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1巻
1-3
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†
樹はグリフォンに乗って夜通し空を飛んだ。
道案内はフクロウのアウルがしてくれる。
朝日が射してきた頃、ようやく樹たちは目的地の杏の里に辿り着いた。
「どこが、アストラルから近い、だよ……」
『思ったより遠かったのう。ふぉっふぉっふぉ』
考えていた以上に時間が掛かってしまった。
近くなら、夜の間に行って帰って来ることができたのに。
今頃、保険で置いていった置き手紙を神官トーラが目にしていることだろう。
彼に日本語が読めるだろうか。いや、読める訳がない。
「人間、諦めが肝心だよな」
『イツキや。それは諦めではなく開き直りでは』
心の声を読み取ったように、律儀に突っ込んでくれるフクロウを樹は無視した。
空中を飛ぶグリフォンの背から、陽光に照らされた山野を見下ろす。
人里から少し離れつつあるようで、森の割合が多くなって、民家がまばらになってきた。
グリフォンは人が住む場所を通り過ぎて山の上へ上昇する。
眼下に茶色く枯れた木々が見えた。
『……間に合わんかったか』
フクロウのアウルが深刻そうに呟く。
アウルの指示で、グリフォンは尾根の上に着地した。
樹はグリフォンの背から飛び降りた。
「とりあえず、お前は戻れよ」
くーん。
グリフォンは首を傾げて鳴いたが、樹が首筋を叩いて空を指すと、意図を察したようだ。
元いた場所へ、空を飛んで帰っていった。
樹はフクロウを肩に乗せて、山の尾根を歩き出す。
「山の上にしては、空気が悪いな」
『……』
冷たく澄んだ空気に、酸っぱいような腐臭が混じっていて、樹は鼻を押さえる。
辺りの草や木は茶色く枯れてしなだれている。
アウルの指示する方向へ歩くと、ひと際大きな木が見えてきた。
しだれ桜のような風体のその木も、周囲と同じく枯れ果てている。
その木の根元に、数メートル近くある灰色の獣がうずくまっていた。四本の短い脚に長い胴を持った毛の長い獣だ。あまりに大きいので一目で分からなかったが、近付いてみるとそれはイタチのような生き物だった。
『クレパスや。わしじゃ、分かるか』
ヴヴヴ……。
フクロウが話しかけるが、返ってきたのは獣の唸り声のみ。
大イタチは赤く濁った瞳を樹たちに向ける。
『もはや言葉も失ってしもうたか……』
悲しそうに言うアウル。
樹は大イタチが敵意を持って睨んできているのを見て、数歩後ずさった。
「こいつ、大丈夫なのか。目がイっちゃってるけど」
『大丈夫ではない』
「おいおい!」
大イタチは大きく唸り声をあげると、樹に向かって飛びかかってくる。
慌てて樹は走り出し、間一髪で大イタチの攻撃を回避した。
『イツキや、逃げるのじゃ』
「僕らは何しに来たんだ!?」
枯れた木々の間をジグザグに走る。
こうなるとグリフォンを先に帰してしまったことが悔やまれる。
グリフォンがいれば空を飛んで逃げられたのに。
すばしこい大イタチは吠えながら樹たちを追跡してくる。
「わっ」
焦った樹は木の根につまずいて転んだ。
追ってきた大イタチが目前に迫っている。
シャアッ!
吠えた大イタチの鼻先に、丸いボールのような物体がぶつかった。
茶色い羽毛の塊が撥ね返されて地面に転がる。砂埃と羽毛が飛び散った。
「アウル!?」
飛べないフクロウは、ジャンプして大イタチに体当たりしたのだ。
大イタチは目に羽毛が入ったのか、動きを止めて前脚で顔をこすっている。
樹は敵の前だということも忘れ、慌てて地面に転がるフクロウの前に膝をついた。
イタチの鋭い爪が触れたからか、フクロウの茶色い羽毛は無残に散り、赤い血が胸元に滲んでいた。
アウルは愕然とする樹の顔を見上げると、金色の瞳を開いて、閉じた。
『……イツキ。お前の精霊武器を……』
「精霊武器?」
呆然と聞き返すが、フクロウはその言葉を最後に動かなくなった。
その姿を見た樹の胸に正体不明の感情が溢れ出す。
魂の奥底から、忘却の淵の底から、記憶の泡が意識の表面へと上昇する。
精霊武器。
アウルの言葉の意味するところを、樹は知らないが、魂のどこかで理解していた。
ゆらりと立ち上がって呟く。
「……世界樹よ、僕に力を」
無意識に口から出た言葉は、自分自身が知らないものだった。
祈りの言葉はすぐに世界に受理される。
樹の前に緑色の光が集まり、一振りの剣の姿を形作る。優美な装飾が施されたシンプルな長剣だ。
銀色の刃は透き通って内側から溢れるように虹色に輝いた。
樹は腕を伸ばして片手で剣の柄を握る。剣は重くも軽くもなく不思議と手になじんだ。
大イタチの姿を見ながら、樹はふと思いついて眼鏡を外して懐にしまった。
これから立ち回りをするのに邪魔だと思ったのだ。
それに、何故か眼鏡が無い方がよく見える気がした。
剣を身体の中心に据える樹は、本人も知らぬ内に、眼鏡を外した両目の色が変化していく。
鮮やかな新緑の色、透き通る翠玉の色へと。
04 約束の続き
剣を構えた樹の両眼が碧に染まる。
眼鏡を外した樹だが、世界がぼやけることなくはっきり見えることに内心驚いていた。
この時の樹は知らないのだが、今使っているのは精霊演武の技、下級第一種の霊視だ。精霊の力を借りて肉眼で確認できない、霊的な現象を視る技である。
通常は、精霊から力を借りる方法を修業して会得するのだが、樹は息をするより自然に霊視を使っていた。
枯れた木々の間で仁王立ちになる大イタチ。
その大イタチを取り巻く黒い線が見える。まるで操り人形を吊る糸のように、黒い糸が大イタチにまとわりついている。
あれを切ればいい。
そう悟った樹は剣を手に駆け出した。
襲って来る大イタチの動きは無視して、大イタチに絡みつく糸を手にした剣で断ち切る。
キシャアアァ……!
樹に爪を落とす間際で、大イタチは唸り声を上げて身体をくねらせた。
黒い糸がはらりと大地に落ちて消える。
その効果を確認せずに、樹は目に映る黒い糸を次々と切り続ける。
大イタチに絡んだ糸の過半数がちぎれて消える。糸から解放された大イタチは、痙攣して大地に崩れ落ちた。地面に伸びたイタチはサイズが縮んで小さくなる。
今まで空間を占拠していた大イタチがいなくなって、見晴らしがよくなった。
障害物が消えて、奥のひと際大きいしだれ桜のような樹木が露わになる。
樹は翠眼を細めてその木を見た。
木に黒いコブのようなキノコが生えていて、黒い糸はそこから伸びている。鼻をつく腐臭はコブから漂ってきていた。
気持ちが悪い。
無意識に顔をしかめると、樹はその木に無造作に歩み寄った。
心臓のように脈打つ黒いコブに剣を突き刺す。
「消えろっ」
一声叫んで剣を握る手に力を込める。
コブに突き刺さった剣が、七色の光を放った。
光に焼かれて、黒いコブが白い煙を上げて小さくなる。空気に溶けるように黒い糸が消えた。黒いコブはみるみる内に爪の先サイズまで縮小して燃え尽きる。それと同時に、空気に混じっていた腐臭が消え失せた。
樹は剣を引き抜く。
不思議なことに、突き刺したはずの木の幹には傷ひとつない。
用を終えた剣は樹の手の中で虹色の光の粒になって、空中に溶け消える。
戦いは終わった。
樹は振り返って、フクロウの倒れている場所に戻った。
ぐったりと動かないフクロウを抱き上げる。
だらりと翼を垂らした鳥は腕に収まりきらず、手のひらから羽毛がこぼれ落ちた。
サイズが大きい割に腕にかかる負担は軽い。
動かないアウルの身体からは生命の熱が感じられず、手のひらには冷たい体温が伝わってきた。
「死んでる……?」
前屈みにフクロウをぎゅっと抱え込む。
イタチの一撃は致命傷だったのか。
呆然とする彼の翠眼から透明な滴が頬を伝う。
「僕は何で」
異世界の、人間でもない、ちょっと出会っただけの鳥が死のうと、どうでもいいじゃないか。
だけど、ああ。
何故こんなに悲しいと思うのか。
茶色い羽毛の上に、ぽとりと水滴が落ちた。
樹の足元から、緩やかに暖かい風が湧き起こる。
光の粒が周囲の空中に発生する。
微細に煌めく光の粒は、樹の背中に集まって翅のかたちを形成した。
右に四枚。
左に四枚。
合計八枚の翅。
光の粒が風に乗って舞い踊る。
世界樹に選ばれし魂、生命を司る最高位の精霊が、今、この世界に戻って来た。
樹の足元から緑が広がっていく。
生命の緑色が枯れた木々を染めていき、木々は息を吹き返した。
草木が上に向かって伸び、しぼんでいた木の幹や枝に水分が行き渡る。木の枝に、丸い芽と共につぼみが膨らんだ。急速に時間を早送りするように、見る間につぼみは綻んで、薄いピンク色の花が咲く。
ここは杏の里。
果実樹の花は甘い香りを放ちながら、次々と満開になった。
山の上は花霞となる。
満開の花の間を暖かい風が吹き抜ける。その風が、樹の腕の中のフクロウを撫でた。
茶色い羽毛が膨らむ。いつの間にか、フクロウの傷は癒えていた。
フクロウは身じろぎして金色の瞳を開ける。
『イツキ……』
「おはよう、アウル」
人間に切られた風切り羽も再生したらしい。
フクロウは翼を広げると、樹の腕の中から飛び上がる。
『これは……!?』
アウルは一気に花景色となった山の風景と、八枚の光の翅を背負った樹の姿に驚愕した。
樹は微笑んで言う。
「思い出したんだ。花見の約束をしてたよな、アウル。少し遅れたけど、これでいいかな」
あの時は花見ができなかったけど。
そう呟くとフクロウは樹の肩にとまって、感極まったように嘴をカチカチ鳴らした。
『いや……いや……充分じゃよ』
一人と一羽はしばらく、言葉もなくただ満開の花景色を眺めた。
†
モンスターと戦闘していた結菜は、事態の変化に唖然とした。
いきなり暖かい風が吹いたかと思うと、山の頂上から緑が広がっていき、枯れた木々が生き返って花が咲き出したのだ。カマキリのモンスターたちは見る間にサイズが縮んで、普通の手のひら大のカマキリになってしまった。
もはや戦闘する意味はない。
武器を収めた結菜と智輝は、顔を見合わせた。
「いったい何が起こったんだ」
『……山の天辺で強い精霊の気配を感じるわ。これは……私以上の位階の精霊、最高位の精霊の力よ』
「何!?」
紅い髪の少女の姿をした火の上位精霊ルージュは、山を見上げながら勇者に説明する。
『最高位の精霊が降りて、直接歪みの原因を正したようね。もうこの山に危険はないわ』
「えー、俺たち何しにここに来たんだ」
智輝は山を見上げて愚痴った。
一方の結菜は、咲き誇る花々を見て「平和でいいじゃない」と微笑む。
二人は念のため山に登って周囲を確認したが、歪みを正したという精霊の姿は無かった。どうやら既に去った後らしい。花吹雪に吹かれながら、勇者二人は無事に下山した。
状況を報告しようと勇者二人は、杏の里の村長の家に寄り、そこでまたびっくりする羽目になった。
「い、樹、何でここに!?」
「結菜、智輝。待ちくたびれたぞ、もぐもぐ」
アストラルの神殿に置いてきた友人は何故か、村長の家で二人を待っていた。
しかも茶と団子を振舞われて、すっかり我が物顔で居座っている。
実は精霊の力を使って先に下山した樹は「あー疲れた。この僕が花咲かじいさんの真似事をして里を救ってやったのだから、この里の村長は僕を歓待してしかるべきだろう」という謎の理屈をこねて村長の家を訪ねた。
ちょうど里の人々は、急に咲いた花に戸惑っていたところだった。
人々は急な異変を怪しみつつも、空気も清浄になっているし、病人も同時に回復したし、勇者様が解決してくれたのだろうと、ひとまず喜ぶことにした。
そのような訳で、村長は勇者の友人だという樹を無下にできず、茶と茶菓子を出したのである。
「勇者様、この度は誠にありがとうございます!」
「へ!?」
「凄いな智輝、山を元に戻したんだって? さすが勇者だ!」
感謝感激の村長に便乗して、樹も煽るように言葉を重ねる。
すっかり勇者が解決した空気になってしまって、否定しようにもできない状況であった。
結菜と智輝は引きつった顔で「い、いえ」と口ごもる。
「お疲れでしょう。どうぞゆっくりしていってください」
村長はにこにこ笑顔で夕食と宿泊を勧めてくる。
自分たちが解決した訳ではないのにもてなしを受けるとは、と二人は罪悪感を覚えたが、樹が「ありがとうございます!」と嬉しそうに言ったので、村長の家に泊まることになってしまった。
冷静に見れば勇者の顔は引きつっていて違和感があるのだが、花吹雪に浮かれる里の人々と村長はまったく気付かなかった。
客間に通されて村長が去った後、結菜は前のめりになって樹に聞く。
「樹君、どうしてここにいるの?」
「神殿にいると暇だったんで、グリフォンを借りて追いかけてきた」
「待ってろって言っただろうが!」
勝手なことをした樹に、智輝は憤りを感じて声を荒らげる。
それに対して樹はしごく冷静に返答した。
「いじめられたんだ」
「え?」
「神官たちは、僕が神殿にいない方がいいと考えているらしい」
憂いを帯びた眼差しで窓の外を見て黄昏る樹。
単純な智輝はころっと騙された。
「そうか、置いていって悪かったな」
実際は、いじめの事実などまったく無いのだが、それを立証するのは困難である。残念なことに、ここには当事者の片方である神官たちはいなかった。しかし、もしいたとしても、樹が「いじめられた」と言い張れば通ってしまうだろう。
窓の方を向く樹が、眼鏡を光らせて腹黒い笑みを浮かべていることに、誰も気付かなかった。
「分かった。これからは一緒に行こう」
「事件は解決しただろう。神殿に戻らないのか」
「うーん」
異世界と地球を行き来するための召喚陣が再使用できるようになるまで、まだ半月はかかる。その間どうするのかと問うと、結菜が答える。
「他にも同じような事件が起きてるらしいの。原因は世界樹に異変が起きてるからだって。私たち、世界樹の様子を見に行こうって話してたの」
「世界樹……」
「この世界のどこかにある、凄く大きな木よ」
うつむいた樹は「好都合だな」と呟いたが、その声は小さく誰にも届かなかった。
智輝は樹の肩を抱いて宣言する。
「よしっ、一緒に世界を救う冒険の旅に出ようぜ。大丈夫! 樹は俺たちが守るから」
「勇者に守られるなら心強いな」
「だろ?」
こうして、勇者二名と一般人一名による世界を救う旅が始まった。
第二章 精霊との絆
01 お喚びですか親分
さて、世界樹に向かって旅をすることに決めた勇者一行。
彼等には問題が二つあった。
一つ目は、世界樹の場所が分からないということ。
二つ目は、勇者一行に若干一名の一般人が混じっていること。
一つ目の問題点については、世界樹に詳しいエルフの住む森へ行って、情報を収集することにした。
二つ目の問題点については、当の一般人(を装った)の樹から提案があった。
「僕に精霊演武を教えてくれ。せめて足手まといにならないようにしたい」
そう言う樹に、結菜と智輝は顔を見合わせた。
「精霊と契約してないと、精霊演武は使えないぞ」
智輝は頭を掻いて困り顔で答える。
「樹君、まずは精霊の契約からね」
そう結菜が続けた。
「いや。僕は既に契約精霊を見つけた」
「「え!?」」
眼鏡を押し上げて平然と言う樹に、結菜と智輝は驚愕した。いつの間に精霊と仲良くなったのだろうか。
「来い、クレパス!」
樹が喚ぶと肩の上辺りの空間に光がはじけ、白いイタチが姿を現した。
オコジョにも似た、長くしなやかな胴体に丸い耳を持った獣だ。精霊の証である背中の翅は二枚。下位精霊らしい。
喚ばれた精霊は空中で直立すると、短い前脚を上げてビシッと敬礼した。
『お喚びですか、親分!』
「親分って呼ぶなって言っただろうがっ」
空中でふよふよ浮くイタチを、樹は無造作にはたき落とす。
ペショッとイタチは地面に落ちてつぶれた。
「すまない。躾がなっていなかったようだ……」
「いや、躾っていうか……親分?」
智輝は目の前で繰り広げられた漫才じみたやり取りに絶句する。
彼の突っ込みを無視して、樹は淡々と言った。
「これで条件は満たしているだろう。精霊演武を教えてくれ」
樹はグリフォンに乗って夜通し空を飛んだ。
道案内はフクロウのアウルがしてくれる。
朝日が射してきた頃、ようやく樹たちは目的地の杏の里に辿り着いた。
「どこが、アストラルから近い、だよ……」
『思ったより遠かったのう。ふぉっふぉっふぉ』
考えていた以上に時間が掛かってしまった。
近くなら、夜の間に行って帰って来ることができたのに。
今頃、保険で置いていった置き手紙を神官トーラが目にしていることだろう。
彼に日本語が読めるだろうか。いや、読める訳がない。
「人間、諦めが肝心だよな」
『イツキや。それは諦めではなく開き直りでは』
心の声を読み取ったように、律儀に突っ込んでくれるフクロウを樹は無視した。
空中を飛ぶグリフォンの背から、陽光に照らされた山野を見下ろす。
人里から少し離れつつあるようで、森の割合が多くなって、民家がまばらになってきた。
グリフォンは人が住む場所を通り過ぎて山の上へ上昇する。
眼下に茶色く枯れた木々が見えた。
『……間に合わんかったか』
フクロウのアウルが深刻そうに呟く。
アウルの指示で、グリフォンは尾根の上に着地した。
樹はグリフォンの背から飛び降りた。
「とりあえず、お前は戻れよ」
くーん。
グリフォンは首を傾げて鳴いたが、樹が首筋を叩いて空を指すと、意図を察したようだ。
元いた場所へ、空を飛んで帰っていった。
樹はフクロウを肩に乗せて、山の尾根を歩き出す。
「山の上にしては、空気が悪いな」
『……』
冷たく澄んだ空気に、酸っぱいような腐臭が混じっていて、樹は鼻を押さえる。
辺りの草や木は茶色く枯れてしなだれている。
アウルの指示する方向へ歩くと、ひと際大きな木が見えてきた。
しだれ桜のような風体のその木も、周囲と同じく枯れ果てている。
その木の根元に、数メートル近くある灰色の獣がうずくまっていた。四本の短い脚に長い胴を持った毛の長い獣だ。あまりに大きいので一目で分からなかったが、近付いてみるとそれはイタチのような生き物だった。
『クレパスや。わしじゃ、分かるか』
ヴヴヴ……。
フクロウが話しかけるが、返ってきたのは獣の唸り声のみ。
大イタチは赤く濁った瞳を樹たちに向ける。
『もはや言葉も失ってしもうたか……』
悲しそうに言うアウル。
樹は大イタチが敵意を持って睨んできているのを見て、数歩後ずさった。
「こいつ、大丈夫なのか。目がイっちゃってるけど」
『大丈夫ではない』
「おいおい!」
大イタチは大きく唸り声をあげると、樹に向かって飛びかかってくる。
慌てて樹は走り出し、間一髪で大イタチの攻撃を回避した。
『イツキや、逃げるのじゃ』
「僕らは何しに来たんだ!?」
枯れた木々の間をジグザグに走る。
こうなるとグリフォンを先に帰してしまったことが悔やまれる。
グリフォンがいれば空を飛んで逃げられたのに。
すばしこい大イタチは吠えながら樹たちを追跡してくる。
「わっ」
焦った樹は木の根につまずいて転んだ。
追ってきた大イタチが目前に迫っている。
シャアッ!
吠えた大イタチの鼻先に、丸いボールのような物体がぶつかった。
茶色い羽毛の塊が撥ね返されて地面に転がる。砂埃と羽毛が飛び散った。
「アウル!?」
飛べないフクロウは、ジャンプして大イタチに体当たりしたのだ。
大イタチは目に羽毛が入ったのか、動きを止めて前脚で顔をこすっている。
樹は敵の前だということも忘れ、慌てて地面に転がるフクロウの前に膝をついた。
イタチの鋭い爪が触れたからか、フクロウの茶色い羽毛は無残に散り、赤い血が胸元に滲んでいた。
アウルは愕然とする樹の顔を見上げると、金色の瞳を開いて、閉じた。
『……イツキ。お前の精霊武器を……』
「精霊武器?」
呆然と聞き返すが、フクロウはその言葉を最後に動かなくなった。
その姿を見た樹の胸に正体不明の感情が溢れ出す。
魂の奥底から、忘却の淵の底から、記憶の泡が意識の表面へと上昇する。
精霊武器。
アウルの言葉の意味するところを、樹は知らないが、魂のどこかで理解していた。
ゆらりと立ち上がって呟く。
「……世界樹よ、僕に力を」
無意識に口から出た言葉は、自分自身が知らないものだった。
祈りの言葉はすぐに世界に受理される。
樹の前に緑色の光が集まり、一振りの剣の姿を形作る。優美な装飾が施されたシンプルな長剣だ。
銀色の刃は透き通って内側から溢れるように虹色に輝いた。
樹は腕を伸ばして片手で剣の柄を握る。剣は重くも軽くもなく不思議と手になじんだ。
大イタチの姿を見ながら、樹はふと思いついて眼鏡を外して懐にしまった。
これから立ち回りをするのに邪魔だと思ったのだ。
それに、何故か眼鏡が無い方がよく見える気がした。
剣を身体の中心に据える樹は、本人も知らぬ内に、眼鏡を外した両目の色が変化していく。
鮮やかな新緑の色、透き通る翠玉の色へと。
04 約束の続き
剣を構えた樹の両眼が碧に染まる。
眼鏡を外した樹だが、世界がぼやけることなくはっきり見えることに内心驚いていた。
この時の樹は知らないのだが、今使っているのは精霊演武の技、下級第一種の霊視だ。精霊の力を借りて肉眼で確認できない、霊的な現象を視る技である。
通常は、精霊から力を借りる方法を修業して会得するのだが、樹は息をするより自然に霊視を使っていた。
枯れた木々の間で仁王立ちになる大イタチ。
その大イタチを取り巻く黒い線が見える。まるで操り人形を吊る糸のように、黒い糸が大イタチにまとわりついている。
あれを切ればいい。
そう悟った樹は剣を手に駆け出した。
襲って来る大イタチの動きは無視して、大イタチに絡みつく糸を手にした剣で断ち切る。
キシャアアァ……!
樹に爪を落とす間際で、大イタチは唸り声を上げて身体をくねらせた。
黒い糸がはらりと大地に落ちて消える。
その効果を確認せずに、樹は目に映る黒い糸を次々と切り続ける。
大イタチに絡んだ糸の過半数がちぎれて消える。糸から解放された大イタチは、痙攣して大地に崩れ落ちた。地面に伸びたイタチはサイズが縮んで小さくなる。
今まで空間を占拠していた大イタチがいなくなって、見晴らしがよくなった。
障害物が消えて、奥のひと際大きいしだれ桜のような樹木が露わになる。
樹は翠眼を細めてその木を見た。
木に黒いコブのようなキノコが生えていて、黒い糸はそこから伸びている。鼻をつく腐臭はコブから漂ってきていた。
気持ちが悪い。
無意識に顔をしかめると、樹はその木に無造作に歩み寄った。
心臓のように脈打つ黒いコブに剣を突き刺す。
「消えろっ」
一声叫んで剣を握る手に力を込める。
コブに突き刺さった剣が、七色の光を放った。
光に焼かれて、黒いコブが白い煙を上げて小さくなる。空気に溶けるように黒い糸が消えた。黒いコブはみるみる内に爪の先サイズまで縮小して燃え尽きる。それと同時に、空気に混じっていた腐臭が消え失せた。
樹は剣を引き抜く。
不思議なことに、突き刺したはずの木の幹には傷ひとつない。
用を終えた剣は樹の手の中で虹色の光の粒になって、空中に溶け消える。
戦いは終わった。
樹は振り返って、フクロウの倒れている場所に戻った。
ぐったりと動かないフクロウを抱き上げる。
だらりと翼を垂らした鳥は腕に収まりきらず、手のひらから羽毛がこぼれ落ちた。
サイズが大きい割に腕にかかる負担は軽い。
動かないアウルの身体からは生命の熱が感じられず、手のひらには冷たい体温が伝わってきた。
「死んでる……?」
前屈みにフクロウをぎゅっと抱え込む。
イタチの一撃は致命傷だったのか。
呆然とする彼の翠眼から透明な滴が頬を伝う。
「僕は何で」
異世界の、人間でもない、ちょっと出会っただけの鳥が死のうと、どうでもいいじゃないか。
だけど、ああ。
何故こんなに悲しいと思うのか。
茶色い羽毛の上に、ぽとりと水滴が落ちた。
樹の足元から、緩やかに暖かい風が湧き起こる。
光の粒が周囲の空中に発生する。
微細に煌めく光の粒は、樹の背中に集まって翅のかたちを形成した。
右に四枚。
左に四枚。
合計八枚の翅。
光の粒が風に乗って舞い踊る。
世界樹に選ばれし魂、生命を司る最高位の精霊が、今、この世界に戻って来た。
樹の足元から緑が広がっていく。
生命の緑色が枯れた木々を染めていき、木々は息を吹き返した。
草木が上に向かって伸び、しぼんでいた木の幹や枝に水分が行き渡る。木の枝に、丸い芽と共につぼみが膨らんだ。急速に時間を早送りするように、見る間につぼみは綻んで、薄いピンク色の花が咲く。
ここは杏の里。
果実樹の花は甘い香りを放ちながら、次々と満開になった。
山の上は花霞となる。
満開の花の間を暖かい風が吹き抜ける。その風が、樹の腕の中のフクロウを撫でた。
茶色い羽毛が膨らむ。いつの間にか、フクロウの傷は癒えていた。
フクロウは身じろぎして金色の瞳を開ける。
『イツキ……』
「おはよう、アウル」
人間に切られた風切り羽も再生したらしい。
フクロウは翼を広げると、樹の腕の中から飛び上がる。
『これは……!?』
アウルは一気に花景色となった山の風景と、八枚の光の翅を背負った樹の姿に驚愕した。
樹は微笑んで言う。
「思い出したんだ。花見の約束をしてたよな、アウル。少し遅れたけど、これでいいかな」
あの時は花見ができなかったけど。
そう呟くとフクロウは樹の肩にとまって、感極まったように嘴をカチカチ鳴らした。
『いや……いや……充分じゃよ』
一人と一羽はしばらく、言葉もなくただ満開の花景色を眺めた。
†
モンスターと戦闘していた結菜は、事態の変化に唖然とした。
いきなり暖かい風が吹いたかと思うと、山の頂上から緑が広がっていき、枯れた木々が生き返って花が咲き出したのだ。カマキリのモンスターたちは見る間にサイズが縮んで、普通の手のひら大のカマキリになってしまった。
もはや戦闘する意味はない。
武器を収めた結菜と智輝は、顔を見合わせた。
「いったい何が起こったんだ」
『……山の天辺で強い精霊の気配を感じるわ。これは……私以上の位階の精霊、最高位の精霊の力よ』
「何!?」
紅い髪の少女の姿をした火の上位精霊ルージュは、山を見上げながら勇者に説明する。
『最高位の精霊が降りて、直接歪みの原因を正したようね。もうこの山に危険はないわ』
「えー、俺たち何しにここに来たんだ」
智輝は山を見上げて愚痴った。
一方の結菜は、咲き誇る花々を見て「平和でいいじゃない」と微笑む。
二人は念のため山に登って周囲を確認したが、歪みを正したという精霊の姿は無かった。どうやら既に去った後らしい。花吹雪に吹かれながら、勇者二人は無事に下山した。
状況を報告しようと勇者二人は、杏の里の村長の家に寄り、そこでまたびっくりする羽目になった。
「い、樹、何でここに!?」
「結菜、智輝。待ちくたびれたぞ、もぐもぐ」
アストラルの神殿に置いてきた友人は何故か、村長の家で二人を待っていた。
しかも茶と団子を振舞われて、すっかり我が物顔で居座っている。
実は精霊の力を使って先に下山した樹は「あー疲れた。この僕が花咲かじいさんの真似事をして里を救ってやったのだから、この里の村長は僕を歓待してしかるべきだろう」という謎の理屈をこねて村長の家を訪ねた。
ちょうど里の人々は、急に咲いた花に戸惑っていたところだった。
人々は急な異変を怪しみつつも、空気も清浄になっているし、病人も同時に回復したし、勇者様が解決してくれたのだろうと、ひとまず喜ぶことにした。
そのような訳で、村長は勇者の友人だという樹を無下にできず、茶と茶菓子を出したのである。
「勇者様、この度は誠にありがとうございます!」
「へ!?」
「凄いな智輝、山を元に戻したんだって? さすが勇者だ!」
感謝感激の村長に便乗して、樹も煽るように言葉を重ねる。
すっかり勇者が解決した空気になってしまって、否定しようにもできない状況であった。
結菜と智輝は引きつった顔で「い、いえ」と口ごもる。
「お疲れでしょう。どうぞゆっくりしていってください」
村長はにこにこ笑顔で夕食と宿泊を勧めてくる。
自分たちが解決した訳ではないのにもてなしを受けるとは、と二人は罪悪感を覚えたが、樹が「ありがとうございます!」と嬉しそうに言ったので、村長の家に泊まることになってしまった。
冷静に見れば勇者の顔は引きつっていて違和感があるのだが、花吹雪に浮かれる里の人々と村長はまったく気付かなかった。
客間に通されて村長が去った後、結菜は前のめりになって樹に聞く。
「樹君、どうしてここにいるの?」
「神殿にいると暇だったんで、グリフォンを借りて追いかけてきた」
「待ってろって言っただろうが!」
勝手なことをした樹に、智輝は憤りを感じて声を荒らげる。
それに対して樹はしごく冷静に返答した。
「いじめられたんだ」
「え?」
「神官たちは、僕が神殿にいない方がいいと考えているらしい」
憂いを帯びた眼差しで窓の外を見て黄昏る樹。
単純な智輝はころっと騙された。
「そうか、置いていって悪かったな」
実際は、いじめの事実などまったく無いのだが、それを立証するのは困難である。残念なことに、ここには当事者の片方である神官たちはいなかった。しかし、もしいたとしても、樹が「いじめられた」と言い張れば通ってしまうだろう。
窓の方を向く樹が、眼鏡を光らせて腹黒い笑みを浮かべていることに、誰も気付かなかった。
「分かった。これからは一緒に行こう」
「事件は解決しただろう。神殿に戻らないのか」
「うーん」
異世界と地球を行き来するための召喚陣が再使用できるようになるまで、まだ半月はかかる。その間どうするのかと問うと、結菜が答える。
「他にも同じような事件が起きてるらしいの。原因は世界樹に異変が起きてるからだって。私たち、世界樹の様子を見に行こうって話してたの」
「世界樹……」
「この世界のどこかにある、凄く大きな木よ」
うつむいた樹は「好都合だな」と呟いたが、その声は小さく誰にも届かなかった。
智輝は樹の肩を抱いて宣言する。
「よしっ、一緒に世界を救う冒険の旅に出ようぜ。大丈夫! 樹は俺たちが守るから」
「勇者に守られるなら心強いな」
「だろ?」
こうして、勇者二名と一般人一名による世界を救う旅が始まった。
第二章 精霊との絆
01 お喚びですか親分
さて、世界樹に向かって旅をすることに決めた勇者一行。
彼等には問題が二つあった。
一つ目は、世界樹の場所が分からないということ。
二つ目は、勇者一行に若干一名の一般人が混じっていること。
一つ目の問題点については、世界樹に詳しいエルフの住む森へ行って、情報を収集することにした。
二つ目の問題点については、当の一般人(を装った)の樹から提案があった。
「僕に精霊演武を教えてくれ。せめて足手まといにならないようにしたい」
そう言う樹に、結菜と智輝は顔を見合わせた。
「精霊と契約してないと、精霊演武は使えないぞ」
智輝は頭を掻いて困り顔で答える。
「樹君、まずは精霊の契約からね」
そう結菜が続けた。
「いや。僕は既に契約精霊を見つけた」
「「え!?」」
眼鏡を押し上げて平然と言う樹に、結菜と智輝は驚愕した。いつの間に精霊と仲良くなったのだろうか。
「来い、クレパス!」
樹が喚ぶと肩の上辺りの空間に光がはじけ、白いイタチが姿を現した。
オコジョにも似た、長くしなやかな胴体に丸い耳を持った獣だ。精霊の証である背中の翅は二枚。下位精霊らしい。
喚ばれた精霊は空中で直立すると、短い前脚を上げてビシッと敬礼した。
『お喚びですか、親分!』
「親分って呼ぶなって言っただろうがっ」
空中でふよふよ浮くイタチを、樹は無造作にはたき落とす。
ペショッとイタチは地面に落ちてつぶれた。
「すまない。躾がなっていなかったようだ……」
「いや、躾っていうか……親分?」
智輝は目の前で繰り広げられた漫才じみたやり取りに絶句する。
彼の突っ込みを無視して、樹は淡々と言った。
「これで条件は満たしているだろう。精霊演武を教えてくれ」
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
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