愛する人と結婚して幸せになると思っていた

よしたけ たけこ

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番外編 sideエドワード

侯爵家のお人形さん

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僕の家には、人形の家がある。

僕が小さい頃から、近づいてはいけないと言われている別宅。

そこに人間によく似た人形が住んでいる事を、僕は知っている。

○○○

ダメだと言われたら、行ってみたくなる。

そういうものでしょ?

だから僕は、小さい頃にコッソリと行ってみたんだ。

そして僕は見た。とっても綺麗なひと。

でも、それは人間じゃ無かった。

冷たい目をした美しい人形だった。

まるで人間そっくりな人形が恐ろしくて、僕はそれ以来1度も近づかなかった。

○○○

だけど、僕が10歳になって、この家の養子になった時

人形の家にお義母さまが住んでいるって聞いて、本当にビックリした。

あの人形はお義母さまの人形なのかな?

気になったけど、誰にも聞けなかった。

だって、あの家に行ったって言ったら怒られるもんね。

だから、いつかお義母さまに会ったら、コッソリ聞いてみようと思った。

○○○

本格的に侯爵になるための勉強が始まって忙しくしていたら

ついに母さんが亡くなった。

母さんは前から病気で、ずっと具合が悪かった。

だから、いつかはって分かってたけど…

悲しくて悲しくて

僕は何日も何日も泣いた。

そして、やっと立ち直ってまた勉強の日々を過ごした。


○○○

それでもやっぱり寂しくて。

1度も会ったことのない、お義母さまに会いに行ってみることにした。

お義母さまは、体が弱くて別宅から出てこれないと聞いている。

母さんみたいに死んでしまう前に、どうしても会ってみたかったんだ。

○○○

コッソリ別宅にやって来た僕は、まずは庭にまわってみた。

コソコソしていたら、ふいに声をかけられた。

「あなたは誰?」

ビックリして転んでしまった僕の目の前には、あの人形がいた。

「あなたはエドワード様ですね。どうしてここにいらっしゃるのかしら?」

ビックリした!人形は僕を知ってるらしい!

「どうして僕を知ってるの!?」

「あなたが小さい頃に会ったことがあるからですよ。」

「え!そうなの!?」

「あなたは覚えていないでしょうね。それで、どうしてここにいらっしゃるの?何か用事があるのですか?」

「そうだった!僕のお義母さまにコッソリ会いに来たんだ!どこにいるか知ってる?」

「マリア様は、ここにはいらっしゃいませんよ。」

「違うよ!侯爵様の奥様に会いに来たんだよ!」

「私に会いに来たのですか。」

「えっ!!??」

僕は絶句した。まさか、この人形がお義母さま!?

「イヴ様。そろそろ中に戻られないと、身体が冷えてしまい…えっ!?エドワード様!?どうしてこちらに!?」

あ、まずい。バレた。
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