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番外編
おばあちゃんの携帯
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警察から返されたおばあちゃんの携帯は……
現場の惨状からすると意外なほど汚れていなくて。壊れてもいませんでした。
それは二つ折りの簡単ケータイといわれるもの。大きな代表ボタンといわれるものが3つ。ボタンの1は私に繋がる番号が記憶され、2は脩さん、3は掛かり付けの病院の番号だったはず。
「おばあちゃん…… もうかけてきて…… くれない……」
おばあちゃんはこれからよく短い電話を入れてくれた。『まだ、帰らんの?お夕飯はどうするん?』『ばあちゃんこれからお出掛けするから、鍵はかけとってね』『しーちゃん、ごめんね。病院がながびいとるけ、先食べとって』
二人暮らしということもあって、おばあちゃんはとても優しくて、厳しかった。
帰るのが遅くなれば、直ぐ電話をしてきた。友達と遊んでいる時は、それがイヤでサイレントにしていた……
メールがよく分からないって言って、伝言を細かく入れてくれてた。
もっと話せば良かったよ……
おばあちゃん…… さみしいよ……
声がききたいよ……
とぅるっとぅる~♪ とぅるっとぅる~♪
えっ?
トゥトゥー♪
『ただいま 電話に 出ることが できません ご用のある方は ピー という発信音のあと伝言をいれてくださるか また 後程 おかけ直しください ピーッ』
おばあちゃんの声だ……
『ピーッ こーちゃん、私。 また電話するー』
誰だろう……
知らない声だ……
あっ!
出ないと! おばあちゃんの事知らないんだ、きっと。
そう、思うんだけと……
私の身体は動かなかった……
知らない声を録音したおばあちゃんの携帯をじっと、見つめるだけで……
…… 動けなかった……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本編がちょっと纏まらないので、おばあちゃんの孫の番外編を書いてみました。
とても、短いですが。
現場の惨状からすると意外なほど汚れていなくて。壊れてもいませんでした。
それは二つ折りの簡単ケータイといわれるもの。大きな代表ボタンといわれるものが3つ。ボタンの1は私に繋がる番号が記憶され、2は脩さん、3は掛かり付けの病院の番号だったはず。
「おばあちゃん…… もうかけてきて…… くれない……」
おばあちゃんはこれからよく短い電話を入れてくれた。『まだ、帰らんの?お夕飯はどうするん?』『ばあちゃんこれからお出掛けするから、鍵はかけとってね』『しーちゃん、ごめんね。病院がながびいとるけ、先食べとって』
二人暮らしということもあって、おばあちゃんはとても優しくて、厳しかった。
帰るのが遅くなれば、直ぐ電話をしてきた。友達と遊んでいる時は、それがイヤでサイレントにしていた……
メールがよく分からないって言って、伝言を細かく入れてくれてた。
もっと話せば良かったよ……
おばあちゃん…… さみしいよ……
声がききたいよ……
とぅるっとぅる~♪ とぅるっとぅる~♪
えっ?
トゥトゥー♪
『ただいま 電話に 出ることが できません ご用のある方は ピー という発信音のあと伝言をいれてくださるか また 後程 おかけ直しください ピーッ』
おばあちゃんの声だ……
『ピーッ こーちゃん、私。 また電話するー』
誰だろう……
知らない声だ……
あっ!
出ないと! おばあちゃんの事知らないんだ、きっと。
そう、思うんだけと……
私の身体は動かなかった……
知らない声を録音したおばあちゃんの携帯をじっと、見つめるだけで……
…… 動けなかった……
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本編がちょっと纏まらないので、おばあちゃんの孫の番外編を書いてみました。
とても、短いですが。
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