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姫様達を襲ったのは、まず間違いなくホーンドオウル領の者だ。
ホーンドオウル領には魔物が住む広大な森が広がっていて、その魔物ってのは魔力を持っている個体が多い。
だからこそ魔力と武力の高いホーンドオウル家が侯爵としてこの地を守ることになった訳なんだけど……えっと、うん。詳しい歴史は飛ばして。
簡単に言うと、魔力の才能がある者が魔物の住む森に近付いたら、魔力が開花するよーってこと。
そしてその魔力の才能っていうものは、他の領地では持つことがかなりかなり珍しい。
とは言っても、俺の魔力は弱いから、俺よりも強い魔力を持った者が犯人だ!と言った所で……。
まぁ、そこは仕方ない。
「トリシュの質問だけど、ホーンドオウル侯爵領には魔法使いではなくて魔力持ちがいて、魔法陣で構築された魔法よりも強い魔法を打つことができる」
原理はそうだな……コップとか水瓶とかを作っておいて、そこに水を入れて置く感じが魔法陣とかスクロール。
魔力は海の中に自分が入って行って、必要な分だけの水を持ってくる感じかな?だから、自分が持ってる器分しか持って来れないんだけど、それでもコップとか水瓶に溜めて置いただけの水とは勢いが違うよーと、こんな感じ。
たった2秒であってもね。
「私達を襲った犯人が、ホーンドオウル領の何処かにいる……」
他の領地に逃げた可能性もあるけど、他の領地に行く時には身分証明と荷物検査があるから、明らかに王族の荷物を持ってる犯人は妖しいから拘束されてる可能性がある。
でも、もし怪しい者がいて拘束されてるんだとしたら、侯爵家に報告がないのは可笑しいよな?
父さんがサッと解決した……いや、姫様達のことがあるから、妖しい者は屋敷内の牢に入れて尋問とかやるだろう。
そうにはなってないってことは、森の中に身を隠している可能性が高い?
いや、女性ものの荷物を持ったまま野宿は現実的ではないから、街にいるか、荷物はすでに換金したか……王族の荷物を売るなんて足がつくようなことをするだろうか?
つまり犯人は個人的な家を持つ人物で、魔力の才能があり、姫様とトリシュを後ろ手に縛れるほどの体格の持ち主ってことになる。
駄目だな……推理力がないから木こり?としか出てこないや。
グゥゥゥ
お腹もすいた。
「先になにか食べようよ、俺お腹空いたー……あ、なに食べたい?俺はガッツリいきたいから通りにある食堂に行くけど、大通り沿いにはカフェがあるから、軽食ならそっちの方がおすすめだよ」
紅茶の種類が多いのもそうだし、珈琲も淹れたてで香りが良くて、サービスで付いてくるクッキーが甘さ控えめで美味しいんだ。
珈琲2杯注文しても1人1皿だけど。
だけど今はお腹空いたから食堂で肉を食べるんだ!
「俺も……あ、私も食堂に行きます」
しっかりと俺って言ってるんだから、もう一人称を無理に私に修正しなくて良いのに。
「私も食堂にしよう。食堂ではなにかおすすめのメニューはあるか?……あ、あるのですか?」
そしてトリシュもわざわざ畏まった感じに言い直さなくて良いよ。
「じゃあおすすめの料理を適当に注文するから、皆で食べようか!」
肉だ肉だー、わーい。
足早に街に戻り、馬車を下りたところにある食堂前に戻った所で一旦立ち止まり、扉を開けて先に姫様達を店内に。
ん?
しっかりとした男装中の姫様をエスコートしたら変に思われるかな?
まぁ良いや。
「肉プレート3つと肉盛り1皿、サラダ特大2つにパン3つ、サッパリティー3杯ね」
週に1度は必ず通うからメニューは頭に入っているし、新メニューがあれば店主の方から話しかけてくれるというのだから、俺は常連と言って良い。
それで、周りを見渡せば見知った顔の客も何人かいる。
「今日は彼女同伴かー?」
「彼女に肉盛りセットて。もっとオシャレなメニューがあるだろ」
で、冷やかしがくると。
「今日はおすすめメニューをおすすめするって約束だったのー。なっ!トリシュ」
と、2人の方を見て思わずトリシュの名前を呼んでしまったけど、流石に姫様って呼ぶ訳にはいかないから……しまったな、先にお忍び用の名前を決めておけばよかった。
「はい。私達は、肉料理に目がありませんので」
そうだったのか。
こうして無事に腹ごしらえが終わり、この後は服屋に行くかアクセサリーショップに行くか考える。
どちらにしても今の姫様は男装中だから、女性もののお店に行くとトリシュの物しか買いにくいよな?
だったら、少し大きめで男性でも女性でも着られるデザインの服がある店が良いかな。
さて、それは何処だろう?
アクセサリーショップなら、別に性別は関係ないよな!
一応姫様は俺の妻になるってことで侯爵家にいる訳だから、兄さんが贈った指輪……そうか!盗人に指輪を奪われたのか!
そう思いついて姫様の手を見れば、指輪がない。
よし!今日はこの後婚約指輪……結婚指輪?
とにかく指輪を買いに行こう。
ホーンドオウル領には魔物が住む広大な森が広がっていて、その魔物ってのは魔力を持っている個体が多い。
だからこそ魔力と武力の高いホーンドオウル家が侯爵としてこの地を守ることになった訳なんだけど……えっと、うん。詳しい歴史は飛ばして。
簡単に言うと、魔力の才能がある者が魔物の住む森に近付いたら、魔力が開花するよーってこと。
そしてその魔力の才能っていうものは、他の領地では持つことがかなりかなり珍しい。
とは言っても、俺の魔力は弱いから、俺よりも強い魔力を持った者が犯人だ!と言った所で……。
まぁ、そこは仕方ない。
「トリシュの質問だけど、ホーンドオウル侯爵領には魔法使いではなくて魔力持ちがいて、魔法陣で構築された魔法よりも強い魔法を打つことができる」
原理はそうだな……コップとか水瓶とかを作っておいて、そこに水を入れて置く感じが魔法陣とかスクロール。
魔力は海の中に自分が入って行って、必要な分だけの水を持ってくる感じかな?だから、自分が持ってる器分しか持って来れないんだけど、それでもコップとか水瓶に溜めて置いただけの水とは勢いが違うよーと、こんな感じ。
たった2秒であってもね。
「私達を襲った犯人が、ホーンドオウル領の何処かにいる……」
他の領地に逃げた可能性もあるけど、他の領地に行く時には身分証明と荷物検査があるから、明らかに王族の荷物を持ってる犯人は妖しいから拘束されてる可能性がある。
でも、もし怪しい者がいて拘束されてるんだとしたら、侯爵家に報告がないのは可笑しいよな?
父さんがサッと解決した……いや、姫様達のことがあるから、妖しい者は屋敷内の牢に入れて尋問とかやるだろう。
そうにはなってないってことは、森の中に身を隠している可能性が高い?
いや、女性ものの荷物を持ったまま野宿は現実的ではないから、街にいるか、荷物はすでに換金したか……王族の荷物を売るなんて足がつくようなことをするだろうか?
つまり犯人は個人的な家を持つ人物で、魔力の才能があり、姫様とトリシュを後ろ手に縛れるほどの体格の持ち主ってことになる。
駄目だな……推理力がないから木こり?としか出てこないや。
グゥゥゥ
お腹もすいた。
「先になにか食べようよ、俺お腹空いたー……あ、なに食べたい?俺はガッツリいきたいから通りにある食堂に行くけど、大通り沿いにはカフェがあるから、軽食ならそっちの方がおすすめだよ」
紅茶の種類が多いのもそうだし、珈琲も淹れたてで香りが良くて、サービスで付いてくるクッキーが甘さ控えめで美味しいんだ。
珈琲2杯注文しても1人1皿だけど。
だけど今はお腹空いたから食堂で肉を食べるんだ!
「俺も……あ、私も食堂に行きます」
しっかりと俺って言ってるんだから、もう一人称を無理に私に修正しなくて良いのに。
「私も食堂にしよう。食堂ではなにかおすすめのメニューはあるか?……あ、あるのですか?」
そしてトリシュもわざわざ畏まった感じに言い直さなくて良いよ。
「じゃあおすすめの料理を適当に注文するから、皆で食べようか!」
肉だ肉だー、わーい。
足早に街に戻り、馬車を下りたところにある食堂前に戻った所で一旦立ち止まり、扉を開けて先に姫様達を店内に。
ん?
しっかりとした男装中の姫様をエスコートしたら変に思われるかな?
まぁ良いや。
「肉プレート3つと肉盛り1皿、サラダ特大2つにパン3つ、サッパリティー3杯ね」
週に1度は必ず通うからメニューは頭に入っているし、新メニューがあれば店主の方から話しかけてくれるというのだから、俺は常連と言って良い。
それで、周りを見渡せば見知った顔の客も何人かいる。
「今日は彼女同伴かー?」
「彼女に肉盛りセットて。もっとオシャレなメニューがあるだろ」
で、冷やかしがくると。
「今日はおすすめメニューをおすすめするって約束だったのー。なっ!トリシュ」
と、2人の方を見て思わずトリシュの名前を呼んでしまったけど、流石に姫様って呼ぶ訳にはいかないから……しまったな、先にお忍び用の名前を決めておけばよかった。
「はい。私達は、肉料理に目がありませんので」
そうだったのか。
こうして無事に腹ごしらえが終わり、この後は服屋に行くかアクセサリーショップに行くか考える。
どちらにしても今の姫様は男装中だから、女性もののお店に行くとトリシュの物しか買いにくいよな?
だったら、少し大きめで男性でも女性でも着られるデザインの服がある店が良いかな。
さて、それは何処だろう?
アクセサリーショップなら、別に性別は関係ないよな!
一応姫様は俺の妻になるってことで侯爵家にいる訳だから、兄さんが贈った指輪……そうか!盗人に指輪を奪われたのか!
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