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第十三夜 ウサギ橋とコウモリ部屋
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「その通路の先に最後の部屋が有るぞ。後少しだ頑張れ、ハッハッハ」
オショウの言う通り通路の先に扉が見える。見えるのだが……
「何でここだけ一本橋になってるのよ?」
そう、今までの洞窟から急に広々とした場所になり、そこには巨大な地底湖が広がっていたのだった。
私が今いる場所と最後の扉を繋ぐのは一本の細い石橋。慎重に進まなければ下の湖に落っこちてしまうだろう。
幸いにも、落ちても大丈夫な高さだが、そこから上がるには今いる場所に生えている蔦を伝って登ってくるしか無いようだ。
「うわー、罠の匂いがプンプンするわ」
確信を持って断言出来るが、あいにく進む以外に道はないので一歩づつ慎重に進んでいく。
三分の一程進んだ所で気配に気づいて右手の離れた壁面を見つめると……
なんと、壁に空いた横穴から一羽のウサギが顔を出したではないか。
「か、可愛い」
今までがゴブリンゾンビやコウモリ、キョンシーなどのホラー映画に出てくるモンスターから逃げながら進んできたのだ。思わずほっこりとして気が抜けても誰が私を責められようか。
そのウサギはピョコンと後ろ足で立ち上がり、前足でフカフカした自分のお腹をポンポンと叩く。ホワ~とその仕草に萌えていると、なんとお腹のポケットらしき所から可愛らしい仔ウサギが顔を出した。
「キャーッ」
可愛さ爆発!歓喜の悲鳴をあげて私は感激の泉に落ちていった。
そんな私に仔ウサギが手に持っていた木の実をポーンと投げてくる。
木の実は緩やかな放物線を描いて私の足元に落ち……
バンッ!
激しい閃光と破裂音を上げ、私の意識を一瞬奪ったのだった。
「キャーッ!」
木の実爆発!驚愕の悲鳴をあげて私は真下の泉に落ちていった。
バッシャーンとハデな水音が洞窟に響き渡る。
「今のはグレネの実だな。地面に落ちると強烈な閃光と破裂音で、近くの動物は気絶してしまう危険な木の実だ。上手く受け止めれば破裂せんから頑張れ。ハッハッハ」
泳いで戻って蔦を登る私にオショウがありがたいアドバイスをくれる。いい加減、笑うのを止めて欲しいのだが。
しかし、このシチュエーションは昔のチャレンジ型バラエティー番組を思い出させるね。楽しく観ていたが、自分が失敗するところを笑われると本当に腹が立つ。
だが、私も中学時代は何を隠そうバスケ部に入っていたのだ。仙様ファンとして流っ君派と競っていた青春時代は伊達ではない!
「さあ、行こうか」
彼の人の台詞を真似ながら、私は再び橋を渡り始めた。まずは落ち着いて一本ですよね。
再び橋を渡りウサギの横穴の前に辿り着く。もう油断はしない、そう決意して横穴を覗き込むとウサギの親子は目を回して仲良く気絶してました。
思わずバランスを崩して落ちそうになる私。
人のことおちょくっとんのか?と思いきや、進行方向にある洞窟の幾つもある横穴からそれぞれウサギが顔を出す。
六羽、いや仔ウサギも含めて十二羽のウサギが同時にスチャッとサングラスを装備、キュポッと耳栓を装着、タンタンッと後ろ足で地面を叩きクイクイッと前足を曲げてこちらを挑発。
そう、こう言っているのだ。
「ここを通りたけりゃ俺達のタマを受け止めな!何度でも叩き落としてやるぜ」と。
「……上等」
私は気合いを入れてウサギ達を睨み返すのだった。
攻防は熾烈を極めた。
カーブやフォーク等の変化球に始まり、左右から連続で放たれる球、唸りをあげて飛んでくる豪速球、消える魔球、最後には七色に輝きながら分裂して飛んでくるミラクルボールまで投げてきた。
何度も落ちた。何度も落とされた。だが、諦めずに一球ずつクリアし……
仔ウサギがお腹のポケットからグレネの実を取りだし親ウサギへと渡す。左顔面に大きな刀傷があり葉っぱをくわえた只ならぬ覇気を放つそのウサギが大きく飛び上がって豪快なフォームでそれを投げる。
来るッ!
唸りを上げて飛んでくるボール(木の実)がだんだんぶれて七つに分かれそれぞれが違う色の光を放ち、私を惑わせる。だが、いくら分かれて発光しようが本体は一つ!
今度こそ捕るッ!と気合いを入れてボールを捕りに行くが、その威力と回転に弾かれてしまいボールは足元へ……
ここまでは何度も繰り返しているのだ。
最初は光に目が眩み捕ることも出来ずに身体に当たって下に叩き落とされた。
目が慣れても今度は幻影のボールに惑わされ、掴み取れずに叩き落とされた。
何とかボールに触れるようになってきても、その威力と猛烈なスピンに負けて捕らえられず、足下に落としてやっぱり叩き落とされた。
だが、今回はさらにもう一手!
「グリンウイップ!」
スキル発動。緑の蔓は私のイメージ通りに網状に広がり地面に落ちる寸前の球に触れると、ギュルルルッとボールの回転で巻きつけられていく。
そしてボールは勢いよく蔓を登っていき、遂に私の手の中に収まったのだった。
「よっしゃぁぁぁ!」
高々とそれを掲げ上げ、勝利の歓声を上げる私。
どうよ!と思いながら何度も私を叩き落としてくれたウサギ達を見ると……
何ということでしょう!
仔ウサギちゃんが悔し涙を流しているではありませんか。
そして、サングラスを外した親ウサギさんが優しい目をしてポムポムと仔ウサギちゃんの頭を軽く叩いて慰めているだと?
さらに私を見てグッと前足を突き出して健闘を讃えてきたぁ!思わず私もそれにならって拳を突き出す。
ヤバイ、いろいろ感動して鼻がツーンとしてきた。涙は出てもいいけど鼻血は出ませんように。だって女の子だもん。
無言の友情がそこにあった。全力を出して闘い合った者だけが持てる奇妙な友情を私は感じた。そして私達は笑い合って振り返り、それぞれ進むべき方向に進んでその場を後にしたのだった。
「美しい友情じゃのう」
どこぞの野球バカ親父の様な濃い表情で、オショウがウンウンと呟くのであった。
あんた何もしとらんやんけ。
最後の扉をくぐるとそこは大空洞だった。
体育館位の大きさだろうか、天井は高く地面も平らで何もない。
つまり、この広い空間でなければ戦えないような敵が出てくるということ。
空洞の真ん中まで進むと、壁に取り付けられた燭台に次々と炎が灯っていく。
私を中心に円上に全ての燭台が点火し終わった瞬間、浮かび上がる影と共に突然プレッシャーが襲いかかって来る。
空気が重くなり、肌がザワつき、上空から大きな羽ばたきが聞こえてくる。
見上げると人の二倍はある大コウモリが降りて来ていた。
カースド・ヴァンパイア・ナイトバット
それがこれから私が戦うこのダンジョンのボスモンスター。
そいつはゆっくりと最奥部に降り立つと、私を鋭く睨む。そして大きく翼を広げて開戦の咆哮を上げるのだった。
大コウモリの攻撃は熾烈を極めた。
鉤爪付きの翼を大きく振り回す。
血を吸い取ろうと噛み付てくる。
大きく叫んで超音波攻撃。
この三つを繰り出してくる。
「ぬりかべ召喚!」
翼や噛み付き攻撃は何とか躱せるが、超音波は土壁を作って防ぐしかない。その壁もどんどんヒビが入って長くは持たない。
バコンと大きな音を立てて土壁が崩れ落ちる。
大コウモリが瓦礫に近づいて翼を振るうが、残念、すでに私は其処にはいない。
「〈双頭龍の六連牙〉!」
大きく迂回して大コウモリの背後に回り攻撃を叩き込む。狙うのは右脚。先ずは機動力を奪う!五、六発叩き込むと翼の回転攻撃がやって来るが、逸早くかわして翼を大きく振り回している大コウモリから距離をとる。
「ヤバっ、たいして効いてないんじゃない?」
ダンジョン内の通常モンスターよりも当然強いのだ。これはムリかなーと絶望してると、
「心配するな!嬢ちゃん」
オショウが遠く離れた場所で力強く声援を送ってくる。
「死ぬときは一緒だ。装備品全部取られてスッポンポンになるかもしれんが、拙僧は煩悩を克服しておる、安心せい。ハッハッハ」
「縁起でも無いこと言ってんじゃないわよ!クソ坊主!」
絶望なんてしてる場合じゃない。絶対に生きてこのダンジョンを出ないと、乙女の尊厳がヤバい事になる。
ひとしきり暴れまわった後、大コウモリは私をロックオンして突進してきた。
やるだけやってやる!
「〈足落とし〉!」
勢い良く突っ込んでくる、大コウモリの右脚を穴に落としてやる。
慌てて大コウモリが足を踏ん張ってバランスを取ろうとして、生まれる一瞬の危うい静止状態。
ここだっ!
「〈グリンウイップ〉&〈ローズウイップ〉!」
2本の鞭が大コウモリの首と左脚に巻き付いた!
「〈吸血〉&〈闘気法〉!」
2種類の力の増幅が私をさらなる高みへ押し上げる。
「ヤッ!」
首を引き落とし、左脚を払う様にそれぞれの鞭を動かす。
大コウモリの巨体が宙に浮き上がり……
「〈大地の牙〉!」
強く大地を踏み締め、石の牙を大地から突き出させる。そこに落下する大コウモリの背中。
ギャオオオン!
大コウモリの苦悶の叫びが、洞窟内に響き渡った!刺さった石牙を抜こうと暴れまわる。
コンボ完成!
〈絡み合う散連牙〉!
流石に、通常の三倍の吸血鬼パワーに〈吸血〉と〈闘気法〉でさらに攻撃力倍増!そして六連コンボでダメージ2.2倍になっているのだ。これで効いてくれなきゃウソである。
「これは見事だ。ハッハッハ」
オショウが思わず感嘆の声を上げたので、ガッツポーズで応える私。
あんな短い足で突進してきたら、ひっくり返してくれと言ってる様なもんである。
大コウモリは悔しさと怒りに満ちた咆哮をあげると、大きく風を巻き起こし上空へと飛び上がった。
序盤は終わり、ここからが本番といったところか。さあ、そこからどう攻めてくる?
私はてっきり急降下して体当たりをしてくるのかと予想していたが、大コウモリは大きく口を開くと鋭い叫び声を上げた。
その叫びは超音波となり、私のHPを徐々に削っていったのだった。
「木の刃スラッシュ!」
冗談じゃないっ、と唯一届きそうなスキルを使うが、奴の巻き起こす風に煽られて届かない。
どうする?炎や風のスキルがあれば奴に届くかもしれないが、生憎とそんな都合の良いものは無い。
……いや待って、もしかしたら?
一旦超音波攻撃が止まるが、大コウモリが降りてくる様子はない。
あのままの状態でこちらのHPを削るつもりか。そうはさせない!、と私はあるものを投げつける。
バンッ!
強烈な閃光と破裂音が大空洞に木霊する!
そう、私が投げたのはグレネの実。一つ手前の部屋で私を散々苦しめたあの木の実だ。
実は、あの一本橋でキャッチ出来たグレネの実は自動的にアイテムボックスに収納されていたのだ。
思い返してみれば、あそこだけ他とは違う設定だった。他はゾンビやコウモリの群れ、キョンシーなど、このダンジョンのボスと共通点は有るが、あのウサギ達には全く無かった。
だがあの一本橋がボス攻略のためのアイテムをゲットするためのボーナスステージだとしたら?あの最後の励ましがボスを倒せと言う無言のメッセージだとしたら?全てがしっくりするのだ。
まあ、あの消える魔球やミラクルボールは製作者の悪のりに違いない……
ズドォンッ!と地響きを立てて大コウモリが墜落する。
やはり強烈な光と音はコウモリにとって弱点だったようだ。頭に星が回っているエフェクトが発生している。
これはチャーンス!
「〈グリンウイップ〉!」「〈吸血〉!」「〈双頭龍の六連牙〉!」
オオッ、気絶してるせいか防御力が下がってダメージが通る通る。
〈闘気法〉でステータスが下がってしまう前に倒してしまわねば。
そんなふうに棒術を叩き込んでると……
〔棒術使いのレベルが上がりました〕
〔〈螺旋突き〉を獲得しました〕
やったね。新しい技を覚えたよ。
と、喜んだところで、大コウモリの頭の星が消え大きく暴れまくる。
咄嗟に回避して何とか逃れる私。
するとまた大コウモリはバッサバッサと上空に逃げようとするので、ペイッとグレネの実を投げつける。再び墜落する大コウモリ……以下略。
こうしてグレネの実が尽きるまで、私は大幅に大コウモリのHPを削りまくったのだった。
とうとうグレネの実が尽きてしまった。
だが、大コウモリはまだしぶとく生きている。もうかなりボロボロで、後一押しで倒せそうだが、最後の力を振り絞って飛んでいるといった感じだ。
大きく口を開けて超音波攻撃を放つ大コウモリ。
これまでよりもかなり強い!?
辺りの岩壁や床に亀裂が走る!ぬりかべで防いでもすぐに破壊され、私のHPも凄い勢いで減っていく。
これは不味い!
しかも今度の攻撃は時間が経っても止まらない。このままでは私の方が先にやられてしまう。
何とかして奴の攻撃を止めたいが、翼が巻き起こす風が強力でこっちの攻撃が届かないのは実証済みだ。
「嬢ちゃん!」
突然の呼びかけに振り向くと、オショウが拳を振り上げて地上に出てきている!
バカッ?アンタのステータスでこの攻撃に耐えられるはずないでしょ!
「飛っべええい!〈噴土の拳〉!」
気合いと共に拳を大地に打ちつけスキル発動!
私の足元の大地がせり上がり、大コウモリに向かって突き進む!
しかし、オショウも超音波攻撃を喰らってぶっ倒れる。
マズい!一撃で決めないとオショウが死ぬ!
私は突きの構えをとり、
「〈グリンウイップ〉……」
先ず、棒の先端にグリンウイップを円錐状に巻き付け、
「〈ローズウイップ〉」
その上からさらに棘の付いたローズウイップを巻き付け巨大なドリルを作る。
「〈闘気法〉!ハアアア!」
湧き上がるパワー!これが最後の力だと直感で分かる。これで決まらなければ、ステータスが大幅にダウンしてもう立つことも出来ない。
「〈螺旋突き〉&〈吸血〉ゥウ!」
コンボ完成!〈螺旋緑の一鬼(らせんりょくのひとつき)!〉
ギャルルルルッ!
イバラのドリルが大コウモリの胴に突き刺さる!
〈吸血〉の効果でドリルの回転がさらに強化されたのか、全く止まらずにグングン突き進んで行き、大コウモリの胴体を貫いた!
断末魔の叫び声を残して消滅する大コウモリ。
〔カースド・ヴァンパイア・バットを倒しました〕
〔戦闘経験値を獲得しました〕
〔力、体力、素早さが3上がりました〕
〔レベルが1上がりました〕
〔アビリティポイントを獲得しました]
よしっ!かなりギリギリの戦いだった。
HPも残り僅かでMPは0、そして〈闘気法〉と技の使いすぎの反動でステータスが激減という危険な状態である。
だけど、最後の予期せぬ連続コンボ発動は爽快で気持ち良かったよ!
[カースド・ヴァンパイア・バットの呪いが解けます]
[カースド・ヴァンパイア・バットは宵闇のマントに戻りました]
[美夜は宵闇のマントを手にいれた]
おおっ!ダンジョンのコアアイテムを手に入れたよ。早速どんなものか調べてみよう。
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宵闇のマント
〈防御力5〉
〈光耐性小〉
〈飛び道具無効小〉
〈闇の帳〉
〈滑空〉
吸血鬼が好んで纏うマント。
低確率で弓矢や光弾を払い落とすことも可能である。
一日に一度だけ大量のMPと引き換えに日光を遮る闇のオーラを六十秒発生させ主の本来の力を引き出す。
また大きく広がり、高い所から飛び降りてもゆっくりと降りることが出来る。
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ワンダホー!
つまりあれよ!月をバックに、高い所から優雅に飛び降りる吸血鬼アクションが出来るってことね。素晴らしいわ!
〈闇の帳〉は〈グリンウイップ〉での吸血が使えない場合の切り札になるしね。
空いている〈装飾品〉の所に装備すると、コウモリを型どったような黒く光沢のあるマントが背中を覆う。
吸血少女っぽくなったかな?
[ダンジョンが解放されます。プレイヤーはもといた場所に戻ります]
メッセージと共にダンジョンが崩れていく。
……ってちょっと待って、本当に大丈夫なのこれ?すっごく怖いんですけど。
そう思う私の意識はそこで途切れたのだった。
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美夜 レベル6
種族
〔半吸血鬼〕
称号
〔■■■の種子との共生者〕 〔棒術使い〕
〔体術使い〕
〔熟練の料理人〕
アビリティ
〈暗闇下ステータスアップ〉
〈暗闇下HP回復〉
〈大地属性〉
〈地形操作3〉
〈闇属性1 〉
〈魔性の魅了〉
〈植物操作5〉
〈陽光下ステータス小ダウン〉
〈陽光下HP半減、MP小回復〉
〈火属性大ダウン〉
〈光属性小ダウン〉
〈回復効果半減〉
〈教会利用不可〉
〈金属装備不可〉
〈棒攻撃力アップ〉
〈素手攻撃力アップ〉
〈調理許可証〉
〈幸腹〉
スキル
〔半吸血鬼2〕
〈吸血〉
〈夜目〉
〔棒術使い4 〕
〈双龍打ち〉
〈回し〉
〈螺旋突き〉
〔体術使い2〕
〈一本背負い〉
〔植物操作6〕
〈グリンウイップ〉
〈木の刃スラッシュ〉
〈リーフシールド〉
〈草薙ぎブレード〉
〈絆草膏〉
〈ローズウイップ〉
〔地形操作3〕
〈足落とし〉
〈大地の牙〉
〈ぬりかべ召喚〉
〔料理上手〕
〈加熱促進〉
〔料理人〕
〈毒性除去〉
〈栄養促進〉
〈食材の知識〉
〔熟練の料理人〕
〈精神負荷耐性〉
〈素材の声〉
[コンボ技]/
〈双連牙〉
〈グリンウイップ〉+〈吸血〉+〈足落とし〉+〈一本背負い〉+〈大地の牙〉
〈双頭龍の六連牙〉
〈闘気法〉+〈双龍打ち〉+〈双龍打ち〉+〈双龍打ち〉
〈双頭龍の旋風爪〉
〈闘気法〉+〈回し〉+〈回し〉+〈回し〉
〈双頭龍の旋風連牙爪〉
〈双頭龍の旋風爪〉+〈双頭龍の旋風爪〉
〈螺旋緑の一鬼(らせんりょくのひとつき)〉
〈グリンウイップ〉+〈ローズウイップ〉+〈闘気法〉+〈螺旋突き〉+〈吸血〉
(コンボが1つ繋がる毎に0.2 倍のダメージが追加されていきます)
〈HP〉28 /196
〈MP〉0 /110
〈力〉3 /15
〈素早さ〉1 /13
〈体力〉3 /18
〈技量〉10 /10
〈魔力〉11 /11
〈知力〉5/5
〈精神力〉9/9
〈魅力〉5/5
〈幸運〉3/3
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オショウの言う通り通路の先に扉が見える。見えるのだが……
「何でここだけ一本橋になってるのよ?」
そう、今までの洞窟から急に広々とした場所になり、そこには巨大な地底湖が広がっていたのだった。
私が今いる場所と最後の扉を繋ぐのは一本の細い石橋。慎重に進まなければ下の湖に落っこちてしまうだろう。
幸いにも、落ちても大丈夫な高さだが、そこから上がるには今いる場所に生えている蔦を伝って登ってくるしか無いようだ。
「うわー、罠の匂いがプンプンするわ」
確信を持って断言出来るが、あいにく進む以外に道はないので一歩づつ慎重に進んでいく。
三分の一程進んだ所で気配に気づいて右手の離れた壁面を見つめると……
なんと、壁に空いた横穴から一羽のウサギが顔を出したではないか。
「か、可愛い」
今までがゴブリンゾンビやコウモリ、キョンシーなどのホラー映画に出てくるモンスターから逃げながら進んできたのだ。思わずほっこりとして気が抜けても誰が私を責められようか。
そのウサギはピョコンと後ろ足で立ち上がり、前足でフカフカした自分のお腹をポンポンと叩く。ホワ~とその仕草に萌えていると、なんとお腹のポケットらしき所から可愛らしい仔ウサギが顔を出した。
「キャーッ」
可愛さ爆発!歓喜の悲鳴をあげて私は感激の泉に落ちていった。
そんな私に仔ウサギが手に持っていた木の実をポーンと投げてくる。
木の実は緩やかな放物線を描いて私の足元に落ち……
バンッ!
激しい閃光と破裂音を上げ、私の意識を一瞬奪ったのだった。
「キャーッ!」
木の実爆発!驚愕の悲鳴をあげて私は真下の泉に落ちていった。
バッシャーンとハデな水音が洞窟に響き渡る。
「今のはグレネの実だな。地面に落ちると強烈な閃光と破裂音で、近くの動物は気絶してしまう危険な木の実だ。上手く受け止めれば破裂せんから頑張れ。ハッハッハ」
泳いで戻って蔦を登る私にオショウがありがたいアドバイスをくれる。いい加減、笑うのを止めて欲しいのだが。
しかし、このシチュエーションは昔のチャレンジ型バラエティー番組を思い出させるね。楽しく観ていたが、自分が失敗するところを笑われると本当に腹が立つ。
だが、私も中学時代は何を隠そうバスケ部に入っていたのだ。仙様ファンとして流っ君派と競っていた青春時代は伊達ではない!
「さあ、行こうか」
彼の人の台詞を真似ながら、私は再び橋を渡り始めた。まずは落ち着いて一本ですよね。
再び橋を渡りウサギの横穴の前に辿り着く。もう油断はしない、そう決意して横穴を覗き込むとウサギの親子は目を回して仲良く気絶してました。
思わずバランスを崩して落ちそうになる私。
人のことおちょくっとんのか?と思いきや、進行方向にある洞窟の幾つもある横穴からそれぞれウサギが顔を出す。
六羽、いや仔ウサギも含めて十二羽のウサギが同時にスチャッとサングラスを装備、キュポッと耳栓を装着、タンタンッと後ろ足で地面を叩きクイクイッと前足を曲げてこちらを挑発。
そう、こう言っているのだ。
「ここを通りたけりゃ俺達のタマを受け止めな!何度でも叩き落としてやるぜ」と。
「……上等」
私は気合いを入れてウサギ達を睨み返すのだった。
攻防は熾烈を極めた。
カーブやフォーク等の変化球に始まり、左右から連続で放たれる球、唸りをあげて飛んでくる豪速球、消える魔球、最後には七色に輝きながら分裂して飛んでくるミラクルボールまで投げてきた。
何度も落ちた。何度も落とされた。だが、諦めずに一球ずつクリアし……
仔ウサギがお腹のポケットからグレネの実を取りだし親ウサギへと渡す。左顔面に大きな刀傷があり葉っぱをくわえた只ならぬ覇気を放つそのウサギが大きく飛び上がって豪快なフォームでそれを投げる。
来るッ!
唸りを上げて飛んでくるボール(木の実)がだんだんぶれて七つに分かれそれぞれが違う色の光を放ち、私を惑わせる。だが、いくら分かれて発光しようが本体は一つ!
今度こそ捕るッ!と気合いを入れてボールを捕りに行くが、その威力と回転に弾かれてしまいボールは足元へ……
ここまでは何度も繰り返しているのだ。
最初は光に目が眩み捕ることも出来ずに身体に当たって下に叩き落とされた。
目が慣れても今度は幻影のボールに惑わされ、掴み取れずに叩き落とされた。
何とかボールに触れるようになってきても、その威力と猛烈なスピンに負けて捕らえられず、足下に落としてやっぱり叩き落とされた。
だが、今回はさらにもう一手!
「グリンウイップ!」
スキル発動。緑の蔓は私のイメージ通りに網状に広がり地面に落ちる寸前の球に触れると、ギュルルルッとボールの回転で巻きつけられていく。
そしてボールは勢いよく蔓を登っていき、遂に私の手の中に収まったのだった。
「よっしゃぁぁぁ!」
高々とそれを掲げ上げ、勝利の歓声を上げる私。
どうよ!と思いながら何度も私を叩き落としてくれたウサギ達を見ると……
何ということでしょう!
仔ウサギちゃんが悔し涙を流しているではありませんか。
そして、サングラスを外した親ウサギさんが優しい目をしてポムポムと仔ウサギちゃんの頭を軽く叩いて慰めているだと?
さらに私を見てグッと前足を突き出して健闘を讃えてきたぁ!思わず私もそれにならって拳を突き出す。
ヤバイ、いろいろ感動して鼻がツーンとしてきた。涙は出てもいいけど鼻血は出ませんように。だって女の子だもん。
無言の友情がそこにあった。全力を出して闘い合った者だけが持てる奇妙な友情を私は感じた。そして私達は笑い合って振り返り、それぞれ進むべき方向に進んでその場を後にしたのだった。
「美しい友情じゃのう」
どこぞの野球バカ親父の様な濃い表情で、オショウがウンウンと呟くのであった。
あんた何もしとらんやんけ。
最後の扉をくぐるとそこは大空洞だった。
体育館位の大きさだろうか、天井は高く地面も平らで何もない。
つまり、この広い空間でなければ戦えないような敵が出てくるということ。
空洞の真ん中まで進むと、壁に取り付けられた燭台に次々と炎が灯っていく。
私を中心に円上に全ての燭台が点火し終わった瞬間、浮かび上がる影と共に突然プレッシャーが襲いかかって来る。
空気が重くなり、肌がザワつき、上空から大きな羽ばたきが聞こえてくる。
見上げると人の二倍はある大コウモリが降りて来ていた。
カースド・ヴァンパイア・ナイトバット
それがこれから私が戦うこのダンジョンのボスモンスター。
そいつはゆっくりと最奥部に降り立つと、私を鋭く睨む。そして大きく翼を広げて開戦の咆哮を上げるのだった。
大コウモリの攻撃は熾烈を極めた。
鉤爪付きの翼を大きく振り回す。
血を吸い取ろうと噛み付てくる。
大きく叫んで超音波攻撃。
この三つを繰り出してくる。
「ぬりかべ召喚!」
翼や噛み付き攻撃は何とか躱せるが、超音波は土壁を作って防ぐしかない。その壁もどんどんヒビが入って長くは持たない。
バコンと大きな音を立てて土壁が崩れ落ちる。
大コウモリが瓦礫に近づいて翼を振るうが、残念、すでに私は其処にはいない。
「〈双頭龍の六連牙〉!」
大きく迂回して大コウモリの背後に回り攻撃を叩き込む。狙うのは右脚。先ずは機動力を奪う!五、六発叩き込むと翼の回転攻撃がやって来るが、逸早くかわして翼を大きく振り回している大コウモリから距離をとる。
「ヤバっ、たいして効いてないんじゃない?」
ダンジョン内の通常モンスターよりも当然強いのだ。これはムリかなーと絶望してると、
「心配するな!嬢ちゃん」
オショウが遠く離れた場所で力強く声援を送ってくる。
「死ぬときは一緒だ。装備品全部取られてスッポンポンになるかもしれんが、拙僧は煩悩を克服しておる、安心せい。ハッハッハ」
「縁起でも無いこと言ってんじゃないわよ!クソ坊主!」
絶望なんてしてる場合じゃない。絶対に生きてこのダンジョンを出ないと、乙女の尊厳がヤバい事になる。
ひとしきり暴れまわった後、大コウモリは私をロックオンして突進してきた。
やるだけやってやる!
「〈足落とし〉!」
勢い良く突っ込んでくる、大コウモリの右脚を穴に落としてやる。
慌てて大コウモリが足を踏ん張ってバランスを取ろうとして、生まれる一瞬の危うい静止状態。
ここだっ!
「〈グリンウイップ〉&〈ローズウイップ〉!」
2本の鞭が大コウモリの首と左脚に巻き付いた!
「〈吸血〉&〈闘気法〉!」
2種類の力の増幅が私をさらなる高みへ押し上げる。
「ヤッ!」
首を引き落とし、左脚を払う様にそれぞれの鞭を動かす。
大コウモリの巨体が宙に浮き上がり……
「〈大地の牙〉!」
強く大地を踏み締め、石の牙を大地から突き出させる。そこに落下する大コウモリの背中。
ギャオオオン!
大コウモリの苦悶の叫びが、洞窟内に響き渡った!刺さった石牙を抜こうと暴れまわる。
コンボ完成!
〈絡み合う散連牙〉!
流石に、通常の三倍の吸血鬼パワーに〈吸血〉と〈闘気法〉でさらに攻撃力倍増!そして六連コンボでダメージ2.2倍になっているのだ。これで効いてくれなきゃウソである。
「これは見事だ。ハッハッハ」
オショウが思わず感嘆の声を上げたので、ガッツポーズで応える私。
あんな短い足で突進してきたら、ひっくり返してくれと言ってる様なもんである。
大コウモリは悔しさと怒りに満ちた咆哮をあげると、大きく風を巻き起こし上空へと飛び上がった。
序盤は終わり、ここからが本番といったところか。さあ、そこからどう攻めてくる?
私はてっきり急降下して体当たりをしてくるのかと予想していたが、大コウモリは大きく口を開くと鋭い叫び声を上げた。
その叫びは超音波となり、私のHPを徐々に削っていったのだった。
「木の刃スラッシュ!」
冗談じゃないっ、と唯一届きそうなスキルを使うが、奴の巻き起こす風に煽られて届かない。
どうする?炎や風のスキルがあれば奴に届くかもしれないが、生憎とそんな都合の良いものは無い。
……いや待って、もしかしたら?
一旦超音波攻撃が止まるが、大コウモリが降りてくる様子はない。
あのままの状態でこちらのHPを削るつもりか。そうはさせない!、と私はあるものを投げつける。
バンッ!
強烈な閃光と破裂音が大空洞に木霊する!
そう、私が投げたのはグレネの実。一つ手前の部屋で私を散々苦しめたあの木の実だ。
実は、あの一本橋でキャッチ出来たグレネの実は自動的にアイテムボックスに収納されていたのだ。
思い返してみれば、あそこだけ他とは違う設定だった。他はゾンビやコウモリの群れ、キョンシーなど、このダンジョンのボスと共通点は有るが、あのウサギ達には全く無かった。
だがあの一本橋がボス攻略のためのアイテムをゲットするためのボーナスステージだとしたら?あの最後の励ましがボスを倒せと言う無言のメッセージだとしたら?全てがしっくりするのだ。
まあ、あの消える魔球やミラクルボールは製作者の悪のりに違いない……
ズドォンッ!と地響きを立てて大コウモリが墜落する。
やはり強烈な光と音はコウモリにとって弱点だったようだ。頭に星が回っているエフェクトが発生している。
これはチャーンス!
「〈グリンウイップ〉!」「〈吸血〉!」「〈双頭龍の六連牙〉!」
オオッ、気絶してるせいか防御力が下がってダメージが通る通る。
〈闘気法〉でステータスが下がってしまう前に倒してしまわねば。
そんなふうに棒術を叩き込んでると……
〔棒術使いのレベルが上がりました〕
〔〈螺旋突き〉を獲得しました〕
やったね。新しい技を覚えたよ。
と、喜んだところで、大コウモリの頭の星が消え大きく暴れまくる。
咄嗟に回避して何とか逃れる私。
するとまた大コウモリはバッサバッサと上空に逃げようとするので、ペイッとグレネの実を投げつける。再び墜落する大コウモリ……以下略。
こうしてグレネの実が尽きるまで、私は大幅に大コウモリのHPを削りまくったのだった。
とうとうグレネの実が尽きてしまった。
だが、大コウモリはまだしぶとく生きている。もうかなりボロボロで、後一押しで倒せそうだが、最後の力を振り絞って飛んでいるといった感じだ。
大きく口を開けて超音波攻撃を放つ大コウモリ。
これまでよりもかなり強い!?
辺りの岩壁や床に亀裂が走る!ぬりかべで防いでもすぐに破壊され、私のHPも凄い勢いで減っていく。
これは不味い!
しかも今度の攻撃は時間が経っても止まらない。このままでは私の方が先にやられてしまう。
何とかして奴の攻撃を止めたいが、翼が巻き起こす風が強力でこっちの攻撃が届かないのは実証済みだ。
「嬢ちゃん!」
突然の呼びかけに振り向くと、オショウが拳を振り上げて地上に出てきている!
バカッ?アンタのステータスでこの攻撃に耐えられるはずないでしょ!
「飛っべええい!〈噴土の拳〉!」
気合いと共に拳を大地に打ちつけスキル発動!
私の足元の大地がせり上がり、大コウモリに向かって突き進む!
しかし、オショウも超音波攻撃を喰らってぶっ倒れる。
マズい!一撃で決めないとオショウが死ぬ!
私は突きの構えをとり、
「〈グリンウイップ〉……」
先ず、棒の先端にグリンウイップを円錐状に巻き付け、
「〈ローズウイップ〉」
その上からさらに棘の付いたローズウイップを巻き付け巨大なドリルを作る。
「〈闘気法〉!ハアアア!」
湧き上がるパワー!これが最後の力だと直感で分かる。これで決まらなければ、ステータスが大幅にダウンしてもう立つことも出来ない。
「〈螺旋突き〉&〈吸血〉ゥウ!」
コンボ完成!〈螺旋緑の一鬼(らせんりょくのひとつき)!〉
ギャルルルルッ!
イバラのドリルが大コウモリの胴に突き刺さる!
〈吸血〉の効果でドリルの回転がさらに強化されたのか、全く止まらずにグングン突き進んで行き、大コウモリの胴体を貫いた!
断末魔の叫び声を残して消滅する大コウモリ。
〔カースド・ヴァンパイア・バットを倒しました〕
〔戦闘経験値を獲得しました〕
〔力、体力、素早さが3上がりました〕
〔レベルが1上がりました〕
〔アビリティポイントを獲得しました]
よしっ!かなりギリギリの戦いだった。
HPも残り僅かでMPは0、そして〈闘気法〉と技の使いすぎの反動でステータスが激減という危険な状態である。
だけど、最後の予期せぬ連続コンボ発動は爽快で気持ち良かったよ!
[カースド・ヴァンパイア・バットの呪いが解けます]
[カースド・ヴァンパイア・バットは宵闇のマントに戻りました]
[美夜は宵闇のマントを手にいれた]
おおっ!ダンジョンのコアアイテムを手に入れたよ。早速どんなものか調べてみよう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
宵闇のマント
〈防御力5〉
〈光耐性小〉
〈飛び道具無効小〉
〈闇の帳〉
〈滑空〉
吸血鬼が好んで纏うマント。
低確率で弓矢や光弾を払い落とすことも可能である。
一日に一度だけ大量のMPと引き換えに日光を遮る闇のオーラを六十秒発生させ主の本来の力を引き出す。
また大きく広がり、高い所から飛び降りてもゆっくりと降りることが出来る。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ワンダホー!
つまりあれよ!月をバックに、高い所から優雅に飛び降りる吸血鬼アクションが出来るってことね。素晴らしいわ!
〈闇の帳〉は〈グリンウイップ〉での吸血が使えない場合の切り札になるしね。
空いている〈装飾品〉の所に装備すると、コウモリを型どったような黒く光沢のあるマントが背中を覆う。
吸血少女っぽくなったかな?
[ダンジョンが解放されます。プレイヤーはもといた場所に戻ります]
メッセージと共にダンジョンが崩れていく。
……ってちょっと待って、本当に大丈夫なのこれ?すっごく怖いんですけど。
そう思う私の意識はそこで途切れたのだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
美夜 レベル6
種族
〔半吸血鬼〕
称号
〔■■■の種子との共生者〕 〔棒術使い〕
〔体術使い〕
〔熟練の料理人〕
アビリティ
〈暗闇下ステータスアップ〉
〈暗闇下HP回復〉
〈大地属性〉
〈地形操作3〉
〈闇属性1 〉
〈魔性の魅了〉
〈植物操作5〉
〈陽光下ステータス小ダウン〉
〈陽光下HP半減、MP小回復〉
〈火属性大ダウン〉
〈光属性小ダウン〉
〈回復効果半減〉
〈教会利用不可〉
〈金属装備不可〉
〈棒攻撃力アップ〉
〈素手攻撃力アップ〉
〈調理許可証〉
〈幸腹〉
スキル
〔半吸血鬼2〕
〈吸血〉
〈夜目〉
〔棒術使い4 〕
〈双龍打ち〉
〈回し〉
〈螺旋突き〉
〔体術使い2〕
〈一本背負い〉
〔植物操作6〕
〈グリンウイップ〉
〈木の刃スラッシュ〉
〈リーフシールド〉
〈草薙ぎブレード〉
〈絆草膏〉
〈ローズウイップ〉
〔地形操作3〕
〈足落とし〉
〈大地の牙〉
〈ぬりかべ召喚〉
〔料理上手〕
〈加熱促進〉
〔料理人〕
〈毒性除去〉
〈栄養促進〉
〈食材の知識〉
〔熟練の料理人〕
〈精神負荷耐性〉
〈素材の声〉
[コンボ技]/
〈双連牙〉
〈グリンウイップ〉+〈吸血〉+〈足落とし〉+〈一本背負い〉+〈大地の牙〉
〈双頭龍の六連牙〉
〈闘気法〉+〈双龍打ち〉+〈双龍打ち〉+〈双龍打ち〉
〈双頭龍の旋風爪〉
〈闘気法〉+〈回し〉+〈回し〉+〈回し〉
〈双頭龍の旋風連牙爪〉
〈双頭龍の旋風爪〉+〈双頭龍の旋風爪〉
〈螺旋緑の一鬼(らせんりょくのひとつき)〉
〈グリンウイップ〉+〈ローズウイップ〉+〈闘気法〉+〈螺旋突き〉+〈吸血〉
(コンボが1つ繋がる毎に0.2 倍のダメージが追加されていきます)
〈HP〉28 /196
〈MP〉0 /110
〈力〉3 /15
〈素早さ〉1 /13
〈体力〉3 /18
〈技量〉10 /10
〈魔力〉11 /11
〈知力〉5/5
〈精神力〉9/9
〈魅力〉5/5
〈幸運〉3/3
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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