異世界召喚に巻き込まれたおばあちゃん

夏本ゆのす(香柚)

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2章 森に引きこもってもいいかしら?

12. 教会の子供たち 2

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 酸っぱい林檎を持ったままの二人を促して小屋に入ろうとすると、建物の奥から私より年のいった女性が出てきました。壁に手をつき今にも倒れそうでした。

「うちの子供たちが何かしたのでしょうか」

 おどおどとしています。まあ、保護している子供たちが何かをしてしまったのを察しているのでしょうね。顔色も悪く、足も悪そうで引きずっています。

「いえいえ、たいしたことでは無いのですよ。この子たちにあげた林檎が思ったより酸っぱいものでしたので申し訳ないと思って。市場で聞いたところ熱を通せば甘味が増すと言われたのでね。少しだけ手を加えるわねと子供たちに行ったところなんですよ」

 言い訳をとりあえずしてみます。この子たちは何も悪くないんですよと。
 やせ細って顔色も悪く今にも倒れそうな方に心配はかけたくありません。
 この顔色の悪さ、仕草は長い間ふせっておられたのでしょうか。服もよれよれです。
 周りを見回すと、雑草に覆われてはいますが元々は畑だったのではと思われる跡がちらほら……。ああ、動けない間に駄目になったのでしょうか。勿体ないわ……。
 臭いも酷いですし……。

 お節介でしょうが、袖振り合うもなんとやらです。
 何とかしましょう。今は暇なのですし、お金もほどほどには有りますもの。
 あと、魔法もね。ふふっ。

「最近、この街に来ましたの。コーユと申します。こちらで子供たちを保護してらっしゃるんですって? 少しばかり寄付をさせていただきたいわ。宜しくて?」

「寄付……ですか? ああ、私はソルトと申します。先代の教会の神父さんに頼まれてここで子供たちを見ています」

ソルトさんね。覚えたわ。
背は小さくやせ細っていらっしゃいます。物腰は柔らかいので以前はよい生活をされていたのではと思うのですが。色々事情がありそうです。でもそこは詮索してはいけませんよね。

「この林檎なのですが、少し料理をすれば美味しくなるのですって。あの……お身体が不自由そうなのでお手伝いをしてもいいかしら?」

 そういうとソルトさんは身を縮こまらせて言います。

「そんな……いけません。奥様のような方がこんなところに入ってはいけません」

 奥様……久しくそう呼ばれていませんねぇ。

「そんなのは気になりませんわ。ソルトさん? 体調もあまりよく無いのでは? 治療士さんのもとへは行ってらっしゃらないのですね」

 私は後ろに控えているイリスを見ました。

「イリス。私からの依頼よ。書面は後で出します。ソルトさんの治療をお願いね」

「コーユ様……分かりました。コーユ様は何もしないで……」

「ごめんね。そういう訳にはいかないわ。見てしまったのですもの」

「はぁ。もう。仕方ないです。でも治療が終わるまで待ってください。手伝いますから」

 ふふっ。

「料理は先にしてもいいかしら? あと、治療はここではまた悪くなっちゃいそうね。あちらの礼拝堂で出来ないか聞いてみるわ」

 イリスにそういうと礼拝堂に向かってさっさと歩き始めました。
 まずは場所をお借りいたしましょう。神様も別に駄目だとは言わないと思うのだけれども、ここを管理している方には了承を得ておきたいもの。
 後ろでイリスがソルトさんに何か言っているようです。説得はまかしたわよ。

「おばあさん、先生は怒られないよね?僕らが悪いんだ。先生はずっと寝てたから何も知らないんだ」
「ごめん。先生を捕まえないで。オレが勝手に取ったんだ。先生は何もしてないから……」

全く、この子たちは何を言っているのかしら、ねぇ。
そんな事は一言も言ってないでしょう。とは思ったものの反省を促すためにも黙っていました。二人はそんな私の後ろでずっと謝り続けています。でもソルトさんがとても大切なのはわかりました。
ふぅ。仕方ないわね。

「大丈夫よ。ソルトさんの病気を治すのに良い環境が欲しいので、礼拝所のかたに場所を借りに行くだけなの。あと料理をする場所も。」

「先生の病気が治るの?本当に?」

「まだ分からないわ。だからイリス、あの女性を先生につけているでしょ?あの子は治療の魔法が使えるの。でもあんな不衛生な所に居たら治ってもまたすぐに病気になってしまうわ。何とかしなきゃね」

 二人と話しながら礼拝所に向かいました。

 先程も来たのですがいつも通り昼間の礼拝所の扉は開いていました。
 さて、管理人さんを探しましょうね。

「ホルストさん? いらっしゃいますか? コーユです。頼みたいことが有るのですが」

中に向かって声をかけると、奥の方から足を引きずった管理人のホルストが出てきました。

「コーユ様。先ほどは寄付をありがとうございました。何か、ありましたか?」

不安そうに後ろの二人を見て言いました。

「ええ、裏の小屋の人はここの依頼を受けているのですよね。あれでは神様の保護を受けているとは思えませんの。ですので、もう少し寄付をしたいと思うのです」

寄付と言えばこの現状からは断る事なんてできないでしょ?

「ありがとうございます。裏は確かに先代の神父が依頼をしたのですが。今ではここの維持さえ難しいので」

「じいちゃん、オレがこの人の……」

 子供が話し始めようとしたので遮って。

「それは後で。先にソルトさんの事をお願いしましょう? ね」

小さい方の男の子がちょこんと頷き、大きい子が頭を膝につくぐらい提げました。

「寄付として、ここでソルトさんに魔法で治療することと、裏の小屋を修繕することを許可していただけますか? もちろん対価は私が払います。あと料理をする場所も貸してください。この子たちに林檎を料理してあげるって約束したのですわ」

 ビックリしたようなホルストはただ頷くだけでした。
 よし。これで許可も貰ったわ。出来るだけの事をしましょう。無理をしない程度に。

 ホルストから余所からきた客人のための寝所を借りました。ここでソルトさんに魔法をかけて貰う事にして。あ、先にクリーンの魔法もいるわね。
 子供たちやソルトさんにはイリスにお願いしましょう。私がすると大事になる可能性も有りますから。早く細かい事も自分で出来るようになりたいわね。

 えっと、手順的には……
・クリーンをかけて身ぎれいにしてからヒールをかける。
・料理を作って食べさせる。
・小屋を直す。
・畑を使えるようにする。
 ぐらいかしら。まあ、料理はバッグには先ほど買った食品がたんまり入っているから大丈夫でしょ。
 小屋を直すのと、畑を使えるようにするのは子供たちにも手伝って貰いましょう。

 自分たちで出来ることが有れば、少しは暮らしが楽になるはず。
 すぐには無理かもしれないけど、少しの間だけでも手を入れれば大丈夫と思いたいわ。
 あちらの世界でも同じだったもの。家と畑と気持ちの余裕が出来れば人間は生きていけるわ。


 まずは寄付のお金を渡しましょう。これで部屋をしばらく借りたことにすれば万が一何かの苦情がきても大丈夫。
 ホルストの掌に金貨を一枚置きました。
「これが部屋と台所をお借りする代金です。ああ、寄付と言っておきましょうね」

「は……い……」
 彼は固まったままです。

「ホルストさん? 部屋を貸してくださいな。どこならよろしいかしら」

 はっとしたように、頭をさげるとこちらですと案内をしてくれました。

「ねえ。あ、名前を聞いていなかったわ。なんておっしゃるのかしら?」

「あ、僕はセオルです」
「オレ……タッツウ」

 背の高い子がセオルで、小さい子がタッツウね。ええ、覚えましたわ。

「二人でソルトさんとイリスを、ここに呼んできてもらえる?」

 二人に声を掛けると頷いてすぐに駆けだしました。

 次にホルストにはここの厨房に案内をしてもらいました。元々、神を祀る教会であるために台所ではなく厨房といえるくらい大きなものでした。余所から人も来るためでしょうね。
 寝所もいくつかありましたもの。
 台所でも厨房ですることは同じだから大丈夫でしょう。

 ここも薄汚れていますのね。少しくらいのお掃除なら広いから私でも出来るでしょ。

 ふと、あの子たちの服が気になりました。かなりボロボロです。
 もうついでですもの。ええ。

ホルストに裏にいる子供の数をきくとちゃんと把握しているようで、あの二人以外には女の子がもう一人いるとの事でした。

 同じくらいだというので、彼の足が悪いのは分かっているけど子供たちでは無理だと思うので買い物に行ってもらいました。今の着ている服よりましな服を買ってきてもらうためです。もちろん下着もです。それぞれ2着づつ。これなら洗い替えも出来るでしょう。
 もう、やり過ぎだとは分かっているのですが、気になるものは仕方が有りません。
 お金はあるのですものね。

 ホルストにその分のお金を渡すと早速行ってもらいました。

 私はここを掃除しなくてはね。
 でもコンナ村の時のような大掛かりな事はしませんよ。ええ。風で掃き集めて、部屋の真ん中に出した水の塊を部屋の中でころころ転がしただけです。あとはもう一度風を起こして乾かすと。ほら綺麗になったでしょ?

 これなら衛生的にもいいはずよ。

 鍋に水を入れて沸かします。その間にマジックバッグからジャガイモやリンゴや蜂蜜、ミルクと……
 ポケットの中から茹でて味付けをしてから干した肉や、玉葱、人参などを出しました。

 肉は小さく刻んですぐに鍋にいれ、出汁代りにします。もちろん玉葱や人参も小さめにきりすぐに鍋に投入。時間が有りません。ジャガイモは薄くスライスしてなるべく溶けるように。
 具材が煮えたら味見をして。うん、塩を少しとミルクを足して。
 しばらく弱火で煮込みましょう。後はとろみがつけば出来上がり。

 リンゴはスライスして、小さな鍋に重なるように置いて蓋をして弱火で煮ましょう。水が出たら蜂蜜を入れて甘く煮詰めましょう。

 小麦粉は塩少々と蜂蜜を入れて、ミルクで練ってから平たい鍋で薄く焼きます。二十枚くらい焼けました。
 ご飯はこれでOKね。
 出来上がりました。イリスの方はどうかしら?と厨房をでようと振り返ると……。

 厨房のドアの周りに子供たちとホルストが……。

「もう少し煮込んでからよ。それから一緒に食べましょうね」

 三人は首を縦に何度もふっています。あとでよ?
 イリス達が気になるのでみんなで、寝所の方へ行きます。

 ……あと、まだみんな薄汚れたままです。食べる前に着替えさせましょう。クリーンをかけてから。


 コンコンコン。部屋をノックすると中から応えが有りました。
 中に入ってイリスにソルトの容態を聞くと、酷い病気では無いのだけれど体力がなくなっている事と、やせ細っているとの事。ヒールをかけて細かい傷や咳などの症状は取れたというので食事にすることに……
 イリスったらソルトにもクリーンをかけていませんでした。

「イリス、クリーンをかけてもらってもいい?」

 そういうと、何故か私が綺麗になりました……言葉が足りなかったようです。

「この女性と子供たちに、クリーンをかけて貰えるかしら?」

 あ、っと声を上げるとそこにいた女の子とソルトが綺麗になりました。

 私は後ろにいたホルストに女性分と女の子分の服を渡すように言ってから、イリスや男の子たちと部屋を出ました。すぐにホルストも部屋から出てきました。
 部屋を出てから男の子たちも綺麗にしてもらい、彼らにホルストから服を貰って着替えるようにいい、着替えたら厨房に来るように言いました。「ご飯にしましょうね」と。

 反応したのは……イリスが一番だったのですが……いつもちゃんと食べているはずなのに。食いしん坊ですわね。

 二人は固まっています。

「服を着替えてから、厨房にあるご飯を食べましょうね」
 そうはっきり伝えると、その場で服を着替え始めました……

 ええ、私がちゃんと場所を指定しなかったのが悪いのです……ごめんね。


 ソルトさんと女の子、ミクリンが部屋から出てくると皆で厨房に行きます。ソルトさんは男の子たちに支えられ、自分で歩いてきました。
 イリスに聞くと、治療する前はイリスが方を貸して歩いてきたと言います。小さなソルトさんの手は本当に背が高いイリスの肩に届いたのでしょうか?


 厨房の横には働く者たちが食べる部屋がありましたので、ホルストとソルトさんには先に席についてもらい残りの皆でテーブルの用意をしました。
 まずは二つの平たい皿に薄焼きのパンもどきを十枚ずつのせて皆で取り分けるように言います。
 後は人数分の木の椀にシチューをよそいます。

 パンに乗せるリンゴはどんと鍋のままテーブルの中央に置きました。大きめの木の匙を添えておきました。
 コップには水を入れて。
 ソルトさんのカップには白湯が入れて有ります。
 皆が席に着いたのを見て、私はいただきますをして食べ始めようとしました。
 みると、イリス以外は呆然として動いていません。

「こちらのスープは私の国のスープです。匙で掬って食べてくださいな。中には玉葱と人参、ジャガイモとコッコの肉ですよ。こちらのパンは薄いので手でちぎって食べてもいいですし、こちらの林檎の甘煮を乗せて食べても美味しいですよ。あ、ソルトさんは弱っていらっしゃるので、スープの部分をたくさん食べてくださいね。今度また作るので、今日はスープだけですよ」

 そう伝えると、みんながおずおずと食べ始めます。まず、スープを一掬い。口に含むとびっくりしたような顔をして。その後は無言でみんな食べています。
 何故か、イリスも同じように……

 あなたはいつも食べているでしょう?





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誤字、脱字はのちほど修正します。
あと、ルビうちも後程します。
とりあえず、出来た分だけ更新しました。
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