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◆第三章 人が生み出す怪異◆
第四話 祟り④
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秋山家の庭に伊庭を連れ出したスミジは、改めて確認を入れた。
「何を隠してる?」
「…………」
「……このまま帰るけど良いのか?」
「………ちっ。仕方ねぇか」
伊庭の話はスミジの想定外の事案。それが今回の依頼に大きく影響を与えることをこの時はまだ知らない。
「実はな……別のヤツが居るんだ」
「別のヤツ? まさか……同時に二体の【あやかし】なのか?」
「ああ。で、片方を比叡山に依頼した。アッチは古妖じゃないから大丈夫だった筈なんだが……」
小さく溜め息を吐いた伊庭は電子タバコを取り出し口に含む。
「………。何で隠してた?」
「…………」
「まさか……『凶神図』絡みじゃないだろうな?」
「フゥ~……。落ち着けよ。違うから安心しろ……隠してたのはお前がそれを疑って出張る可能性があったからだ」
「本当だな?」
「当たり前だ。『凶神図』回収は伊庭家が道祖土一族と連携をしてからの悲願でもある。嘘は吐かねぇよ」
伊庭を睨むスミジにはいつもの穏やかさがない。が……伊庭が目を逸らさず睨み返したことで落ち着きを取り戻した。
「………。やれやれ。伊庭さん……今度から全部話してくれないと困る」
「悪かったよ。ただ、さっきも言ったようにアッチは古妖じゃないらしい。だから直ぐに片付くと思った……んだが、思ったより時間を食ってるみたいだな」
「………。古妖じゃないから弱いとは限らないよ」
一過性の流れに乗れば新しい【あやかし】も強さを得る。また、古い伝承と結び付くと別物になる可能性もある。
僧や神使は【あやかし】祓いの専門家という訳ではない。故の苦戦も有り得る。
「で……どうしたら良い?」
「お前は予定通りコッチを優先しろ。アッチは別のヤツに依頼が行ってる筈だからな」
「わかった」
そこでふと気配を感じ伊庭が振り向けば秋山婦警が硬直していた……。
「あ、あの~……ご飯が出来たので呼びに来たのですが……」
「わかった。……。もしかしなくても今の話聞いてたのか?」
「はい。……。まさか、本当に他にも【あやかし】が居るんですか?」
「ああ、居るな。大丈夫、直ぐに居なくなるから気にするな」
「怖いのが……二匹も……怖いのが……」
伊庭の慰めの言葉が聞こえていないらしく、『怖いのが苦手な秋山由奈さん(21歳)』は既に青褪めている。
秋山婦警の為にも早く解決せねばとスミジは苦笑いするばかりだった……。
「何を隠してる?」
「…………」
「……このまま帰るけど良いのか?」
「………ちっ。仕方ねぇか」
伊庭の話はスミジの想定外の事案。それが今回の依頼に大きく影響を与えることをこの時はまだ知らない。
「実はな……別のヤツが居るんだ」
「別のヤツ? まさか……同時に二体の【あやかし】なのか?」
「ああ。で、片方を比叡山に依頼した。アッチは古妖じゃないから大丈夫だった筈なんだが……」
小さく溜め息を吐いた伊庭は電子タバコを取り出し口に含む。
「………。何で隠してた?」
「…………」
「まさか……『凶神図』絡みじゃないだろうな?」
「フゥ~……。落ち着けよ。違うから安心しろ……隠してたのはお前がそれを疑って出張る可能性があったからだ」
「本当だな?」
「当たり前だ。『凶神図』回収は伊庭家が道祖土一族と連携をしてからの悲願でもある。嘘は吐かねぇよ」
伊庭を睨むスミジにはいつもの穏やかさがない。が……伊庭が目を逸らさず睨み返したことで落ち着きを取り戻した。
「………。やれやれ。伊庭さん……今度から全部話してくれないと困る」
「悪かったよ。ただ、さっきも言ったようにアッチは古妖じゃないらしい。だから直ぐに片付くと思った……んだが、思ったより時間を食ってるみたいだな」
「………。古妖じゃないから弱いとは限らないよ」
一過性の流れに乗れば新しい【あやかし】も強さを得る。また、古い伝承と結び付くと別物になる可能性もある。
僧や神使は【あやかし】祓いの専門家という訳ではない。故の苦戦も有り得る。
「で……どうしたら良い?」
「お前は予定通りコッチを優先しろ。アッチは別のヤツに依頼が行ってる筈だからな」
「わかった」
そこでふと気配を感じ伊庭が振り向けば秋山婦警が硬直していた……。
「あ、あの~……ご飯が出来たので呼びに来たのですが……」
「わかった。……。もしかしなくても今の話聞いてたのか?」
「はい。……。まさか、本当に他にも【あやかし】が居るんですか?」
「ああ、居るな。大丈夫、直ぐに居なくなるから気にするな」
「怖いのが……二匹も……怖いのが……」
伊庭の慰めの言葉が聞こえていないらしく、『怖いのが苦手な秋山由奈さん(21歳)』は既に青褪めている。
秋山婦警の為にも早く解決せねばとスミジは苦笑いするばかりだった……。
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