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第八夜 神殿前でのトラブル
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巧妙な罠を見事に突破して、懐も暖まったので武器&防具の店に入って装備を買い換える。
・右手武器 木の棒(攻+1)→樫の樹の杖(攻+3)(防+1)(魔+1)
・左手武器 なし
・頭 花の髪飾り(精神+1)
・体 村娘の服(防+1)→冒険者の服(防+3)
・足 革の靴(+1)→冒険者の靴(+2)(早+1)
・装飾品1 ミサンガ(運+1)
・装飾品2 なし
樫の樹の杖は両手武器なので、左手に盾などは装備出来ない。両手武器の割には攻撃力は低いけど、防御力や魔力が上がるので別に構わない。どうせ、ナイフや剣なんかの金属武器は装備出来ないしね。個人的に夢の中でも刃物で斬ったりしたくないし──
花の髪飾りは精神力を上げてくれる防御力は無いけど、可愛いし序盤の内は問題ないだろう。
マールさんから頂いた村娘の服は大切に仕舞っておいて、後にスフォンの村に立ち寄った時にちゃんと返すことにする。代わりに冒険者の服と靴を装備しておく。
ミサンガは幸運が1上がる布装備だ。他にも魔力が上がる指輪や力が上がる首飾りが売っていたけど、金属装備なので泣く泣く諦める。ちなみに同じ装飾品は装備出来ないらしい。
よし、装備はこれでOK。次はいよいよ魔法を覚えよう。……といっても何処で何をすれば魔法を覚えられるのか全く分からない。折角〈地属性2〉なんてアビリティ手に入れたし早く覚えたいんだけど……まあ、探索していくのがRPGの醍醐味。手当たり次第に探って見よう。誰か親切な人が教えてくれないかなーなんて期待しながら、街を歩き回ってみる。
この街は領主の館を中心に貴族街、平民街と輪を描くように造られており、貴族街と平民街、それぞれの街の周りには頑丈な高い壁が張り巡らせている。ちょうど目玉焼きのような感じの街だね。それを四分割するように二本の大通りが東西南北を結んでいる。その大通りと黄身と白身──じゃなくて貴族街と平民街を分ける壁との交差点には大きな門が有り、それと連なるように神殿が建っている。東西南北に建てられたそれぞれの神殿がこの街を守る結界の重要な基点になっているんだとか。
その内の一つ、南の神殿の前に私は立っている。
隣に見える貴族街へ続く大門には衛兵が詰めていて、通行人を検閲している。平民街と表のフィールドを隔てる門はフリーパスだったのに──まあ、ゲームの仕様だろう。街に出入りする度に足止めされてたらストレス貯まるからね。
さて問題なのは、街を歩き回ってみたものの有益な情報が得られなかったことだ。魔法の情報も得られず、異端宣教師も見つからず、次に何をすれば良いのかも分からずじまいだった。気が付けば、平民街を一周して元の南の門に戻ってきてしまったのだ。
あと調べてないのは各神殿と貴族門位だろう。半吸血鬼としてはあまり神殿には近づきたくないが、他に行く場所もないし仕方がない。入って……
バチッ!と強い静電気が起きたような音と衝撃が私を襲う。無茶苦茶ビックリしたわ!神殿に入ろうとした瞬間思いっきり弾かれたもん。こんなのムリムリ、もう絶対神殿には近付かない。と固く決意して立ち去ろうとすると……
「そこの者!逃げるな!止まれい!」
鋭い怒鳴り声を上げながら、数人の神官が私を取り囲んだ。
……イベント起きちゃったよ。
「神殿に侵入しようとする邪悪なる者よ。何を企んでおる?引っ捕らえてくれるわ!」
「え、ええと、わたしゃ只の半吸血鬼でして、ちょっと結界に引っ掛かっただけなんですよ。お騒がせしてすいやせん」
相手の時代かかった物言いに、こっちもつい釣られてしまった。
「半吸血鬼だと?貴様どう見ても花人ではないか。怪しい奴め」
まあ、身体のいろんな所から蔓を生やしてるのは一見花人だけれど。
ん?待てよ。
「そうなんですよ!突然こんなのが身体から生えてきちゃって困ってるんですよ。藁にもすがる思いで神殿に相談してみようかなと思いまして」
よーし、辻褄は合ってる。実際には全然困ってないけど。このまま押し通してスキ見て逃げよう。
「この娘、確かに半吸血鬼と花人族の二つの属性を持っています。信じられません」
神官の一人がステータスプレートを見ながら周りに報告する。チッ、鑑定されたか。
「邪悪なる半吸血鬼が、善良な花人の能力を奪い取ったというのか。何と恐ろしい」
あれ?雲行きが怪しくなって来ましたよ。
「いえ、奪った訳じゃなくて、寄生されようとしたのを逆に吸収しちゃった感じなんですけど」
「見苦しい言い訳だな!」
出た。こういう時の定番、頭の固い無能上司!新しい事を受け入れられず、自分の価値観を部下に押し付けていくタイプだね、こりゃ。色々現実を思い出して腹が立ってきた。
「とにかく一緒に来てもらうぞ!じっくりと審問してくれるわ!」
そういえばこの神官、最初から高圧的なんだよねー。こっちはずっと下手に出てるのに……このまま大人しく神殿に連行されても、絶対に録な目に合わないので、ご希望に添えて邪悪なる半吸血鬼として対応しちゃおうかな。
乱暴に私の手首を掴み、神殿に連行しようとする無能上司神官の手を素早く掴み返す。合気道の心得の有る者の手首を握るなど、技を掛けてくれと言ってる様なもの!
相手の腕を捻り上げてから、手首を極めて思いっきり地面に叩き付ける。
「必殺、手のひら返し!女の子を無理矢理連れ込もうとするんじゃないわよ、このエロ神官!」
受け身も取れず無様に伸びている神官に向かって言い放ってやる。周囲の通行人から「おおー」とどよめきが起こる。
「うーむ、見事な手のひら返しだ。下手すると隊長の手首が折れていたぞ」
「ああ、技も凄いが、態度の変わり様も凄いな。身動き出来ないように思いっきり足で踏みつけている。完全に失神しているのに」
「二重の意味での手のひら返しか。必殺の名に恥じぬ技よ」
周りの神官達の感心したような声が聞こえる。ちなみに「手のひら返し」なんて技ないからね、「小手返し」ならあるけど。その場の勢いってやつです。でもあれ?誰も倒れてる隊長さんとやらのの心配してませんよ。よっぽど人望無いんだなこの人。
「しかし、困ったことになった。これでは本気で拘束せねばなるまい」
え?
「娘よ、あのまま連行されていれば、隊長が何を言おうとも少々の注意で解放出来たのに、暴力を振るわれては庇うことは出来ぬぞ」
しまったぁぁぁ!対応を間違えたぁぁぁ!
でも、理解るかそんなもん。全部この隊長が悪い。しかし、困ったことになった。周囲の注目を集めすぎて大事になってしまった。
教会側もここまで注目を集めてしまっては、ただでは釈放してくれないだろう。けれど、こっちはそんな悪いことはしてないよ。ちょっと間違えて警報を鳴らしてしまっただけじゃないの。隊長を投げ飛ばしたのも、痴漢に襲われた乙女の一般的な生理的反応に過ぎないし(襲われたこと無いけど)、今現在腕を極めて足で踏んでいるのも、長年道場で叩き込まれた悲しい習性なのだ。相手が動けないようにしっかりと押さえないと、直ぐに抜けられて厳しい返し技をかけられ……
「落ち着いて、ゆっくりと人質から離れなさい。話を聞こう。要求は何だね」
神官の一人からなだめるような声が聞こえて、意識を戻すと、倒れてる隊長さんが泡を吹いていらっしゃる。あれ?力加減間違えたみたい。まあ、いいか。
こうなったら、強行突破するっきゃない!
「神官さん、パスッ」
神官の一人に隊長さんを思いきり投げ渡す。よしっ、これで相手が受け止めて動けなくなったスキに駆け抜けてやる。
「要らぬ!」
パスされた神官は、あっさりと裏拳を隊長さんの顔面にぶちかまし、近くの露店へと弾き飛ばす。ちぃぃっ、役に立たない。私のぱーふぇくつなぷらんがあの人望のない隊長のせいで台無しになってしまった。よっぽど恨まれてるなあの人。
ともあれ、神官その1に真正面から突っ込む形になってしまった私。相手が捕まえようとする両腕から身体全体を素早く小さく縮めてすり抜けて、右肩を相手のお腹に押し当てる。そこから全身のバネを使って大きく伸び上がり、下から振り上げた右腕で相手の右脇を、右肩と左掌底で相手を下から思いっきり押し上げれば「入り身投げ」の完成である。ポイントは相手の股の間に右足を突っ込み、押し上げる時に足を裏から引っ掻けること。かなり危ないから、絶対に真似しないよーに。
小柄な少女の私が成人男性の神官を吹き飛ばしたことに、周囲から歓声が上がる。
けれど、こっちの勢いも止まってしまい、そのスキを他二人の神官が見逃してくれるはずもなく……
「「聖縛の鎖よ」」
二人から放たれた光の鎖に絡み取られてしまった。
まずい、身動きが全く取れない。このまま神殿に連行されて拷問されてしまうのか?
て、いうかゲーム開始からそんなに経っていないのに、絶体絶命のピンチ多すぎませんか?そんなことを考えているうちに、吹き飛ばした神官も起き上がって来て、もう駄目だと諦めたその瞬間、
「ワーッハッハッハ!」
豪快な笑い声と共に、ソレは目の前の地面から現れたのだった。
・右手武器 木の棒(攻+1)→樫の樹の杖(攻+3)(防+1)(魔+1)
・左手武器 なし
・頭 花の髪飾り(精神+1)
・体 村娘の服(防+1)→冒険者の服(防+3)
・足 革の靴(+1)→冒険者の靴(+2)(早+1)
・装飾品1 ミサンガ(運+1)
・装飾品2 なし
樫の樹の杖は両手武器なので、左手に盾などは装備出来ない。両手武器の割には攻撃力は低いけど、防御力や魔力が上がるので別に構わない。どうせ、ナイフや剣なんかの金属武器は装備出来ないしね。個人的に夢の中でも刃物で斬ったりしたくないし──
花の髪飾りは精神力を上げてくれる防御力は無いけど、可愛いし序盤の内は問題ないだろう。
マールさんから頂いた村娘の服は大切に仕舞っておいて、後にスフォンの村に立ち寄った時にちゃんと返すことにする。代わりに冒険者の服と靴を装備しておく。
ミサンガは幸運が1上がる布装備だ。他にも魔力が上がる指輪や力が上がる首飾りが売っていたけど、金属装備なので泣く泣く諦める。ちなみに同じ装飾品は装備出来ないらしい。
よし、装備はこれでOK。次はいよいよ魔法を覚えよう。……といっても何処で何をすれば魔法を覚えられるのか全く分からない。折角〈地属性2〉なんてアビリティ手に入れたし早く覚えたいんだけど……まあ、探索していくのがRPGの醍醐味。手当たり次第に探って見よう。誰か親切な人が教えてくれないかなーなんて期待しながら、街を歩き回ってみる。
この街は領主の館を中心に貴族街、平民街と輪を描くように造られており、貴族街と平民街、それぞれの街の周りには頑丈な高い壁が張り巡らせている。ちょうど目玉焼きのような感じの街だね。それを四分割するように二本の大通りが東西南北を結んでいる。その大通りと黄身と白身──じゃなくて貴族街と平民街を分ける壁との交差点には大きな門が有り、それと連なるように神殿が建っている。東西南北に建てられたそれぞれの神殿がこの街を守る結界の重要な基点になっているんだとか。
その内の一つ、南の神殿の前に私は立っている。
隣に見える貴族街へ続く大門には衛兵が詰めていて、通行人を検閲している。平民街と表のフィールドを隔てる門はフリーパスだったのに──まあ、ゲームの仕様だろう。街に出入りする度に足止めされてたらストレス貯まるからね。
さて問題なのは、街を歩き回ってみたものの有益な情報が得られなかったことだ。魔法の情報も得られず、異端宣教師も見つからず、次に何をすれば良いのかも分からずじまいだった。気が付けば、平民街を一周して元の南の門に戻ってきてしまったのだ。
あと調べてないのは各神殿と貴族門位だろう。半吸血鬼としてはあまり神殿には近づきたくないが、他に行く場所もないし仕方がない。入って……
バチッ!と強い静電気が起きたような音と衝撃が私を襲う。無茶苦茶ビックリしたわ!神殿に入ろうとした瞬間思いっきり弾かれたもん。こんなのムリムリ、もう絶対神殿には近付かない。と固く決意して立ち去ろうとすると……
「そこの者!逃げるな!止まれい!」
鋭い怒鳴り声を上げながら、数人の神官が私を取り囲んだ。
……イベント起きちゃったよ。
「神殿に侵入しようとする邪悪なる者よ。何を企んでおる?引っ捕らえてくれるわ!」
「え、ええと、わたしゃ只の半吸血鬼でして、ちょっと結界に引っ掛かっただけなんですよ。お騒がせしてすいやせん」
相手の時代かかった物言いに、こっちもつい釣られてしまった。
「半吸血鬼だと?貴様どう見ても花人ではないか。怪しい奴め」
まあ、身体のいろんな所から蔓を生やしてるのは一見花人だけれど。
ん?待てよ。
「そうなんですよ!突然こんなのが身体から生えてきちゃって困ってるんですよ。藁にもすがる思いで神殿に相談してみようかなと思いまして」
よーし、辻褄は合ってる。実際には全然困ってないけど。このまま押し通してスキ見て逃げよう。
「この娘、確かに半吸血鬼と花人族の二つの属性を持っています。信じられません」
神官の一人がステータスプレートを見ながら周りに報告する。チッ、鑑定されたか。
「邪悪なる半吸血鬼が、善良な花人の能力を奪い取ったというのか。何と恐ろしい」
あれ?雲行きが怪しくなって来ましたよ。
「いえ、奪った訳じゃなくて、寄生されようとしたのを逆に吸収しちゃった感じなんですけど」
「見苦しい言い訳だな!」
出た。こういう時の定番、頭の固い無能上司!新しい事を受け入れられず、自分の価値観を部下に押し付けていくタイプだね、こりゃ。色々現実を思い出して腹が立ってきた。
「とにかく一緒に来てもらうぞ!じっくりと審問してくれるわ!」
そういえばこの神官、最初から高圧的なんだよねー。こっちはずっと下手に出てるのに……このまま大人しく神殿に連行されても、絶対に録な目に合わないので、ご希望に添えて邪悪なる半吸血鬼として対応しちゃおうかな。
乱暴に私の手首を掴み、神殿に連行しようとする無能上司神官の手を素早く掴み返す。合気道の心得の有る者の手首を握るなど、技を掛けてくれと言ってる様なもの!
相手の腕を捻り上げてから、手首を極めて思いっきり地面に叩き付ける。
「必殺、手のひら返し!女の子を無理矢理連れ込もうとするんじゃないわよ、このエロ神官!」
受け身も取れず無様に伸びている神官に向かって言い放ってやる。周囲の通行人から「おおー」とどよめきが起こる。
「うーむ、見事な手のひら返しだ。下手すると隊長の手首が折れていたぞ」
「ああ、技も凄いが、態度の変わり様も凄いな。身動き出来ないように思いっきり足で踏みつけている。完全に失神しているのに」
「二重の意味での手のひら返しか。必殺の名に恥じぬ技よ」
周りの神官達の感心したような声が聞こえる。ちなみに「手のひら返し」なんて技ないからね、「小手返し」ならあるけど。その場の勢いってやつです。でもあれ?誰も倒れてる隊長さんとやらのの心配してませんよ。よっぽど人望無いんだなこの人。
「しかし、困ったことになった。これでは本気で拘束せねばなるまい」
え?
「娘よ、あのまま連行されていれば、隊長が何を言おうとも少々の注意で解放出来たのに、暴力を振るわれては庇うことは出来ぬぞ」
しまったぁぁぁ!対応を間違えたぁぁぁ!
でも、理解るかそんなもん。全部この隊長が悪い。しかし、困ったことになった。周囲の注目を集めすぎて大事になってしまった。
教会側もここまで注目を集めてしまっては、ただでは釈放してくれないだろう。けれど、こっちはそんな悪いことはしてないよ。ちょっと間違えて警報を鳴らしてしまっただけじゃないの。隊長を投げ飛ばしたのも、痴漢に襲われた乙女の一般的な生理的反応に過ぎないし(襲われたこと無いけど)、今現在腕を極めて足で踏んでいるのも、長年道場で叩き込まれた悲しい習性なのだ。相手が動けないようにしっかりと押さえないと、直ぐに抜けられて厳しい返し技をかけられ……
「落ち着いて、ゆっくりと人質から離れなさい。話を聞こう。要求は何だね」
神官の一人からなだめるような声が聞こえて、意識を戻すと、倒れてる隊長さんが泡を吹いていらっしゃる。あれ?力加減間違えたみたい。まあ、いいか。
こうなったら、強行突破するっきゃない!
「神官さん、パスッ」
神官の一人に隊長さんを思いきり投げ渡す。よしっ、これで相手が受け止めて動けなくなったスキに駆け抜けてやる。
「要らぬ!」
パスされた神官は、あっさりと裏拳を隊長さんの顔面にぶちかまし、近くの露店へと弾き飛ばす。ちぃぃっ、役に立たない。私のぱーふぇくつなぷらんがあの人望のない隊長のせいで台無しになってしまった。よっぽど恨まれてるなあの人。
ともあれ、神官その1に真正面から突っ込む形になってしまった私。相手が捕まえようとする両腕から身体全体を素早く小さく縮めてすり抜けて、右肩を相手のお腹に押し当てる。そこから全身のバネを使って大きく伸び上がり、下から振り上げた右腕で相手の右脇を、右肩と左掌底で相手を下から思いっきり押し上げれば「入り身投げ」の完成である。ポイントは相手の股の間に右足を突っ込み、押し上げる時に足を裏から引っ掻けること。かなり危ないから、絶対に真似しないよーに。
小柄な少女の私が成人男性の神官を吹き飛ばしたことに、周囲から歓声が上がる。
けれど、こっちの勢いも止まってしまい、そのスキを他二人の神官が見逃してくれるはずもなく……
「「聖縛の鎖よ」」
二人から放たれた光の鎖に絡み取られてしまった。
まずい、身動きが全く取れない。このまま神殿に連行されて拷問されてしまうのか?
て、いうかゲーム開始からそんなに経っていないのに、絶体絶命のピンチ多すぎませんか?そんなことを考えているうちに、吹き飛ばした神官も起き上がって来て、もう駄目だと諦めたその瞬間、
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