でアクセルを踏み込んだ……。
「お、おい! 無茶はすんなうわぁぁ━━━━━━!?」
この後、スミジの叫びで目を覚ましたアカリもシズカの運転に巻き込まれることになる。合掌。
※交通ルールは守りましょう。
東京に戻ればまた客足の少ない店が待っている。アカリはスミジの雄叫びを聞きながら、あの退屈な日々が少し楽しみだと思った。
◆綺国あやかし絵封録・一つ目の怪異録──これにて仕舞いと相成ります◆
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