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第六夜 盗賊達のその後
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土埃が晴れていくと、そこに見えてくるのは二つの影。髭面ノッポと小太りの盗賊二人組が臣下の礼をとる様にひざまづいている。
[盗賊A、Bが仲間にになりたそうにこちらを見ている。仲間にしますか?]
視界に浮かび上がるシステムメッセージ。そして〈はい〉〈いいえ〉の選択肢。
キラッキラッとした瞳で何かを期待するようにこちらを見つめているオッサン二人。
…………やだ、気持ち悪い。
〈いいえ〉をポチッとな。
[盗賊A、Bは寂しそうに去って行った]
いや、「えぇーーー?」って言いたそうな悲痛な表情のまま、ポリゴンとなって無惨に散っていったのを、「寂しそうに去って行った」で済ませられても。
それに今の戦闘は一体……あの盗賊も変だったし、変な種子に乗っ取られそうになって逆に能力を奪い取っちゃったし。
ま、いいか。結局かなり得したし何かのイベントだったんだろうと思うことにしよう。運営に報告して万が一こんなユニークな能力修正されても勿体ないし。
そう思いながら、私は最初の街に向かうのだった。
ここではない何処か。今ではない何時か。
暗い森の中で、二人の男が焚き火を囲んで眠っていました。
「「うわああーーっ!!」」
二人揃って飛び起きました。よっぽど怖い夢を見たのか、酷い汗です。
二人は盗賊でした。ある金持ちの屋敷から財宝を盗み出し、追っ手を振り切って森の中に逃げ込んだところで夜を明かすことにしたのですが、どうやら二人して眠ってしまったようです。
「馬鹿野郎!お前は見張り番だろうが!」
「ゴメンよう兄貴。つい眠っちまった」
「チッ、まあいい。それより、おまえ夢を見たか?」
舌打ちして、煙草を取り出しながら、髭面は尋ねます。
「えっ?あ、ああ見たでヤンス。綺麗な女の子がやって来てよう、すっげえ良い女だから襲ったらなんと吸血鬼でよう。めちゃくちゃ強かったけど、朝になって弱くなって、勝てると思ったら、ええと┈┈」
「おめえがブッ叩いたお宝の宝石から種子が飛び出して、あの娘に取りついて変身しちまって、おめえは血を吸われて、俺はブッ飛ばされて負けちまったんだろ?」
「そうそう、そうなんすよ。って何で兄貴がオイラの夢を知ってるんですかい?」
煙草の煙をゆっくりと吐きながら、髭面は答えます。
「俺達は夢を見ていたんじゃねえよ。夢の世界に行ってたんだ。しかも、呪われた夢の世界にな」
「な、何でヤンスかい、そりゃあ?」
焦った小太りが、勢いこんで尋ねます。
「街で聞いた噂によると、そこに入り込んでしまった奴は、何をやっても起きなくなる。叩こうが殴ろうが刃物を刺しても、目覚めないんだとよ」
「けど、オイラ達はすぐに起きられたみたいですぜ」
小太りの言うとおりでした。焚き火の火はまだ付いたままで、燃え具合から見ても、それほど時間は経っていない様です。
「そりゃあ、俺達がすぐに殺られちまったからだろうよ。あの小娘によ」
頭を掻きながら、面倒臭そうに髭面は続けます。
「夢から覚めるには、殺されるか、何かしらの目標を達成するしかねえんだとよ。目標を達成出来たなら、何事もなく目覚めるが、もし殺されでもしたら……」
そこまで言ってから、慌てて小太りに詰め寄ります。
「おい!お宝はどうした!ちゃんと有るんだろうな」
「えっ?ちゃんと此処に……無い!無いでヤンスよ」
小太りは一生懸命探しますが、何処にも見当たりません。
「……持っていかれちまったか」
「誰かが盗んでいったんでヤンスか?チクショウ許せねえ、ブッ殺してやる」
自分のことを棚にあげて、小太りが怒り狂います。
「盗まれたんじゃねえよ。夢の中に置いてきちまったんだ」
小太りは彼が何を言っているのか、理解できませんでした。それはそうです。まともならこんな話なんて誰も相手にしません。
「そんな目で見るんじゃねえよ。さっきの話の続きだが、夢の中で死んじまうと色々と失ってしまうんだとよ。身に付けていた物なんかをよ。おそらく、あの小娘が持っていっちまったんだよ」
「そ、そんなーどうするんでヤンスか?あんなお宝もう手に入らないでヤンスよ!」
「ヤンス、ヤンス五月蝿いぞ!今どうするか考えてんだよ」
「もう一度、夢の中に入れねえんですか?」
「何?」
思ってもみなかった小太りの疑問に、髭面はしばし考え込みます。
一度夢の世界に行った人間は、その後何度も繰り返し眠りから覚めなくなったそうですから、もう一度行くことは可能でしょう。
「よし、決めたぞ兄弟!」
パンッと膝を叩き、髭面は高らかに宣言します。
「盗賊辞めて、冒険者に俺はなる!」
「ハアアアアアアッ?」
突拍子の無い髭面の答えに、小太りは顎が外れんばかりに驚きます。
「まあ、聞け兄弟。もう一度夢の中の世界に行くっていうお前の案は、幾つか問題が有るんだ」
指折り数えながら、髭面は説明を続けます。
「先ず、長期間寝てても安全な寝床が必要だ。盗賊やってたら、そんなものは夢のまた夢。それに寝ている間世話してくれる忠実な部下も要るな。盗賊の手下なんて本当に寝首をかかれちまう。そして、何より俺達はもっと強くならなきゃならねえ」
髭面はどんどん興奮していきます。なんだか楽しそうです。
「てな訳で、冒険者になって強くなり、まともな部下を増やして安眠ゲット。夢の世界でお宝を取り戻すって寸法さ」
「オオーーーッ!」
パチパチパチと小太りは熱く語る髭面に思わず拍手を送ります。
「そうと決まれば、直ぐに動くぞ。先ずは冒険者ギルドで登録だ。行くぞ兄弟」
「待って下さいよ、兄貴ー」
街へと歩き出す髭面を小太りは慌てて追いかけます。
「何だか卑屈だった性格が明るくなったでヤンスね」
と思いながら。
彼等は知りません。
小太りは所持していた宝物を失ったことで、夢の世界での死の罰則を支払いました。
髭面は記憶を失ったことで、罰則を支払っていたのです。
運良くそれが幼少期の辛く惨めな思い出だったので、性格に少しだけですが良い影響が出ていたのでした。
[盗賊A、Bが仲間にになりたそうにこちらを見ている。仲間にしますか?]
視界に浮かび上がるシステムメッセージ。そして〈はい〉〈いいえ〉の選択肢。
キラッキラッとした瞳で何かを期待するようにこちらを見つめているオッサン二人。
…………やだ、気持ち悪い。
〈いいえ〉をポチッとな。
[盗賊A、Bは寂しそうに去って行った]
いや、「えぇーーー?」って言いたそうな悲痛な表情のまま、ポリゴンとなって無惨に散っていったのを、「寂しそうに去って行った」で済ませられても。
それに今の戦闘は一体……あの盗賊も変だったし、変な種子に乗っ取られそうになって逆に能力を奪い取っちゃったし。
ま、いいか。結局かなり得したし何かのイベントだったんだろうと思うことにしよう。運営に報告して万が一こんなユニークな能力修正されても勿体ないし。
そう思いながら、私は最初の街に向かうのだった。
ここではない何処か。今ではない何時か。
暗い森の中で、二人の男が焚き火を囲んで眠っていました。
「「うわああーーっ!!」」
二人揃って飛び起きました。よっぽど怖い夢を見たのか、酷い汗です。
二人は盗賊でした。ある金持ちの屋敷から財宝を盗み出し、追っ手を振り切って森の中に逃げ込んだところで夜を明かすことにしたのですが、どうやら二人して眠ってしまったようです。
「馬鹿野郎!お前は見張り番だろうが!」
「ゴメンよう兄貴。つい眠っちまった」
「チッ、まあいい。それより、おまえ夢を見たか?」
舌打ちして、煙草を取り出しながら、髭面は尋ねます。
「えっ?あ、ああ見たでヤンス。綺麗な女の子がやって来てよう、すっげえ良い女だから襲ったらなんと吸血鬼でよう。めちゃくちゃ強かったけど、朝になって弱くなって、勝てると思ったら、ええと┈┈」
「おめえがブッ叩いたお宝の宝石から種子が飛び出して、あの娘に取りついて変身しちまって、おめえは血を吸われて、俺はブッ飛ばされて負けちまったんだろ?」
「そうそう、そうなんすよ。って何で兄貴がオイラの夢を知ってるんですかい?」
煙草の煙をゆっくりと吐きながら、髭面は答えます。
「俺達は夢を見ていたんじゃねえよ。夢の世界に行ってたんだ。しかも、呪われた夢の世界にな」
「な、何でヤンスかい、そりゃあ?」
焦った小太りが、勢いこんで尋ねます。
「街で聞いた噂によると、そこに入り込んでしまった奴は、何をやっても起きなくなる。叩こうが殴ろうが刃物を刺しても、目覚めないんだとよ」
「けど、オイラ達はすぐに起きられたみたいですぜ」
小太りの言うとおりでした。焚き火の火はまだ付いたままで、燃え具合から見ても、それほど時間は経っていない様です。
「そりゃあ、俺達がすぐに殺られちまったからだろうよ。あの小娘によ」
頭を掻きながら、面倒臭そうに髭面は続けます。
「夢から覚めるには、殺されるか、何かしらの目標を達成するしかねえんだとよ。目標を達成出来たなら、何事もなく目覚めるが、もし殺されでもしたら……」
そこまで言ってから、慌てて小太りに詰め寄ります。
「おい!お宝はどうした!ちゃんと有るんだろうな」
「えっ?ちゃんと此処に……無い!無いでヤンスよ」
小太りは一生懸命探しますが、何処にも見当たりません。
「……持っていかれちまったか」
「誰かが盗んでいったんでヤンスか?チクショウ許せねえ、ブッ殺してやる」
自分のことを棚にあげて、小太りが怒り狂います。
「盗まれたんじゃねえよ。夢の中に置いてきちまったんだ」
小太りは彼が何を言っているのか、理解できませんでした。それはそうです。まともならこんな話なんて誰も相手にしません。
「そんな目で見るんじゃねえよ。さっきの話の続きだが、夢の中で死んじまうと色々と失ってしまうんだとよ。身に付けていた物なんかをよ。おそらく、あの小娘が持っていっちまったんだよ」
「そ、そんなーどうするんでヤンスか?あんなお宝もう手に入らないでヤンスよ!」
「ヤンス、ヤンス五月蝿いぞ!今どうするか考えてんだよ」
「もう一度、夢の中に入れねえんですか?」
「何?」
思ってもみなかった小太りの疑問に、髭面はしばし考え込みます。
一度夢の世界に行った人間は、その後何度も繰り返し眠りから覚めなくなったそうですから、もう一度行くことは可能でしょう。
「よし、決めたぞ兄弟!」
パンッと膝を叩き、髭面は高らかに宣言します。
「盗賊辞めて、冒険者に俺はなる!」
「ハアアアアアアッ?」
突拍子の無い髭面の答えに、小太りは顎が外れんばかりに驚きます。
「まあ、聞け兄弟。もう一度夢の中の世界に行くっていうお前の案は、幾つか問題が有るんだ」
指折り数えながら、髭面は説明を続けます。
「先ず、長期間寝てても安全な寝床が必要だ。盗賊やってたら、そんなものは夢のまた夢。それに寝ている間世話してくれる忠実な部下も要るな。盗賊の手下なんて本当に寝首をかかれちまう。そして、何より俺達はもっと強くならなきゃならねえ」
髭面はどんどん興奮していきます。なんだか楽しそうです。
「てな訳で、冒険者になって強くなり、まともな部下を増やして安眠ゲット。夢の世界でお宝を取り戻すって寸法さ」
「オオーーーッ!」
パチパチパチと小太りは熱く語る髭面に思わず拍手を送ります。
「そうと決まれば、直ぐに動くぞ。先ずは冒険者ギルドで登録だ。行くぞ兄弟」
「待って下さいよ、兄貴ー」
街へと歩き出す髭面を小太りは慌てて追いかけます。
「何だか卑屈だった性格が明るくなったでヤンスね」
と思いながら。
彼等は知りません。
小太りは所持していた宝物を失ったことで、夢の世界での死の罰則を支払いました。
髭面は記憶を失ったことで、罰則を支払っていたのです。
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