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第13話
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「・・・・・。」
「・・・・・。」
アーネスト様から「お茶を一緒に」と誘われ、日程を調整して今、温室でお茶をしている。
すでに2杯目のお茶なのだけれど、話が始まらない・・・。
え?本当にお茶を飲むだけなの?何か話があるのではないの?
アーネスト様の言う「お茶を一緒に」って、無言でお茶を飲むだけなの?
お会いしたのは、これで2回目だしさっぱり分からないわ。アーネスト様という方が。
メイドも執事も離れたところに控えているし・・・
どうしたらいいの?
「・・・・・あの。お久しぶりですね、アーネスト様。」
「・・・あぁ、そうだな。」
ちなみに、この会話2回目よ。
もう、どうしろっていうのよ・・・
「その・・・急にお茶に誘って驚かせたと思う。時間を作ってくれてありがとう。」
「とんでもありません。」
みたびの沈黙。
「・・・じつは、あなたにお礼の言葉を伝えたいと思っていたんだ。」
?お礼?何かあったかしら?
まさか、今さら結婚した事へのお礼?
「え・・・っと、何についてでしょうか?」
「安眠匂い袋を作ったのはあなただと聞いた。」
「あぁ。アーネスト様の手にも届いていたのですね。」
なるほどね。あれが回り回ってアーネスト様のもとにも届いていたのね。
「不眠が続いて、かなりまいっていたんだ。そんなときにリチャードが勧めてくれてね。使ってみたら、驚くほどよく眠れた上に疲れもとれてな。今では手放せなくなっている。」
「そうですか。それはよろしゅうございました。」
「それだけではないのだ。邸に飾ってある花もあなたが育てたものだと聞いた。いつからか私の部屋にも飾ってあって、とても気持ちが落ち着くんだ。それ以外にも・・・色々と君が作るものに助けられていたと知ったんだ。本当に感謝してもしきれない。」
あら、そうだったのね。色々・・・。そういえば、いつからかリチャードからのリクエストが増えたのは、もしかしてアーネスト様のためだったのかしら?
「とんでもありませんわ。私は花が大好きなので、温室を自由に使わせて頂いてこちらこそ感謝しておりますわ。」
にっこりと微笑んだのだけれど、アーネスト様とは目が合わない。
まあ、仕方がないのかしらね。アリス様の代わりに妻の座に座る私の顔など、見たくないのかもしれないわね。
「旦那様、そろそろお時間が・・・。」
リチャードがやってきた。助かったわ。これで解放されるのね。
「あぁ。それでは、時間を取ってもらって悪かった。失礼する。」
「いいえ、アーネスト様とお話できて良かったですわ。お体には気をつけてくださいね。」
「・・・あぁ。あなたも。」
○○○
「はぁ~~~~。」
「エレン様、大丈夫ですか?お疲れのようですね?」
そりゃあ疲れますよ。
なんたって、挙式の日以来お会いしてなかったのよ?
人生でアーネスト様とお会いしたのは、これで2回目なのよ?
ほぼ初対面で、あんなに無言の時間が長いなんて・・・
「本当に疲れたわ。・・・それにしても、アーネスト様ってあんな感じの方だったかしら?もっと堂々としている方だと思っていたわ。」
「そうですね・・・。旦那様は普段あまり邸にいらっしゃらないので、私もあまり詳しくは存じませんが・・・。」
アンも苦笑している。
本当になんだったのかしら。
でもま、これからはまたお会いする事もないでしょうしね。
気にしないようにしましょう。
「・・・・・。」
アーネスト様から「お茶を一緒に」と誘われ、日程を調整して今、温室でお茶をしている。
すでに2杯目のお茶なのだけれど、話が始まらない・・・。
え?本当にお茶を飲むだけなの?何か話があるのではないの?
アーネスト様の言う「お茶を一緒に」って、無言でお茶を飲むだけなの?
お会いしたのは、これで2回目だしさっぱり分からないわ。アーネスト様という方が。
メイドも執事も離れたところに控えているし・・・
どうしたらいいの?
「・・・・・あの。お久しぶりですね、アーネスト様。」
「・・・あぁ、そうだな。」
ちなみに、この会話2回目よ。
もう、どうしろっていうのよ・・・
「その・・・急にお茶に誘って驚かせたと思う。時間を作ってくれてありがとう。」
「とんでもありません。」
みたびの沈黙。
「・・・じつは、あなたにお礼の言葉を伝えたいと思っていたんだ。」
?お礼?何かあったかしら?
まさか、今さら結婚した事へのお礼?
「え・・・っと、何についてでしょうか?」
「安眠匂い袋を作ったのはあなただと聞いた。」
「あぁ。アーネスト様の手にも届いていたのですね。」
なるほどね。あれが回り回ってアーネスト様のもとにも届いていたのね。
「不眠が続いて、かなりまいっていたんだ。そんなときにリチャードが勧めてくれてね。使ってみたら、驚くほどよく眠れた上に疲れもとれてな。今では手放せなくなっている。」
「そうですか。それはよろしゅうございました。」
「それだけではないのだ。邸に飾ってある花もあなたが育てたものだと聞いた。いつからか私の部屋にも飾ってあって、とても気持ちが落ち着くんだ。それ以外にも・・・色々と君が作るものに助けられていたと知ったんだ。本当に感謝してもしきれない。」
あら、そうだったのね。色々・・・。そういえば、いつからかリチャードからのリクエストが増えたのは、もしかしてアーネスト様のためだったのかしら?
「とんでもありませんわ。私は花が大好きなので、温室を自由に使わせて頂いてこちらこそ感謝しておりますわ。」
にっこりと微笑んだのだけれど、アーネスト様とは目が合わない。
まあ、仕方がないのかしらね。アリス様の代わりに妻の座に座る私の顔など、見たくないのかもしれないわね。
「旦那様、そろそろお時間が・・・。」
リチャードがやってきた。助かったわ。これで解放されるのね。
「あぁ。それでは、時間を取ってもらって悪かった。失礼する。」
「いいえ、アーネスト様とお話できて良かったですわ。お体には気をつけてくださいね。」
「・・・あぁ。あなたも。」
○○○
「はぁ~~~~。」
「エレン様、大丈夫ですか?お疲れのようですね?」
そりゃあ疲れますよ。
なんたって、挙式の日以来お会いしてなかったのよ?
人生でアーネスト様とお会いしたのは、これで2回目なのよ?
ほぼ初対面で、あんなに無言の時間が長いなんて・・・
「本当に疲れたわ。・・・それにしても、アーネスト様ってあんな感じの方だったかしら?もっと堂々としている方だと思っていたわ。」
「そうですね・・・。旦那様は普段あまり邸にいらっしゃらないので、私もあまり詳しくは存じませんが・・・。」
アンも苦笑している。
本当になんだったのかしら。
でもま、これからはまたお会いする事もないでしょうしね。
気にしないようにしましょう。
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