大物mogurar純平の異世界物語

漆黒の電気鼠

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純平「ヒロインだと思った?残念!かわいい純平でしたー!」

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カリンside

(気持ち悪い…)
ジュンペイが去った後もあまりの気持ち悪さに3回も吐いてしまった。
あの顔を思い出すだけで鳥肌が立って吐き気を催す。
今ならジュンペイダイエットとか出来るのではないだろうか。
食卓にあの顔があれば食欲も0になるし…
(思い出したら吐きたくなってきた…)
トイレに行こう、そう思って部屋を出たカリンが見たのは







血まみれで床に倒れている両親と、それを見下ろし笑みを浮かべる男の姿だった。





「なんだ、まだ生き残りがいたのか」
逃げなきゃ!私は咄嗟にそう思ったが足が言うことを聞かない。
男が剣をこちらに見せるようにして近づいてくる。
「なかなか、上玉じゃねえか。楽しんでから殺すとするか」
その言葉の意味を理解したころには私の頭と体は離れていた。
「あーあ、順番が逆になっちまったなぁ。まぁいいか」
こうして私たち家族は殺された。
私が最後に見たのは私の体を汚そうとしてくる男の腕に書かれた【ZOT】の文字だった。



純平side

「結構眠ってたんだな…」
天井の隙間から見える太陽は真上に昇っていた。
スキル…か…。
あの神の言うことが正しければ、俺の言葉で何かが起こるはずだ。
そう考え純平は願いを叫ぶ。
「美少女が裸で空から落ちてくる!」
……………………あれぇ?丘people!?
上を見ながら間抜け面を晒していると不意に声をかけられた。
「貴様!ここで何をしている!?」
腰に剣を下げいかにも騎士って感じの男が近づいてくる。
「お前が犯人か!?」
誰だ?この人。話に全然ついていけないぞぉ。
「あなたこそ誰ですか?」
「正直に話す気はないようだな。奴を拘束しろ!」
ファッ!?
控えにいた部下らしき者たちが一斉に襲い掛かってくる。
俺は何も出来ないまま奴らに捕まった。


「お前は何者だ?」
さっきの騎士みたいな奴が俺に聞いてくる。
「俺は純平と言います」
「なぜここにいる?」
「森の中でカリンちゃんに助けてもらって泊めてもらいました」
騎士が横にいる部下に目をやる。
「嘘は憑いていませんね」
なんだこいつ。嘘がわかるのか?
俺が疑問に思っているとまた部下が口を開いた。
「体を調べましたが刺青は見つかりませんでした。ZOTの一味という可能性は低いでしょう」
「そうか」
「あの…なにかあったんでしょうか?」
俺は最大の疑問を聞いてみることにした。
騎士は迷った後口を開く。
「落ち着いて聞いてほしい。君を助けてくれた家族が昨晩、何者かに殺された」
え?殺された?なんで?誰に?
「見回りをしていた警備隊から連絡があって調べていたんだが、小屋の方は調べてなかったんだ。だからてっきり君が犯人かと」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
頭の中が纏まらない。なぜあの優しかった家族が殺されないといけないんだ。
なぜ俺は気づけなかった。なぜ、なぜ、なぜ…
「混乱しているところ申し訳ないが、君は犯人を見なかったのか?」
「見てない…です、すみません」
「そうか。時間がないから単刀直入に聞く。これから君はどうするつもりだ?」
「わかりません。というか時間がない、と言うのは?」
「目撃者も手がかりもない犯罪の処理にこれ以上時間はかけられないんだ。この辺はただでさえ犯罪が多い。もうすぐ我々はこの先にある街に戻るつもりだ」
絶句した。手がかりが無いから犯罪者を放っておくというのか!?
俺が文句を言おうとするが騎士に遮られた。
「君の言いたいこともよく分かる。だが何もできないんだ」
そして、と騎士は言葉を続ける。
「話を聞く限り君は森の中で迷子になっていたんだろう?さっきも言ったがこの辺は犯罪が多く危険だ。君さえよければ我々と一緒に街へ来ないか?少なくともここよりは安全だぞ」
迷わなかった。怖かったのだ。
また一人になることが。危険な目に遭うことが。俺は首を縦に振る。
騎士はそんな俺を満足げに見つめると服を渡してきた。
「そんな道化師みたいな服をずっと着ているつもりか?」
俺は皆に背を向け着替え始める。
いろいろな感情が心の中で渦巻いている。
俺の目からは汗が流れていた。
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