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突入
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「よし、着いたぞ」
団長であるクロキーシの声で皆止まる。
少し離れた場所に洞窟が見える。
おそらくあれがアジトだろう。
「まず最初に先遣隊が入る。中の配置がある程度わかったらジュンペイを残して全員で突撃だ。ジュンペイは安全な場所で待機。わかったか?」
皆無言で頷く。
俺も雰囲気を出すために真似しておいた。
クロキーシが手で合図を送る。
それを見た先遣隊の5人はアジトらしき洞窟へと入って行った。
「少し遅いですね、もう30分ほどたちましたが戻ってきませんね」
クロキーシに団員が話しかける。
「そうだな、遅い。恐らく戦闘になったか全滅したかだ。」
そこで彼がこちらを向いた。
まるでここはこういう場所だと俺に教えるかのように。
「副団長、クロキーシを頼む。今から突撃するが1時間経っても俺らが戻らなかったら街に帰還し、失敗したと上に伝えろ」
「わかりました」
「というわけだ、わかったな?」
クロキーシが俺を威圧しながら聞いてくる。
「俺も戦う!」
「悪いが足手纏いだ」
俺の言葉を跳ね除け立ち上がり洞窟へと向かうクロキーシ。
俺はどうにか無事でいてくれと願うことしかできなかった。
1時間後
クロキーシはまだ戻らない。
「団長の命令通り帰還する」
未だ洞窟を見続ける俺に副団長が俺に語りかける。
「これ以上は待てないんだ。盗賊がいつ外に出てくるかもわからない。残念だがここは逃げることしか出来ない」
逃げる
その言葉を聞いた瞬間俺は洞窟に走り出していた。
逃げない。俺は逃げないぞ。
俺は戦う。守りたいものがあるんだ!
洞窟に入ると盗賊の見張りらしき2つの死体が見えた。
奥へと入って行くうちに死体の数も増えていく。
しかしおかしい。
盗賊に比べて騎士団の死体が異様に少ない。
どんどん奥へと進んでいくとクロキーシの背中が見えた。
良かった!
泣きそうになりながら更に近づいていった。
そしてそこで見た光景に思わず絶句した。
団長であるクロキーシの声で皆止まる。
少し離れた場所に洞窟が見える。
おそらくあれがアジトだろう。
「まず最初に先遣隊が入る。中の配置がある程度わかったらジュンペイを残して全員で突撃だ。ジュンペイは安全な場所で待機。わかったか?」
皆無言で頷く。
俺も雰囲気を出すために真似しておいた。
クロキーシが手で合図を送る。
それを見た先遣隊の5人はアジトらしき洞窟へと入って行った。
「少し遅いですね、もう30分ほどたちましたが戻ってきませんね」
クロキーシに団員が話しかける。
「そうだな、遅い。恐らく戦闘になったか全滅したかだ。」
そこで彼がこちらを向いた。
まるでここはこういう場所だと俺に教えるかのように。
「副団長、クロキーシを頼む。今から突撃するが1時間経っても俺らが戻らなかったら街に帰還し、失敗したと上に伝えろ」
「わかりました」
「というわけだ、わかったな?」
クロキーシが俺を威圧しながら聞いてくる。
「俺も戦う!」
「悪いが足手纏いだ」
俺の言葉を跳ね除け立ち上がり洞窟へと向かうクロキーシ。
俺はどうにか無事でいてくれと願うことしかできなかった。
1時間後
クロキーシはまだ戻らない。
「団長の命令通り帰還する」
未だ洞窟を見続ける俺に副団長が俺に語りかける。
「これ以上は待てないんだ。盗賊がいつ外に出てくるかもわからない。残念だがここは逃げることしか出来ない」
逃げる
その言葉を聞いた瞬間俺は洞窟に走り出していた。
逃げない。俺は逃げないぞ。
俺は戦う。守りたいものがあるんだ!
洞窟に入ると盗賊の見張りらしき2つの死体が見えた。
奥へと入って行くうちに死体の数も増えていく。
しかしおかしい。
盗賊に比べて騎士団の死体が異様に少ない。
どんどん奥へと進んでいくとクロキーシの背中が見えた。
良かった!
泣きそうになりながら更に近づいていった。
そしてそこで見た光景に思わず絶句した。
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